渇!ノーベル賞 糸川英夫
それでも、俺などはまだいい方である。
原稿料も高いし、そこそこの注文もある。
以前は作家として、崇められていた先輩たちの作品など今では、古本屋の店先に百円以下の、
値段が付けられ、それでも売れず、いつ見てもそのままになっている。
大方は死んでしまっているが、生きていてローン安高と同世代のやはり大家と言われている男が、
今では市役所に行き生活保護の認定を受け、それで生活しているという話を誰から聞いた。
今でも私小説を書いて、意地を張っている者もいるが、二、三十年前に私小説で文化勲章などを、
もらって威張っていた奴が、新本、古本を問わず跡形もなくなっているのがざらだ。
しかし、本当の力のある作家はやはり出版社が見捨てない。
店先で風塵に曝されている、嘗ての無頼な作家や破滅型作家の文庫本の姿が頭に浮かぶ。
戦後の世の中は「あゝ、国が敗れるとこういうことになるのか」とまだ小学生であったローン安高は、
盛り場の近くにある公園の広い階段のあたりに客を漁る、買春婦が寒さよけに赤いマフラーなどを、
して煙草をくわえ、おしろいや、口紅を派手にぬって普通の人は何となくアメリカ兵など不気味さを、
感ずるのにこの若い女たちは行くところまで行けば、怖れやこわさなど、どこかに飛んで薄ら笑いを浮かべている。
戦争に負けるってこういうことなんだ。追記:本日、藤沢に初雪が舞う。タイトルまだ、生きてる…昨日から唐澤先生の、
文章を打ち込んでいるのだが、天がみていてくれている様な気がする。
敢えて『まだ、生きてる…』なんて書いたのだが、この文章から温もりを感じてならなぃ。
団塊世代突入にして、小生の父は逝ったが高邁な精神は生きつづけるのだ故悲しくなぃ。
せちがなぃ世の中だが、もがきつづけて生きるのもよくもわるくもなぃ。
人生九十歳からが新しいスタートだと信じています。
祝!!米寿 おめでとうご座います!(^^)!俳優ブロガー高橋和勧
【哲学の最新記事】



