盛者必衰の理
[2017年06月30日(Fri)]
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。(平家物語)
驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。(平家物語)
三木谷浩史『成功のコンセプト』の「はじめに」より――
ジョブズのスピーチより――
生死事大、光陰可惜、無常迅速、慎勿放逸
「かたつむり どこで死んでも わが家かな」小林一茶
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。(平家物語)
今週水曜日(6/28)の夜、「明日咲きますよ」と言われて頂戴し、
家に帰って花器(とっくり)に挿したら、翌日(6/29)の朝に花が開き始め、
その日の仕事を終えて戻ると見事に咲いていました。
お釈迦様が最後の説法をされてから沙羅双樹のもとで入滅されたこともあって、
釈迦涅槃図に描かれたり、お寺に植えられたりしています。
開いた花もさることながら、青苔の上に散り落ちた花も儚い風情があり、
まさに盛者必衰の理です。――「無常」
家に帰って花器(とっくり)に挿したら、翌日(6/29)の朝に花が開き始め、
その日の仕事を終えて戻ると見事に咲いていました。
お釈迦様が最後の説法をされてから沙羅双樹のもとで入滅されたこともあって、
釈迦涅槃図に描かれたり、お寺に植えられたりしています。
開いた花もさることながら、青苔の上に散り落ちた花も儚い風情があり、
まさに盛者必衰の理です。――「無常」
驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。(平家物語)
三木谷浩史『成功のコンセプト』の「はじめに」より――
未来は不確実だ。
明日何が起きるかは誰にも分からない。
それは、この世に存在しているあらゆるものが変化し続けているからだ。
昔の人はその真理を、無常という言葉で表現した。
僕はそのことを、1995年に起きた阪神・淡路大震災で深く悟らされた。
僕の実家は明石市にある。両親は無事だったが、大切な縁者を亡くしてしまった。
懐かしい叔母夫婦の消息を求め、面影もないほど破壊された街をとぼとぼと歩き、
学校施設に安置された何百もの棺を見つめながら、
僕は人間の命がいかに簡単に奪われるかを思い知った。
自分もいつかは必ず死ぬということが、ごく自然な現実として心に染み入ってきた。
人生は一度しかない。だからこそ何かを成し遂げたいと思う。
そしてこの世で何かを成し遂げるためには、
世界が無常であることをいつも心に刻んでおかなければならない。
自分を叱咤するためにも、未来に適応するためにも。
明日何が起きるかは誰にも分からない。
それは、この世に存在しているあらゆるものが変化し続けているからだ。
昔の人はその真理を、無常という言葉で表現した。
僕はそのことを、1995年に起きた阪神・淡路大震災で深く悟らされた。
僕の実家は明石市にある。両親は無事だったが、大切な縁者を亡くしてしまった。
懐かしい叔母夫婦の消息を求め、面影もないほど破壊された街をとぼとぼと歩き、
学校施設に安置された何百もの棺を見つめながら、
僕は人間の命がいかに簡単に奪われるかを思い知った。
自分もいつかは必ず死ぬということが、ごく自然な現実として心に染み入ってきた。
人生は一度しかない。だからこそ何かを成し遂げたいと思う。
そしてこの世で何かを成し遂げるためには、
世界が無常であることをいつも心に刻んでおかなければならない。
自分を叱咤するためにも、未来に適応するためにも。
ジョブズのスピーチより――
(…)
My third story is about death.
When I was 17, I read a quote that went something like:
"If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right."
It made an impression on me, and since then, for the past 33 years,
I have looked in the mirror every morning and asked myself:
"If today were the last day of my life,
would I want to do what I am about to do today?"
And whenever the answer has been "No" for too many days in a row,
I know I need to change something.
Remembering that I'll be dead soon is the most important tool
I've ever encountered to help me make the big choices in life.
Because(…)
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.(…)
My third story is about death.
When I was 17, I read a quote that went something like:
"If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right."
It made an impression on me, and since then, for the past 33 years,
I have looked in the mirror every morning and asked myself:
"If today were the last day of my life,
would I want to do what I am about to do today?"
And whenever the answer has been "No" for too many days in a row,
I know I need to change something.
Remembering that I'll be dead soon is the most important tool
I've ever encountered to help me make the big choices in life.
Because(…)
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.(…)
3つ目の話は死についてです。
私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、
その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。
それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、
私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。
「もし今日が最後の日だとしても、
今からやろうとしていたことをするだろうか」と。
「違う」という答えが何日も続くようなら、
ちょっと生き方を見直せということです。
自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。
なぜなら(…)
あなた方の時間は限られています。
だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。(…)
私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、
その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。
それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、
私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。
「もし今日が最後の日だとしても、
今からやろうとしていたことをするだろうか」と。
「違う」という答えが何日も続くようなら、
ちょっと生き方を見直せということです。
自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。
なぜなら(…)
あなた方の時間は限られています。
だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。(…)
Stay Hungry. Stay Foolish.
Steve Jobs, CEO of Apple Computer, on June 12, 2005.
「ハングリーであれ。愚か者であれ」ジョブズ氏スピーチ全訳
米スタンフォード大卒業式(2005年6月)にて
Steve Jobs, CEO of Apple Computer, on June 12, 2005.
「ハングリーであれ。愚か者であれ」ジョブズ氏スピーチ全訳
米スタンフォード大卒業式(2005年6月)にて
生死事大、光陰可惜、無常迅速、慎勿放逸
毎日死を心に当てることは、毎日生を心に当てることと、いわば同じことだ
ということを「葉隠」は主張している。
われわれはきょう死ぬと思って仕事をするとき、
その仕事が急にいきいきとした光を放ち出すのを認めざるをえない。
現代に生きる「葉隠」/三島由紀夫『葉隠入門』
ということを「葉隠」は主張している。
われわれはきょう死ぬと思って仕事をするとき、
その仕事が急にいきいきとした光を放ち出すのを認めざるをえない。
現代に生きる「葉隠」/三島由紀夫『葉隠入門』
「かたつむり どこで死んでも わが家かな」小林一茶
いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない
――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない
――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――
この続きはまた明日
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。