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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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松下幸之助歴史館 [2012年05月21日(Mon)]
 金環日食――お天気が気がかりでしたが、大阪でもうすい雲を通して拝むことができました。

 世紀の天体ショーを楽しんだ後、本日は松下幸之助歴史館(パナソニックミュージアム)
 今年のメモリアルウィーク特別展(4/20〜6/30)のテーマは、「自主責任経営」と「社員稼業」です。
中小企業大学校関西校の経営管理者研修のゼミの皆さんとカメラ
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 展示やビデオライブラリーで、色々と学ばせていただきました。
   ・経営理念
   ・社員稼業
   ・衆知を集める
   ・自主責任経営
   ・共存共栄
   ・お客さま大事の心 などなど

 松下さんの生き様から学んだ「商いの心」を、日々の仕事や暮らしに活かし、より実りある人生に...
 引き続きのご指導よろしくお願いします。
来月のゼミはゼミ論の中間発表ひらめき
そして、最終発表に向けて後半のスタートです。
 
善い循環 [2012年04月23日(Mon)]
 本日(4/23)は、中小企業大学校関西校の経営管理者研修のゼミ。
 午前中は皆さんが職場のリーダーとして抱えておられる問題や課題についてご報告いただき、
 午後はその報告を受けて、ともに学び、互いに高め合いました。

 以下、午後のご報告――

 前回のゼミで「宅急便」をテーマに取り上げたNHKのプロジェクトXのDVDを観たのを受けて、小倉昌男さんが書かれた『経営学』(日経BP)を自分のこととして読み込むことを課題にしていました。

善い循環も悪い循環も、一朝一夕に起きるものではない。
十年二十年と長い年月のうちにできあがるものなのだ。
では、善い循環を起こす出発点は何だろうか。
  ・・・・・
ヤマト運輸は、どこを善い循環への出発点にすべきであるか
考えた末、私はこう決断した。
――まず、労働生産性を高めよう

 「善い循環」への出発点として、「生産性を高める」ことの意義を学びました。
 ――ともに働く仲間が互いに高め合って組織とともに「成長」し、働く喜びに満足を得、
    お客様には質の高い商品やサービスを提供することでご満足をいただき、
    高い収益により納税を通じて地域社会に「貢献」(社会保障や地域サービスの充実)

 「収益性(利益率)の向上」と「生産性(付加価値)の向上」は、同じように利益の追求でありながら、求める利益の「質」の高さが違います。
 より質の高い利益の追求を目指すなら、生産性の向上が「善い循環」への出発点になります。
 稲盛さんのアメーバ経営が目指すところ(時間当り採算)も、基本的に同じです。


 休憩後、「第一次南極越冬隊」をテーマに取り上げたNHKプロジェクトXのDVDを観ました。
 個性あふれる異質な仲間(番組では落ちこぼれと言っていましたが…)がそれぞれの個性を発揮し互いに高め合う姿に「チーム」の真髄を見ました。また、個性あふれる異質な仲間をチームにまとめ上げてチームとして見事な成果をあげられた西堀隊長に「チームリーダー」のあり方を学びました。

 南極といえば、アムンゼンとスコット。
 同じ時、同じ目的で、同じ場所でありながら、一方は成功、一方は悲劇の結末。
 これをテーマに、西堀榮三郎さんが本田勝一さんの本「アムンゼンとスコット」の解説として書かれた小論(「二つのリーダーシップ」)をご紹介しました。


 次回(5月)のゼミは、校外で実施――松下幸之助歴史館(パナソニックミュージアム)
 今年のメモリアルウィーク特別展(4/20〜6/30)のテーマは、「自主責任経営」と「社員稼業」です。
ロープジャンプ小学生No.1決定戦 [2012年04月10日(Tue)]
 先週の土曜日(4/7)の朝、何気にTVを見ていたら「ロープジャンプ小学生No.1決定戦」が始まり、決勝大会に挑む子どもたちの姿に、最後まで見入ってしまいました。

 子どもたち一人ひとりが、試合を重ねるごとに「成長」していくのが伝わってきます。
 まさに、「チームで互いに高め合う」
 子どもたちの真摯な姿に、「チームワーク」の真髄を学びました。
 ありがとうございます。選手や応援の子どもたちに心から感謝です。


