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公開リハーサルを開催しました!(2016年5月24日、南麻布セントレホールにて)[2016年05月26日(Thu)]
公開リハーサルは楽しいですね。練習の途中でみるみる演奏が変わり、音楽が生き物であることがよく分かるからです。

一昨日、東京・港区にある南麻布セントレホールで聴いたのは、今月27日にこの小さなホールで開催されるMusic Dialogue(MD)主催公演のリハーサル。午後からベートーヴェンの弦楽三重奏曲(客席は主催者関係者のみ)、夕方以降は同じくベートーヴェンのピアノ四重奏曲(こちらは有料で公開)というスケジュールでした。

ヴァイオリニストの藤田尚子さん、チェリストの諸岡拓見さん、ピアニストの今野尚美さんは若手気鋭の奏者たち。ベテラン・ヴィオリストの大山平一郎さん(MD音楽監督)が加わってアンサンブルの極意を伝授するという、意味深なリハーサルです。

26-1.jpg

どちらの曲も、合わせる練習はこの日が初めて。まずは弦楽三重奏曲。冒頭から本番のテンポでどんどん攻めてきます。結構難度の高い曲だと思うのですが、第一線のプロとして通用する演奏技術を持ち合わせているメンバーばかりなので、最初から淀みなく音楽が流れます。しかし、大山さんはある時から随所で演奏を止めて、さまざまな言葉を繰り出します。

「ここ、フラットが4つあるけど、この調(変イ長調)には、どんな意味があるか、知ってます?」

客席で聴いている者も含めて、誰も答えられません。

「お母さんが大切に包み込んで守ってくれる。そんな調なんですよ。ベートーヴェンの気持ち、分かりますか?」

そして再び演奏が始まると、音楽がとても柔らかくなっているのです。ただ「柔らかく」と言われて弾き直すのとは、おそらく違う。柔らかさの種類にもいろいろあるからです。

ある部分では「ここはこう弾いているからちょっと聴いてみて」と大山さん。短いフレーズなのに、硬い部分と軽い部分があり、変化に富んでいることに感心させられます。音楽室にかかっているベートーヴェンの肖像画を思い浮かべると、音楽もすべからく硬そうなのに、実は変幻自在に表現できる旋律を巧みに織り込ませた曲を作っていたんだなと改めて気づかされました。そして始まった3人の合わせでは、表現の豊かさが倍増していました。


ピアノ四重奏曲では、ピアノだけが展開する部分にも大山さんの効果的なアドバイスがありました。


「ここは先にあるこの部分のことを考えてクレッシェンドの仕方を工夫してみてください」


ここでは、音楽の構築性が倍増していました。
まるで子どもの成長を見るような楽しみが、リハーサルの場にはありました。(Music Dialogue理事:小川敦生 )

◎明日27日に開催される南麻布セントレホールでのコンサートの詳細はこちらです
http://blog.canpan.info/music-dialogue/archive/69

※写真はベートーヴェンのピアノ四重奏曲のリハーサル風景。奏者の笑顔が物語っている通りの和やかな時間の中で練習が進みました(2016年5月24日、南麻布セントレホール)
6月12日 Music Dialogue in Kyoto Vol.2[2016年05月16日(Mon)]
関西での第二回目の演奏会のご案内です!今回は6/12にハイアットリージェンシー京都にて開催されます。注目すべきは世界的アーティストたちと日本の若きライジングスターとの共演です。元東京カルテットのマーティン・ビーヴァー、イギリスのアカデミー室内管弦楽団の首席チェリストを務めるスティーヴン・オートンといった世界のトッププレーヤーに加わるのは、若干22歳の日本の大学生。熟成された音楽と若さ溢れる音の共演をお楽しみください。


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【Music Dialogue in Kyoto Vol.2】

〔日時〕2016年6月12日(日)17:30開演(16:30開場)
〔会場〕ハイアット リージェンシー 京都
    JR京都駅よりタクシーで5分
    京阪電車七条駅より徒歩5分
    http://kyoto.regency.hyatt.com/ja/hotel/our-hotel/map-and-directions.html?icamp=propMapDirections
    コンサート:ロビーフロア(1階) ボールルームI
    レセプション:ロビーフロア(1階) ギャラリー

    (※終演後に別途、アーティストを交えたレセプションを開催します。)

〔出演〕マーティン・ビーヴァー、ポール・ホアン(ヴァイオリン)、
    大山平一郎、田原綾子(ヴィオラ)、
    スティーヴン・オートン(チェロ)

