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2026年06月28日

まる/けら 2

そのもの の からだは ヨロイのようなもので みがつつまれ
ガラスの うすいまく と シーリングされた てつぐろのみず で
そのうえが さらにおおわれており みなものように みずがゆれていた

そのまま これといったイロまじりがない
ひといろの くろいひとがたを かたちづくっていたが
かおあたりにひとすじの すきまができ さざなみがひくようにして
ひとつめ が ふたたび ひらき

そして ひとつめを ふたつに をるように
あいだにななめの せんがはいりめれ
それは ひとつめ ではなく
ガラスのレンズをつきあわせ ひとつにみえる ふたつのめ

marukera2.png

かぶとのこうぞうから ひとつめのように みせ
あたかも ひとつめ かのように め の しゅうてんにあわせ うごく


てつぐろのみずは せなかのノータムにあつまり ゆげがあがり
じょうはつをしはじめ くろいナイフとなり

くろいナイフ くろわた は おなじように みずでおおわれた からだの
もうひとりの て に わたされ
ゆげをあげるイシコロ かわりみ と くろわたを
それぞれ てにもった

ヨロイのものは あるきはじめ じめんにささり するどくとがった 
てつのカタマリのよこを まっすぐあるき とおりぬく

すると ヨロイのもの の わきばらあたりは くだけおち
あなが あく

それをみていた もうひとりのものが かわりみに くろわた を
とがったてつのカタマリと おなじように きりとおし
かわりみは ヨロイのもの と おなじように くだけたが
くだけたあと かわりみは なにごともないように もとにもどり
ヨロイのもの も からだがもとに もどっていた


とつぜん“し” めったに みかけることもなく げんいんもさまざまな
しにかた の ひとつ
ただ ふたりがすまう この つちのうえで くらしていく ものにとっては
ありがちな し

だいちのゆれ かわのはんらん そのほかのさまざまな よういんによって
とつぜんの し は おとずれた


みずからのからだ と かわりみ が ふたつながら となって
いのち は かたちづくられており かたほうにキズがつき
もうかたほうが むきずでも ふたつながら が くずれたものには
し が おとずれる ただし おなじようにキズがつけば し は まぬがれえる

ヨロイのものは じしんの かわりみが みつかった かずすくないものであり

かたいなか の ふうしゅうをしらべ こどくにたえうる ちえ を
そこから けんきゅうするものであったが

かわりみがみつかったことにより この きけんをともなう にんめいをうけ
し を おそれなくなった からだにより いっしゅんにして
しりうるかぎりの じんぶつには まけないほどの けんのうでも みにつけた

み を まもるものとしての よろいは ひつようとはしないのかもしれない
ただ さいごをむかえた とき めだつ すがたのほうが ひとびとが
し の しょうさいなほうこくを しやすいと ヨロイのもの は もうしでて
いまのすがたの ゆるしをえる

もうひとりのもの は かわりみ が どこにあるか わかってはいないが
おそらく かわりみが こわれにくい ばしょ に そんざいしていると されるもの

ひつようがなければ ねむりについているが せいかくを かえれる
スキル と これまでの けいけん により えらばれた




みじかなむらといっても ヨロイのもの が おとずれるのは 27ねんぶり

ふたりは あるきつづけ むらのばしょに ちかづいたが
そこは むらというより まち と いえるほどの へんかを とげていた

わら と かれえだ を ひも で あたまに まきつけたような ひとたちが
ふたりを むらに むかえいれる




タグ:まるけら
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posted by takahiro at 21:07 | TrackBack(0) | まるけら