 番組の提供はパナソニックさん。
 CSRの一環として「次世代育成支援活動」に取り組んでおられます。

 日本国内だけでなく、世界的に取り組んでおられます。<Panasonic Kids School Global
 当日の番組でも、ネイマールが登場するCMが放映されました。
 ネイマールはブラジル代表のFW。まだ19歳ですが、“ペレの再来”と称されています。
(↓)1分間のCM★ラストシーンに魂を揺さぶられました揺れるハート

◆パナソニック・ド・ブラジル社
 
小林一三記念館(大阪・池田市)にて [2012年04月07日(Sat)]
 阪急電鉄、阪急百貨店、東宝の創業者である小林一三(いちぞう)さんのお屋敷「雅俗山荘(がぞくさんそう)」は、かつて逸翁(いつおう)美術館として公開されていましたが、美術館移転に伴い、2年前から「小林一三記念館」として公開されています。

 私にとって池田(大阪)は、幼稚園から高校まで14年間学んだ街です。
 「池田文庫(図書館)」の今は建て替えで取り壊された自習室にもずいぶんお世話になりました。

 本日より、第7回特別展「一三さんの考え いま迷っている人たちへ」が開催(〜7/29)
 ――早速、出かけてきました。
◆第7回特別展「一三さんの考え いま迷っている人たちへ」
/小林一三記念館


多くの人は「不景気だ」といたずらに溜息をついているが、
「努力の店に不景気なし」
不景気なるが故に、一層「独創と努力」を必要とするのです。
ことに、小資本をもっての成功となると、断然「努力」「独創」である

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人の宝は金ではなく、事業である
 
ありがとうを集める? [2012年04月02日(Mon)]
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日経新聞(Web刊)のお気に入りコラムの一つ、『イチロー フィールド』
本日、先週の日本での大リーグ開幕戦に関して記事がアップ、
題して「イチローが日本に残したもの」

以下、その記事から引用
「それを目的にはできない。人の心を動かすとか、勇気を与えるとか、感動を与えるとか、よくあるフレーズですけれど、それが目的となったら無理。
そんなの与えられるわけがない。なるとしたら結果としてそうなるだけ。目的としている人は、その目的を絶対達成できない。だから僕はそんな思いは持てない」

「示そうとすることが示されることはない。結局、受け手側がどう感じるかの問題ですから。受け手側が何かを感じたとしたら、結果的にそうなったといえるだろうし……」

 確かに・・・
 植村直己さんも、世界で初めて五大陸最高峰を極められました(しかもエベレストを除いてすべて単独)が、「山は他人のために登るものではなく、自分のために登るものだと思う」と明言されてますし(『青春を山に賭けて』)、厳冬のマッキンリー単独登頂を目指す直前のインタビューでも同じ趣旨のことを語っておられます(DVD『植村直己の世界』)。

 また、彫刻家の平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)さんも、師事する岡倉天心に言われた「売れるようなものをお作りになるから売れない。売れないものをお作りなさい」を生涯の糧にされました。

 結果的に、今回の日本での大リーグ開幕戦でも、イチローのプレーに感動しました。
 しかもその感動は、開幕戦の一試合4安打とか、フェンス際の捕球やレーザービームの返球とかの「結果」だけでなく、その結果を出すための「日々の積み重ね」や更なる進化を求めて新たな取組みにチャレンジする真摯なイチローに対して「さすが!」と今年も惚れ直しです。


 同様に、「ありがとうを集める」というフレーズも、それを目的とするのではなく、結果としてそうなるのですから、「集める」のではなく、「ありがとうが集まる」の方が的確では・・・
 ――イチローのインタビュー記事を読んで思いました。

以下、ご参考までにメモ
「お客様は神様です」の意味するところ
/三波春夫オフィシャルサイト


◆「お客様は神様です」(1)〜(3)/三波春夫の笑顔の秘密
(オフィシャルブログ)

「神をうやまい、神を恃まず」
――その時、はじめて「神様」という名のお客様の姿を見ることができるのです

同ブログには、三波さんと松下さんや本田さんとのエピソードも・・・
◆「松下幸之助さんのこと」(1)〜(7)/三波春夫の笑顔の秘密
◆「本田宗一郎さんのこと」(1)〜(4)/三波春夫の笑顔の秘密
あらためて「心を磨く」意義を学びました。ありがとうございます
 
