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コミュニティ2.0〜地域の夢と希望が奏でるブログ〜
 かつて多くの人々が関わり、賑わいをみせていた地域コミュニティは、 時代の移り変わりとともに衰退傾向にあります。
 今、新しい時代にふさわしい新しいコミュニティの姿が求められています。
 このブログでは、ヒト、モノ、様々な出来事など地域の”楽器”が奏でる「結い」のハーモニーを皆様にご紹介しながら、コミュニティのありたい姿を探っていきます。
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3/9(火)第3回地域コミュニティ総研を開催しました。[2010年03月15日(Mon)]
 盛岡地方振興局の平成21年度♪夢と希望が奏であう♪

地域コミュニティ活性化支援事業「地域コミュニティ

総研」第3回
を、平成22年3月9日(火)13:30〜16:30

に盛岡地区合同庁舎で開催
しました。



 諸処の事情で年度末の開催となったため、NPOの皆さん

及び市町村コミュニティ担当職員、振興局職員を合わせ、

9名の参加となりました。

 今回は合意形成に用いられるワークショップの方法として、

通例のロの字の会議形式ではなく、ファシリテーターと板書

(ファシリテーショングラフィック)に対し、全員が取り囲むよ

うにして座る、扇型の配列で話し合いを行いました。



 最初に、平成21年度の盛岡地方振興局事業の実施報告

及び意見交換
を行いました。

 平成21年度に実施したのは以下の5事業です。

 1 地域コミュニティ総研 

    第1回(6/25) オリエンテーション総研

    第2回(10/29)

 2 まちづくりワークショップ普及啓発事業  

  (1) 浅沢地域振興協議会(八幡平市) 9/6(日) その1,その2

     打合せの様子

  (2) 滝沢村 10/24(土) その1 その2 開催案内

 3 ファシリテーター養成講座  

  (1) 八幡平市(基礎編) 第1回11/19(木)第2回11/26(木)

     第3回11/28(土) 第4回12/8(火)第5回12/10(木)
    
     開催案内 

  (2) 滝沢村(企画編) 第1回10/17(土) その1その2
    
     第2回11/7(土) その1その2
    
     第3回12/5(土) その1その2

     第4回12/6(日) その1その2
     
     開催案内

 4 元気なコミュニティ100選連携促進セミナー 2/13(土) 

 5 ブログによる情報発信事業 このブログをご覧ください。 
  


 意見交換では、
 
 ・ コミュニティ総研のテーマが絞られておらず、3回のつな

 がりがなかった。他市町村の話が聴けてよかった。職員の

 意識が向上した。

 ・ まちづくりワークショップでは、ワークショプの手法を学ぶ

 機会になった。単発開催では、次に継続する支援が難しい。

 市町村と連携した開催を考えるべきだ。

 ・ ファシリテーター養成講座は、地域リーダーの手法を学ぶ

 こととして意義があった。講座の「まちあるき」を行った地区の

 活性化によい影響がでた。県北部の開催を考えて欲しい。

 ・ 元気なコミュニティ100選連携促進セミナーについては、

  2月は多忙な時期である。コミュニティ100選選定団体に

 もっと光を当てて欲しい。ワークショップは養成講座の実践

 の場であり、事業のつながりとしてよい。

 ・ ブログについては、記事が長い。簡潔で写真を多く掲載
 
 して欲しい。他団体のブログをリンクし、互いのブログが

 見られるようにして欲しい。

 などの意見が出されました。


 次に市町村とNPOから平成21年度の事業報告と22年度

の事業計画を紹介いただき、意見交換
を行いました。 

 


 管内8市町村とNPOでも、平成21年度に引き続き、22年度

も様々なコミュニティ活性化の事業が実施されます。

 最後に盛岡地方振興局の平成22年度事業について案を

発表し、意見交換
を行いました。

 1 コミュニティ総研 
   
   機能を強化し、テーマを設け、1年で進行性や成果の出

  せる検討を行う。市町村主体で住民の意見聴取を行うなど

  テーマにより回数にこだわらず弾力的に運営する。

 2 地域コミュニティ活性化に資する人材育成事業  

  ファシリテーターを地域コミュニティ活性化に資する人材

 の養成としてありかたを「コミュニティ総研」等で検討する。

  検討の結果、必要とされた人材養成について、目標養成

 人数や活躍の場を検討した上で実施する。

  圏域北部での開催を検討する。

3 地域活性化フォーラム(仮)  

  他団体との共催を検討しながら実施する。

4 ブログによる情報提供

  新しい情報を簡潔に掲載する。頑張っているコミュニティ

 の情報等を多く掲載する。



 いただいた意見を基に、平成22年度も「地域コミュニティ

活性化支援事業」の実施に向けて具体的な検討を進めて

いきたいと思います。

 具体的な事業については、平成22年度に改めてお知らせ

します。


 
 今回をもって、平成21年度♪夢と希望が奏であう♪

地域コミュニティ活性化支援事業の全事業が終了しました。
 


事業に御協力いただいた、地域コミュニティ、NPO、

地域づくり団体の皆様、市町村、県の職員の皆様

大変ありがとうございました。
 



平成22年度もどうぞよろしくお願い致します。
2/13(土)元気なコミュニティ100選連携促進セミナーを開催しました[2010年03月15日(Mon)]
 岩手県では、「元気なコミュニティ100選」に選定した団体、

