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「せんだい・みやぎNPOセンター」のせ・みブログ
特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター
の役員・職員が共同で運営しているブログです。

仙台、宮城県の市民活動やNPOの情報をはじめ、中間支援組織ならではの全国・県内各地からの情報をお届けします!
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インターンシップの成果 インタビュー記事ができました[2010年02月02日(Tue)]
せんだい・みやぎNPOセンター インターン生の昆野です。

昨年10月末〜1月までのインターンシップ活動として
宮城県内のNPO代表者へのインタビューを行いました。

その内容を記事にしたのが『Pioneer』です。
“Pioneer”は日本語にすると先駆者・開拓者という意味です。
今回インタビューした方々は、日本の市民活動黎明期を作ったまさに開拓者であり、そこからタイトルをとりました。

表紙デザインの電球にも意味があります。
電球を発明したのは皆さんご存知のトーマス・エジソン。実はエジソンはビジョナリー・カンパニーとして名高いGE(General Electric)の創業者でもあります。今回の記事に掲載した各団体が、ビジョナリー・カンパニーとならんことを。そして社会を照らす光であれ。

この企画では、インタビュー先団体の代表者方々の『想い』に焦点をあてました。「なぜ活動を始めたのか。どういった考えを持って活動に取り組んでいるか。今後どうありたいか。」そういった各人の『想い』を読み取っていただけたら幸いです。

それでは御覧下さい。

【オピニオン】「デザイン思考のススメ」[2010年02月02日(Tue)]
 「デザイン思考のススメ」

         代表理事 大滝 精一


 私の専門とする企業経営の世界では、いまデザインに
大きな注目が集まっている。デザインと聞くと、多くの人は、
商品のデザイン、いわゆるプロダクト・デザインのことを思
い浮かべることだろう。事実、たとえばアップルのiPodなど
は、そのデザインの斬新さゆえに、世界中にとぶように売
れている。また、最近では「ジャパン・クール」という言葉も
生まれているように、日本の商品のデザインの素晴らしさ
も世界から注目を浴びている。


 しかし、ここで私が述べようとしている「デザイン思考」と
いうのは、そうした商品のデザインにのみ応用されるもの
ではない。むしろ仕事のすすめ方とか、業務の改善や革
新にデザインの考え方を応用してみることを、ここでは「デ
ザイン思考」と呼んでいる。


 難しい理屈はひとまず置いて、デザイン思考を生かした
わかりやすい事例をひとつ紹介しよう。
 病院では看護スタッフのシフト交替が以前から大きな
問題となっている。医療事故の多くは、このシフト交替時
の引継ぎが適切に行われていないことが原因となって
起こると言われている。また、シフト交替の良し悪しは、
患者のQOL(生活の質)にも大きな影響を与える。そこで
多くの病院は、このシフト交替の問題に取り組んでいる。


 あるデザイン・コンサルティング企業が、病院からの依頼
を受けて、この問題に取り組むことになった。この企業は、
組織開発、IT、元看護師の戦略家、自社のデザイナーおよ
び病院の現場スタッフと一緒にプロジェクト・チームをつくり、
シフト交替の改善を進めていった。


 チームがまずやったことは、看護師たちと協力してシフト
交替の様子をつぶさに観察し、さまざまな問題を洗い出し
たことだった。シフト交替にかなりの時間を割いているにも
かかわらず、患者にとって極めて重要なことを看護師が把
握し損ねている実態が明らかとなった。


 プロジェクト・チームは、この観察からの知見をもとに、解
決策を検討した。この検討プロセスに使われたのが、ブレ
ーンストーミング(アイデア出し)と迅速なプロトタイプ(試作)
である。出されたアイデアをもとにプロトタイプをつくるのであ
るが、モノとちがいサービスの試作は目に見えない。そこで
チームは、シフト交替の様子を映像にとり、そこから新しい
手順や、過去に記したメモを呼び出したり、新しいメモを追
加する簡単な仕組みとソフトウェアを開発した。こうしたプロト
タイプを現場で迅速にテストし、さらに改善を加えることによ
って、看護師が病院に到着して最初に患者に接するまでの
平均所要時間は半分までに短縮され、実質的な看護時間
が大幅に増えた。作業の質が向上したことを看護師たちが
実感できるようになった。こうして看護師たちは、仕事の満
足度と生産性のみならず、患者への待遇も大幅に改善する
ことに成功したのである。「シフト交替」という業務を「デザイ
ンする」とはどんなことか、ご理解いただけたろうか。