2026年05月28日

まる/けら

いましがた しりえたこと それは
あの“えんとつ”は わたで できていたとは

marukera1a.jpg

ここの かべを いれかえて さまざまな ものを つくりだせるのを
しったが いつのことだっただろう

まどのそとを いどうできる ものを つくりだし
わたのえんとつ の えいぞうを まぢかで みたのが いっときまえ

だが まどのそとの くうかんに つくりだした ばあいは
かべは しゅうふくされ おそらく にどと うみだすことはできなくなる

そうだとは おもっていた

ただ いっきに へんかんする やりかたも みつかり


このゆうわくには どうやら あらがえない
じぶんかって そのものの ひ

うしろをふりかえるが だれもこない
ながいあいだ ここに いききしていたが

すべって ころんで かるくしりもちを ついたものがでた
このとおりに ちかづこうとするものは ついに あらわれない

だれかが ここを おとずれれば やめるはずだった
まどから みえる いつもかわらない けしき

それは おわりをとげた







ふたりのものが さして おおきくない おかをみつめていた
「あの おかも だいぶちいさくなってきましたね みなさまのために
あたらしく たべものと へんかんされるばしょの さがしどきかもしれません」

もうひとりは だまりながら うつむき しりょうに め を とおしている

だいきぼな あらそいがおこり それは しゅうそくしたが
いきのびるために ちいきごとに どくじのルールを せいていすることが
すいしょうされ あらそいが おわりをむかえた いま
ふたりは ルールを かいじょする とくめいを うけて

ひとまず みじかな むらに むかっている

「いまは そのことを かんがえるときではない」
もうひとりは そう つぶやき ふたたび しりょうを よみなおす





posted by takahiro at 19:50 | TrackBack(0) | まるけら

2026年04月27日

ヨ\ル_カ/が ̄り 1.4.3

しおみず を かぶり うみにでかけよう

きょうも あたりいちめん グリンウォール
わかみどりの カベのむこうに ひろがる うなばら

きょうも みどりのくさのなかで たのしい いちにち
イノコヅチも たのしく ついてくる

いつも みつからない うなばら かえったら ネジバナといっしょに
くるむように ねよう

つぎのひも あたりいちめん グリーンウォール
こみどりのカベに うもれたネジバナ

ネジバナどこへきえゆ と ながむ

きょうもすてきな うなばら
あしたもすてきな うなばら きっと


「なんか いまいち」


かたるのを やめ エラクロムのえんそう も とめたズーレトリテ
エラクロムのちょうしが かなりわるい

きあつのちょうせいバルブが20かしょ そのうち えんそうをしながら
 うごかせる こうおん と ていおん の バルブが2かしょ
その バルブが うまくうごかせず このまま えんそう を つづけると
 エラクロムじたいを おかしくしかねない

おんどけい と しつどけい が えんそうの めやすになるエラクロムは
できるだけ せいどのたかい けいそくきが ひつようになる


えんそう することが なにかに なるわけでもないとはいえ
きもちよく えんそうは したいとおもい ズーレトリテは どうぐがそろうまで
エラクロムに て を つけることは やめにし

それなら ここに とどまるなら せめて そうじぐらい と かんがえ
てんまどをひらき あたりをみわたすことにした


ベンチがおかれた ばしょまであかりが ひろがりをみせた とき
びくっと くろいかげが うごいた

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なんというか いもむし みたいなかっこうの“ひと”がいる
 くちを ひらきかけたように みえたので そばにより
 おたがいがだまりながら みおろし みあげた
なにやら すごくながい“ま”があった ひょうじょうから なにか よみとろうと
 しているようにおもえる じぶんでは そうとは おもえないが
じぶんは ひょうじょうが よみとりにくい かお を しているらしい


「\っかれて... すわってた だけだから...」
「_なんでしょうか」 ききとりにくかったので といただすズーレトリテ

とい かけられた あいてはあたまをブンブンとふったあと
「はり/がみを/みかけて なんだろうとおもって
はいかんこうじ を おえて つかれて すわってた だけだから...」


「ズーレトリテともうすものです わかりにくいかもと おもっていたのですが
はりがみを みつけてくださって うれしいです」
このようなことを おこなう きょかはもらっていたものの じっさい
きくひとがあらわれるとは おもっていなかったので すなおによろこぶズーレトリテ

