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1950年代パリの色、パリの音:A「天才 三善晃」[2015年07月31日(Fri)]
桐朋学園大学の学長、東京文化会館の館長などを歴任し、文化功労者も受賞した三善晃(1933-2013)は、名実ともに戦後日本が世界に誇る偉大な作曲家でした。

三善は、小学生から作曲などの専門教育を受け始めたものの音大には進まず、なんと東京大学の仏文科に進学。東大在学中に、フランス政府給費学生としてパリに留学する…という、絵に描いたようなエリートコースを歩んでいます。更には三善が師事していた池内友次郎(東京藝術大学 作曲科教授)が、数多くいる自身の弟子のなかでも最大の「天才」と評していたほどでした。

70〜80年代に作曲された「レクイエム」「詩篇」「響紋」は、三善自身の戦争体験をもとに書かれた〈三部作〉で、戦後に作曲された日本の現代音楽のなかでも、最高傑作のひとつであることは間違いないでしょう。
 
しかし三善の名声は、いわゆる現代音楽的な厳しい響きの音楽だけで築かれたものではありませんでした。フランス仕込みの、豊かで誰が聴いても美しいと思えるハーモニーを活かした音楽も数多く残しているのです。

今日は、そのひとつから「きこえるかしら」という曲をご紹介致します。1979年、フジテレビ系列で放映された「世界名作劇場」の1作として放送された、あの『赤毛のアン』のオープニングテーマとして作曲されたものです。


驚くほど豪華絢爛で、豊潤な響きはアニソンというよりも、オペラのアリアに近いようにも感じられます。三善晃という作曲家の才能を、アニソンだからと惜しむことなく注ぎ込んだ宝玉の1曲だと言えるでしょう。天才と称された三善の才能の一端を垣間見ることができます。(小室敬幸)

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【コンサート情報】
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2015年9月5日(土)…美術と音楽の対話@世田谷美術館
「1950年代パリの色、パリの音 ― 日仏作曲家の室内楽作品から」
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申込方法:
 1. WEB申込みフォーム (https://pro.form-mailer.jp/fms/475ef6cc45982)
 2. お電話 03-3415-6011(世田谷美術館、10:00-18:00 月曜休館)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第1部 演奏+トーク
【〜1950年代パリの音楽をめぐるダイアローグ〜】

時間:午後4時〜5時30分
会場:世田谷美術館 講堂

演目:
・矢代秋雄:弦楽四重奏曲(1955)より
・ダリウス・ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第2番 Op. 244 (1944)より
・オリヴィエ・メシアン:『幼子イエスに注ぐ20の眼差し』(1944)より
・三善 晃:弦楽四重奏曲第3番『黒の星座』(1989/92)

出演:
枝並千花(ヴァイオリン)、藤田尚子(ヴァイオリン)、
大山平一郎(ヴィオラ)、金子鈴太郎(チェロ)、小林侑奈(ピアノ)

※プログラムおよび出演者は予告なく変更される可能性があります。

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詳細はコチラ (http://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/list.html#pe00476)
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1950年代パリの色、パリの音:@「師匠と弟子」[2015年07月30日(Thu)]
Music Dialogue 事務局の小室敬幸です。

9月5日(土)にMusic dialogueと世田谷美術館とのコラボレーションで開催する「1950年代パリの色、パリの音 ― 日仏作曲家の室内楽作品から」。この演奏会で演奏される作曲家や作品について、何回かに分けてご紹介していきたいと思います。肩の力を抜いて、通勤の行き帰りにでもお読みいただければ幸いです。
 
【1950年代パリの色、パリの音@:「師匠と弟子」】
時はさかのぼり第二次世界大戦後…。

国立の東京藝術大学は戦争協力者の疑いのあった教授たちを事実上追放し、新たに作曲科の教授として俳人 高浜虚子の次男で作曲家の池内 友次郎(いけのうち ともじろう)が就任することになりました。

戦前に伝統あるパリ音楽院で学んだ池内は、自分の弟子も次々とパリへ送り込むことにより、それまでドイツ音楽の流れが優勢だった日本の作曲界に新風を巻き起こしたのでした。

この池内門下の中でも際立って優秀だったのが、今回演奏する曲を書いた矢代 秋雄(1929-76)と三善 晃(1933-2013)のふたりです。

ともに50年代にパリに留学した矢代と三善は、親友となり、名前も「アキオ」「アキラ」と一文字違いだったことから、互いに「キオ」「キラ」という2人の間だけで通じるニックネームで呼び合うほど仲良しでした。

帰国後、両名とも作曲活動と平行して教育に力をいれ、矢代は母校である芸大の教授として、三善は東京大学の仏文科を卒業後、桐朋学園大学を中心に、優秀な弟子を数多く育てました。

