愚直に一歩一歩、四千万歩
[2019年04月09日(Tue)]
井上ひさし『四千万歩の男(一)』の「お読みいただく前に」より――
50歳(数え年)で隠居するまでは下総佐原村の名家の旦那。
隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、56歳から72歳までの16年間、
「二歩で一間」の歩幅で日本国の海岸線を歩き回り歩きつくして、
実測による日本地図を完成。この間に彼の歩いた距離はざっと35,000キロ、
里に換算すれば8,900里、歩数にして約4,000万歩。
(…)
「二歩で一間」の忠孝の歩み、その一歩一歩はまことに平凡である。
だが、その平凡な一歩を支えているのは感動的なほど愚直な意志である。
第二の人生を歩くことで全うしようと覚悟した、高貴さにまで高められた愚直な精神が
彼の足を運ばしめているのである。
隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、56歳から72歳までの16年間、
「二歩で一間」の歩幅で日本国の海岸線を歩き回り歩きつくして、
実測による日本地図を完成。この間に彼の歩いた距離はざっと35,000キロ、
里に換算すれば8,900里、歩数にして約4,000万歩。
(…)
「二歩で一間」の忠孝の歩み、その一歩一歩はまことに平凡である。
だが、その平凡な一歩を支えているのは感動的なほど愚直な意志である。
第二の人生を歩くことで全うしようと覚悟した、高貴さにまで高められた愚直な精神が
彼の足を運ばしめているのである。
一身にして二生を経(ふ)る
(万歩)
人生においてはカメのような、歩一歩のあゆみが大切だと思う。
速度を多少速めるのはよいが、
二歩三歩いっぺんに飛ぼうとすれば往々にして失敗することにもなろう。
「歩一歩のあゆみ」/松下幸之助『思うまま』
旧豊郷小学校
速度を多少速めるのはよいが、
二歩三歩いっぺんに飛ぼうとすれば往々にして失敗することにもなろう。
「歩一歩のあゆみ」/松下幸之助『思うまま』
旧豊郷小学校
この続きはまた明日
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。