〔曲目〕ブラームス: 弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op. 111
    ドヴォルザーク: 弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 Op. 97

〔料金〕コンサート 5,000円(学生1,000円)
    レセプション参加費 7,000円 <限定30名様> ※一般・学生共通価格    

〔お申込〕https://pro.form-mailer.jp/fms/aec3f8fa45980

〔主催〕一般社団法人Music Dialogue
〔協賛〕ハイアット リージェンシー 京都
〔協力〕シャネル・ネクサス・ホール

〔お問合せ〕info@music-dialogue.org



【出演アーティストのプロフィール】

◆Martin Beaver マーティン・ビーヴァー(ヴァイオリン)
2002年から2013年まで世界的に有名な東京カルテットの第1ヴァイオリンとして活躍。ニューヨークのカーネギーホール、東京のサントリーホール、シドニーオペラハウスをはじめ世界各地の主要コンサートホールで演奏し、国際的な評価を得て、全世界で絶賛される。独奏会、合奏会など南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地で演奏活動を展開し、室内楽では、レオン・フライシャー、リン・ハレル、ピンカス・ズーカーマンなどの演奏家と共演。ヴィクトル・ダンチェンコ、ジョセフ・ギンゴールド、ヘンリク・シェリングの各氏に師事。ベルギー・エリザベート王妃国際音楽コンクール、モントリオール国際音楽コンクール、インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールにて入賞。最近ではイェール大学音楽院のレジデンス・アーティストを経て、現在ロサンゼルスの音楽学校コルバーンスクールの教授としてヴァイオリンの指導に当たるとともに、弦楽室内楽の共同ディレクターを務める。使用楽器は1789年製のニコラ・ベルゴンツィ。

◆Paul Huang ポール・ホアン(ヴァイオリン)
台湾系米国人ヴァイオリニスト。2012年のヤング・コンサート・アーティスツ(YCA)シリーズにてニューヨークおよびケネディ・センターでリサイタルデビューを飾り、高い評価を受ける。ケネディ・センターでのデビュー演奏会について、ワシントンポスト紙は「ホアンは間違いなく、輝かしいキャリアが期待できる才能あるアーティスト」と称賛。2013年にはニューヨークタイムズ紙が、アリス・タリー・ホールでのセントルークス管弦楽団との共演について「バーバーのヴァイオリン協奏曲を見事な解釈で演奏」と絶賛した。台湾生まれ。14歳からジュリアード音楽院にてヒョー・カン、リー・イーハオ両氏に師事。2009年に台湾の奇美文化財団芸術賞を受賞した他、ジュリアード音楽院のコブナー奨学金を受賞している。使用楽器は、シカゴのストラディヴァリ協会の厚意により貸与された、ヴィエニャフスキが使用していた1742年製のグァルネリ・デル・ジェス・クレモナである。

◆Heiichiro Ohyama 大山平一郎(ヴィオラ)
米国サンタバーバラ室内管弦楽団・音楽監督兼常任指揮。シャネル・ピグマリオン・デイズ・室内楽シリーズ・アーティスティック・ディレクター。Music Dialogue代表。桐朋学園音楽高校卒業後、英国のギルドホール音楽学校を卒業。米国インディアナ大学でも研修。1972年から室内楽の分野で、活動を開始(マルボロ音楽祭・サンタフェ室内音楽祭・ラホイヤ・サマーフェスト)。1979年にジュリーニ率いるロスアンジェルス交響楽団の首席ヴィオラ奏者に任命され、1987年にプレヴィンから同楽団の副指揮者に任命される。1999年から5年間、九州交響楽団の常任指揮者、2004年から4年間、大阪交響楽団首席指揮者。2003年に30年にわたるカリフォルニア大学教授職を終える。2007年から3年間、ながさき音楽祭音楽監督を歴任。2005年に“福岡市文化賞”、2008年に文化庁”芸術祭優秀賞”、2014年にサンタバーバラ市の“文化功労賞”を受賞。

◆Ayako Tahara 田原綾子(ヴィオラ)
1994年、神奈川県出身。第11回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞を受賞。第9回ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門第1位併せて全部門最優秀賞、ルーマニア国立ラジオ局賞を受賞。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」、今井信子氏推薦による大阪ザ・フェニックスホール主催の演奏会、JTが育てるアンサンブルシリーズ、宮崎国際音楽祭、ル・ポン国際音楽祭等の他、多数の室内楽演奏会に出演。東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。2015年度宗次エンジェル基金/日本演奏連盟国内奨学生、ロームミュージックファンデーション奨学生。これまでにヴァイオリンを橋本都恵、井上淑子、ヴィオラを鈴木康浩、室内楽を原田幸一郎、毛利伯郎、三上桂子の各氏に、現在は岡田伸夫、藤原浜雄の各氏に師事。桐朋学園大学音楽学部4年に在学中。