 世界的なデザイン・コンサルティング会社アイディオ(IDEO)
の最高経営責任者ティム・ブラウンは、デザイン思考を三段
階のプロセスで説明している。最初の段階は、解決策のあく
なき探求を動機づける「着想」の段階である。この段階では、
現場に徹底して密着し、人間の行動をつぶさに観察すること
によって、問題や課題が何かを究明する。次いで「アイデア
化」の段階では、先に述べたブレーンストーミングと迅速なプ
ロトタイプ作成の2つのツールを中心に、アイデアを出し、それ
をプロトタイプにまとめ、検証するプロセスを繰り返す。安定し
た信頼できるプロトタイプが案出された時点で、それを現場
で「実施」に移すのが、最後の第三の段階である。現実のデ
ザインのプロセスにおいては、この三段階が直線的にスムー
ズに進むことはなく、試行錯誤を繰り返しながら、最終的に業
務の改善や革新に結びついていく。


 ブラウンによれば、デザイン思考の持ち主は、現場や人へ
の徹底した共感と感情移入、分析と総合(ないし直観)を両
立する統合的なものの捉え方、厳しい制約があってもそれを
乗り越えられるという楽観主義、実験好きな気風、複数の専
門分野の人々と仕事ができる協調性といった特徴を備えてい
るという。


 「デザイン思考」の発想は、もともと民間企業によって開発
されたものであるが、先の病院の事例からも明らかなように、
NPOの多くの仕事の改善や革新にも極めて有効であるといえ
る。むしろNPOのような世界に「デザイン思考」を持ち込むこと
によって、これまで想像できなかったようなイノベーションを誘
発することも可能となる。NPOの世界でも、業務や仕事をデザ
インするという発想に立てば、従来当り前と思って受け入れら
れてきたやり方にも、大きな革新のチャンスがあるかもしれな
い。ブラウンは、「デザイン・アクティビズム」という表現によっ
て、企業やNPOの行う社会貢献活動や社会問題の解決にも
新しい可能性を見い出している。「デザイン思考がNPOを変え
る」可能性をより深く考えてみたいものである。



(追記)
 来る2月17日(水)に、「デザイン発想からの新しい経営」を
テーマに、地域イノベーション研究センター主催のシンポジウ
ムを13時より川内萩ホールにて開催します。ご関心のある方
は是非ご参加ください。
私が最近ときめいていること(近藤浩平スタッフ)[2010年02月02日(Tue)]
 「美大生だからこそNPOを知る」

   近藤浩平(多賀城市市民活動サポートセンター勤務)

 
最近は、美大生もNPOに高い関心を示しています。
それというのも、昨年、山形市にある母校の東北芸術工科
大学へ行く機会があったので、お世話になっていた先生から
「学生がNPOのことに興味を持っているので、なにか話し
てもらいたい」とお願いされました。


大学では、山形の地域に向けて数多くのアートプロジェクト
を行っています。学生もプロジェクトチームに参加して、アー
トを通した社会とのつながりについて模索しているのですが、
NPOについて知る人が極めて少ないことに、私は以前から
「惜しい!」と感じていました。アートだけの視点ではなく、
NPOからの視点も合わせれば、アートと社会の関係がもっ
と別の形で見えてくるのではないかと思っていました。
今回はそれを含め、NPOのしくみや非営利の意味につい
て説明してきました。


もともと美大とは、団体行動が苦手な人たちが集まる傾向
にあったのですが、最近は在学中にユニットやチームをつく
って、団体として社会に活動を展開していく方法が目立って
きています。そういった背景もあるのか、NPOのしくみを知
ってアートと社会をどのようにつなげていくのかなど、学生
の関心は非常に高かったです。


私も在学中にNPOのしくみを理解していたら、もう少し違う
角度で社会にアプローチすることも出来たのかなと思いま
す。そのように、早いうちからNPOのしくみについて熟知し
ていれば、たとえNPOではなくても新しい活動が拓けてく
るような気がします。美大生だからこそNPOを知って、枠
にとらわれない斬新な発想や、地域に向けて楽しいアート
を展開できるのではないかと、学生たちの話を聞いて実感
しました。今後も大学に行った時には学生に向けて、アート
NPOの具体的事例を紹介していけたらと思っています。


 次回のときめきエッセイは、仙台市市民活動サポートセン
ター・スタッフの菊地竜生さんです。菊地さんは、せんだい・
みやぎNPOセンターに入る前から、「とっておきの音楽祭in
仙台」の実行委員をしていました。そんな菊地さんが、いま
仕事以外でときめいていることがとても気になります。
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