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【参加報告】ヤマ仕事の道具と安全を考える [2017年05月21日(Sun)]
本日、森づくりフォーラム主催シンポジウム「ヤマ仕事の道具と安全を考える」に参加してきました。

20170521_ヤマ仕事の道具と安全を考える_ページ_1.jpg

西山 賢氏(西山商会専務取締役)
土佐高級打刃物の製造販売する西山商会による道具安全の話
<製造過程、地方性、用途、歴史など>

櫻井 充弘氏(ひろしま緑づくりインフォメーションセンター副代表)
チェンソー使用による森林作業を広島方式で統一している安全対策

羽鳥 孝明氏(グループ浜中間の会)
西多摩の山の道具 よもやま話
<昔の道具類は高価なもの、どんな道具だった?>

小林 竹芳氏(トキワ代理店)
万が一のときの保険活用

今回のシンポジウムでは、昨年の安全に関するシンポジウムとは少し毛色の違う切り口でしたが、聞き応えのある内容でした。

DSCF7828s.JPG

西山氏の講演では、日本の打刃物の現状を説明いただき、西山商会での打刃物の製造過程や、実際に使用されている所を、貴重な映像を元に紹介されると共に、安全に使用するための注意点として、
ナタの峰打ち(衝撃が直接響くので中子が折れることがある)ことや、切れない状態での使用(不必要な力がかかり危険)は、やってはならないこととして紹介されていました。
やはり、日頃の道具の手入れとともに、道具の適切な使用法をキチンと押さえておく必要があります。

ひろしま緑づくりインフォメーションセンターの櫻井氏は、広島県内の森づくり団体のネットワークの一環として安全活動を一本化し、その過程で森づくり安全技術マニュアルをもちいた審査をおこなっている。
ランク毎の審査法を使っている。ランク3(チェーンソー審査)については、139チェックポイントを用いている(なかには、ヘルメット、顔面・耳保護具、切断防護服、手袋を付けていない。受け口の深さを1/3を越える。作業がスムーズに出来ない・ツルを形成できず倒してしまう。伐倒方向のズレ等の場合は、その場で審査中止といった方法をとっている)
審査合格者へのフォローアップなど、安全に森づくり作業ができる下地作り、組織作りをおこなっていられるようです。

羽鳥氏は、西多摩地域の昔の道具について故・久保田喜助(檜原村)さんの使っていた道具を映像を踏まえてご紹介いただきました。
ハンモロ(ナタの半両刃みたいなもの)が、地域的なものだと知りました。

小林氏には、保険の特製について紹介いただき、事故とは思わぬ所に存在し、その牙は突然剥かれると言うことを体験談(ご自分のではなく、保険請求の経験として)としてお話いただきました。

ちなみに、西山商会の商品を取り扱っている西多摩地域のお店が紹介されました。
野崎かじや金物店はこちらです(Googleマップ)
所在地: 〒198-0041 東京都青梅市勝沼3丁目108
電話: 0428-22-4313

なお、故・久保田喜助さんが使用されていたヤマ道具については、「キヤシ久保田喜助の山道具目録」という資料がおのおのの会から発行されています。
キヤシ久保田喜助の山道具目録.jpg