◆Stephen Orton スティーヴン・オートン(チェロ)
イギリスノース・ヨークシャーのリポンに生まれる。ギルドホール音楽演劇学校にてウィリアム・プリースに師事する。ボーンマス・シンフォニエッタとシティ・オブ・ロンドン・シンフォニアにて首席チェリストを務め、過去10年にわたりDelméQuartetのメンバーとしても活動した。またロンドン交響楽団とフィルハーモニア管弦楽団のゲスト首席チェリストを務めていたほか、室内楽奏者としても幅広い経験を積んでおり、特にチリンギリアン・カルテットとはシューベルトの弦楽五重奏曲を頻繁に演奏している。1985年9月にはアカデミー室内管弦楽団の首席チェリストに任命され、同オーケストラと数々の協奏曲を共演した他、世界中をまわり数多くのレコーディングを行う。2013年からチリンギリアン・カルテットのメンバーとなった。
音楽家の職場見学!? 公開リハーサルの魅力[2016年05月15日(Sun)]
_DSC5636_(c)_small.jpg クラシック音楽に馴染みがない人にとって、オーケストラが違うと演奏の質が異なってくるのは分かっても、なぜ音を出さない指揮者がそれほどまでに大きな役割を果たしているのかがピンとこない……なんて話を度々耳にします。クラシック音楽がお好きな方にとっては、指揮者が何より重要なことはよく知っていることなのですが、それが分かりづらいのは何故なのか?それは、指揮者の仕事の大部分は――ある意味で――本番前までに殆ど終了しているからでしょう。もちろん本番でも練習以上の結果を出せるかどうかがかかっているわけですから、本番での指揮が重要なことに変わりはありません。しかし、「リハーサル」までによい準備ができていなければ、本番でよいパフォーマンスが出来る可能性は下がってしまうわけですから、指揮者の仕事の大部分は「本番以前」に終わっているといえるのです。

 では、本番以前にどんなことをしているかというと、大きく2つに分けられます。「個人での読譜(と練習)」と「リハーサル」です。これは、室内楽のリハーサルでも変わりません。リハーサルの前に、今回演奏する楽譜を読み込みながら、どのように演奏すべきなのかを考えながら練習をしてゆきます。オーケストラの場合は、基本的に指揮者に主導権がありますから、指揮者が楽団側に嫌われたりしない限りは(!?)、指揮者の意向通りに音楽作りが進められます。

 それに対して、室内楽の場合は基本的に全員平等に発言権があります。もちろんベテランの音楽家と若手の音楽家がいれば、ベテランが主導権を握るでしょう。しかし、指揮者とオーケストラのような関係にはならず、基本的には一音楽家同士として、ディスカッションを繰り返しながら、より良い音楽を求めて「合わせ」を重ねてゆくのです。
 
 だから、リハーサルを覗くということは、普段は公開していない職場を公開する「職場見学」や「工場見学」のようなものなのです。そう思うと、リハーサルを覗けるってワクワクしてきませんか? でも同時に、音楽に詳しくなかったら「工場見学」しても、結局は何が何だかわからないんじゃないかと思われるかもしれません。例えば、テレビで放送される「工場見学」は、音声やテロップで説明がつくから理解できるし、面白さが増すというものです。
 
 そこで今回の公開リハーサルでは、業界初かもしれない試みとして、リハーサルの公開中に「読む副音声」を同時におこないます。リハーサル中に喋りながら解説できれば一番なのですが、それでは「音を扱う音楽家たちの職場」の邪魔をしてしまうことになるので難しい。なので、今回はLINE(テキストチャット)を使用して、専門家による「読める副音声」をスクリーンに映し、誰でもリハーサルを堪能できるように致します。是非、この貴重な機会をお見逃しなく!
 