その他まちづくりに取り組む地域コミュニティやNPOを対象

とした元気なコミュニティ100選連携促進セミナー」

平成22年2月13日(土)岩手県自治会館

で開催しました。



 今回は岩手県地域企画室と盛岡地方振興局企画総務部

との合同で開催し、県内のコミュニティ関係団体、行政職員

を含め、120名程の多くの参加をいただきました。

 最初に、基調講演として、「鉄の科学で漁業は蘇える」

のテーマで「牡蠣の森を慕う会」代表の畠山重篤氏

からお話をいただきました。



 畠山氏は、京都大学フィールド科学教育研究センター社会

連携教授としてご活躍され、また、牡蠣、帆立の養殖業を営む

傍ら「森は海の恋人」を合言葉に気仙沼湾に注ぐ大川上流の

室根山への植林活動を続けています。

 「森・里、海連携学」として、森と川と海のつながりを大切に

し、体験学習を通して子どもたちなどに教えていること、また、

「宮沢賢治」のグスコーブドリの伝記」には現在の地球温暖化

を示唆する部分があり印象深いこと、ものを考えるベースとして、

精神的な部分と科学的な部分を合わせれば、地域おこしに

一足違った見方ができるのでなどのお話をいただきました。


 次に、「活動事例紹介」として、「元気なコミュニティ

100選」選定団体4団体から発表
がありました。

 盛岡地方振興局からは八幡平市の「七時雨ロマン

の会」
の活動について事務局長の畠山城司氏から

発表をいただきました。



 七時雨ロマンの会は、平成13年に設立された任意団体で、

八幡平市西根寺田地区の住民が、「寺田を考え、西根を考え、

地域を考えよう」と集まり、これまでに七時雨鹿角街道の整備

や復元、道しるべの設置、街道の散策マップを作成しました。

 毎年、探索バスツアー「くらくらバスツアー」を実施し、七時雨

山周辺の自然や歴史の魅力を市内外に発信しています。

 まもなく活動10周年を迎えることもあり、これまでの活動を

写真もふんだんなパワーポイントで説明していただきました


 その他、全国創作太鼓フェスティバルの開催で有名な、

北上市の
岩崎地区自治振興協議会けげだす

村工房まつり」を開催し、平成21年度地域づくり総務大臣賞を

受賞した
青倉地区自治会町内唯一の映画館「善映館」

で映画祭やチンドンショーを開催する洋野町の
二ツ屋

地域づくり推進協議会
からも発表いただきました。

 各団体の活動の詳細は、団体名をクリックしてご覧くだ

さい。

 最後に情報交換・交流ワークショップを開催しました。



 盛岡地方振興局の「コミュニティ総研」を担当した

NPO法人アイディングの事務局長である甲山知苗氏

コーディネーターとなり、NPO法人アイディングのスタッフ、

平成20、21年度に滝沢村で開催した「ファシリテーター

養成講座」
の運営を担当したNPO法人風・波デザイン

スタッフ平成21年度のファシリテーター養成

講座の受講生
の計9名が各グループでファシリテーター

を務めました。

講演に比べ人数は若干減ったものの、1グループ9名程度

計8グループの大規模なワークショップになりました。

 時間が1時間であったこともあり、各グループ毎に自己

紹介、グループの中でペアになっての活動内容などの

「共通点探し」、グループ内での発表と意見交換をを行い

ました。

 ワークショップは初めての方も多く、最初は何をするのか

心配だった方もいたようですが、各グループのファシリテ

ーターの進行で、緊張もほぐれ、ペアでの共通点探しや

意見交換では皆さん活発に語りあっていました。



 感想として、「1時間では短かった」という意見が多く、

ファシリテーターの進行のおかげで気軽に参加できた、

住んでいる地域でも同じようなワークショップをして情報

交換をしてみたい。とのお話もいただきました。


 盛岡地方振興局のコミュニティ事業の総まとめとして、

ファシリテーター養成講座の受講生の実践の場としても

貴重な機会となりました。

 参加されたコミュニティ関係団体等の皆さん、ワーク

ショップに御協力いただいたスタッフの皆様、行政職員

の皆様、大変ありがとうございました。
12/10(木)八幡平市第5回ファシリテーター養成講座[2009年12月28日(Mon)]
 八幡平市で開催している「ファシリテーター養成講座」

第5回平成21年12月10日(木)

