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相馬宇多郷神楽 [2012年09月20日(Thu)]

DSC00579.JPG



まつり基金でご支援させていただいた、相馬市神楽保存会が出演する
雷神社例大祭(秋祭り)が、9月22日〜23日に行われます。

この地区の神楽は、相馬宇多郷の神楽と呼ばれています。
ヤマセによる冷害で頻繁に飢饉に悩まされてきた農民が、豊作への願いを込めて奉納しているものです。

旧相馬藩に7つあった郷でそれぞれ継承されていた神楽のうち最も古い形を残しているとされていて、
県の無形民俗文化財に指定されているんです。

DSC00551.JPG

DSC00560.JPG

春祭りには私も参加させていただき、日本財団ブログマガジンに記事をUPさせていただいています。
ブログマガジンはこちらから → 相馬の獅子神楽が復活 震災後初の奉納

子どもの頃の記憶に獅子舞はあるのですが、ここの獅子神楽は本当に素晴らしいです!
私の記憶にある獅子は、ぱくぱくと口を開け閉めして、1軒ずつ家を回って
頭を噛んでくれていました。
これは獅子舞で、最も多いタイプだと思われます。

獅子神楽は、うたに合わせて獅子がいろんな表情を見せてくれます。
地区によって、節も舞い方も異なり、それもまたおもしろいです。

DSC00584.JPG

DSC00601.JPG


被災したけれど復活した獅子神楽。ぜひ多くの方に見ていただきたいなと思います。
私の審査裏話C〜そもそも審査ってどうやってやってるの?後篇〜 [2012年09月04日(Tue)]

今回は、審査裏話Cです。いよいよ審査については最後です。
私のヒアリング目的について続きをお話します。

前回は2つお話しました。
申請書の行間をもっと把握するため、そして申請者の人柄を知るため。
さらに目的はあります。


C.採択できない理由を探すため。

これって驚かれるかもしれませんが、結構大切な作業です。

財源にも限界があります。
さらに、私たちは国や自治体ではないので、公平に(なるべく)全部採択するという考え方は
ありません。

日本財団の活動指針「七つの鍵」の中にあるフレーズがあります。

「あまねく平等にではなく、優先順位を持って、深く、且つ、きめ細かく対応すること」


これは7つのフレーズの中の一番最初に出てきます。
私は、これは民間の助成財団としては正しい指針だと思っています。


より良い事業を選択し、採択して財団の力を注力して事業をバックアップしていくためにも、
不採択にしなければならない事業は必ずあります。

でも、申請書だけを読んでいても結構難しい。

中には全く熱い思いを感じない申請書なんかもありますが、
たいていはみんな良い事業を頑張ってやってることをアピールしてくださってます。


そこで、電話等でお話を伺って弱いところや財団の方向性と合わない部分を探すわけです。
申し訳なく思いますが、やらねばならないことです。

私の場合は、できるだけその場で難しいと感じたらその点を伝えるようにしています。

方向性が違うという場合はそれ以外になかなか理由がないので難しいのですが、
もしその団体さんが違う助成財団に申請される機会がある場合、
ヒントにしてほしい審査担当者の視点を、なるべく伝えるようにしています。

それで違う助成財団ともっとマッチングできたらHAPPYですから。



D.新しい事業のヒントを探すため。

不採択になってしまう事業でも、何かしらの新しいヒントは埋まっていたりします。
その年は事業化するのが難しくても、1年かけて事業を作っていくこともあります。

日本財団では「支援の柱」というものを公表しています。

毎年、支援の柱に打ち出した事業を重点的に支援していきます。
なので、支援の柱に合致していなくて採択できないという場合も出てきます。

事業自体は良いのに・・・という場合はその団体さんの担当者と徐々に打ち合わせていきながら、
翌年なり、助成金ではなくて調査研究の委託事業として支援するなり、
関係者と引き合わせるなりといったことをしながら、違う形で支援ができればなぁと思っています。



では、ヒアリングを終えた後はどうなっていくのか・・・?については、また今度。