矢印の方向(続)
[2017年06月11日(Sun)]
北御堂さんの今月の言葉(2017/6)
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以下、松下幸之助歴史館のメモリアルウィーク特別展(2002)の展示パネルより――
「お客さんに申し訳ない」
「お客様の番頭になる」
「お得意先の仕入係になる」
わたしの願いは執着となるが、わたしへの願いは支えとなる
―― 自分以外の誰かから「わたしへの願い」に支えられた「自分の仕事」
「わたしの願い」は「執着」となるが
わたしへの「願い」は「支え」となる
わたしへの「願い」は「支え」となる
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以下、松下幸之助歴史館のメモリアルウィーク特別展(2002)の展示パネルより――
「お客さんに申し訳ない」
「君、これなんや」
工場入口の受入検査台の上に積んであった電気アイロンのベースを見て、
創業者は資材係に尋ねた。
「メッキがあまりよくないのですが、
工場入口の受入検査台の上に積んであった電気アイロンのベースを見て、
創業者は資材係に尋ねた。
「メッキがあまりよくないのですが、
返品すると明日の仕事が止まるので、
どうするかを主任さんに相談しようと思って、置いてあるのです」
「君、それはいかんよ。どうするかを主任さんに相談しようと思って、置いてあるのです」
いくら明日の仕事にさしつかえても、
もし品質のよくない製品を売るようなことをしたら、
お客さんに申し訳ないやないか。
それはもう主任に相談するまでもなく、すぐ返品しなさい!
君が受入検査の責任をもたされているんやから、
君が不良品やと思ったら、
たとえ主任がよいと言っても、工場長が何と言おうと、
断じて返品するぐらいの信念をもって仕事をしてくれたまえ」
もし品質のよくない製品を売るようなことをしたら、
お客さんに申し訳ないやないか。
それはもう主任に相談するまでもなく、すぐ返品しなさい!
君が受入検査の責任をもたされているんやから、
君が不良品やと思ったら、
たとえ主任がよいと言っても、工場長が何と言おうと、
断じて返品するぐらいの信念をもって仕事をしてくれたまえ」
「お客様の番頭になる」
あらゆる製品について、
お客様の立場に立ち、お客様の番頭になる気持ちで、
性能、品質をためし、再吟味してみるということが大事である。
工場側だけでなく、営業部門においても、同様の気持ちで厳格に調査して、
一点でも不満足なところがあれば、工場に返品して再検討を求める
ということでなければならない。
お客様の立場に立ち、お客様の番頭になる気持ちで、
性能、品質をためし、再吟味してみるということが大事である。
工場側だけでなく、営業部門においても、同様の気持ちで厳格に調査して、
一点でも不満足なところがあれば、工場に返品して再検討を求める
ということでなければならない。
「お得意先の仕入係になる」
商売は、買う人の身になって考えないといけない。
お得意先の仕入係になるんだという心がけが必要である。
お得意先は何を必要とされているか、
どの程度のものをどれほど欲しておられるか、
品質はどうか、値段はどうか、量はどれくらいか、いつ仕入れたらいいのか、
ということを考える。それが仕入係の役目である。
そう考えていくと、お得意先の意にかなう商品を
勧めることもできるようになる。
---------------------------お得意先の仕入係になるんだという心がけが必要である。
お得意先は何を必要とされているか、
どの程度のものをどれほど欲しておられるか、
品質はどうか、値段はどうか、量はどれくらいか、いつ仕入れたらいいのか、
ということを考える。それが仕入係の役目である。
そう考えていくと、お得意先の意にかなう商品を
勧めることもできるようになる。
「共存共栄」ということは、
相手の立場、相手の利益を十分考えて経営をしていくということである。
まず相手の利益を考える、というといささかむずかしいかもしれないが、
少なくとも、こちらの利益とともに相手の利益をも同じように考える。
それが相手のためであると同時に、
大きくは自分のためにもなって、結局、双方の利益になるわけである。
共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はあり得ない。
共存共栄に徹すること/松下幸之助『実践経営哲学』
実(まこと)の商人は、
先も立ち、我も立つことを思うなり
(石田梅岩)
商売は世の為、人の為の奉仕にして、
利益はその当然の報酬なり
松下幸之助『商売戦術三十ヶ條』
企業が供給する物資なりサービスの中に含まれている努力、奉仕が多ければ多いほど、
需要者や、社会に対する貢献の度合も大きく、
したがってまたその報酬としての利益も多いというのが原則だといえる。
利益は報酬であること/松下幸之助『実践経営哲学』
私が唱える「サービスが先、利益が後」という言葉は、
利益はいらないと言っているのではない。
先に利益のことを考えることをやめ、
まず良いサービスを提供することに懸命の努力をすれば、
結果として利益は必ずついてくる。それがこの言葉の本意である。
利益のことばかり考えていれば、サービスはほどほどでよいと思うようになり、
サービスの差別化などはできない。となると、収入も増えない。
よって利益はいつまでたっても出ない。こんな悪循環を招くだけである。
『小倉昌男 経営学』
相手の立場、相手の利益を十分考えて経営をしていくということである。
まず相手の利益を考える、というといささかむずかしいかもしれないが、
少なくとも、こちらの利益とともに相手の利益をも同じように考える。
それが相手のためであると同時に、
大きくは自分のためにもなって、結局、双方の利益になるわけである。
共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はあり得ない。
共存共栄に徹すること/松下幸之助『実践経営哲学』
実(まこと)の商人は、
先も立ち、我も立つことを思うなり
(石田梅岩)
商売は世の為、人の為の奉仕にして、
利益はその当然の報酬なり
松下幸之助『商売戦術三十ヶ條』
企業が供給する物資なりサービスの中に含まれている努力、奉仕が多ければ多いほど、
需要者や、社会に対する貢献の度合も大きく、
したがってまたその報酬としての利益も多いというのが原則だといえる。
利益は報酬であること/松下幸之助『実践経営哲学』
私が唱える「サービスが先、利益が後」という言葉は、
利益はいらないと言っているのではない。
先に利益のことを考えることをやめ、
まず良いサービスを提供することに懸命の努力をすれば、
結果として利益は必ずついてくる。それがこの言葉の本意である。
利益のことばかり考えていれば、サービスはほどほどでよいと思うようになり、
サービスの差別化などはできない。となると、収入も増えない。
よって利益はいつまでたっても出ない。こんな悪循環を招くだけである。
『小倉昌男 経営学』
わたしの願いは執着となるが、わたしへの願いは支えとなる
―― 自分以外の誰かから「わたしへの願い」に支えられた「自分の仕事」
創意工夫と懸命な努力で全力を尽くし、
自分以外の誰かに新たな「価値」を届けて、喜びを分かち合う
(※)持たれ合いでなく、持ちつ持たれつの支え合いで「共存共栄」して高め合う
自分以外の誰かに新たな「価値」を届けて、喜びを分かち合う
(※)持たれ合いでなく、持ちつ持たれつの支え合いで「共存共栄」して高め合う
この続きはまた明日
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。