八幡平市西根地区市民活動センター
で開催しました。

 今回は「基礎講座3」として、「基礎講座1、2」に引き続き、

岩手大学農学部の広田純一教授に講師を務めて

いただきました。  

 最初に、第3回の「基礎演習(地元学実践演習)」で行った

八幡平市の「お宝探し」で見つけたお宝の中で厳選した3つ

のお宝について、誰が、どのように、いつまでに改善・活用

したらいいかをまとめる「改善・活用シート」を作成しました。



 第3回で「お宝探し」を行ったメンバーと、第3回で作成した

模造紙や写真、お宝シートを見比べながら、話し合っていき

ます。創造力を働かせて自由に意見を出し合います。



 その中でこれは!と考えた「お宝」を1つ選び、グルー

プ毎に発表しました。
 

 1グループは映画「青春の門」のロケ地として

田頭町をPRし、地域活性化に繋げよう
。として、「青春の

門」の上映会や、デビュー作であった宇津井健さん

に来てもらおう。との発表がありました。


 2グループは、八幡平に多く自生している「豆柿」を地域の

新しい食材として取り入れてはどうかとの
発表がありました。

霜に当てると黒くなり更に甘くなるそうで、子どもたちに食べさ

せてあげたい。八幡平市の第三セクターに商品化を頼んで

みてはどうだろうか。との意見がありました。 




 3グループでは、「八徳部(やっとくべ)石碑郡」について、

八幡平市の教育委員会で説明板を作成するなど、地域の

遺産として整備してはどうかとの発表がありました。




 4グループでは、「槍立森(やだもり)古戦場跡」について、

伝説が残っている遺跡であり、「岩手郡史」や「西根町史」

を調べ、整備していっていはどうかとの意見がありました。


 5グループでは、「鹿角街道の宿場町」であった田頭町に

ついて南部藩の奉札などの保存活動を行い、地域住民の

休み処として活用したい。歴史の説明文をつけるなど、

住民と八幡平市で考えてきたい。との発表がありました。


 それぞれが夢がある素晴らしい発表でした。


 その後、広田教授から、「お宝」を実際に活用し地域づくりに

に結びつける実践への手順について講義
をいただきました。

 地域づくりの本質とは、「地域の共通の目標(課題)を

住民が協同で達成(解決)する力−地域の実践力を高める

ことです。


地域の実践力を高めるには、地域としての実践の積み重ね

が必要とのことです。

 「お宝探し」のような地域点検から実践に結びつける方法と

して、地域点検後に改善活用策の検討や実践テーマの洗い

出しを行い、テーマの重要度や実現可能性を評価した後、

実践テーマの優先順位を付け、差し当たり取り組む実践

テーマを決めます。その後、実践チームを立ち上げ、打合せ

を行い、実践に移します。多く住民を巻き込むのがポイント

だそうです。


 また、地域の「お宝探し」とは別に、「地域の夢語り」−

「この地域が○○のような地域になることを望んでいます」

といった文章を考えてもらい、それを全体でまとめた後、

そのような地域にするには何を行えばよいのかを検討し、

実践テーマを決定する方法もあります。


 実践に移すポイントとして、話し合いの盛り上がりがしぼ

まないうちに実践を行うこと、話し合いのプロセスを大切にし、

「ここまでやってきたのだから実践までいこう!」という雰囲気

作りを行うこと、一度参加した人を逃さないよう、まめな声掛け

と休んだ後の気配りを忘れないこと。リーダーが、何としても

実践活動持ち込むという覚悟、強い気持ちを持つこと、始め

から「地域点検」を「実践活動」をセットで考えてスタートする

こと。が大切だそうです。


 また、比較的取組みやすい実践テーマとして、「マップ、

ガイドづくり」、「案内板・道標づくり」「荒地の整備、刈り払い」

「植樹・花壇作り」、「地域遠足」があり、目に見える成果があり、

多くの人が関わることができるため地元が自信を持ち、地元の

見直しや課題の意識につながるものとして効果があるそうです。


 ワークショップの開催に当たり、ここまでの手順が考えられて

いたのは本当に驚きです。



 受講者の方は熱心にメモを取りながら聞いていました。

 3回の「ワークショップ基礎講座」は今回で終了しました。

 講座を担当していただいた広田先生、大変ありがとうござい

ました。
 

 大変申し訳ございませんが、12月25日(金)に委託団体

の特定非営利活動法人いわてNPOセンターと協議の上、

今後予定していた1月の2回の講座を中止することとさせて

いただくこととしました。

 これまで講座を企画・運営していただいた特定非営利活動

法人いわてNPOセンターのスタッフの皆様に御礼申し上げ

ます。

 また、会場の提供や受講者の募集、当日の準備等に多大な

御協力をいただいた八幡平市企画総務部地域振興課の皆様

に深く感謝致します。

 最後に、受講者の皆様に心よりお詫びを申し上げます。

皆様のご期待に沿えず、誠に申し訳ございませんでした。


 今年度の盛岡地方振興局の「ファシリテーター養成講座」は

今回をもって全て終了することとなりました。


 開催に御協力いただいた関係者の皆様に改めて感謝を申し

上げます。

 今年度の「♪夢と希望が奏であう♪地域コミュニティ活性化

支援事業」は「コミュニティ総研」「元気なコミュニティ100選連携

促進セミナー」と続きます。


 今後もどうぞよろしくお願い致します。
12/8(火)盛岡市第4回ファシリテーター養成講座[2009年12月28日(Mon)]
 八幡平市で開催している「ファシリテーター養成講座」

