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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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「細心なれ」 [2014年04月21日(Mon)]
伊丹敬之著『人間の達人 本田宗一郎
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赤本(真っ赤な背表紙が印象的な『人間の達人』)の
第四章「人間理解のリアリスト」より

「経営でも同じことである。
大きなことでつぶれるという会社はまず少ない。たいていは気がつかないうちに、細かいことが積もり積もっていろんな問題が起きてつぶれるというのが多い。気がついたときには、もうお互いに絡まりあっていて、どれから直していいか手がつけられない
そこを手遅れにならないうちに一つ一つ適切な処置を取るのが、経営の専門家の仕事である。
ところがたいていの専門家は、その名前に反して、あんまり頭がよすぎるものだから、大きいところ、派手なことばかりねらいすぎる。いわゆる一発屋というやつだが、これでは永続きしない
細かいトレーニングを無視するから、いつか必ず破綻する」(p.86)


「大衆にアンケートを取って聞くことは参考になる。たとえば、自分の蒔いた種がどの程度大衆に受け入れられているか、また不満があるかといったものなら賛成だ。
しかし、未来のものについて、何だかんだとアンケートを取るのはおかしい。物をつくることの専門家が、なぜシロウトの大衆に聞かなければならないのだろうか。それでは専門家とはいえない。どんなのがいいかを大衆に聞けば、その時点でそれは古いことになってしまう。シロウトが知っていることなんだから、ニューデザインではなくなる。
大衆の意表に出ることが、発明、創意、つまりニューデザインだ。それを間違えて新しいものをつくるときにアンケートを取るから、たいてい総花式なものになるほかのメーカーのあとばかり追うことになる。つまり、職人になっちゃう。
(…)
だからそこだけを真似たんじゃ、生産量が違うんだから償却もケタ違いになる。うちの真似をしていたんじゃ、商売にならない。各自コストに見合うところで工夫するのが、本当のメーカといえる。それでこそ、明日が約束される
アンケートに頼っていては、発展がないということだ」(p.89)


「一つのことを調べるにしても、それにからまるファクターの裏の裏まで見透かしてやらないととんでもない結論がでてくる。それ(市場調査)を一つの参考意見として見るならいいが、市場調査だけを首っ引きで見なければならないような経営者なら、市場調査はやらない方がいい。
市場調査をやるなら、モノゴトを静止的でなく流動的にとらえられる人すべてのファクターを現実の生々しいぬくもりを持たせたまま抽象化できる能力のある人がやるべきだし、それを見る経営者は、それ以上に能力のある人でなければ数字にのまれること請け合いである。
だから僕は、市場調査を、過去の足跡をたしかめること、自分の意見を大勢の社員に納得させる場合の手段として使うこと以外には考えていない。
別ないい方でいうと、市場調査は、僕のイメージを補足して豊富化する手段ではあるが、僕の方針の決定項ではあり得ないということである」(p.89)


魂を揺さぶり心に深く沁みる宗一郎の珠玉の言葉ぴかぴか(新しい)
本日は「第四章」から3つご紹介
よろしければご一緒に四つ葉
 
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