⇒公開リハーサルの情報はこちら
【特別企画:業界初!?「読む副音声つき公開リハーサル」】

〔日時〕2016年5月24日(火)18:00-19:30(17:40開場)
〔会場〕南麻布セントレホール
〔曲目〕ピアノ四重奏曲 変ホ長調, Op.16
〔料金〕一般500円(学生無料)当日精算
    ※一般の方で27日の本公演もお越しくださる場合は、
     コンサートの入場料を3,500円から3,000円に割引いたします。
〔お申し込み〕https://goo.gl/lccH8Y
       ※27日のコンサートと同時申込が可能です。

⇒本公演の情報はこちら
【南麻布セントレホール アンサンブルシリーズ Vol.3】

〔日時〕2016年5月27日(金)19:00開演(18:30開場)
〔会場〕南麻布セントレホール 日比谷線広尾駅より徒歩6分
    http://www.centre-hall.com/access.html
〔出演〕今野 尚美(ピアノ)
    藤田 尚子(ヴァイオリン)
    大山 平一郎(ヴィオラ)
    諸岡 拓見(チェロ)
〔曲目〕ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
    弦楽三重奏曲 変ホ長調, Op.3 より抜粋
    ピアノ四重奏曲 変ホ長調, Op.16
〔料金〕一般3,500円 学生2,000円(お飲み物付)当日精算
〔お申し込み〕https://goo.gl/lccH8Y

〔共催〕一般社団法人Music Dialogue
    サポートミュージックソサィエティ(SMS)

〔お問合せ〕
 メール:info@music-dialogue.org
 お電話:03-5791-3070(SMS)
若きベートーヴェンが大作曲家になるまで @[2016年05月13日(Fri)]
Thirteen-year-old_Beethoven.jpg 今回、セントレホールアンサンブルシリーズで取り上げるのはベートーヴェンが20代で作曲した2つの室内楽「弦楽三重奏曲 (変ホ長調,作品3)」と「ピアノ四重奏曲 (変ホ長調,作品16)」です。神童として幼きうちからその名を轟かせたモーツァルトに対し、ベートーヴェンはいつから真の天才になったのでしょうか。

 モーツァルトはわずか17歳で余りにも有名な、あの交響曲第25番を作曲しています。それに比べ、ベートーヴェンの初期の代表作として名高いピアノソナタ第8番《悲愴》が書かれたのは彼がやっと28歳になったときです。これだけをみると、ベートーヴェンの才能が発揮されたのは20代後半からのように思われるかもしれません。しかし実際は、既に20代前半からベートーヴェンは個性を発揮し、後の大作曲家への道を歩みだしていたのです。

 祖父、父ともに音楽家という一家に生まれ、家庭内で音楽の手ほどきをうけた幼きベートーヴェンは、7歳でコンサートを開き、更には13歳で作曲を師事していた師匠に「第二のモーツァルトになるのは間違いない」と断言されるほどの才能をみせました。その後も順調に成長をみせたベートーヴェンは22歳の時に、ハイドン(当時60歳で既に巨匠として名声を得ていた)に才能を見出され、弟子にしてもらえることになったため、翌年ベートーヴェンは遂にウィーンに移り住むことになります。今回演奏される2つの作品は、こうしてウィーンに活動の拠点を移してから作曲されたものなのです。

 当時のウィーンで音楽家が生きていくためには、貴族のサロンで気に入られる必要があったため、当時の流行りを踏襲しつつ作曲する必要がありました。「弦楽三重奏曲 (変ホ長調,作品3)」は、当時流行していた「嬉遊曲(ディベルティメント)」のスタイルで作曲されており、様々な雰囲気からなる全6曲で構成されています(今回のコンサートでは、そのうちの4曲を抜粋)。

 嬉遊曲との名の通り、本来このスタイルは気軽に楽しめる音楽が多いのですが、ベートーヴェンがモデルにしたのは事もあろうにモーツァルトが晩年に作曲した全曲で40分以上もあるディベルティメントだったのです。若きベートーヴェンが、既に大家であったモーツァルトに負けない作品を作ろうとしていたことが想像されて、微笑ましいですね。

(※ちなみに画像は、13歳のベートーヴェンの肖像です。意外と可愛らしいときもあったようですね。)
 
 
【南麻布セントレホール アンサンブルシリーズ Vol.3】

〔日時〕2016年5月27日(金)19:00開演(18:30開場)
〔会場〕南麻布セントレホール 日比谷線広尾駅より徒歩6分
    http://www.centre-hall.com/access.html
〔出演〕今野 尚美(ピアノ)
    藤田 尚子(ヴァイオリン)
    大山 平一郎(ヴィオラ)
    諸岡 拓見(チェロ)
〔曲目〕ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
    弦楽三重奏曲 変ホ長調, Op.3 より抜粋
    ピアノ四重奏曲 変ホ長調, Op.16
〔料金〕一般3,500円 学生2,000円(お飲み物付)当日精算
〔お申し込み〕https://goo.gl/lccH8Y