第4回「地域コーディネーター特別演習」

平成21年12月8日(火)に盛岡市上田公民館

開催しました。

 今回は、盛岡市から御協力をいただき

盛岡市が盛岡市町内会連合会と共催で実施している、

「地域と行政の関係を考えるワークショップ」を見学

させていただきました。



 盛岡市では、平成18年に玉山村が合併し、新たな盛岡市とな

ったことを契機に、異なっていた玉山区と旧盛岡市との町内会の

仕組を見直し、新たな町内会のあり方を検討するため、平成20

年度から「地域と行政の関係を考えるワークショップ」を開催して

います。平成20年度は玉山区で3地区、21年度は旧盛岡市で

5地区で各地区3回づつ、特定非営利活動法人いわてNPOセンタ

ーに委託して開催しています。22年度も5地区で開催する予定です。


 今回は平成21年度の盛岡市での最後のワークショップである、

上田、緑ヶ丘、松園地区の第3回を見学しました。

 6時30分の開始時刻には、25名程の方が会場に集まり、5

名ほどづつ5グループに分かれ、ワークショップが始まりました。

 八幡平市のファシリテーター養成講座の受講者9名も、各グ

ループに入ってワークショップに参加しました。




 自己紹介の後、これまで2回のワークショップを振り返りを行い

ました。

 第1回、第2回では、各グループ毎に町内会の課題を出し合い、

主な課題を3点選び、その理由を考え、3つの課題の解決策につ

いて、「町内会でできるもの」、「盛岡市が行うもの」、「町内会

と盛岡市が協働で行うもの」のをさらに出し合いました。


 第3回では、これまでの2回のワークショプを踏まえ、出され

ていた「町内会でできるもの」、「盛岡市が行うもの」、「町内会

と盛岡市が協働で行うもの」の各項目について、「人材」、

「資金」、「組織・運営方法」「市の支援」「その他」のうちどれ

が一番不足している資源であるかを考え、色別のシールを貼

り、数を集計していきます。




 最後に、最初に出した3つの課題について、最も不足している

資源を選び、解決するために資源をどのように集めたらいいか

模造紙にまとめていきます。

 各グループではファシリテーターの進行に従って前回までの

進捗状況を確認し、模造紙を見ながら話し合いを始めていきます。

 八幡平市の出席者も、記録やシール貼りなどの補助を行い

ながら、八幡平市のコミュニティの状況を紹介したり、盛岡市の

課題について一緒に解決方法を考えていました。


 最後に、各グループでの検討結果について発表を行いま

した。 



 「地域のつながりが少ない」との課題については、町内会の

イベントを開催する場合の「組織・運営方法」を見直すことが

一番必要ではないか。解決のためには、市の出前講座の

活用や地区内の企業や商店街との連携など、外部団体と

の共催が効果があるのではないか。


 「町内会への関心が薄い」との課題については、まず役員の

人材育成を行い、自主的に町内会活動に取り組むようにする

ことが必要ではないか。町内会の会議を定例化したり、前任

からの引継がスムーズにいくような仕組づくりが必要では

ないか。


 「ゴミ問題」については、住民各個人のマナーを徹底するため、

地区内でお互いに声掛けをするなど助け合って取り組む必要が

あるのではないか。


などの提案がだされていました。

 盛岡市でのワークショップということもあり、都市特有の課題

も多く出されていましたが、参加された皆さんは真剣に短時間

で課題への解決方法を導きだしていました。



 実際のワークショップを体験したことで、ワークショップのイメー

ジをつかむことができ、住民の皆さんが地域の課題について

ワークショップ方式で話し合いを行っていることに触発を受けた

受講生も多かったと思います。


 貴重な場をご提供いただきました盛岡市市民活動推進課の

森課長様、大坪係長様、伊藤様に感謝致します。


 ありがとうございました。

 次回第5回平成21年12月8日(木)八幡平市

会場を戻し、

「ワークショップファシリテーター基礎講座3」で、

これまでの基礎講座のまとめを行います。
12/6(日)滝沢村第4回ファシリテーター養成講座[2009年12月25日(Fri)]
 午後からは、午前中に決めたアクションプランの前提条件、