田中美術館(岡山・井原市)にて [2012年03月31日(Sat)]

 人間は、自分、あるいは今歩いている足もとを、常に自己に問うていなければならないと思っている。そして、自己への問いが、深ければ深いほど、大きければ大きいほど、かならず「道」はこたえてくれるものと思うのである。
 人間としての存在や人生の充実ということに関して言えば、老いにつけ若きにつけ、今、自分がおのれの命といかにかかわり、どのような姿勢で生きているかを問い続けるか否かが問題なのであり、言い換えれば、毎日毎日が人生の一大事の連続なのであろう。

『人間ざかりは百五歳』(大西良慶、平櫛田中・著)p.142〜3

 朝から、JR電車を乗り継いで笠岡(岡山県)、さらにバスに乗り換えて井原(いばら)へ
 夜来の冷たい雨雨も上がり、本日のお目当ては「田中(でんちゅう)美術館」...

 平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)の代表作といえば、国立劇場のロビーに飾られている『鏡獅子』

 田中美術館のお隣にある田中(でんちゅう)苑では、そのブロンズ像がお出迎えです。
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 以下、田中翁の「ことば」から、私のお気に入りをいくつか写経

 自分たちの窮状を訴え、作品の売れない苦しさから、「何とかして売る道がつかないものでしょうか」とお尋ねしたときだった。私の作家生活において、生涯忘れることの出来ない言葉を聞いたのである。
「諸君は、売れるようなものをお作りになるから売れない。売れないものをお作りなさい。
必ず売れます」
 目の洗われるような思いであった。売れるようなものを作ろうとするのは、もうすでにものにとらわれた姿である。何とかして売れるものをつくろうとすればするほど、心はくもる。そんな世事世俗にまみれた心から、良い作品は生まれるはずがない。そういう「はからい」は捨てよ、そして捨てようとする意識さえも捨てきれ――岡倉先生は、そこを突かれたのであろう。

『人間ざかりは百五歳』p.178〜9

 そして次に口をついて出た言葉が胸に突き刺さった。
「あれでは、どこからでも勝手に射なさいと言いたくなる。あんなことでは死んだ豚も射れない――」
 目の眩むようなお言葉であった。初めて先生に認めていただいたと有頂天になっていた作品も、木っ端微塵に、みごとに砕け散ってしまったのである。いま思いかえせば、こうした徹底した厳しい批判で、私の一生の心を訓戒してくださったことと、頭の下がる思いがする。

『人間ざかりは百五歳』p.187〜8

 木彫の仕事では、挽いたばかりの丸太が使えるわけではない。伐採してからのち、ある期間は置いておかねばならない。したがって、こういう仕事が入ったから、こういう作品を作りたいのでといって、それから求めたのでは間に合わない。それに、私としては、あと何年すればこの世とおさらばするということもべつに決めていないから、佳い材があれば当然、入手する。それが溜まってみなさんに、何歳まで仕事をするつもりなのかと、疑問を抱かせることになったのであろう。
『人間ざかりは百五歳』p.203〜4

力は加えません。それで木が削れるのを“刀が切れる”というんです。
だから、わたくしたちは木を削る時間の2倍も3倍もの時間、刃物を研いでおります


「今わからなくてもいい、自分の中にそれが出てくるまで、じっと大切にもっていなさい」と言い、京都や奈良などの古い良い彫刻を見るように勧めた。
『巧匠 平櫛田中』p.94

「人間は思ったら直ちに実行せねばいけない。考えただけではやったことにならず、消えてしまうものです。いまやらねば、いつできるですよ。そして、わしがやらねばたれがやる、と自分で覚悟すること。これが人間の努力を確実にするものですよ」と、熱っぽく話した。

「これは私の姿なのです
尋牛七十年 白雲万里 山重々
死ぬ迄 牛を尋ねてうろうろするでせう」



田中翁の生き様や作品を通じて、エネルギーをたっぷり注入グッド(上向き矢印)――ありがとうございます。

時代遅れ? [2012年03月25日(Sun)]
「がっちりマンデー」(TBS系列、7:30〜)TV、本日のテーマは「時代遅れ?なビジネス
――カセットテープ(日立マクセル)、五右衛門風呂(大和重工)、ミラーボール(日照)に続いて、
   穴太(あのう)衆の石垣(粟田建設)が登場

