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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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仕入原価率に対する意識が正反対 [2017年07月13日(Thu)]
決算書などから各種の財務分析比率を算出するのは頭を使わない簡単な作業だが、
求めたその数字の活かし方に会社の「経営の生きる姿勢」が見える。

某月刊誌(あえて匿名)の2017年7月号の記事から――
人件費とともに利益確保のために重視しているのが、食材の仕入れ原価だ。
料理の売上高と食材の仕入れ原価を毎月記録し続けている。
食材の仕入れ原価率が基本的には30%に収まるように管理する

利益確保のために仕入原価率を30%に収めるように管理するA社(あえて匿名)に対して、
先日(7/2)放送のがっちりマンデー!!に登場された「おべんとうの玉子屋」さんは・・・
玉子屋の仕入原価率は50%以上。
一般的な外食産業の仕入原価率は30%といわれる中
食材費以外のコストを徹底的に削減し
お客様においしいお弁当をお届けします
仕入原価は常に50%以上!
食材費以外のすべてのコストを徹底的に削減し、
原材料費のアップに努力しております

お客様大事で食材に金をかけても、
利益を追求せずに採算度外視の商いでは続かず、いずれ経営破綻。
利益確保のために仕入原価率を30%に収めるように管理するA社に対して、
おべんとうの玉子屋さんは、原材料費のアップに努力して利益を確保しておられる。
―― メニューは昼食用の税込450円の日替わりオフィス弁当のみ。
税込450円ということは税抜き416円66銭、
それで仕入原価率50%以上ということはお弁当一つで200円の儲け。
あらゆるロスや無駄が許されないでしょうから、
社員の一人ひとりが日々真剣勝負で仕事に取り組み、
お客様大事に徹して各自の役割を果たしておられるはず(おそらく)

仕入原価率を計算するのは簡単(当然のことながら廃棄その他のロスは含まず)
しかし、その数字に対する意識はまったく正反対、真逆、天と地、月とスッポン、、、
―― 意識の「差」ではなく「違い」

常識的にはA社が世間の常識で、おべんとうの玉子屋さんは常識はずれかも・・・
A社は世間の常識に「横並びの経営」に対して、玉子屋さんは「商いの本質を追究」ひらめき
―― 仕入原価率の数字が低いか高いかの問題ではなく、経営の生きる姿勢が根本的に違う

商売は世の為、人の為の奉仕にして、
利益はその当然の報酬なり

松下幸之助『商売戦術三十ヶ條』

うどんの屋台ひとつでも、いろんな選択肢がある。
一晩に出てくる差はわずかでも、年間にすればものすごい差になってくる。
いい商売、悪い商売があるのではなく、
それを成功に導けるかどうか
なのである。
『稲盛和夫の実学』


正垣泰彦さん(サイゼリヤ創業者)の
『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』より――
粗利益率は60%を超えない水準に保つことが望ましい(原価率は40%以上)。
獲得した粗利益のうち40%を人件費(教育研修費を含む)を振り分け、
家賃等の不動産関連費用(設備投資の減価償却費などを含む)に20%
水道光熱費など「その他の経費」に20%を使う。
そうすれば粗利益の20%が営業利益として残る。
食材に十分なコストをかけることで
粗利益を過剰には取らず、お客様に還元するからこそ
店は長く続けられる
のだ、と私は思う。
saizeriya2.jpg     
(付加価値率60%、労働分配率40%、営業利益率12%)

今、あなたがやるべきことは、まず収益を上げることです。
「売上を最大に、経費を最小に」を実践していかなければなりません。
しかし、経費を最小にしてサービスが悪くなったり、料理もまずくなってしまい
お客が離れてしまったというのでは意味がありません

現在の建物で、料理やサービスを素晴らしいものにしながら
コストをどこよりも下げるということです。
それには尋常ではない努力と創意工夫とが必要になります。
これは誰でもができることじゃないかもしれません。
これができれば名経営者なのでしょうが、
とにかく徹底して収益の改善をやるべきです。
『稲盛和夫の実学』

この続きはまた明日四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
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