目標や事業規模を再度整理し、実現のために行っていく活動

を検討する
、 「場のデザイン」を行いました。

 「自然とアート」グループでは、午前の内容を整理した結果、

テーマ名を「あーととおおさわ元気プロジェクト」とし、

「自然とアートを取り入れたイベント施設で地域の活性化を図る

ため、地域の合意形成を図る」
ことを前提に、「事業計画書に

基づいたアートギャラリー開設とオプジェイベントの開催、炭

販売」を行うことを目標に、3年計画のうち1年目は50万円の

予算で事業計画書を作成、2,3年目に事業計画を実施
する

こととしました。



 さらに、1年目の事業計画書の作成のため、1年間にどのよう

なワークショップやフィールドワークを行ったらいいか回数や内

容を決めていきます。

 1年目は、大沢地域住民に回覧板で「あーととおおさわ元

気プロジェクト」のメンバーを募集し、第1回目は大沢公民館で

「一歩前進会」を開催します。その後、大沢地域のまちあるき

やワークショップ数回の開催、先行事例の視察、プレイベント

の実施や報告会、事業計画書作成など、計9回の会合等を

開催することとなりました。


 そこからさらに、各回の内容を決めて行きます。

 「あーととおおさわ元気プロジェクト」の第4回の会合は、

ワークショップ第2回とし、今後実施してきたい事業を具体的

に考えていく「方法立案」として、大沢地区内外の多くの住民

が参加する「大沢の里山写真コンテスト」を開催することとし

ました。



 7月の暑くなる前の時期に、地区内外の10名を募集し、曲が

り屋である藤倉邸に集合し、午前の半日で写真を撮ってもらい

ます。昼食をはさんで午後は写真を切り貼りして額縁をつくり、

審査、表彰を行います。額縁の出来もそうですが、大沢地域の

自然や里山のどこが美しいか、活用できるかに気付き、地域

活性化にどう役立てていけばいいかを考える機会になります。


 かなり具体で現実的な内容ですが、全てファシリテーター

養成講座の仮想プログラムです。


 午後1時間から3時までの2時間で、ここまで全て終了しました。

 ファシリテーターの皆さんや受講者のアイディアや企画力、まと

める力に脱帽しました。


 最後に、各グループで発表を行いました。


 「観光」グループは「文化財を活用した観光プランを提案

する」
として、1年間にまちあるきやワークショップを開催し、提案

書を作成すること。また、ワークショップの中で藤倉邸の曲がり屋

の芝生広場を会場にバーベキューパーティーや食の匠のふるまい、

夢語りの時間を設けててはどうか。との提案を行いました。


「歴史」グループは、「曲がり屋の保存と活用(農家レストラ

ンと伝統文化の継承)、をきっかけに新興住宅地のある地域

と旧来の農村地域の人々とのつながりを育てる」
ことを目標に、

ワークショップや文化祭を開催したい。ワークショップの中で

藤倉邸を会場にまちあるきを行い、マップづくりや食の匠の

昼食、農家による特産物のPRを行ってははどうか。の提案が

ありました。
 

「子育て・教育」グループでは、「地域資源を使った体験・

交流をとおして子どもが集まる仕組み『大沢楽区』を作ろう」


として、住民ヒアリングやワークショップ、フォーラムを開催し

たい。住民ヒアリングでは地元の大学の学生に協力して

もらい、近隣の大型ショッピングセンターで行ったらどうか。

との提案がありました。


 「健康福祉」グループでは、「食と癒しの空間を使って大沢

の暮らしを発信するため、四季の食を生かしたイベントを開催

する」
ために、3年の事業計画の中の1年目は「大沢食と癒しの

健康ワークショップ」を開催し、大沢地域の食の良さに気付い

たり、まちあるきで健康をキーワードにした売れる素材を探し

てはどうかとの提案がありました。


 その後、「内容」「プレゼンの仕方」「実現性」「参加者が楽しめ

るか」の4点について受講者とスタッフ全員がシールで採点を

行いましたが、得票の多い少ないに関わらず、それぞれのグル

ープが大沢地域のよさを生かした企画であるという結果になり

ました。

 風・波デザインの宮崎さんからは、

藤倉邸のフィールドの使い方がよい。外部の人を入れること、

3年の計画の中で1年目の計画を立てていること、実験イベ

ントを入れること、ワークショップをアレンジして取り入れてい

るところ、活動と理論を交代で行っていところがよい。

いろいろな視点で物事を見ることが大切で、様々経験したこ

とがプログラムに生きてきます。


とのコメントをいただきました。

 ここまでで、4日間の講座は全て終了しました。

 最後に、修了式を開催し、主催者である盛岡地方振興局

企画振興課長から3回以上受講した方に対し修了証を

授与
させていただきました。



 また、委託団体である特定非営利活動法人風・波デザイン

の宮崎代表運営委員
からは、受講者に対し、

「ファシリテーター補」の認定証が授与され、今後の活動への

期待についてお話いただきました。

 また、開催地であった滝沢村の住民協働部住民協働課の

藤野主任主査から、受講生やスタッフの皆様に対し、御礼

のご挨拶をいただきました。


 今回のファシリテーター養成講座は、昨年度の基礎編の

受講者や経験者を対象とした企画編として開催しましたが、

受講者の積極的な意欲やワークショップの内容のレベルの

高さに毎回驚かされることばかりでした。
 
 受講者の皆さんについては、今後ワークショップの実践を

積まれ、今回得た知識、技術を活かして益々ご活躍くださる

ことを期待しています。


 また、昨年度に引き続き会場の提供や大沢地区のまちあ

るきなどに多大な御協力をいただいた、滝沢村の皆様、

藤野主任主査様
、大変ありがとうございました。


 最後に、こちらも昨年に引き続き企画運営を行っていただいた、

特定非営利活動法人風・波デザインの代表運営委員の

宮崎様、スタッフの皆様
の御協力に感謝します。



 まちづくりやファシリテーターの先輩として、今後とも様々

アドバイスをいただければと思います。


 大変ありがとうございました。
12/6(日)滝沢村第4回ファシリテーター養成講座[2009年12月25日(Fri)]
 岩手県滝沢村で開催している

「ファシリテーター養成講座(企画編)」第4回

平成21年12月6日(日)滝沢村役場2階大会議室

開催しました。



 今回は前日12月5日(土)の大沢地区での「まちあるき」

で見つけた自然、歴史、食などを使って大沢地域を

元気にするアクションプラン
を作り実行するため、

ファシリテーターとしてどういうことをしたいのか、(基軸デザイ

ン)、どのようなメンバーが参加したらいいのか(組織デザイン)、

どのような手順で進めればいいのか(プロセスデザイン)、

1回毎の開催内容をどのようにしたらいいのか(場と手法の

デザイン)を総合的に考える、
 
「トータルプロセス

デザイン」
を学びました。



 住民が参加する事業をうまく行うためには、これらを総合的に

組み立てていくことがとても重要だそうです。

 また、進行役である「ファシリテーター」として、「トータル

プロセスデザイン」の手順を知るだけではなく、「ファシリテー

ター」ーとしてグループでの話し合いの進め方
も交代で担当

しながら覚えることになりました。



 私は昨日に引き続き、「自然とアート」のグループに参加しま

した。

 午前中は「基軸デザイン」「組織デザイン」を一緒に行いま

した。

 昨日作成した大沢地区の「原風景」、「水」、「不思議」を額縁

にまとめた模造紙
を見ながら、「アクションプラン」を話し合いなが

ら考えていきます。 事業を始めるいきさつや地域住民の意識な

ども想定していきます。 

検討の結果、里山が残っている大沢地域の原風景を生かし

た地域づくりの要請が一部の住民から出されたため、

里山がつくりだす自然を残し、地域を活性化する
ことを目的として

「芸術と自然を使って大沢地域を元気にするアクションプラン」

を立てることになりました。



 「アクションプラン」を実現するための事業として、「自然とアー

トを取り入れながらイベントの実施や施設の建設」
を行うこと

とし、住民が地域活性化の願いがあることを前提に、実施にあたり

地権者や関係者の合意を得ることの必要性があること、3年間の

事業期間の制約があること、事業の透明性を確保し、地域住民の

事業に対する理解を得ることを条件として事業を進めていくことと


しました。

 また、事業の具体的な目標として、事業計画を住民が理解し、

アートの里として認識されていること、地域で資源を使って活動す

る人がいること、薪や炭が生かされていることとし、出来上がる

もののイメージとして、事業計画書を作成し、アートギャラリーや

オプジェ、地域パンフレットの作成や炭焼小屋の建設を行うことと


しました。

 次に、事業規模を設計していきます。参加する住民は、滝沢村

大沢地域の住民、実施期間は3年間、予算は助成金の300万円、

事業の設計は中間支援NPOに依頼することとしました。
 

 最後に、事業を実施するための組織として、「地域民実行委員会」

