ガラスの うすいまく と シーリングされた てつぐろのみず で
そのうえが さらにおおわれており みなものように みずがゆれていた
そのまま これといったイロまじりがない
ひといろの くろいひとがたを かたちづくっていたが
かおあたりにひとすじの すきまができ さざなみがひくようにして
ひとつめ が ふたたび ひらき
そして ひとつめを ふたつに をるように
あいだにななめの せんがはいりめれ
それは ひとつめ ではなく
ガラスのレンズをつきあわせ ひとつにみえる ふたつのめ
かぶとのこうぞうから ひとつめのように みせ
あたかも ひとつめ かのように め の しゅうてんにあわせ うごく
てつぐろのみずは せなかのノータムにあつまり ゆげがあがり
じょうはつをしはじめ くろいナイフとなり
くろいナイフ くろわた は おなじように みずでおおわれた からだの
もうひとりの て に わたされ
ゆげをあげるイシコロ かわりみ と くろわたを
それぞれ てにもった
ヨロイのものは あるきはじめ じめんにささり するどくとがった
てつのカタマリのよこを まっすぐあるき とおりぬく
すると ヨロイのもの の わきばらあたりは くだけおち
あなが あく
それをみていた もうひとりのものが かわりみに くろわた を
とがったてつのカタマリと おなじように きりとおし
かわりみは ヨロイのもの と おなじように くだけたが
くだけたあと かわりみは なにごともないように もとにもどり
ヨロイのもの も からだがもとに もどっていた
とつぜん“し” めったに みかけることもなく げんいんもさまざまな
しにかた の ひとつ
ただ ふたりがすまう この つちのうえで くらしていく ものにとっては
ありがちな し
だいちのゆれ かわのはんらん そのほかのさまざまな よういんによって
とつぜんの し は おとずれた
みずからのからだ と かわりみ が ふたつながら となって
いのち は かたちづくられており かたほうにキズがつき
もうかたほうが むきずでも ふたつながら が くずれたものには
し が おとずれる ただし おなじようにキズがつけば し は まぬがれえる
ヨロイのものは じしんの かわりみが みつかった かずすくないものであり
かたいなか の ふうしゅうをしらべ こどくにたえうる ちえ を
そこから けんきゅうするものであったが
かわりみがみつかったことにより この きけんをともなう にんめいをうけ
し を おそれなくなった からだにより いっしゅんにして
しりうるかぎりの じんぶつには まけないほどの けんのうでも みにつけた
み を まもるものとしての よろいは ひつようとはしないのかもしれない
ただ さいごをむかえた とき めだつ すがたのほうが ひとびとが
し の しょうさいなほうこくを しやすいと ヨロイのもの は もうしでて
いまのすがたの ゆるしをえる
もうひとりのもの は かわりみ が どこにあるか わかってはいないが
おそらく かわりみが こわれにくい ばしょ に そんざいしていると されるもの
ひつようがなければ ねむりについているが せいかくを かえれる
スキル と これまでの けいけん により えらばれた
みじかなむらといっても ヨロイのもの が おとずれるのは 27ねんぶり
ふたりは あるきつづけ むらのばしょに ちかづいたが
そこは むらというより まち と いえるほどの へんかを とげていた
わら と かれえだ を ひも で あたまに まきつけたような ひとたちが
ふたりを むらに むかえいれる
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