〔共催〕一般社団法人Music Dialogue
    サポートミュージックソサィエティ(SMS)

〔お問合せ〕
 メール:info@music-dialogue.org
 お電話:03-5791-3070(SMS)
 
 
【特別企画:業界初!?「読む副音声つき公開リハーサル」】

〔日時〕2016年5月24日(火)18:00-19:30(17:40開場)
〔会場〕南麻布セントレホール
〔曲目〕ピアノ四重奏曲 変ホ長調, Op.16
〔料金〕一般500円(学生無料)当日精算
    ※一般の方で27日の本公演もお越しくださる場合は、
     コンサートの入場料を3,500円から3,000円に割引いたします。
〔お申し込み〕https://goo.gl/lccH8Y
       ※27日のコンサートと同時申込が可能です。
5月27日 南麻布セントレホール アンサンブルシリーズ Vol.3[2016年04月26日(Tue)]
広尾にある南麻布セントレホールを本拠地にして、国内外の音楽家や将来性のある若手演奏家に演奏の機会を提供するとともに、音楽を愛する仲間を増やす運動をされているサポート ミュージック ソサィエティ(SMS)さんと共に共催している「南麻布セントレホール アンサンブルシリーズ」。このシリーズの第3弾を5月27日(金)に開催致します。今回は、ベートーヴェンが20代半ばに作曲した知られざる名曲をお届けいたします。

また、特別企画として、5月24日(火)に「読む副音声つき公開リハーサル」を実施いたします。音楽をより深く知り、味わうにはリハーサルを間近で見るのが一番の近道です。今回は、リハーサルの内容がよくわかる同時解説をプロジェクターに投影する画期的な方法で、室内楽の奥深い世界にご案内します!

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【南麻布セントレホール アンサンブルシリーズ Vol.3】

〔日時〕2016年5月27日(金)19:00開演(18:30開場)
〔会場〕南麻布セントレホール 日比谷線広尾駅より徒歩6分
    http://www.centre-hall.com/access.html
〔出演〕今野 尚美(ピアノ)
    藤田 尚子(ヴァイオリン)
    大山 平一郎(ヴィオラ)
    諸岡 拓見(チェロ)
〔曲目〕ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
    弦楽三重奏曲 変ホ長調, Op.3 より抜粋
    ピアノ四重奏曲 変ホ長調, Op.16
〔料金〕一般3,500円 学生2,000円(お飲み物付)当日精算
〔お申し込み〕https://goo.gl/lccH8Y

〔共催〕一般社団法人Music Dialogue
    サポートミュージックソサィエティ(SMS)

〔お問合せ〕
 メール:info@music-dialogue.org
 お電話:03-5791-3070(SMS)



【特別企画:業界初!?「読む副音声つき公開リハーサル」】

〔日時〕2016年5月24日(火)18:00-19:30(17:40開場)
〔会場〕南麻布セントレホール
〔曲目〕ピアノ四重奏曲 変ホ長調, Op.16
〔料金〕一般500円(学生無料)当日精算
    ※一般の方で27日の本公演もお越しくださる場合は、
     コンサートの入場料を3,500円から3,000円に割引いたします。
〔お申し込み〕https://goo.gl/lccH8Y
       ※27日のコンサートと同時申込が可能です。



【コンサートの聴きどころ】

大山平一郎が代表を務めるミュージック・ダイアローグは、室内楽での様々な「対話Dialogue」を通じて、音楽文化の醸成を目指している団体です。

1)音楽家同士の対話 Dialogue

大山自身がそうであったように、学生を終えた若い世代の音楽家は、経験豊かな熟練音楽家と室内楽の共演を繰り返してゆくなかで、次世代を担う音楽家として成長していきます。なぜなら、指揮者が中心になって音楽を統率するオーケストラと異なり、室内楽においては演奏家ひとりひとりが対等に「対話」をしながら、密度濃く音楽作りをしていくからです。

今回のコンサートでは、ベートーヴェンが20代半ばに作曲した知られざる2つの名曲に、将来を嘱望される20代の若手音楽家と、中堅音楽家と60代の大山が取り組みます。

作曲当時、才気走る鬼才であった若きベートーヴェンの作品を、3世代にわたる音楽家たちがどんな「対話」としながら音楽作りをしていくのか?普段は非公開のリハーサル現場を、今回は特別に公開。どんな方も置いてけぼりにならずにお楽しみいただけるよう、同時解説をプロジェクターに投影するという画期的な方法でリハーサルを公開いたします。