を立ち上げ、参加対象者として、地域民はもとより、アーティストや

コック、牛乳おばさんや、地主、専門家、ソムリエ、広報担当者を

想定することとしました。




 グループのメンバーで1項目づつ検討していくのですが、ファシリ

テーターとして、進行役、タイムキーパー役、記録役を交代で

行っていきました。

 いつの間にか、時間は正午を回り、休憩や昼食を取りながら、

ワークショップが続いていきました。
12/5(土)滝沢村第3回ファシリテーター養成講座その2[2009年12月25日(Fri)]
 その1から続く

 お昼は、「大沢集落センター」で、「大沢なごみの会」

佐々木サツさんを始めとする4名の皆さんから

昼食をいただきました。



 佐々木サツさんは、平成13年にくるみやごまの入った

「たかきびもち」で岩手県の「食の匠」に認定されて

います。

 本日のメニューは地元滝沢産のお米で作ったおにぎり、

大沢産のそば粉で朝5時から打った手打ちそば、藤倉恭一

さんから提供いただいた雑穀「たかきび」100%で作った

へっちょこだんご、紅ダイコンや賞をとったたくあんの漬物、

干し柿や滝沢村の新特産品であるさつまいもの一種である

「クイックスイート」を使った干し芋、滝沢村特産のりんご

など、500円の昼食代が申し訳ないほど
出していただきま

した。

 佐々木サツさんからは、「もともと働くのが好きでしたが、

『雑穀をやってみないか』と誘われて始めました。たかきび

もちを少しアレンジしてのしもちにしてみたりしました。仲間

と一緒に平成3年から食事会でそばうちなどをしています。

月1回開催し、若い人もお手伝いに来ています。社会福祉

協議会にも頼まれ、ボランティアでそばうちをしたり、レシピ

を教えたりしています」
とのお話をいただきました。



 朝早くから40名分の昼食をご準備いただき、大変だったと

思います。地元産にこだわった手作りの「これぞおふくろの

味」
をたくさんいただき、本当にありがとうございました。

 昼食後は、満足感と疲れのためか、昼寝をする受講者が続

出しました。

 午後は、午前中の「まちあるき」で撮った写真をもとに、

大沢地区の魅力をグループ毎にまとめていきます


写真集や紙芝居、模造紙など、形式は何でも構いません。



 私の入った「自然とアート」のグループは、模造紙一枚に

額縁を3つ作り、自然そのものの風景、水路など人工的な

構造物を追った写真、その他発見した面白いもの。に分けて

貼りつけることにしました。大沢地域を「みんなのアトリエ」

にし、熊野神社の祭りに合わせたアートイベントを開催

してみよう
との意見でまとまりました。

 他のグループも、打ち合わせをしながら様々な形に写真を

切り、台紙などに貼り付け、コメントを入れていきます。

 それぞれの形で出来上がったものを、互いに発表しました。

 「観光」グループからは、「まちづくりの素材が豊富と思いま

す。特に藤倉邸の馬屋を活用したいです観光には案内する

人が必要で、観光の良し悪しもガイドで決まるとも言えます。」

との感想がありました。

 「子育て・福祉」グループからは「住民にインタビューしたとこ

大沢地区は三世代同居の家が多いことが分かりました。

おばあさんが、孫が買い物にいってくれると話してくれました。

考え方も違う三世代が楽しく暮らしており、癒しこそが福祉

んだと感じました。」 との感想がありました。



 「歴史」グループからは、「柿の木が印象的でした。水の

近くに人が住んでおり、水路から大根やキャベツの葉が流

れてきて水路が生活に密着していること、水がきれいなこと

を実感しました水路と一緒に暮らしている魅力を発信して

いけたらと思います大沢地域はストックという花が特産で、

「ストックまつり」も開催
されていますが、「ストック」の花言葉

が「恋」だからか、池に「鯉」を放しているのが面白かったです。

熊谷神社に前九年の役の看板があり、歴史を感じました。」

との感想がありました。



 「教育、子育てグループからは、「大沢の語源である、

「沢」を大切にし、水とうまくつながっており、「水の都」とい

えると思います。水生生物の勉強をしたり、子供の実家が牛

や馬を飼っているなど生活自体が子供たちの教育にいい

影響があると
思います。」との感想がありました。

 風・波デザインの宮崎さんからは、 

 これまで何気なく見ていた地域でも、見方一つでいくら

でも資源があることに気づくと思います。実際に歩きながら、

話をしていくと様々な視点が見つかります。視点の共有が

アイディアにつながっていきます。


とのコメントをいただきました。

 今回は、大沢地域の自然、歴史、食など、1日かけて大沢

地域の良さを満喫することができました。

 盛岡市から車で30分の近いところに、日本の昔ながらの

原風景をじっくり散策できるところがあるとは知りませんでした。

 大沢田植え踊り、ストック祭りの時期に、また大沢地区を

訪問してみたいと思います。


 大沢地域はJR盛岡駅からの隣の駅である田沢湖線

大釜駅からも歩いて行けます。


ハイキング気分で1日ゆっくりお越しください。

 今日のために1か月以上前からご準備いただいた、大沢

まちづくり推進委員会の藤倉恭一さん、他の皆さん、大沢

なごみの会の皆さん、滝沢村役場の皆さん、大変ありがとう

ございました。


 次回は翌日12月6日(日)まちあるきの興奮そのままに

最終日は、

大沢地域の地域資源をどうまちづくりに役立てるか

を考える「プロセスデザイン」に進みます。

 最終日までどうぞよろしくお願い致します。
12/5(土)滝沢村第3回ファシリテーター養成講座(企画編)[2009年12月25日(Fri)]
 岩手県滝沢村で開催している

「ファシリテーター養成講座(企画編)」第3回

平成21年12月5日(土)に開催しました。

今回は会場を滝沢村大沢の「大沢集落センター」に移し、

大沢地域まちづくり推進委員会のある大沢地域の

「まちあるき」を行いました。

 12月の曇りの日となり、少々寒かった時期でしたが、大沢

地区の魅力探訪ということもあり、40名以上の多くの参加を

いただきました。



 「まちあるき」にあたり、「観光」、「歴史」、「自然とアート」、

「子育て・教育」、「食と癒し」
の5班に希望で分かれ、滝沢村

が発行した「まちづくり支援ガイドブック」を見ながら行きたい

方面を決めます。各グループには、大沢地域に詳しい受講者

の皆さんに入っていただきました。

 私は、「自然とアート」のグループに参加しました。

 のどかな田園風景があたり一面に広がる中、最初に牛小屋

が目に入りました。 中には十数頭の乳牛がいます。乳しぼり

を終えたばかりとのことで、しぼりたての牛乳をいただきました。

冷たすぎない暖かさで、ほのかに甘い味がします。毎日牛乳

を買いに来る人もいるそうです。

 このあたりは自宅前に柿の木を植えている家庭が多く、赤い

実がついたままなので理由をきいたところ、霜にあたると甘く

なるのでそのままにしているそうです。

 田園地帯のせいか、地区内は水路が張り巡らされています


 
家の前の水路には、必ず階段があり、水際まで降りられるように

なっています。「ここで野菜を洗っているのですよ」と地域の方に

教えていただきました。この水路は戦国時代に開かれた越前堰

からの水路で、そのおかげで、滝沢の中でも一番最初に水田が

できた地域だそうです。

 少し歩くと、物見櫓のある立派な曲がり屋の家にたどりつき

ました。元火消しの家であった藤倉さんの自宅で、今も住んで

いるとのことです。内部が改装されたために文化財指定はあり

ませんが、昔の面影を十分に残しています。



 少し歩いて、熊野神社のある小高い丘に登りました。向いに

姫神山を眺めることができます。坂道の法面には竹が植えら

れ、整備されています。熊野神社では、旧暦の6月15日に

大沢地区に伝わる「大沢田植え踊り」が奉納
されます。

「大沢田植踊り」は年10回程公演されています。



 熊野神社を降り、山道に入っていきます。山あいののどかな

田園風景が続きます。

 奥まったところに、「大沢せせらぎ公園」がありました。

 平成19年度に整備された公園で、「大沢」の地名の由来と

なった山沿いの沢の遊歩道の整備やアヤメの植栽、周辺の

刈払い、不法投棄されたゴミの回収などを行っています。




 また、子供会も参加しての自然観察会も行い、ホタルの餌で

ある貝のカワニナ、モリアオガエルがいることも確認したそうです。

帰りに、その沢から流れ出た水路に、クレソンの葉がびっしりと

生えていたのに驚きました。

 帰りは田んぼ沿いのあぜ道を歩きました。田んぼと小高い山

が続き、電線1本ない広々とした景色が続きます。日本の

原風景をみているようで懐かしさを感じました。

 家の軒下には、丸太や割られた木が積み上げられていました。

今でも炭焼が行われているそうです。

 約2時間30分を徒歩で回り、大沢集落センターに戻った

のはちょうどお昼でした。
11/28(土)八幡平市第3回ファシリテーター養成講座[2009年12月04日(Fri)]
 岩手県八幡平市で開催している「ファシリテーター

