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ミンナDEカオウヤ中野
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「つながり」というこだわり [2011年11月02日(Wed)]

こんにちは。

店舗にはよく立っていましたが、実はブログは初めてです。
ひかるです。

カオウヤ商品も残る新たなお店「デリシャスサン2号店」はリニューアルオープンに向け、着々と準備が進んでおります*
11月14日オープン、場所は今までのカオウヤ中野店と変わりありませんのでぜひ*







さてさて、ここ数日は、閉店というひとつの節目に、いろいろ考えることがありました。

突然ですがわたし、「つながり」ってことばが大好きで。

たとえば「いただきます」っていう日本の言葉は、その食べ物のいのちはもちろん、農家の人やお百姓さん、動物をしめてくれる人とどこかで「つながって」いる感覚があって、だから感謝ができて、だからこの言葉生まれたのかな、なんて思ったり。
私は幼少期を青森で過ごすことが多かったので、三陸の海の幸が、大大大好きで。その海の幸を通して、なんとなくわたしはもともと、東北との「つながり」を感じていたわけです。



そんな私の東北との「つながり」、震災以後はちょっと変化しました。
震災以後何度かボランティアをさせてもらいましたが、その中でも一番始めのことを、ちょこっと書かせてください。


私が最初に被災地に行ったのは、4月の一番始めです。
雪もまだ降っていたこの時期、避難所となっていた石巻の湊小学校へ。
教室は津波により一階部分がほぼ全て浸水した避難所。
8日間シャワーさえ浴びない、住み込みでのボランティアでした。

当時の配給は、賞味期限切れのおにぎりと、大量の菓子パンでした。
まだまだ混乱状態、校庭には「がれき」の山、停電断水の地区でした。


そこで、本当にいっぱい、感じました。

目の前にあるものがあまりにも大きすぎて、「ちょっとでもその『ヒト』を助けられたら」なんて思っていた自分がすごく傲慢な気がして、すごく嫌になったり。
「愛のある」支援物資が、人手不足と公平性という名の下にただの「お荷物」になっていく現状を見て、支援というものに対して非常にドライになってしまったり。
みんなゴールの願いは一緒なはずなのに、いろんな「想い」が混在しすぎて、「想い」がぶつかりあって、上手に伝わっていなかったり。

はっきり言って、「支援」というものの怖さを感じました。

けれど、避難所で感じたのは、その怖さだけじゃなくて。

3.11後の最大余震があった夜、ただ怖がっていた私たちを笑わせてくれたのは、他でもない避難所住民の方々でした。
ボランティアの仕事を「手伝うよ!」と言ってくれた小学生。毎日おしゃべりをして、お互い顔をぐちゃぐちゃにして涙の別れをしたあとに、「元気かー」と電話をくれたおっちゃんたち。

「支援」が迷惑な部分だって、ないわけがないとは思います。けれど、「つながろう」と思ってくれていた避難所の住民の方々がいてくれたことも事実です。
その気持ちに、助けられて助けられて、ボランティアができました。避難所の方々がそう思ってくれなければ、私はぜったい、毎日笑顔で避難所を走り回ることは出来なかったと思います。
だから私は、どんな形であれ、その避難所じゃなくても、ぜったいぜったいに東北と「つながって」いたいな、と思うのです。




東北の商品を食べたり、飾ったりすることだって、「つながる」ことの一つだな、って思うし、「つながってるんだな」って感じてほしいんです。
カオウヤの商品は、無駄なものがない手作りだから「つながり」だって感じやすいと思うんです。



これから、復興支援という名のイベントやお店はだんだんと減ってくるでしょう。
コンビニに募金箱が無くなったからって、「はい、OK」じゃない。
別に募金しろとか、東北のものを買えとか、そういうことを良いたいのではなく、一度感じた「つながり」は、忘れちゃいけない、と思うんです。


わたし、4月ボランティアのことを、帰ってきた直後に長々とSNSに書いたのです。予想以上の「書いてくれてありがとう」のコメントがあって、少しは、「つながる」きっかけを作れたのかな、と思って、嬉しくなりました。

だから今回も私は、私が「つながる」だけじゃなくて、皆さんと東北の福祉施設が少しでも「つながって」くれたら、と思って、店舗に立っていました。
お客さんが商品を見たり買ったりしてくれるたび、すごく大げさだけど自分が「つなげる」パイプ役に慣れた気がして、すごく嬉しかったんです。


中野店はいったん閉店だけれども、リニューアルオープン時、カオウヤコーナーは残るし、イベントだってたくさんやります。

それに、カオウヤ以外にも、東北との「つながり」はたくさん見つけられるはず。

なんにしろ、皆さんも私も、ずっとずっとこれからも、東北と「つながって」いられたら、と思っています。

今までありがとうございました。






スタッフ 脇本ひかる