2)音楽家とお客様との対話 Dialogue

ミュージックダイアローグの企画する演奏会の最大の特徴は、コンサート終了後に、いわゆるアフタートークを実施し、お客様との「対話」する場をもうけることにあります。どんな素朴な質問でも構いません。ドリンク片手に、音楽家たちとざっくばらんに対話してみませんか?
「室内楽って、そもそもどういう意味なんですか?」[2016年02月29日(Mon)]
〔室内楽入門講座 その1〕
「質問:室内楽って、そもそもどういう意味なんですか?」
 
 それはね……と即答できればいいのですが、これが意外にも少し複雑。何故かといえば、「@本来の意味」と「A現在の意味」が、やや異なっているからです。でも、順を追って理解していけば大丈夫。ここからは2つの観点で、「室内楽」の意味に迫っていきましょう!(※最後に「まとめ」付き)
 
【@本来の意味】
 “室内楽”というのは、イタリア語の“musica da camera”やドイツ語の“Kammermusik”(どちらも日本語に直訳すれば「室内の音楽」の意)に対する訳語です。この“musica da camera”という言葉は16世紀半ば以降に使われはじめたのですが、18世紀初頭――J.S.バッハが活躍していた頃――になると、演奏される場所によって、音楽が3つに分類されるようになります。

・ひとつめは「教会」で演奏される音楽
・ふたつめは「劇場」で演奏される音楽
・みっつめは「室内(※小規模な部屋)」で演奏される音楽

つまり、教会で演奏されるような宗教的な内容を扱った音楽でもなく、劇場で大きな編成のオーケストラが演奏するような音楽でもなく、室内で演奏される少人数の演奏者による音楽が「室内楽 musica da camera」と呼ばれるようになったのです。

 しかしながら、この分類方法だと、「小編成の宗教的ではないカンタータ」や「小編成の交響曲や協奏曲」が、室内楽に分類されてしまいます。ここが、次に説明する「現在の意味」との違いとなります。
 
【A現在の意味】
 現在、図書館やCDショップの棚に「室内楽」と書いてあるときに意味するものは「@本来の意味」とは少し違います。時代が進むと、先ほどご紹介した18世紀初頭における「3つの分類(教会/劇場/室内)」では、うまく音楽が分類できなくなっていったのです(理由は様々ありますが、例えば「室内で演奏される音楽」といっても多種多様なものが増えたことが主な理由と考えられます)。現在、「室内楽」という言葉が意味する音楽の定義は次の通りになります。
 
・声楽を含む場合もあるが、あくまでも器楽が中心となった編成であること
・管弦楽〔オーケストラ〕のように1つのパートを複数の人が演奏せず、1パートを一人だけで演奏する。
・2人以上の演奏者(1人の場合は、独奏に分類される ※注)。
 
うーん…。正直、難しいですよねえ。
 
厳密な定義でなくてよければ、「歌ではなく、楽器を中心とした編成で、オーケストラほど大きくもなく、一人でもないのが室内楽」…という理解でもおおよそ間違っていません。

 ただ、2人で演奏していても「独奏」に分類されたり、オーケストラと室内楽の間にある「室内オーケストラ」という分類があったりと、なかなか一筋縄ではいかないのが実情なんですよね。室内楽、あなどるべからず。
 
多い  ・管 弦 楽〔Orchestra〕
↑  (・室内管弦楽〔Chamber Orchestra〕)
↓   ・室 内 楽〔Chamber〕
少ない ・独   奏〔Solo〕
 
 
【まとめ】
 ・もともと、室内で演奏する音楽という意味で「室内楽」という名称が登場。
 ・厳密な分類は難しいが、「歌ではなく、楽器を中心とした編成で、オーケストラほど大きくもなく、一人でもないのが室内楽」とご理解いただければOKです。
Music Dialogue@東京国立近代美術館が終演しました[2016年02月29日(Mon)]
ご来場いただいた方々、また当日はいらっしゃれなかったけれどご興味をもってくださった皆さま、有難うございました。
 
今回の企画は「2つの初めて」がありました。ひとつは、東京国立近代美術館の講堂で初めてコンサートが開催されたことです。記念すべき最初の演奏曲目となったのは、1960年(昭和35年)に作曲されたショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番。美術館に合わせた近代の作品です。演奏してくださったのは、水谷晃さん、枝並千花さん、加藤文枝さん、そしてMusic Dialogueの理事長である大山平一郎でした。

