【演奏会のお知らせ】Music Dialogue@MOMAT「主題と変奏-トーマス・ルフ展によせて」[2016年08月13日(Sat)]
美術と音楽をめぐる「主題と変奏・変容」
〜トーマス・ルフは何を変容させたのか?〜
「写真を西洋絵画の歴史に例えると、まだ“中世レベル”」と語る、写真家トーマス・ルフ。現代美術の先駆者であるマルセル・デュシャンに大きな影響を受けながら、「写真」のさまざまな可能性を切り開きました。レディメイドというコンセプトで、デュシャンが既成の工業製品を全く新たな作品として見立てた「泉 Fountain」のように、ルフが撮影する対象そのものは目新しくなくとも、鑑賞者には新たな体験をもたらすのです。
このように既存の「主題」を新たな視点で描き直す「変容」は、美術の歴史上、何度となく繰り返し行われてきたものであると同時に、音楽の分野でも「主題と変奏」という形態で、西洋芸術のなかでジャンルを問わず、根幹に位置するものとして大きな役割を果たしてきました。
本コンサートでは、専門家のレクチャーと様々な楽曲の演奏を通じて、美術と音楽で共通する「変奏・変容」の魅力をひもとき、ルフが作品上で試みた革新的な「変容」とモーツァルトやブラームスなどによる変幻自在な「変奏」を楽しんでいただきます。
Music Dialogue@MOMAT
「主題と変奏-トーマス・ルフ展によせて」
〔日 時〕
2016年9月11日(日)13:00開演
〔会 場〕
東京国立近代美術館 地下講堂
〔出演者〕
ピアノ:永野光太郎、ヴァイオリン:水谷晃、直江智沙子、
ヴィオラ:大山平一郎、チェロ:金子鈴太郎
ゲストスピーカー:小川敦生(美術ジャーナリスト/多摩美術大学美術学部芸術学科教授)
〔プログラム〕
モーツアルト………弦楽四重奏曲第15番 二短調 K421から第4楽章
ブラームス…………弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67から第4楽章
ウェーベルン………ピアノのための変奏曲,Op.27
チャイコフスキー…ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」から第2楽章
お客様とのダイアローグ
〔入場料金〕
一般4,000円/学生2,000円
※Music Dialogueチケット半券提示で、トーマス・ルフ展の当日券
(美術館の窓口販売に限る)を購入時に200円引きします。
先に定価で展覧会を鑑賞した方は、Music Dialogue会場での半券提示で、
現金200円をお返しします。
〔お申込み〕
https://goo.gl/RKjuFt
〔主 催〕
一般社団法人Music Dialogue
〔助 成〕
一般社団法人私的録音補償金管理協会(sarah)
〔協 力〕
カワイ音楽振興会
〔お問合せ〕
info@music-dialogue.org
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【トーマス・ルフ展】 http://thomasruff.jp/event/
〔開催期間〕2016年8月30日(火)〜11月13日(日)
〔会場〕東京国立近代美術館
〔主催〕東京国立近代美術館、読売新聞社、ぴあ、WOWOW
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〔演奏者プロフィール〕
水谷晃(ヴァイオリン)
桐朋学園大学を首席で卒業。ヴァイオリンを小林健次氏、室内楽を原田幸一郎・毛利伯郎の各氏と東京クヮルテットに師事。在学中Verus String Quartetを結成し、第57回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第三位入賞。2013 年4 月より東京交響楽団コンサートマスター。
直江智沙子(ヴァイオリン)
桐朋学園大学を卒業。小澤征爾音楽塾、宮崎国際音楽祭、水戸室内管弦楽団、JT室内楽シリーズ、東京のオペラの森、サイトウキネンフェスティバル松本、プロジェクトQなどに参加。徳永二男氏に師事。現在神奈川フィルハーモニー管弦楽団第2バイオリン首席奏者。
大山平一郎(ヴィオラ)
米国サンタバーバラ室内管弦楽団音楽監督兼常任指揮。Music Dialogue 代表。桐朋学園音楽高校卒業後、英国のギルドホール音楽学校を卒業。1979 年にジュリーニ率いるロスアンジェルス交響楽団の首席ヴィオラ奏者に、その後同楽団の副指揮者に任命される。1999年から5年間、九州交響楽団の常任指揮者、2004年から4年間、大阪交響楽団首席指揮者。2003年に30年にわたりカリフォルニア大学教授職。
金子鈴太郎(チェロ)
桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、ハンガリー国立リスト音楽院に学ぶ。2004 年松方ホール音楽賞大賞受賞。2003 年から大阪交響楽団特別首席チェロ奏者。現在は、各オーケストラにゲスト首席として招聘されるほか、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ首席チェリスト、Super Trio 3℃、長岡京室内アンサンブル各メンバー。
永野光太郎(ピアノ)
ダン・タイ・ソン、クラウディオ・ソアレスの各氏に師事。第2回オーストラリア国際ショパンピアノコンクールにおいて第1位、併せて聴衆賞を受賞。第2回ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ記念国際ピアノコンクール第2位、併せてショパンのノクターン賞を受賞。東京ピアノコンクール第1位。
〔Music Dialogue(ミュージックダイアローグ)とは〕
様々な「対話 dialogue」を通じて、室内楽から得られる深い喜びをより広い方々に知っていただくことをミッションとする一般社団法人です。世界的指揮者でありヴィオラ奏者である大山平一郎が芸術監督を務めています。
Music Dialogueは大山を中心にした質の高い室内楽のコンサートをお客様に提供するだけでなく、作曲家や奏者の意図・内面性を聴衆の皆さまにもより深く共有していただくために、作品を通じた作曲家と演奏家との「対話」、演奏家同士の「対話」に加えて、演奏を聞いていただく方々とも「対話」の機会を設けています。
また、様々な異分野で活躍する方々との対話(コラボレーション)を行うことで、新しい室内楽の楽しみ方を提供しています。加えて、私たちはそうした室内楽の普及に加え、国内の若い音楽家を世界一流の音楽家へと育てる活動にも取り組んでいます。若き才能を育てるためにも「対話」は必要不可欠です。
こうした内・外を向いた「対話」をミッションに掲げる私たちの活動は多岐にわたり、演奏場所も音楽専用ホールにとどまらず、美術館や歴史的建造物、ホテルといった、より手軽に対話を楽しむことができる場所を選んで活動を行ってきました。そうした活動は社団法人発足から二年半を経て、少しずつ広がっています。
ウェブサイト:http://www.music-dialogue.org/