粟田社長のコメント――
 「やってること自体は昔からある事なんで、時代遅れかもしれませんけど、
  スゴイ技術が集結されてるんで・・・」


そして、粟田建設さんのHPのメッセージ
――穴太衆積は自然の石を自然の形に積み重ねていくところに特徴があり、
   石の心がわかり石の声が聞こえてはじめて一人前といわれます。
   弊社ではこの伝承された「技」という財産を何よりも大切にすると同時に、更に一歩進めて
   現代建築の中にも、その「技」を生かせるよう努力研鑽を重ねています

その「心意気」が素晴らしいです。
「石」を「数字」に、「石垣」を「会計」に置き換え、自分のこととして学ばせていただきましたひらめき
ありがとうございます。

待ったなし! [2012年03月23日(Fri)]
 出張から帰阪し、今日は早朝より一週間ぶりに合氣道の朝稽古あせあせ(飛び散る汗)
 先週の昇級審査(3/15)を一緒に受けたほかのお二人は、次の目標(初段で袴るんるん)に向かって、審査の翌日から早速に稽古されているのに、こちらはいきなり出遅れて早々と落ちこぼれがく〜(落胆した顔)
 どうなることかと思いましたが、良き師の導きや心優しき皆さんのおかげで、私も戦線復帰ですわーい(嬉しい顔)

   1.将来の夢や希望
   2.期限を定めた具体的な目標
   3.良き師による的確な指導
   4.ともに学び、互いに高め合う仲間
   5.日々の鍛錬、一歩一歩の積み重ね、、、の重要性を、合氣道の稽古で再確認です。


 昨日は秋田からJAL飛行機で戻ってきました。
 2010年1月に会社更生法を申請したJALですが、今年の秋にも再上場の見通しとのこと。
 予想を上回るスピードの見事な再建も、前述の5つの要素が重要な役割を果たしています。
 サクセスストーリーは結果を評価しがちですが、そのプロセスからしっかり学ぶことが肝要です。

 振り返れば、JALが会社更生法を申請する前年(2009年)の9月の第3週、日経新聞の1面には連日JAL関連の記事が載ってました。その週、私は中小企業大学校の東京校で5日間の研修(「キャッシュフロー経営と利益・資金計画の策定支援」)を担当していたので、日経新聞一面の記事を毎日の研修で話題にしたこともあってよく覚えています。

 ちょうど同じときに報道されたのが「中小企業等に対する金融円滑化」であり、これについても同じ研修の中でこの制度の問題点と課題をお話しました。

 あれ(2009年9月)から2年半が経ちました。
 同じように経営危機に陥りながら、「現状」の違いは明らかです。
 一方は将来の展望が開けていますが、もう一方は・・・(経営の悪化が懸念されます)

 何が違ったのか?
 ――公的資金の注入や会社規模の問題ではなく、「問題の先送り」が一番の原因

 「返済の猶予」は、問題の先送りに過ぎず、問題の根本的な解決にはなりません。逆に、問題の先送りによって事態は悪化し、問題の深刻化・複雑化を招きます。このことは、返済を猶予された中小企業の経営だけでなく、返済の猶予に応じた金融機関の経営においても同じです。

 「対症療法」では問題の根本的解決にならぬことを承知しながら、なぜ・・・
 まことにモッタイナイ、、、残念無念。。。


 昨日は秋田で「経営に活かす管理会計」がテーマの研修でしたが、皆さんとても熱心でした。
 いつものように、『稲盛和夫の実学』(日経ビジネス人文庫)を読み込みながら、「経営のための会計」について理解を深めました。

 知識やITなどのツールも、使いこなせなければ無用の長物です。
 「使いこなす」には、知っているか否かではなく、「自分のものにする」ことが問われます。そのためには、考え方や本質について理解を深め、自社におきかえてしっかり考え、そして「実践」を積む。
 その結果、自分の血となり肉となって自分のものとなり、将来を見据えて切り開けるのです。


 昨日(3/22)の秋田は中小企業大学校仙台校の研修で中小企業の皆さんが対象でしたが、昨年12月には広島県の西部農業技術指導所を通じて、芸北地域(広島)の農事組合法人の皆さんを対象とする「経営力強化」研修に参加させていただきました。