もうひとつの初めては、Music Dialogueの企画として初めて管楽器が入ったことです。演奏されたのはモーツァルトのクラリネット五重奏曲。クラリネットを演奏してくださったのは、若きホープとして注目を集めている吉田誠さんでした(翌日にはテレビ朝日『題名のない音楽会』で「世界が認めた新世代」としてご出演されていましたね)。

休憩を挟んだ後、お馴染みのアーティストとお客様とのダイアローグの時間。「美術館で音楽を演奏するということ」にはじまり、「本日演奏した曲目」や「演奏中の奏者同士のやり取り」について、果ては「オーケストラと指揮者の関係」についてまで、様々なダイアローグが繰り広げられました。

お客様のアンケートでは、「“室内楽”を聴いたのは人生初でしたが、大変満足しました」「ステージの演奏家の方々と観客は、全く接する機会は無いねと思っていましたが、御会のような試みをされている会があったのだと知り感動いたしました。」等などと、大変有り難い感想を頂戴しました。
 
今回の演奏会をもって、今年度のすべてのイベントが終了となります。音楽を聴いてくださる方がいらっしゃらなければ、我々の活動は成り立ちません。皆さまのご支援やご声援があったからこそ、来年度もまた様々な企画に取り組むことができます。

次回のコンサートは、南麻布セントレホールを会場に、5月27日(金)19時に開演する予定です。出演者や演目については追ってお知らせいたしますが、お気にかけていただければ幸いに存じます。来年度も、どうぞよろしくお願いいたします!
〔メディア掲載〕次世代育成へ「対話こそすべて」[2016年02月22日(Mon)]
本日2月22日の朝日新聞夕刊に、Music Dialogueについての記事を掲載していただきました。

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編集委員の吉田純子さんがMusic Dialogue芸術監督の大山平一郎や2月27日の東京国立近代美術館でのコンサートについて書いてくださいました。(すぐ上にはマドンナ、その上がムーティという、なんだか贅沢な紙面です。)
〔モーツァルトとクラリネット〕[2016年02月19日(Fri)]
 モーツァルト(1756-1791)が晩年にクラリネットという楽器のために作曲した《クラリネット五重奏曲(1789)》と《クラリネット協奏曲(1791)》はいずれも、彼の遺した作品のなかでも最上級の評価をなされている傑作として知られています。

 しかしながら、モーツァルトにとってクラリネットは、もともと親しい楽器ではありませんでした。いくつかの理由が考えられますが、そもそもクラリネットという楽器は木管楽器のなかでも後発の楽器であり、(より後発のサクソフォンを除く)他の木管楽器に比べてオーケストラのなかに定着するのも遅かったのです。

 加えて、モーツァルトはクラリネットの低音音域に魅力を感じており、同じクラリネット属のなかでより低い音域のでる「バセットホルン」を好んでいたといいます。その傾向は、モーツァルトが20代半ばに出会ったクラリネット奏者であるシュタードラー兄弟によって決定的なものとなります。

 特に兄のアントンはバセットホルンを得意とした「低音吹き」で、クラリネットでもバセットホルンと同じ音域の出るオリジナルの――後にバセットクラリネットと呼ばれる――楽器を職人と共同で開発したことにより、モーツァルトがクラリネット属を用いた作品を数多く手掛けるきっかけを与えました。モーツァルト自身、アントン・シュタードラーに対し、最大級の賛辞(英語に訳すと"glorious and great , excellent and sublime !")を贈っているほど彼の演奏に心酔していたのですから、当然といえましょう。

 そのような経緯で、モーツァルトはシュタードラーと彼のオリジナル楽器のために、《クラリネット五重奏曲(1789)》と《クラリネット協奏曲(1791)》という稀代の傑作を作曲しました。めでたし、めでたし。
 
…となれば良かったのですが、このエピソードには大変残念な後奏が続きます。シュタードラーは、当時最高の腕をもっていた音楽家には違いなかったのですが、残念ながら身の回りには大変だらしなかったようで、彼のために書かれた作品の、「モーツァルト自筆による楽譜(自筆譜)」を無くしてしまったのです(なんと、現在も行方不明のままです)。

 モーツァルトの妻であるコンスタンツェが出版社に宛てた手紙によれば「シュタードラー本人は旅先で盗まれたと主張しているが、他の人からは借金の形にとられたと聞いている」といった有様。真偽の程は不明ですが、疑われても仕方ない人物であったことは間違いないようです。実際、あれほどの腕前をもちながらもシュタードラーは身を持ち崩し、最後は貧窮のなか亡くなります。モーツァルトが彼のために作曲した天上的な音楽とのギャップには、やっぱり驚かされてしまいますね。(小室敬幸)
 
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⇒モーツァルト室内楽作品の最高峰《クラリネット五重奏曲》が聴けるコンサートはこちら!