「あなたは たぶん むじんはんばいじょに ようじがあるんだよね
さがすなら ぽんた が いるうちに いったほうがいいよ」

「ぽんた ですか」 ズーレトリテは このあと そのばしょに
むかおうとしていることを あわせてつたえた

「ぽんた というのは かってによんでるだけだけど トゥラムホーンのぽんた
それと まわりに つるぎみねぐさ と いう はさきがするどい
くさがはえているから あしもとには きをつけて」


どうやら ルートをおぼえるなら いますぐのほうが いいようなので
ズーレトリテは すぐ むかうことにした

ここを おとずれたときに さいしょにはいった でいりぐちからでると
なにか おもうまでもなく むじんはんばいじょ の ちょうじょうにいる
トゥラムホーンが めにはいる あれが ぽんた なのだろう

しっちたいから はなれたとはいえ つち は ゆるく ウナギツカミのような
しめったばしょを このむ くさもはえている
ロングブーツは あさくしずみこみ このちいき いったいで とおでするのは
ほねがおれることを しめったつちがしめす

と いっても いま むかっているばしょは め と はなのさき
すうふんほど あゆみをすすめると むじんはんばいじょ に たどりついた

ガラスでつつまれた くすんだドーム はなれたところからでは
なにがおいているのか みえにくい

yorukagari1.4.3b.png

ズーレトリテはかおを すこしだけだして のぞきこむ
ミニマムマインというカがりが 2ひきほど ゆかをはしりまわっている
かなりうごきがはやく ふみつけないように きをつけなくてはならない

レジにあたるばしょで サスダイヤルをつかって しょうひんのけんさくも
おこなえるようだが たんまつの ふしょくが ひどい かのうせいもかんがえて
てさぐりで おめあてのもの を さがしてみることにした

ミニマムマインをふみつけないように スリあしで さがすズーレトリテ
ひまをもてあます ほどの じかんがあるので あせるひつようは ない

て で さぐり おんどけいの もじが ゆびから よみとれたとき ふと
さっきの おんなのひとの かおが おもいうかぶ

ゆびを おんどけいの もじに おしあてたまま すこし しあんする
これでも エラクロムにつかえなくもないが たのしみにしていたというよりも
なんとなく ベンチにすわったというかんじだった

なんともいえないが また きいてくれるなら やはり よいものを きいてほしい
じたくから けいそくきを とりよせたほうが しっくりとくる
そのばをはなれ めあてのものを ふたたびじっくりと さがしつづけていると

あった

ニレドキシン のこりが 2つだったので 1つは ほかのひとのために のこし
しょうひんの ばんごうをおぼえる あとは ひつようになりそうな ものをそろえて
レジにまでもどり

カイタス という ひびで しはらいがくをきめる このみ を レジにはめこむ
コンっと こきざみがいいおとが つづいたあとカイタスは はずれ
こうにゅうしたものを ハンドルで ちかそうこから
ひきあげ てもちで もときたみちを もどる


さがしものが みつかり ほっとしながら かえると さっきの おんなのひとは
きゅうそくがおわったようで いまは まどを ふいてまわっていた

しばらく ここに とどまることになりそうです と つたえると


あいては すいとう と フェイスガード が いったいになったマスクを
とりはずしながら いった

「まだ なのってなかったから いっとく ヌェニミカ・HER.BE:0609η5

それと いろいろとしつもんしないでよね じまんじゃないけど
うまれてから はんけい2km の そとにでたことがないから」




posted by takahiro at 20:00 | TrackBack(0) | ヨルカがり

2026年03月29日

ヨ\ル_カ/が ̄り 1.9.3

モクラむら にし 4kmほどの ばしょにたっている ぎんこう
ヨルツマイネ と メジクェック は そのばしょに おとずれていた

ぎんこうは カがりの とおりがすくない ばしょにたっているからか
いっしゅの さびれた たたずまいを みせていた


メジクェックと また あうやくそくをして ぎんこうのいりぐちに むかい
ぎんこうの しゅえいのひとに おねがいをしたあと カメラをセットするツマイネ

おきにいりの クレイのメンテナンスえきで ていれをしたカメラは
 みぞにはいらないように きをつけて ふく ひつようがあったが
はだざわりもやさしくなり なかなか きにいっている

