(061)行動の「ベクトル」を合わせる
[2009年05月22日(Fri)]
(最終更新:2011/12)
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「優れたチーム」には「優れた選手」が必要
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| しかし、「優れた選手」を集めても、「優れたチーム」ができるわけではない
↓
「優れたチーム」には「チームプレイのできる優れた選手」が必要
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| チームプレー(チームの勝利のために闘う)に値するチームであることが前提
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「一人ひとりの選手」が優れたチームプレーのできる「優れたチーム」
「優れたチーム」は、チームプレーのできる「優れた選手」が育ち、ますます繁昌!
一人ひとりが自らの役割を理解して、
チームの勝利のために全力投球(for the team)
United we stand, divided we fall.
チームの勝利のために全力投球(for the team)
United we stand, divided we fall.
■人をつくる
それでは、どのようにすれば人が育つかということだが、これは具体的にはいろいろあるだろう。しかし、いちばん大切なことは、“この企業は何のためにあるのか、またどのように経営していくのか”という基本の考え方、いいかえればこれまで述べてきたような正しい経営理念、使命感というものを、その企業としてしっかりもつことである。
そうした会社としての基本の考え、方針がはっきりしていれば、経営者なり管理監督者としても、それにもとづいた力強い指導もできるし、またそれぞれの人も、それに従って是非の判断ができるから、人も育ちやすい。ところが、そうしたものがないと、部下指導にも一貫性がなく、その時々の情勢なり、自分の感情に押し流されるといったことにもなりかねないから、人が育ちにくい。
だから経営者として人を得たいと思うならば、まずみずからがしっかりした使命感、経営理念をもつことが先決である。
さらに、従業員に対しては常にそのことを訴え、それを浸透させていくことである。
経営理念というものは、単に紙に書かれた文章であっては何にもないのであって、それが一人ひとりの血肉となって、はじめて生かされてくるのである。だからあらゆる機会にくり返しくり返し訴えなければならない。
そうした会社としての基本の考え、方針がはっきりしていれば、経営者なり管理監督者としても、それにもとづいた力強い指導もできるし、またそれぞれの人も、それに従って是非の判断ができるから、人も育ちやすい。ところが、そうしたものがないと、部下指導にも一貫性がなく、その時々の情勢なり、自分の感情に押し流されるといったことにもなりかねないから、人が育ちにくい。
だから経営者として人を得たいと思うならば、まずみずからがしっかりした使命感、経営理念をもつことが先決である。
さらに、従業員に対しては常にそのことを訴え、それを浸透させていくことである。
経営理念というものは、単に紙に書かれた文章であっては何にもないのであって、それが一人ひとりの血肉となって、はじめて生かされてくるのである。だからあらゆる機会にくり返しくり返し訴えなければならない。
人をつくること/松下幸之助著『実践経営哲学』p.116〜118
■ベクトルを合わせる
社員が会社全体の状況ややざしている方向と目標、また遭遇している困難な状況や経営上の課題について知らされていることは、社内のモラルを高めるためにも、また社員のベクトル(進むべき方向)を合わせていくためにも不可欠なことである。
社員の力が集積されたものが会社の力なのであり、社員の力が結集できなければ、目標を達成することも、困難を乗り切っていくこともできない。
そのためには、トップに対してだけでなく、社員に対しても、経営を限りなく透明にすることが最低限の条件となる。
社員の力が集積されたものが会社の力なのであり、社員の力が結集できなければ、目標を達成することも、困難を乗り切っていくこともできない。
そのためには、トップに対してだけでなく、社員に対しても、経営を限りなく透明にすることが最低限の条件となる。
『稲盛和夫の実学』(日経ビジネス人文庫)p.143