ピアニスト江崎萌子さんからのメッセージ[2019年05月16日(Thu)]
ピアニストの江崎萌子さんから5月24日のディスカバリー・シリーズに向けてメッセージをいただきました。国内外で活躍する江崎さんのドイツから届いた熱々のメッセージをぜひご一読ください!
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「パリからドイツに移って、毎日イモとビールばっかり食べてるんじゃない?」と方々でからかわれます。ところがどっこい、最近料理にはまっているのです(私のことを知る人には絶対嘘でしょうと突っ込まれそうですが)。昔から食べることが好きで美味しいものには目がありませんが、その制作過程というものをひとつ真剣に体験してみようと、ようやく思い立ちました。始めてみると、今まで味わってきたものがこんな風に作られていたのかとか、ひとつのお皿を作るのに素材選びからこれほど沢山の下ごしらえをするんだ、など発見続きで、ほんの少し齧っただけながら料理の奥深さと忍耐の必要性を知りました。同時に、自分で作るようになったことで、誰かによって作られたものを食べるときも以前より感動をもって味わうようになった気がします。
ちょっと塩が足りなかったかな?アクセントにクミンなんて入れたらどうだろう?弱火にするタイミングが遅かったか。・・・お料理をする人なら誰でも発するこのような言葉は、音楽家が室内楽で対話していくときに口にする言葉とどことなく相似しています。芸術は完成されたもの、完璧なものを鑑賞するべきであるとの考え方がある一方で、その創作過程こそに最も意味があるという考え方にも私は共感します。今回はベートーヴェンとブラームスのピアノ四重奏曲という一見とてもクラシックなレシピですが、それらを公開リハーサルから本番までの過程で大山総料理長率いる私たちがどのような味にしていくのか、一緒に見届けていただければ幸いです。
ミュージックダイアログへの出演は今回で三回目となります。聴きにいらしてくださる皆さまや温かなサポーターの皆さまと過ごす年に一度の濃密な数日間が年々待ち遠しく、毎回多くを学び、自身の変化を実感する大切な機会となっています。そして2019年ディスカバリー・シリーズの初回として新しく会場となった築地本願寺という特別な場所から、どんなパワーを得て演奏できるのだろうと期待しています。
江崎萌子(ピアニスト):出生直後からヨルダンに住み、4歳で帰国と同時にピアノを始める。最初はお稽古ごとのひとつであったピアノがいつしか時間をかけるものとなり、中高一貫校を抜けて桐朋女子高等学校音楽科に入学。音楽を志す仲間ばかりに囲まれて環境が一転し、音楽漬け・発見続きの毎日を送る。しかしもっと厳しく広い場所に放り出されて悩んだ方がいいのではないかと19歳でパリ留学を始める。スコラ・カントルム音楽院、パリ国立高等音楽院にてテオドール・パラスキヴェスコ、フランク・ブラレイ、上田晴子の各氏に師事。2019年よりドイツ人の先生の下ドイツ音楽を学び直すこと、またパリで得た芸術的刺激と人生経験を確実に演奏につなげる技術の習得を目標としてドイツに移り、ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽大学演奏家課程にてゲラルド・ファウト氏に師事する。CHANEL Pygmalion Days 2018アーティストとして2018年東京にて全六回のソロリサイタルを行うと同時に、ホームページ上に三回にわたりコラムを掲載。
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お申し込みはこちらから
https://pro.form-mailer.jp/lp/d8dcf3da45981
○本公演
【日時】
2019年5月24日(金)19:00開演(18:30開場)
【料金】
一般:4,000円 学生:2,000円
※全席自由席です。
※お支払は当日受付にてお願いいたします。
※リハーサル、本公演両方ご参加いただく場合は本公演チケット代から500円引きいたします。
【出演】
江崎萌子(ピアノ)、伊東真奈(ヴァイオリン)、大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)
【曲目】
ベートーヴェン ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品16
ブラームス ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25
【会場】
築地本願寺 本堂2階 講堂
日比谷線築地駅出口1より徒歩1分
https://tsukijihongwanji.jp/access
(本堂左側の入口からお入りください)
○字幕実況付き公開リハーサル
【日時】
5月21日(火) 18:30〜20:00
【料金】
一般:2,000円 学生:500円
※全席自由席です。
※お支払は当日受付にてお願いいたします。
【会場】
渋谷ホール
JR渋谷駅 南改札西口より徒歩3分
https://www.shibuyahall.com/