yorukagari1.9.3.png

みつけやすいひと と しゃしんをとるのが いまは はやっていて
 ツマイネも その りゅうこうに のっかっているのだった
 いつでもおなじばしょにいる そこが なにかいいらしい
そういうことで しゅえいのひと と ファインダーにおさまる


しゅえいのひとに おれいをしたあと ぎんこうにはいるツマイネ
うすぐらめの くうかんには まだ かいわをつづけている ひと が おり
ただ はなしがきけるという ききつけだけで おとずれているツマイネは
できるだけ きもちにゆとりをもって まっておく

そろそろ おわりそうという ときに じょじょにカタくなっていく ツマイネ
 め の どうこうもひらいてきて きゅうかくもするどくなっていくきがする
 こんなときに いみはないとおもうのに
いよいよ じぶんのばんが ちかづく
ブローチをとりだして コレクタをちょうせいして ひかりがあたりやすいようにする
 ひょうじょうがみえにくいとき だい2の“かお”になってもらおう


じぶんのばんになり イスにこしかける
あいての おとこのひとは
やせがたの20すぎぐらいの メガネのひと と いったところ

せきにすわって かるく うなずくと あいてがしゃべりだした
「おにーさんはね モクケスっていうんだけど /ヨロシク
こんかいは あいさつだけみたいなもんだから リラックスしてね」
「ヨルツマイネっていいます」
「しゃべりたくなければ だまってうなずいてるだけでもいいからね
おにーさんは どんどん はなしすすめるから」
なんか ドキドキしてきた

かるく おみせについての こころえを きかされたあと
カイタスのせつめいに はいった


「ハーモラブラこくないで くらしているのであれば だれでもつかえますけど
まあ ひもづけされているのを つかうのがブナンですね
それと かいがいでは きほんつかえないのでちゅういしてください
げんこうの“ほう”も20ねんほどですけどね ルールはまもらなくてはいけません
ヨルツマイネさんぐらいの としで あつかえるカイタスの きんがくでは
それほど おおきな もんだいはおきないとおもいますが なんでもうのみにしては
いけません こていかされず りゅうどうかしている いまのしゃかいのなかでは
おとなという がいねんもゆらいでいますよ いまの よ は
ややゆうふくぐらいが いちばんくらしやすいように ほうはつくられています
このことは ロリィなヨルツマイネさんも わかっておいたほうが らくです
ポストにいれた カイタスがなかなか もどってこないなど ごめいわくを
おかけしているかもしれません そこは うちのくにも てばやくもどせるように
けんきゅうをすすめていまして ゆあつシリンダーとバネの ひろうをおさえるため
じしゃくが うまくさようできるのではと いまはかんがえられているところですね
なにか きにかかることは ありますか あれば どうぞ」
「しょうひんをえらぶ きっかけって なにかありますか」
ここはストレートにこたえましょうと モクケスはまえおきし
「いかってみる まさに いなずまのような ひらめきだよ
さまざまなひとの ストレスをもさくするのがサービスのきほんですからね」
「うーん うーん なにも\おもいうかばない_」
「ははっ なやまなくても おもいつくようになると おもいますよ
それが いいことなのかわるいことなのか は わかりませんけどね
それとともに しんししゅくじょ でなければならない
とくに ぼくみたいなものはね」


━━━━カイタスは  くにが かんりしやすいから ひろがりをみせた
と いうこと


はなしは すすんでいき

「たとえば おにいさんのつけている バッジ/かわいいですね/とか」
バッジがきらめいていたのだが ツマイネはみていなかった

「…えーと こゆび と くすりゆび に ちからをいれると ふるえなくなるよ」
「マジかよ じつはね おにーさんも て が ふるえちゃうんだよね
ためしてみよう... ...ほんとに ゆれがすくなくなってる」