余談ですが、三善はゴーストライター騒動で一躍、時の人ととなった新垣隆さんの師匠でもありました。一説によればゴーストライターをカミングアウトしたのは、師の死がきっかけであったとか。

現在、朝日新聞で三善についての連載が組まれておりますが、このなかでも新垣さんが師について語っておられます。是非お読みください!
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11884252.html

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【コンサート情報】
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2015年9月5日(土)…美術と音楽の対話@世田谷美術館
「1950年代パリの色、パリの音 ― 日仏作曲家の室内楽作品から」
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申込方法:
 1. WEB申込みフォーム (https://pro.form-mailer.jp/fms/475ef6cc45982)
 2. お電話 03-3415-6011(世田谷美術館、10:00-18:00 月曜休館)
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第1部 演奏+トーク
【〜1950年代パリの音楽をめぐるダイアローグ〜】

時間:午後4時〜5時30分
会場:世田谷美術館 講堂

演目:
・矢代秋雄:弦楽四重奏曲(1955)より
・ダリウス・ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第2番 Op. 244 (1944)より
・オリヴィエ・メシアン:『幼子イエスに注ぐ20の眼差し』(1944)より
・三善 晃:弦楽四重奏曲第3番『黒の星座』(1989/92)

出演:
枝並千花(ヴァイオリン)、藤田尚子(ヴァイオリン)、
大山平一郎(ヴィオラ)、金子鈴太郎(チェロ)、小林侑奈(ピアノ)

※プログラムおよび出演者は予告なく変更される可能性があります。

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詳細はコチラ (http://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/list.html#pe00476)
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美術と音楽の対話「1950年代パリの色、パリの音 ― 日仏作曲家の室内楽作品から」[2015年07月15日(Wed)]
今年で3回目となる世田谷美術館とのコラボレーションコンサートを、9月5日(土)に開催致します。

(これまでの企画は「美術と音楽の対話〜ルソーを讃える夕べ」と「美術と音楽の対話〜音楽のジャポニスムを探して」を御覧ください。)

今回は、「金山康喜のパリ〜1950年代の日本人画家たち〜」の関連企画として、「1950年代パリの色、パリの音 ― 日仏作曲家の室内楽作品から」というイベントをさせていただきます。

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戦後間もない頃、パリを目指したのは美術家だけではありません。若い音楽家たちもまたフランスへと渡っています。【第1部 演奏+トーク】では、パリに集った気鋭の日本作曲家たちがどのような響きに出会い、どのような音を作ったのか。戦後日本の音楽界を牽引することに成る矢代秋雄や三善晃の作品と、彼らがパリで聴きとった新しい響き―ダリウス・ミヨー、オリヴィエ・メシアンの楽曲に耳を傾けてみましょう。今回は、1950年代初頭作曲理論を学ぶために、パリに渡り、のちピアニスト園田高弘夫人となった園田春子氏を特別ゲストにお招きして、当時の音楽シーンについてお話を伺います。【第2部 ソワレ】では、会場をレストラン「ル・ジャルダン」に移して、軽食とお飲み物をいただきながら、出演者とさらなる対話を。皆様からのご質問を歓迎します。

申込方法
1. WEB申込みフォーム
2. お電話 03-3415-6011(世田谷美術館、10:00-18:00 月曜休館)

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2015年9月5日(土)…美術と音楽の対話@世田谷美術館
「1950年代パリの色、パリの音 ― 日仏作曲家の室内楽作品から」
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第1部 演奏+トーク
【〜1950年代パリの音楽をめぐるダイアローグ〜】

時間:午後4時〜5時30分
会場:世田谷美術館 講堂
演目
・矢代秋雄:弦楽四重奏曲(1955)より第3楽章
・ダリウス・ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第2番 Op. 244 (1944)より第2楽章、第3楽章
・オリヴィエ・メシアン:『幼子イエスに注ぐ20の眼差し』(1944)より第15曲「幼子イエスの口づけ」
・三善 晃:弦楽四重奏曲第3番『黒の星座』(1989/92)
出演
枝並千花(ヴァイオリン)、藤田尚子(ヴァイオリン)、大山平一郎(ヴィオラ)、金子鈴太郎(チェロ)、小林侑奈(ピアノ)

※プログラムおよび出演者は予告なく変更される可能性があります。

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第2部 ソワレ
【〜演奏者・学芸員とお客様の交流(お飲み物・軽食付き)〜】

時間:午後6時〜7時30分
会場:美術館レストラン「ル・ジャルダン」

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お支払い:当日精算。当日午前11時より、当館エントランス・コンサート受付にてチケットと引き換えます。

