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日本リハビリテーション医学会 秋季学術集会 [2018年11月04日(Sun)]
本日は、日本リハビリテーション医学会の秋季学術集会において、「若年性認知症の就労の可能性」と題した研究発表を行ってきました。

リハビリ学会.jpg


東京都多摩若年性認知症総合支援センターでは、若年性認知症に関わる相談を承り、解決に向けた支援を行っております。
様々な方からのご相談を承る中で、若年性認知症特有の課題として、「就労」がある、と考えております。これは、若年性認知症を発症した当事者の方にとってみれば、社会と関わる機会であったり、社会に貢献している意義を感じる機会、もちろん生活の糧を得る機会でもあります。配偶者の方や家族の方がいる場合、それらの方々にとっても、経済的な問題等が大きくのしかかります。
高齢期に発症する認知症にはあまり見られない、若年性認知症であるが故の課題であります。

一般的に、「認知症」という言葉を聞くと、支援を受ける側の方、というイメージが付きまといます。しかし、「認知症」であっても、多くの力を持ち、特に若年の方であれば、就労への意欲もあり、その能力も持ち合わせている方が大勢おり、少しの理解や支援が周囲にあれば、十分それが実現できると確信しています。
但し、残念なことに現実には、若年性認知症を発症したことで職を失ったり、改めて就業するにも多くの困難が伴ったり、なかなか実現できていません。

これから確実に増える認知症、若くして発症した場合に、生活を継続することは基より、その質を維持するためにも欠くことが出来ない大きな要素である「就労」をするために、どのような支援が必要なのか、実践的に研究をしました。

研究を進めるにあたり、特別養護老人ホームのケアマネージャーを含めたプロジェクトチームを編成し、取り組みました。このチームには、先進的な取り組みをされている事業所の職員の方や、学識経験者の方にも参画頂きました。

発表の場は、主にリハビリや医学の専門家の方々でしたので、福祉のフィールドからの発表は少々珍しく映ったかもしれません。

しかし、様々な発表を聞き、これから更に研究を進めるためのヒントを得たり、自らの実践を言語化し、他者に伝える事の価値を再認識しました。

これからも取り組みを進め、皆様にもご報告出来る様にします。


Posted by マザアス at 21:57 | マザアス日野 | この記事のURL