「サインの ほごシールがあるとべんりだよ シールじたいのデザインと
かきたせないし はがすとケバだつからね」
「うーんと それも つかってみるね」

とりとめのない かいわで じかんはすぎ

「しょうじき おにーさんは きょう1にちの/ノルマたっせいていう ノリだよ
でも まじめに みんなのあんぜんを ねがうときもあってね
そのことは おぼえておいてほしい」

ぎんこうのほうもんは おえたのだった


さっききいた はなしを はんぷくするなり ぎもんにおもったりするツマイネ
どうやら はなしによると せいじんするまでは おおきな とりひきは
おこなえないとのことだった

まだ じかんがありそうなので メジクェックとふたたびあったあと
また ふたりはわかれて それぞれ ぎんこういがいを みてまわった

あるいてると ガラスのおおきなビンが めについた ツマイネ
そこは さとうを とりあつかっていて いろいろなカタチのビンがおいてあり
いろとりどりな さとうのけっしょう みているだけでもおもしろい

それほど たべることにきょうみがない ツマイネは
さとうが かたまるまでの おくばしょで あじわいがかわってくるなどの
せつめいをよんだり こういう おもくなる しょくひんは
はこぶのあきらめたほうが いいなと そうぞうしたりして たのしむ


その ばしょにツマイネは とどまったまま かえるじかんが おとずれていた
メジクェックのほうは ハイソックスたび と いうものを かったらしい




かえるまえに ツマイネのうちによってみたいと メジクェックがいったので
いっしょにうちにはいったのだが

「うわっ ツマイネのおにいさん なにか あたまからはえてるみたい」
ほうもんしてから さいしょのひとことは それだった

「だ だめだよ そんなこといっちゃあ」
おもわぬことを メジクェックがいったので あわててとめようとしたが

「あたまから かみの け が めぶいてるみたいで おもしろいでしょ」
ベーテットは なにごともなく わだいにのっていた
「・・・」
ヨルツマイネの いちにちは きょうもすぎていく





posted by takahiro at 20:00 | TrackBack(0) | ヨルカがり

2026年02月28日

ヨ\ル_カ/が ̄り 1.4.2

おそらくあさなのだろう あたたかいひざしの はだかんかくとともに
ズーレトリテはめざめた そして なにかおきもの の ようにからだがだるい


ズーレトリテは しゅういをみわたし それから みあげた
 えんちゅう を かたちづくる まるいくうかんに えんとつから
 すすぼこり が まいおりるように ひかりがおりてくる

あかりのつよさは だんだんとよわまるかとおもえば
 つよくなりだし いっていのはんいをくりかえしている
たまごのかたちはみえず カがりのたまごは それほどおおきくないのかもしれない

カタカタとまどがゆれ つめたいかぜ が ぼうしに あたると
きのうの よるからの いちれんのできごとが おもいだされる

yorukagari1.4.2.png

まだ マブメが どこかで はいかいしているのかもしれない
レバーをすこしかたむけ そろり そろりと したのかいをのぞきこむ

しかくいかたちの くらいあなは ゆかのもくめだけがみえ
あかりとともに ゆがんだ からのハコのように せいほうけいがゆらぐ

1じかんぐらい はいつくばって みつづけ なにごともなく ときがすすむ
 いない でも どこかで マブメはねっころがっているのだろうか
もし ゆだんしておりて はちあわせることでもあったら...