【公演概要】
 Music Dialogue@東京国立近代美術館
 日時…2016年2月27日(土)15:00開演 (14:30開場)
 会場…東京国立近代美術館 講堂(東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
    http://www.momat.go.jp/am/visit/
 出演…水谷晃(ヴァイオリン)、枝並千花(ヴァイオリン)、
    大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)、吉田誠(クラリネット)
 曲目…ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110
    モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 料金…一般 4,000円/学生 2,000円
 お申込み… https://pro.form-mailer.jp/fms/904c5e4691068
 お問い合わせ… info@music-dialogue.org
〔ショスタコーヴィチ作曲《弦楽四重奏曲第8番》(1960)について その2〕[2016年02月14日(Sun)]
 作曲家ショスタコーヴィチが自分自身の思い出に捧げたという《弦楽四重奏曲第8番》。でも「自分自身の思い出に捧げる」とは、どういうことなのか? その秘密をとく鍵は、作品の冒頭でチェロが演奏する「4つの音からなる音型(※譜例の画像参照)」に隠されている。

dsch-01.png


 譜例の画像にもあるように、この4つの音(レ・ミ♭・ド・シ/DSCH)は、ロシア語のキリル文字をドイツ語のアルファベット転写したDmitri SCHostakowitschというスペルから抜き出したもの。こうした手法は「音名象徴」と呼ばれ、古くから用いられてきた作曲手法であるのだが(とりわけ知られているのは「BACH音型」であろう)、これが偶然ではなく確かに彼の名前に由来するものであることはショスタコーヴィチ本人が明言しているので間違いない。この彼自身を表す「DSCH音型」が変奏(変装)しながら、全5楽章にわたって登場する。これにより、この楽曲の主人公が自分自身であることを暗示しているのだ。

 加えて「DSCH音型」と共に、過去の様々な作品から「引用」された旋律などが登場するのも興味深い。例えば第1楽章では、ショスタコーヴィチが19歳の頃に作曲された「交響曲第1番(1926年初演)」の冒頭が引用されている。つまりは自分の若い頃、もっとはっきり言えばソビエト連邦の実権をヨシフ・スターリンが握り、大粛清をはじめる1930年代より前を暗示しているように思われる。ショスタコーヴィチはこうした方法をもちいて、「自分自身の思い出に捧げる」作品であることを暗示的に表現したのだ。

 そのような音楽であるから、実際に作品を聴くと人それぞれ異なる、様々なストーリーを頭のなかに思い描かれることになろう。例えば、第1楽章は「思索的な作曲者自身の自画像」、第2楽章は「大粛清による恐怖政治のはじまり」、第3楽章は「悪魔(スターリン)と踊る死の舞踏(ワルツ)」、第4楽章は「秘密警察(KGB)による粛清の静かなる恐怖」、第5楽章は「生き残るため、共産党に迎合」といったように。

 とはいえ繰り返しになるが、音楽が表現しているのはあくまでも暗示的な範囲にとどまっているため、ストーリーに答えがあるわけではない。でも、だからこそ自由に聴くことも出来るともいえるのだ。生前、作曲者自身は個人的内情を公にせずに、(ドイツでの東京大空襲にあたる)ドレスデン大空襲に触発された「ファシズムと戦争の犠牲者に捧げる」作品だと表向きには語っていたし、事実そのように聴くこともできる。
 
 2月27日、実際にこの作品を聴いてどのようなことを感じたのか。是非皆さまと演奏後のダイアローグで語れれば幸いである。


♪《弦楽四重奏曲第8番》ボロディン弦楽四重奏団による演奏(1987年10月録音)

 
 
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【公演概要】
 Music Dialogue@東京国立近代美術館
 日時…2016年2月27日(土)15:00開演 (14:30開場)
 会場…東京国立近代美術館 講堂
    東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
    http://www.momat.go.jp/am/visit/
 出演…水谷晃(ヴァイオリン)、枝並千花(ヴァイオリン)、
    大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)、吉田誠(クラリネット)
 曲目…ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110
    モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 料金…一般 4,000円/学生 2,000円
 お申込み… https://pro.form-mailer.jp/fms/904c5e4691068
 お問い合わせ… info@music-dialogue.org