[A] 第1部のみ=予約3,000円/当日3,500円
(定員100名、全席自由、展覧会観覧券付)
 ※小中学生は無料、ただし展覧会観覧券はつきません。未就学児童は入場不可

[B] 第1部+第2部=予約のみ6,000円
(定員50名、全席自由、展覧会観覧券付)
 ※中学生以下は入場不可

☆キャンセルは8月31日(月)までに、以下の連絡先まで宜しくお願いいたします。
 キャンセルのお問い合わせ…一般社団法人 Music Dialogue(mihoito@music-dialogue.org

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 主  催:世田谷美術館
 企画協力:一般社団法人Music Dialogue
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東京理科大学 理窓ビジネス同友会[2015年07月09日(Thu)]
昨日はMusic Dialogueとして企画協力していた東京理科大学の理窓ビジネス同友会のイベントに1時間弱の演奏を提供させていただきました。
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演奏曲目は、室内楽の本格的な名作「ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番より第4楽章」から、アルゼンチンタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」まで(!?)。とてもバラエティ豊かな音楽を皆さまにお聴きいただきました。

お越しくださる方々は普段、クラシック音楽を生であまり聴かれない方も多いとうかがっていたのですが、とりわけ最後の曲目であるブラームスの楽曲が終わるやいなや、会場から盛大な拍手をいただき、終演後には「やっぱり生の音、生の音楽は違うね!」とか「こんなに凄いとは思わなかった!」などと、声をかけてくださる方が沢山いらっしゃいました。
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また、この演奏に先立ち、NHKの「高校数学講座」をはじめ、色々なメディアで数学の面白さや魅力を日本中に発信し続けられている(おそらく日本一有名な数学者!)秋山仁先生が「数学と音楽」の関係性について、とってもユーモアたっぷりに持論を語ってくださり、会場はあっという間に大盛り上がり。続いての弊団体理事長の大山平一郎との対談では、ここでしか聞けない貴重なダイアローグに興味津々。皆さま聴き入っておりました。
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Music Dialogueではこのように、企業・団体が主催する室内楽を取り入れたイベントの企画協力や実施を承っております。まずはお気軽にご相談ください!

お問い合わせ:info@music-dialogue.org 080-1062-8304
南麻布セントレホール アンサンブルシリーズ vol.2[2015年07月03日(Fri)]
7月1日に、広尾にある南麻布セントレホールにてアンサンブルシリーズ vol.2を開催いたしました。今回は19世紀ドイツの作曲家、メンデルスゾーン特集です。
(なお、前回「vol.1」の模様はこちらの投稿を御覧ください。)

前半は、ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調 Op. 2を演奏しました。
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水谷晃(ヴァイオリン)、大山平一郎(ヴィオラ)、
加藤文枝(チェロ)、永野光太郎(ピアノ)

この曲は、メンデルスゾーンがわずか14歳で作曲した作品なのですが、お客様からも「信じられない!」等と驚きの声がきかれました。

後半は、弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.44-1をお届けしました。
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水谷晃(ヴァイオリン)、藤田尚子(ヴァイオリン)、
大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)

こちらは、既に作曲家としての名声を獲得した29歳のときに作曲された作品です。プライベートでは結婚したり、子どもが誕生したりと、メンデルスゾーンが幸せの絶頂だった時期に作曲したこともあり、この音楽からは溢れんばかりの幸せな雰囲気が漂っています。

Music Dialogueのアーティスティックディレクター(芸術監督)である大山平一郎(指揮者・ヴィオラ奏者)を中心にリハーサルでの音楽作りは進みましたが、大山以外の奏者(第一ヴァイオリンの水谷晃さん(東京交響楽団コンサートマスター)、第二ヴァイオリンの藤田尚子さん、チェロの加藤文枝さん)はいずれも、この曲を作曲した頃のメンデルスゾーンと同年代。
大変フレッシュで、エネルギッシュな演奏に会場からは割れんばかりの拍手を頂戴しました。(なかには涙を流されていらっしゃる方も!)

演奏の後は、演奏者とお客様が対話する「ダイアローグ」の時間です。
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「私は中間管理職をしていて、メンバーの選定にいつも苦労するのですが、今回の演奏メンバーの選定はどのようにしていたのですか?」といったユニークな質問に、奏者がユーモアをたっぷり交えながら真面目に回答して、会場は大盛り上がり。

また使っている楽器への質問に、楽器との出会いのエピソードをお答えしたところ、会場からおもわず「とってもいい話!」というお声が漏れ聞こえてきたりと、非常に充実した対話をすることができました。

ご来場いただいた皆さま、有難う御座いました。