[主催] 一般社団法人 Music Dialogue
[協力] 日本音楽財団(日本財団助成事業)
[認定] 公益社団法人 企業メセナ協議会
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「パリからドイツに移って、毎日イモとビールばっかり食べてるんじゃない?」と方々でからかわれます。ところがどっこい、最近料理にはまっているのです(私のことを知る人には絶対嘘でしょうと突っ込まれそうですが)。昔から食べることが好きで美味しいものには目がありませんが、その制作過程というものをひとつ真剣に体験してみようと、ようやく思い立ちました。始めてみると、今まで味わってきたものがこんな風に作られていたのかとか、ひとつのお皿を作るのに素材選びからこれほど沢山の下ごしらえをするんだ、など発見続きで、ほんの少し齧っただけながら料理の奥深さと忍耐の必要性を知りました。同時に、自分で作るようになったことで、誰かによって作られたものを食べるときも以前より感動をもって味わうようになった気がします。
ちょっと塩が足りなかったかな?アクセントにクミンなんて入れたらどうだろう?弱火にするタイミングが遅かったか。・・・お料理をする人なら誰でも発するこのような言葉は、音楽家が室内楽で対話していくときに口にする言葉とどことなく相似しています。芸術は完成されたもの、完璧なものを鑑賞するべきであるとの考え方がある一方で、その創作過程こそに最も意味があるという考え方にも私は共感します。今回はベートーヴェンとブラームスのピアノ四重奏曲という一見とてもクラシックなレシピですが、それらを公開リハーサルから本番までの過程で大山総料理長率いる私たちがどのような味にしていくのか、一緒に見届けていただければ幸いです。
ミュージックダイアログへの出演は今回で三回目となります。聴きにいらしてくださる皆さまや温かなサポーターの皆さまと過ごす年に一度の濃密な数日間が年々待ち遠しく、毎回多くを学び、自身の変化を実感する大切な機会となっています。そして2019年ディスカバリー・シリーズの初回として新しく会場となった築地本願寺という特別な場所から、どんなパワーを得て演奏できるのだろうと期待しています。
江崎萌子(ピアニスト):出生直後からヨルダンに住み、4歳で帰国と同時にピアノを始める。最初はお稽古ごとのひとつであったピアノがいつしか時間をかけるものとなり、中高一貫校を抜けて桐朋女子高等学校音楽科に入学。音楽を志す仲間ばかりに囲まれて環境が一転し、音楽漬け・発見続きの毎日を送る。しかしもっと厳しく広い場所に放り出されて悩んだ方がいいのではないかと19歳でパリ留学を始める。スコラ・カントルム音楽院、パリ国立高等音楽院にてテオドール・パラスキヴェスコ、フランク・ブラレイ、上田晴子の各氏に師事。2019年よりドイツ人の先生の下ドイツ音楽を学び直すこと、またパリで得た芸術的刺激と人生経験を確実に演奏につなげる技術の習得を目標としてドイツに移り、ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽大学演奏家課程にてゲラルド・ファウト氏に師事する。CHANEL Pygmalion Days 2018アーティストとして2018年東京にて全六回のソロリサイタルを行うと同時に、ホームページ上に三回にわたりコラムを掲載。
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お申し込みはこちらから
https://pro.form-mailer.jp/lp/d8dcf3da45981
○本公演
【日時】
2019年5月24日(金)19:00開演(18:30開場)
【料金】
一般:4,000円 学生:2,000円
※全席自由席です。
※お支払は当日受付にてお願いいたします。
※リハーサル、本公演両方ご参加いただく場合は本公演チケット代から500円引きいたします。
【出演】
江崎萌子(ピアノ)、伊東真奈(ヴァイオリン)、大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)
【曲目】
ベートーヴェン ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品16
ブラームス ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25
【会場】
築地本願寺 本堂2階 講堂
日比谷線築地駅出口1より徒歩1分
https://tsukijihongwanji.jp/access
(本堂左側の入口からお入りください)
○字幕実況付き公開リハーサル
【日時】
5月21日(火) 18:30〜20:00
【料金】
一般:2,000円 学生:500円
※全席自由席です。
※お支払は当日受付にてお願いいたします。
【会場】
渋谷ホール
JR渋谷駅 南改札西口より徒歩3分
https://www.shibuyahall.com/
[主催] 一般社団法人 Music Dialogue
[協力] 日本音楽財団(日本財団助成事業)
[認定] 公益社団法人 企業メセナ協議会