ゆかがけっこうかたい でも きになってはなれることもできない
ずっとおなじしせいでいた ズーレトリテだったが ひじがきしみだした
「イダダ」 ひだりてがいたみ たちあがるズーレトリテ わすれてた このことを

ベンチまでひとまずもどったズーレトリテは バッグにしまいこんだ
 くすりのビンをとりだし あかりがよくあたるように オレンジのビンをかかげ
 のこりはんぶんほどになった ふんまつを さゆうにゆっくり と ふる


このばしょを とおりみちにしている 5さいほどしたの ぎょうしょうのこ が
 いまもとおっているならば ここに ながくとどまることになるだろう

これからのことが まだ あたまでせいりしきれずにいるまま
 くすりのふんまつを みずとあわせてのんだ


ひじのいたみが おさまりだしたところで もういちど かいだんのそばまで
いき こんどは ゆかにすわりながら ようすをみることにする



なにごともなく ときがすぎ とけいでは2じかんをすぎたころ
したのかいで はなしごえらしき こえがどこかで きこえはじめ
なれたふいんきで ばしょをとわず あるいてるようにおもえる

じもとのひとが やってきたのなら マブメはさったんだなと
ズーレトリテは はんだんし かいだんをおろすことをきめ レバーをもどす

すこしのあいだだけ ききみみをたててみる

「きゅうにきりかわるのって━━あるわよね」「さわぐやつ━━とか」
「そうそう━わめくえんぎで━━━れんしゅうしてた━やつにかわったなとか」
「つながりがきれて━━だれそれって━━するよね」

かいわをしばらく きいてみるとなんか どくっぽいな
でも ここがおりどきだろう 「おはなしのとちゅうかもしれませんが
しつれいします ズーレトリテ・HER.BE:0762η8 と いうものです
しばし おみしりおきになると おもいますが よろしくおねがいします」

2かいから あらわれたので すこし おどろいたようすだったが
たいざいするはなしは すでにつたわっていたらしく にもつおきばをおしえてくれた


こえがきこえていた くらやみにむかって ズーレトリテはおれいをすると
たてかけられていたレーキをかりて にもつさがしにのりだした



たくはいボックスは まいぞうタイプということなので
そとにでて ていねいにレーキで じめんをなぞっていくと
コツっとあたり サスダイヤルという きぐで もじとばんごうをにゅうりょくする

サスダイヤルは ダイヤルがふたつ つながった てにおさまる つつがたで
ダイヤルと まんなかにとおった ぼうをさす ふかさ しんどの くみあわせで
しゅつりょくされる もじ と ばんごう が きまり
たくはいボックスに つなげることで あんごうをにゅうりょくできる

ズーレトリテは うわぶたのつちを て で ふりはらい
だいじそうにとりだしたのは エラクロム という がっき
かたちは さかなっぽいかなと ズーレトリテは おもっている

ひとりがたり や ろうどく の こうかおんがメインのつかいみちだけれど
ここはひとつ ためしに すこしうたってみる


1.まきがいはおくる うずまきのなかに かけらがはしり やすらぎのとき
2.まきが×××くる う××きのなかに ×けら××し× やすらぎのとき

1.もりのやみ く×ろく×× とざされる ×お×り×
2.も××や× ×か×くれろ と××れ× め×ざ×め


1ばん2ばんとも おなじことばだが おとのだすタイミングで
こえをけして ちがうないようの うたになる
とりあえずこんなところか


あとは よるにみかけた かんりにんらしき ひとにも あいさつしておこう




いざというとき にげられるばしょを ふくすうみつけたので
きおくにとどめて こんやは おちついてまつことができる
かきおきによると マブメベルガルモルは しんやすぎあたりに あらわれるらしい


まだ しょにちなので ねんのため いちどりがズレないように
ぼうだちで まつ ズーレトリテ


ひとり よるのじかんのただなか まっていると たまごのあかりのはんいに
はいってきた おとこがみえてきた

かるく えしゃくすると やはりかんりにんのようだ

「よくきなすったな まるでおじょうさま みてぇだなぁ」
「_そうですか」
「よる たどりついたなら マブメがいたんじゃねぇか」
「_いました」
「もしかしたら あぶなかったかもしれねぇな ふたかぞくの
マブメがココをねどこにしてて 8から9ひきぐらい いるからな」

けっきょく いちにちじゅう め が すわったままだった





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