 例によって、『稲盛和夫の実学』(日経ビジネス人文庫)を使って一日研修の依頼を受けたのですが、研修に参加される農事組合法人の大半が水稲農家、しかも研修会場はJAさんの会議室。
 『実学』を使って「値決めは経営」や「利益の追求」と言ったところで、コメの買取価格や農家の所得保障で、果たしてメッセージが届くか気がかりだったのですが、、、、意外や意外、研修に参加された農家の皆さんは「経営のための会計」を学ぶことにとても熱心で意欲満々。
 自分の勝手な思い込み(先入観)を深く反省しました。

 再来週から4月、新しい年度を迎えます。
 「経営のための会計」を進化させ、新たなテーマは「経営を変える会計」です。
 お楽しみに、、、
『再生巨流』(楡周平著) [2012年03月18日(Sun)]
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「だがな、こんな時代はそう長く続くもんじゃない。いいか、これからの時代、コストの概念を持たない営業は成り立たない。キーになるのは○○だ。この分野は未だ手つかずに残された最後の未開地、いや工夫一つでとてつもない成果を目に見える形で手にすることができる大金鉱脈だと俺は思う。
客の言うことを聞いて来るだけの営業マンなんてただのご用聞きだ。
シャツに汗してノルマ達成に汲々とするよりも、頭に汗をかけ。
脳みそに錐を刺して、血が噴き出るまで考えろ
」(本書p.16)

新しいビジネスを模索することを止めた会社に未来はない。もちろん役員室でのうのうとしている連中が定年を迎えるまでに、この会社がどうなるということはないだろう。だがな、それ以降も成長し続ける会社であるためには、従来の事業から何度も脱皮を繰り返し、新たな事業を創出し続けなきゃならねえんだ」(本書p.313)

「商売で一番大切なのは、信義を曲げんちゅうことや。つまらんわる知恵を駆使してお客様を騙すような商いは必ず失敗するもんや。お客様だけやないで、うちの仕事を請け負う業者、従業員にも正直でなければ成り立つもんやない」(本書p.380)

どんな人間にでも将来に希望を見いださせてやること。それが必要だったのだ。
俺は今まで自分だけの夢を追い求めてきた。しかしもっと大切なことがある。
何かが吉野の中で変わりつつあった。
(本書p.420)

『ラストワンマイル』に続いて、同じく楡周平さんの『再生巨流』を再読。
こちらの本も、自分のビジネスに置き換えて具体的に色々考えながら、読み直しました。
『ラスト ワン マイル』(新潮文庫)ともどもおススメです。
◆『ラスト ワン マイル』(楡周平著)/マイブログ(2012/3/16)
 
『ラスト ワン マイル』(楡周平著) [2012年03月16日(Fri)]
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――「ウチは運送会社だ。客から預かった荷物を目的地まで運んでなんぼの商売をやってるんだ。ただでさえ、郵政という怪物と戦わなきゃなんねえこのときにそんなリスクを会社が負うと思うか」

「だからこそ、新しい飯の種を作らなきゃならないんじゃないですか」
「それじゃ我々はいつまでたっても一介の下請け業者だ。ただの荷物の運び屋だ。業界のサービスだって行き着くとこまできちまってる。営業マンのセールストークにしたところで、結局は料金交渉に終始しているのが現実じゃありませんか。これじゃまるで巷のご用聞きそのものだ」
「これからの時代は違うと思います。客から仕事を貰うのではなく、こちらが仕事を作る。それがこれからのビジネスじゃないですか」
(本書p.92)

「部長、考えてください。いま我々は大きなチャンスを掴もうとしているんです。下請けに過ぎないと思われていた物流業が、実は全ての産業の生命線を握っている。まさにラストワンマイルを握っている者こそが絶対的な力を発揮することを世に知らしめる絶好の機会を目の前にしてるんです」(本書p.298)


――「物流会社がなぜネットビジネスに乗り出すことを決断したのですか」

「物流業界は、今まで商流の最下流に身を置き、お客さまから商売をいただくことを当たり前と考えてきました。その結果、コスト削減となれば真っ先に目をつけられ、物量を確保しても利益は上がらないという収益構造ができあがってしまったのです。ましてや郵政民営化に伴い、我々宅配をメインとする物流業界は存亡の危機にあります。この窮状を打破するためには自らビジネスを創出すること。つまり上流から下流まで、一貫した商流を作り上げなければならない。そういう結論に達したのです」