養成講座」
第3回を平成21年11月28日(土)に

開催しました。

 今回は「基礎演習」(地元学実践演習)として、会場である

八幡平市西根地区市民センターの周辺である、

「田頭(でんどう)地区」「間羽松(かんばまつ)地区」

徒歩による「お宝探し」を行いました。

 11月下旬のやや寒い時期でしたが、この日は至って快晴に

恵まれました。 

 今回の講師は特定非営利活動法人いわて地域づくり

支援センターの常務理事の若菜千穂さん
です。



 最初に、若菜さんから、「お宝」について説明がありました。

 「お宝」とは、「誇れるもの、珍しいもの、大事にしたいもの、

なつかしいもの、きれいなもの」などです。目に見えるものだ

けではなく、目に見えない祭り、芸能、言い伝えも、また、自然

や地域の歴史、文化、風景、生活、産業など、地域にあるすべ

てのものがお宝だそうです。

 
 受講者の皆さんは、「田頭地区」及び「間羽松地区」について、

それぞれ7名程度の2グループづつ、計4グループに分かれ、

約1時間の行程を歩いて「お宝」を探しに出発しました。

 道案内は、地元からの受講者であった八幡平市田頭地域

振興協議会
の皆さんや、八幡平市の歴史に詳しい皆さんが各

グループに入っていただきました。また、田頭振興協議会で作

成した「田頭をもっと知ろう!田頭地域名所旧跡マップ」

も持っていきます。

  私は「田頭コース」1,4班合同班に参加しました。
 
 市民センターの向かいには、八幡平市の名誉町民である、

「♪夏が来れば思い出す〜♪」で始まる唱歌「夏の思い出」の

作詞家である江間章子氏の歌碑がありました。幼少期に母の

実家であった平舘村(当時)に移住し、小学校まで住んでいま

した。八幡平市では、江間氏の功績を顕彰し、小中学生を対象

に「少年少女の詩 江間章子賞」を毎年開催しています。

 道路沿いに歩いていると、道路の両脇に、草が生えていない

土壌が細く続いていました。昭和47年まであった、松尾鉱山鉄

道の線路の跡地
だそうです。戦前〜戦後に東洋一の硫黄の産

出を誇り、「雲上の楽園」といわれた松尾鉱山の名残が今も

残っています。



 坂を下ると、両側に昔ながらの商店街が見えてきました。

竹細工がつるされている店もあります。大正〜昭和初期を思わ

せる造りの立派な旅館もありました。このあたりは田頭町

といい、盛岡から秋田県鹿角に向かう旧鹿角街道の最初の宿

場町
だったそうです。



 外にいたお酒屋さんの主人にインタビューしてみました。

「このあたりは、昭和28年に公開された宇津井健、左幸子

が主演した映画「青春の門」のロケをしていました。

今、みなさんが持っている地図は私が書いたんですよ」


 本日の「宝探し」のためにいただいた「田頭をもっと知ろう!

