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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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悪循環に陥るか、好循環を形成するか [2018年06月20日(Wed)]
昨日の記事「同じ中小企業の中で収益力の格差が拡大」の続き――

平成27年(2015年)版「中小企業白書」の
「同一企業規模内における企業の売上高経常利益率の比較」より――
同一企業規模内で
売上高経常利益率が上位25%の企業(高収益企業)と
下位25%の企業(低収益企業)の売上高経常利益率の平均を比較すると、
どの規模で見ても全産業でその差が拡大傾向にある
高収益の中小企業では高収益の大企業と同程度の利益率を実現している一方で、
低収益の中小企業の収益悪化によって
全体の平均値でみた大企業との収益力の差が拡大
業種別に見ても、全産業と同様の傾向が確認されるが、
製造業における高収益企業を見ると、小規模企業の売上高経常利益率が
2000年代後半以降、大企業の利益率を上回っている点が特徴的である

20150618_1.jpg(概要版より)

高収益企業(高い生産性、高い賃金の好循環を形成している)グッド(上向き矢印)
低収益企業(低生産性、低賃金の悪循環に陥っている)バッド(下向き矢印)
―― 中小企業を「十把一絡げ」にして「全体の平均値」を算出して論じる意味があるのか?

「大企業と中小企業の従業員一人当たり付加価値額の格差は広がり続けている」
20180619_1.jpg
平成30年(2018年)版「中小企業白書」

付加価値を向上させるということは、
市場において価値の高いものをより少ない資源でつくり出すということである。
また、それは、事業活動により従業員の生活を向上させていくと同時に
社会の発展に貢献するための前提条件となるものでもある。
(採算向上の原則/『稲盛和夫の実学』第6章)

高い生産性、高い賃金の「好循環」を形成
付加価値の向上グッド(上向き矢印)
  ↓
生産性の向上(労働生産性:一人当たり付加価値、人時生産性:時間当り付加価値)
  ↓
従業員の生活の向上(給料のアップ、労働時間の短縮、雇用の安定・継続)
  ↓
事業を通じて社会の発展に貢献(納税)
  ↓
自利利他円満で益々繁盛るんるん

低生産性、低賃金の「悪循環」に陥る
付加価値が横ばい(あるいは減少)バッド(下向き矢印)
  ↓
生産性の伸びが横ばい(あるいはマイナス)
  ↓
従業員の生活を向上できず(賃上げできず、労働環境を改善できず、雇用を維持できず
  ↓
人手不足、古い設備、過剰な借入残など山積する問題の解決に取り組めず、先送り
  ↓
事業を通じて社会に貢献どころか・・・
  ↓
ジリ貧で末路あわれ爆弾

善い循環も悪い循環も、一朝一夕に起きるものではない。
十年二十年と長い年月のうちにできあがるものなのだ。

では、善い循環を起こす出発点は何だろうか
ヤマト運輸は、どこを善い循環への出発点にすべきであるか。
『小倉昌男 経営学』第一章

20160804.jpg
(出所:2015年版中小企業白書)

それらの窮状のほとんどすべての根は、数字への注意不足につながっている。
あるものはそれらの数字のメッセージを読み取るのが遅すぎた。
数字はバランス・シートや予算や、週間または月次の業務報告書の中に
孤立してあるものではない。それはすべて相互に関連したものだ。

「数字が強いる苦行は自由への過程である」
ハロルド・ジェニーン『プロフェッショナルマネジャー』

「これでいいのか」
「なぜそうでないのか」
「だからどうする」
と自らに問い、考え抜き、行動する。

よく管理されている会社とあまりよく管理されていない会社との差は、
数字に対して払われている注意の程度である。
数字を十分に真剣に取り上げない企業が少なくない。
しばしば彼らは数字が上がったり下がったりした真の理由を知らず、
数字のシグナルをおろそかにすることは、
有効な処置をとるのに間に合わなくなることにつながる。
そうなると、やることが支離滅裂になって、重大な危機を招きかねない
「数字が強いる苦行は自由への過程である」
ハロルド・ジェニーン『プロフェッショナルマネジャー』

数字の徹底的検討は、
われわれが自由に勇気をもって行動できるようにしてくれた。
われわれはキャッシュ枯渇の危険にさらされたことはまったくなかった。
また成功を収めながら成長した。
なぜなら、われわれはみずからの数字を知っているおかげで、
恐れずに前進できた
からである。
「数字が強いる苦行は自由への過程である」
ハロルド・ジェニーン『プロフェッショナルマネジャー』

IMG_0977.jpg
(勝尾寺)
「価値」で勝つ

この続きはまた明日四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
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