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5080問題、乗り越えた[2019年06月15日(Sat)]
以下の記事は、
5080問題を乗り越えた方の実話です。
50歳になっても出れなかった方が
自身で考え、支援者の方との会話から家を出るまでのお話しです。thJJ2KG9LS.jpg


開業医の長男として生まれた男性(52)は
父からは「医者になれ」と、暴力も伴う「教育虐待」を受けながら育った。
母に対する父の家庭内暴力も日常だった。

 男性は医者になることを拒否し、教員を目指したが
採用試験には受からなかった。塾講師をしながら勉強を続けたが
27歳の時に体が動かなくなってひきこもった。

 母親は、ひきこもり支援機関や精神科医などに助けを求めた。
が、近所には息子の存在を隠した。男性は言う。

「母に、『この先、どうなるの? このままじゃ……』
と言われるのがつらくて、なるべく2階の自室から出ないようにしました」

 内閣府は今年3月、40〜64歳のひきこもり状態の人が全国に推計約61万人いると発表した。2015年に生活困窮者自立支援法が施行されたことで中高年ひきこもりへの支援窓口が整ったが、その支援に結びつける一歩をどう見つけるか、が大きな課題だ。

 男性はひきこもり状態にあった時
次第に思うようになった。

「今は両親がいるから食事もできるし生きていける。だけど、こんなの続くわけがない。絶対に破綻する」

 自室にひきこもってから23年後に家を出た。
そのきっかけは、母が頼る支援者の存在だった。

「3年間、会うことを拒否していましたが、母がどうしてもと言うので不承不承会いました。その人は無理やり引き出すとか、僕の今を否定しなかった。相談を重ねていくなかで思ったんです。『僕は親の家でなんか、生きていたくない』と」

 本人から「本音=欲求」が湧き出てくれば事態は動きだすというのが、前出の明石さんの持論だ。特に50代にもなると「今更、何をしても無理」という諦めが強いと感じている。だから、こう声をかける。

「確かに若くはない。でも、ここからだよね。自分が生きたかった人生を生きてみようよ」

 だからこそ、今回、川崎市と東京都練馬区の二つの事件が相次いだことで、ひきこもりと犯罪が結び付けられ、当事者たちがもっと閉ざしてしまうことに危惧を抱く。

「事件を巡る報道の寛容さのなさに、多くの人が不安定になっている。ひきこもりをあたかも、犯罪予備軍のように危険視するのではなく、これを機に、理解を深める方向に進んでほしい。社会に寛容さが必要です」(明石さん)

 ひきこもり状態にある人たちをNPOで支援してきた大正大学地域構想研究所の山本繁特命教授も、ひきこもりの支援が後手後手になっていることに問題を感じる。安倍政権は「1億総活躍社会」の実現を目指すが、政策には優先順位があるように映る。

「活躍させるまでにコストがかかりそうな人たちの優先順位は下がるので、ひきこもり支援などは後回しにしておきましょうという結論になる」

 高齢化社会が進むにつれ、8050問題は今後も大きな社会課題になる。

 山本特命教授は言う。

「就労支援だけでなく、まずは孤立を解消しなければいけない。成熟社会が向き合わなければいけない現実です」

 ひきこもりの支援者であり、ひきこもり問題に詳しい、白梅学園大学の長谷川俊雄教授は言う。

「ひきこもり支援は、家族支援から始まるのが特徴ですが、この20年、家族支援はどんどん後退しています。本人に就労を迫るものになっていますが、就労=ゴールは危険です。まずは本人が、本音と本心を語れるようになることが大事です」

(ライター・黒川祥子、編集部・小田健司)

※AERA 2019年6月17日号より抜粋
Posted by hahaちゃん at 00:00 | 雑記 | この記事のURL
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