(080)売上は「掛」を回収してなんぼ
[2009年06月19日(Fri)]
(最終更新:2011/12)
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■「一対一の対応」を貫く(一対一対応の原則)★目次に戻る
1.「モノ」または「お金」の動き ⇔ 「伝票」の動き
社内に一対一の対応を徹底させると、誰も故意に数字をつくることができなくなる。
伝票だけが勝手に動いたり、モノだけが動いたりすることはありえなくなる。
モノが動けば必ず起票され、チェックされた伝票が動く。
こうして、数字は事実のみをあらわすようになる。
この「一対一の対応」における要諦は、原則に「徹する」ことである。
事実を曖昧にしたり、隠すことができないガラス張りのシステムを構築し、
トップ以下誰もが「一対一対応の原則」を守ることが、不正を防ぎ、社内のモラルを高め、
社員一人一人の会社に対する信頼を強くするのである。
またこうすることにより、伝票の数字の積み上げが、そのまま会社全体の数字になり、
それにもとづいた決算書が会社全体の真の姿をあらわすようになる。
このように一見「一対一対応の原則」は非常にプリミティブな手法に見えるが、
それを徹底させることによって社内のモラルを高めると同時に、
社内のあらゆる数字を信頼できるものにすることができるのである。
伝票だけが勝手に動いたり、モノだけが動いたりすることはありえなくなる。
モノが動けば必ず起票され、チェックされた伝票が動く。
こうして、数字は事実のみをあらわすようになる。
この「一対一の対応」における要諦は、原則に「徹する」ことである。
事実を曖昧にしたり、隠すことができないガラス張りのシステムを構築し、
トップ以下誰もが「一対一対応の原則」を守ることが、不正を防ぎ、社内のモラルを高め、
社員一人一人の会社に対する信頼を強くするのである。
またこうすることにより、伝票の数字の積み上げが、そのまま会社全体の数字になり、
それにもとづいた決算書が会社全体の真の姿をあらわすようになる。
このように一見「一対一対応の原則」は非常にプリミティブな手法に見えるが、
それを徹底させることによって社内のモラルを高めると同時に、
社内のあらゆる数字を信頼できるものにすることができるのである。
2.売上 ⇔ 仕入(売上原価)
個々の取引の処理は忠実にできているように見えても、
売上と仕入れが一対一の対応になっていないために、
この例のように利益が売上実績に結びつかない変動を毎月繰り返している場合がある。
いくら経理が一生懸命やっていても、
一対一の対応で正しく処理されていない月次決算をつくっていては、
間違った数字にもとづいて経営判断をしていることになり、会社の舵取りを誤る恐れがある。
売上と仕入れが一対一の対応になっていないために、
この例のように利益が売上実績に結びつかない変動を毎月繰り返している場合がある。
いくら経理が一生懸命やっていても、
一対一の対応で正しく処理されていない月次決算をつくっていては、
間違った数字にもとづいて経営判断をしていることになり、会社の舵取りを誤る恐れがある。
3.売掛金の「回収」や買掛金の「支払」の消し込み
売掛金を回収する場合は、この品物の入金があった、
あの品物の入金があったという消し込みをしていかなければならない。
グロスで2千万円というラフな消し込みはできないはずなのである。
出荷の場合だけでなく支払いの場合でも、一対一対応でやってもらわなければ、
正確な処理はできないのである。
また、買掛金を支払う場合にも、「何月何日に買ったこの品物の代金を
今回お支払いします」という具合に一対一で正確に処理する。
グロスで何百万円とういようなラフな払い方はしない。
このようにお金を支払う場合でも、受け取る場合でも、
必ず一対一の対応を守るようにしなくては信頼に値する会計資料はつくれない。
あの品物の入金があったという消し込みをしていかなければならない。
グロスで2千万円というラフな消し込みはできないはずなのである。
出荷の場合だけでなく支払いの場合でも、一対一対応でやってもらわなければ、