田頭地域名所旧跡マップ」の地図を書かれた方でした。

 偶然の出会いに驚きでした。

 田頭町の背後には、標高320mの小高い丘陵である、舘山

があります。戦国時代には、1千石の領主であった田頭氏が居

城とした田頭城がありました。敷地内には、田頭城主の菩提を

弔った東慈寺もあります。このあたりは、現在公園として整備

れています。



 舘山に上ると、遠方に岩手山の絶景が眺められます。周囲には

桜の木が植えられ、5月の連休頃には花見の名所として人気が

あります。かつて、地元の新聞である岩手日報が観光地の人気

投票を行った時、全県で2位になったそうです。


 山を降り、道なりに歩いてくと「槍立森(やだもり)の古戦場跡」

いう道標がありました。鎌倉時代に源頼朝に追われ弓矢を受けた

武士や刺された弓矢を地面に刺して杖にして息絶ましたが、その杖

にした木を水に差したら大木になったとの言い伝えがあります。

 その後は稲刈りの済んだ田んぼを両脇に見ながら、道沿いに

ある数々の石碑を眺めながら帰りました。

 当初1時間の散策予定でしたが、田頭城の頂上まで登ったこと

もあり、2時間かかって会場である西根地区市民センターに戻り

ました。

 戻った後は「お宝マップづくり」です。

 模造紙の真ん中に地図を貼り付け、ポイントとなった場所に

「お宝番号」をつけ、プリンターで出力した写真を周りに貼り、

写真のタイトルを記入していきます。さらに、「お宝番号」をつ

けた中からこれぞといくお宝を3つ選び、「お宝カード」を

3枚作成します。写真を貼り、お宝の内容を知っている人に

聞きながら記入し、また、そのお宝の改善、活用策について

グループで話し合いながら記入します。




 最後に、お宝カードも「お宝マップ」に貼り付け、「お宝マッ

プ」にタイトルやグループのメンバーの名前、日付を記入して

完成です。

 その後、グループ毎に作成したマップを示しながら、歩いたコ

ースや見つけたもの、お宝カードとして選んだもの3つについて

発表しました。

 私の歩かなかった「間羽松コース」も、山の上神社八徳部

(やっとくべ)石碑群や神社など、歴史遺産などが多く残って

いるそうです。


 お宝探しの時間のため、まとめの時間が30分程しかなかっ

たのですが、皆さんの作業の早さに驚きでした。 

 見つけた「お宝」をどのように活用していくかは、第5回の

12月10日(木)に改めて考えていくことになりました。

 講師を務めていただいた若菜さん、大変ありがとうございま

した。

 次回第4回は、12月8日(火)「地域コーディネーター

特別演習」
として、盛岡市上田公民館で盛岡市で

実際に開催している住民ワークショップ
を見学します。

どうぞご期待ください。
11/26(木)八幡平市第2回ファシリテータ-養成講座[2009年12月04日(Fri)]
 岩手県八幡平市で開催している

「ファシリテーター養成講座」第2回

平成21年11月26日(木)に開催しました。

 今回は、「基礎講座2」として、第1回に引き続き、岩手大学

農学部の広田教授
から、「ワークショップの企画と運営

について講義をいただきました。



 最初に「ワークショップの企画」についてです。
 
 ワークショップは企画の良し悪しで楽しくもなり、退屈にも

なる
そうです。

 ワークショップの目的を明確にし、各回の成果のイメージを明

らかにすること、参加者の層や運営スタッフの人数や立場、

経験、技術を前もって知っておくことが大切です。

 ワークショップのプログラムは、テーマ、スケジュールの説明

やグループ分け、自己紹介や初対面の人同士が打ち解ける

ための簡単なゲームなどを行う「導入」、グループ内で課題となる

情報を共有、検討し、検討結果をグループ内で確認する「本番」、

グループ毎に検討結果を発表し、出席者全体で成果を確認、承認

し、次回のワークショップの日程や場所、内容を決め、その回の

感想、意見を聞く「まとめ」の3段構成になります。 感想、意見は

「アンケート」になる場合もあります。

 注意したほうがいいのは、参加者が不自然と感じない内容や

表現とすることです。時間内に終わることも大切です。

 広田先生が平成19年〜20年に実践された、岩手県西和賀町

小繋沢地区での地域づくりワークショップの各回のプログラムも

ご紹介いただきました。

 次に「ワークショップの運営」についてです。
 
 「楽しくないと続かない」のですが、そのためには十分な準備

を行います。

 当日運営を担当するスタッフで役割を決め、参加者が参加で

きる日程で日時を決めます。時間数は平日であれば2〜3時間、

マップ作りなどは土日の半日、地域点検は1日かかります。

会場はグループ作業がしやすい広さで、グループ毎に模造紙が

貼れる壁や黒板、ホワイトボードを設置します。プロジェクター、

ビデオなどを使用することもあります。

 座席はグループ毎に島を作ります。グループ分けしない場合は、

円形やロの字型にし、全員の顔が見られるようにします。

講義や説明会のような学校形式にしてはいけないそうです。

 席の配置が、参加者全員が対等な立場で発言できる環境づくり

のために大切だそうです。 

 また、必要な道具として、ポストイットや模造紙、水性カラー

マーカーや黒サインぺン、はさみ、のり、カッター、セロテープ、

独自の記入用紙、カードなどの小道具も揃えます。

 運営する側が注意することとしては、自由で和やか、かつ真剣

な雰囲気を作ること、参加者が「自分たちでやっていくんだ」と

いう意識を持ってもらうようにすること、ワークショップの

参加者が一体となって目標に向かっていく雰囲気をつくること、

そして目標に向かって参加者一人一人が活動していこうとする

気持ちを持たせることが大切です。




 最後に「ファシリテーションの勘どころ」です。
 
 みんなが自然に納得できる状況を作り出すためには、様々な

技術が隠されています。

 グループに分かれてのワークショップの場合、進行の手引き

があることが多いのですが、事前に十分に理解するのは勿論

のこと、自分らしさを加えるとよりよいファシリテーションになり

ます。

 また、グループの雰囲気づくりの基本として、ファシリテーター

は、明るい声と穏やかな表情を心がけます。「私には無理だ。」と

思う人もいるかもしれませんが、あまり無理をしなくても、心がけ

で相当変わります。

 ファシリテーターは、グループでの作業を指示したり、まとめたり

する役割ですが、「意見はないですか」と参加者に問いかけて意見

を話してもらったり、自分のアイディアを紹介したり選択肢を挙げて

みんなに考えてもらうこともよく行います。その地域の方言を使うと

効果的だそうです。

 参加者にないろいろな方がいますが、発言しない(できない)人

がいる場合は、早いうちに声をかけて話やすくしたり、同じグルー

プに知っている人を入れてその方に代弁してもらったり、話かけ

てもらうと話しやすくなります。また、話過ぎる人がいる場合は、

最初に話す時間を○分以内と決めておくと意識してもらえます。

また、反発するなど非協力的な方がいる場合もありますが、

そのような方には、事前に十分に趣旨等を説明して納得して

もらうこと、また、終わった後にも十分に説明することが大切で

す。はじめに反発する人は、とても関心がある場合が多く、

納得していただいた後はとても協力的になる場合が多いそう

ですので、最初から除いてはいけないそうです。

もし、それでも難しい場合は、ワークショップの責任者に任せ、

その方の話を聞く係が対応するなどの方法をとります。

 ワークショップの時間が足りなくなってしまった場合はプログ

ラムに無理があったということですので、なんとか終わらせる

のではなく、次回に回します。

 各グループのワークショップをまとめるリーダーの技術として、

 妥協しなければならない時がありますが、そのときはできる

だけ多数決は行わないようにし、意見のとおりにならない方に対

しても配慮することが必要だそうです。また、「時間がありますの

で」と時間制限を強調したり、たまには「疲れたふり」をすること、

まとめられる人にふって進行に協力してもらうこと、ユーモアなど

で笑いがとれればなおいいそうです。

 このような技術は数回のワークショップでできるものではなく、

実践を何度も積んで初めて身につくものです。

 1回のワークショップの中で、これほど沢山の企画や運営、技術

の要素が詰まっているのは本当に驚きです。これらを兼ね備えて

初めて参加者が楽しいと思えるワークショップになるのだと感心

しました。

 次回は、11月28日(土)、

 ワークショップファシリテーター基礎演習(地元学実践演習)

 開催地である岩手県八幡平市西根地区市民センターの周辺の、

田頭地区、間羽松地区の「まちあるき」
を行います。

 八幡平市西根地区にも素晴らしい自然、歴史環境があると聞いて

います。どうぞお楽しみに!
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