「ラストワンマイルを握る物流業なくしては、ビジネスは成り立たない。そこを握っている自分たちが実は最も強い立場にいるのだ。そこに気づいたというわけですね。勝算はおありなんですか」


「このビジネスの発案者の一人は、フランスの哲学者アランの言葉を引用してこう言いました。
安定は情熱を殺し、
緊張、苦悩こそが情熱を生む
と。
私は、この言葉を聞いた時に目が醒める思いがしました。我々物流業界に身を置くものが、いや、すべてのビジネスに携わる者が日々の仕事に追われ忘れていたものが何だったのか、思い知らされた気がしてね……」
「この事業を軌道に乗せるまでは幾多の困難が待ち受けているでしょう。しかし、会社の将来はこの事業の成否にかかっている。まさに不退転の決意を以て臨むつもりです」

(本書p.451〜2)

現状や近い将来に危機意識を持ち、打破したいと心から願うなら、おススメの「小説」です。
(実話を素材にしていますが、いわゆる「内幕」ものではありません)
私自身も、自分のビジネスに置き換えて具体的に色々考えながら、読み直しました。
同じく、楡周平さんの『再生巨流』(新潮文庫)もおススメです。
◆『再生巨流』(楡周平著)/マイブログ(2012/3/18)
 
『311のメッセージ』(松下幸之助著)より [2012年03月11日(Sun)]
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 力ある者は力をもって、知恵ある者は知恵を、そして産ある者は産を、それぞれに有効適切に活用して、相互の不信感にとらわれず、この行き詰まりつつある日本を救うことに心を寄せあわねばならないと思います。
『かえりみて明日を思う』(1973)/本書p.19

 この世における人と人とのつながりを、もうすこし大事にしてみたい。もうすこしありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁のあったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠意と熱意をもって、お互いのつながりをさらに強めてゆきたい。
 そこから、暗黒をも光明に変えるぐらいの、力強い働きが生まれてくるであろう。

『道をひらく』(1968)/本書p.111

 春があって夏があって、秋があって冬があって、日本はよい国である。自然だけではない。長い歴史に育まれた数多くの精神的遺産がある。その上に、勤勉にして誠実な国民性。日本はよい国である。こんなよい国は、世界にもあまりない。
 だから、このよい国をさらによくして、みんなが仲よく、身も心もゆたかに暮らしたい。

『四季のことば』(1959)/本書p.54
 
『考えるとはどういうことか』(外山滋比古・著) [2012年03月07日(Wed)]
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  知ることと、ものを考えることとは、まったく違います。
  それどころか、両者は仲が悪いのではないかと考えられます。

(本書「まえがき」の冒頭) 
 本日は朝から東京へ出張新幹線
 出張の供は、外山先生の『考えるとはどういうことか』(集英社)です。
(※)出版社のサイトで「まえがき」と「第一章」を立ち読みできます。

 以下、第三章(選択の判断力)より一部を抜書きでご紹介
 人間の生活は「選択」の連続です。
   ・・・
 しかし大半の人々は、そもそも選択をしているという自覚が希薄なため、選ぶための思考力も鍛えられていません。
   ・・・
 いまの日本が全体的に力を失いつつあるとしたら、それは正しい選択のための思考力が弱まっていることも一因ではないでしょうか。
 その意味で、甚大な被害をもたらした東日本大震災は、きわめて大きなマイナスの経験として、日本人の判断力を高める可能性があります。
 (以下略)

 思いつくままに本の余白に書き込んだメモ書きがイッパイ――有用な教示の数々に心から感謝!

 さて、本日の東京出張のお目当ては、サイボウズさんの『cybozu.com カンファレンス2012』。
 青野社長の基調講演、そして分科会の発表、いずれもインパクトある内容で、「時代はクラウド」を実感しました。

 チームあるところにサイボウズあり
       サイボウズあるところにチームワークあり

 2年ぶりに青野社長のお話をお聴きしましたが、このメッセージを拝見して、前回お話をお聴きした時にご紹介いただいた本(『カモメになったペンギン』ジョン・P・コッター著/ダイヤモンド社)のストーリーを思い出しました。早速、家に帰って再読です。
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