正確な処理はできないのである。
また、買掛金を支払う場合にも、「何月何日に買ったこの品物の代金を
今回お支払いします」という具合に一対一で正確に処理する。
グロスで何百万円とういようなラフな払い方はしない。
このようにお金を支払う場合でも、受け取る場合でも、
必ず一対一の対応を守るようにしなくては信頼に値する会計資料はつくれない。
『稲盛和夫の実学』(日経ビジネス人文庫)
p.75〜76
■「実績」と「残高」で管理する
「実績管理の仕組みを構築するうえでは、単に発生した数字をとらえるだけでなく、
ビジネスの流れに沿って、つねに「実績」と「残高」という形で管理することが大切である。
受注、生産、売上などの実績には、それに対応した残高が必ず発生しているので、
つねに一対一の関係で実績と残高を管理する。
・・・・・・・
各アメーバの時間当り採算表上には、実績数字しか表示されていない。
しかし、会社の経営数字として、実績数字がつねに残高と一体で管理されており、
各アメーバでも、残高がつねに意識されるようになっている。
特に受注残は、今後の売上計画や生産計画を組むための前提となる重要な経営指標である。
・・・・・・・
ビジネスの流れを一対一でとらえることは、経営の実態をありのままにつかむとともに、
現在どのような状態にあるのかが明確となり、正しい判断をおこなう基礎となる」
稲盛和夫著『アメーバ経営』(日本経済新聞社)
p.170〜172
――【実績】(フロー)・・・・受注、生産、売上、入金
【残高】(ストック)・・・受注(製造、営業)、在庫、売掛、手形
■売掛金金利(売掛金に対する責任は「営業」)
「営業は通常の営業活動はもちろんのこと、
売掛金の入金まできちんと責任を持つというのが原則である。
売掛残高の管理は、別の営業管理という管理部門が行い、
残高の明細を営業に報告して契約どおりの入金をうながすとともに、
滞留しているものについてその原因と対策を明確にし早急に解決するように指示する。
同様に、買掛金についても、
発注部門の検収にともなう買掛金の計上および買掛金残高の管理は購買部門が行い、
買掛金の支払いは本社経理に集中させて管理させる。
このように、売掛金、買掛金の管理においてもダブルチェックを徹底させなくてはならない」
『稲盛和夫の実学』(日経ビジネス人文庫)
p.111〜112
―― 「売掛」は、取引先に「カネを貸している」のと変わらないということ。
たとえ回収が確実でも、回収が遅れることは金利相当の「値引」。
回収が不確実だと、「無担保」でカネを貸しているのに・・・。
金利の設定は、「在庫金利」の考え方をご参照ください。
(→別記(079))
―― 「売掛」は、取引先に「カネを貸している」のと変わらないということ。
たとえ回収が確実でも、回収が遅れることは金利相当の「値引」。
回収が不確実だと、「無担保」でカネを貸しているのに・・・。
金利の設定は、「在庫金利」の考え方をご参照ください。
(→別記(079))
■売掛債権担保融資と売掛債権譲渡の違い
売掛金の資金化の手段に「売掛債権担保融資」がありますが、あくまで融資(借入)であり、
保有する売掛債権のリスク(支払遅延や貸倒れなど)が消えるわけではなく、
その意味において、「売掛金の入金まできちんと責任を持つ」営業の責任は残ります。
これに対して、「売掛債権の譲渡(ファクタリング)」は、遡及権のない債権譲渡により、
保有する売掛債権のリスク(支払遅延や貸倒れなど)は第三者に移転して消滅し、
経理上も売却した売掛債権はB/Sから消滅(オフバランス)し、営業の責任は終わります。
健全経営を持続するためには、単に資金調達の手段として検討するだけでなく、
「営業が売掛金の入金まできちんと責任を持つ」という視点が大事です。
■手形の割引や裏書の会計処理
手形の割引や裏書は遡及義務を負います(不渡りの場合に肩代わりしなければならない)ので、
「営業が売掛金の入金まできちんと責任を持つ」という視点に立つならば
割引や裏書の時点でオフバランスにせず、期日に決済されるまで「売掛金金利」で管理です。



