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リオ+20Before After 〜ハタチを振り返る、地球サミットからの20年〜 [2014年01月07日(Tue)]
あけましておめでとうございます。
2013年はMELONのインターン生としてたくさんのことを体験させていただき、
とても勉強になった一年でした。

さて、そんな私にとっては勉強の一年であった昨年、12月9日(月)。
勉強納め??となったセミナーを東北大学片平キャンパスにて開催いたしました。

その名も…
「リオ+20Before After 〜ハタチを振り返る、地球サミットからの20年〜」
でございます!!

1992年にリオデジャネイロで地球サミットが開催されて20年、
2012年6月にリオ+20が開催されました。

その20年間で世界は、日本は、どのような環境活動を行ってきたのか?
これからの課題は何であるか?
リオ+20で話題になったSDGsとは一体…?
それぞれの地域で行っている環境活動って何がある?

これらのことを講師の方々をお招きし、参加者28名の皆さんと勉強会です!


まず最初にお話しをいただいたのは、
東北大学大学院文学研究科教授、MELON理事長の長谷川公一先生です。
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「世界・日本・地域の20年、これからの20年 〜環境問題と市民活動の歩み〜」
ということで、リオサミット後とリオ+20後の世界と日本の動きについて
基調講演をいただきました。
リオサミット以降は環境法の制定やその他にも世界中で環境に関する動きが見られました。
しかし、リオ+20以後はというと、リオサミット以後ほどではなく…
これからの未来を明るいものにするためには、かなりの努力が必要ということでした。

次にお話しをいただいたのは、
東北大学大学院環境科学研究科准教授、ポスト2015プロジェクトテーマリーダー
馬奈木俊介先生です。
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現在のMDGs(ミレニアム開発目標)に続く、2015年以降の開発目標SDGs
(持続可能な開発目標)についての情報提供をいただきました。
SDGsの達成期限は2030年です。
これから16年後、私たちはどんな世界で暮らしているのか想像させられました。

次に地域の環境への取り組みについて3名の方々にお話しをいただきました。
国際青年環境NGO ASEED JAPAN 鈴木亮さん
地域創造基金みやぎ 事務局長 鈴木祐司さん
岩手子ども環境研究所 代表 吉成信夫さん


参加者の皆さんから、講師の方々へたくさんの質問があり、
予定していたディスカッションの時間を返上して質疑応答の時間とさせていただきました。
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しかしこの質疑応答が今回のセミナーをより充実させたかと感じております。




地球規模でみると、とてつもなく大きいので…まずは自分の周りから!!
未来への具体的な目標を持って行動していくことを忘れずに!
私たちの住む地域から、持続可能なものにしていきたいですね!




(インターン生 梅津)
Posted by MELON at 10:06
MELON20周年記念&地球環境基金「リオ+20」成果発表会 「曲がり角にたつ環境と経済、企業・自治体・市民の役割〜リオ+20から読み解く〜」 [2012年12月12日(Wed)]
青年文化センター交流ホールにて開催したリオ+20シンポジウム。
まだまだリオ+20の知名度は仙台では高くないのか、参加者は約40名でした。
主催は独立行政法人 環境再生保全機構(地球環境基金)です。

講師には國學院大學経済学部教授の古沢広祐先生です。
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1992年のリオデジャネイロでの地球サミット(リオサミット)では、国際社会として持続可能な方向に進んでいこう、という機運が高まっていました。
しかし、その後さらなる経済発展や新興国の躍進、化石燃料型社会がどんどん進んで行ってしまいました。
リオ+20はそんな国の利害を超えた目標を定めるはずでしたが、期待はずれの結果。
しかし、震災や原発事故など日本でも、エネルギーの在り方や自然と人間のかかわりが見直され、
まさに曲がり角に来ています。
いまからどう曲がっていくのか、持続可能な社会をめざすためにはやはり個人・自治体・企業・国とそれぞれのレベルで取り組んでいくことが必要なのです。

そのようなお話をいただきながら、リオ+20について解説いただきました。

後半は実際にリオ+20で活動を行った団体も交えてのディスカッションです。
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テーマは「『リオ+30』へ向けて、私たちは何をすべきか?」です。
パネリストには、
・古沢 広祐 氏(國學院大學経済学部教授)
・岸上 みち枝 氏(一般社団法人イクレイ日本事務局長)
・鈴木 亮 氏 (国際青年環境NGO A SEED JAPAN理事)
・下村 雅彦 氏(一般社団法人 ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン)
コーディネーターには、
・石垣  政裕 氏(東北大学大学院経済学研究科専任講師 応用情報学)
で行いました。

悲観的な見方から、今は具体的な行動をしていく時期なのだというご意見、
自治体でもお互いに情報交換をしながら動いているということや、
さまざまな面で暮らしや生き方を変えていく必要があることなどを話されていました。

なかなか世界での動きに対してもどかしい部分もありますが、
私たちから国や世界を動かしていく動きをいかに作っていくか、大きくしていくかが課題なのだと
思いました。

最後には地球環境基金の助成金説明会も行われ、地域の環境活動を支えていく機構の想いなども
改めて感じたところでした。
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(事務局廣重)
Posted by MELON at 21:14
リオ+20報告会in仙台(環境省主催)に参加 [2012年07月25日(Wed)]
7月24日(火)、仙台国際センターで「リオ+20報告会in仙台 地球サミット20年後のブラジルから東北へのメッセージ」が開催されました。

MELONは、東北からリオに行ったことから、長谷川理事長が後半のパネルディスカッションのパネリストとして登壇しました。
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まず、環境省からリオ+20全体の報告の後、
東京都市大学の涌井史郎氏から「KIZUNA MESSAGE for Biodiversity」の報告、
NPO法人法人持続可能な社会をつくる元気ネットの崎田裕子氏から「リオ+20国内準備委員会からの報告」のお話、
そして、宮城からNPO法人田んぼの岩渕成紀氏から「海と田んぼからのグリーン復興プロジェクトとリオ+20」と題して現地での活動の内容についてお話いただきました。

会場の来場者は50名程度、広報の遅れから集客には苦労したようですたらーっ(汗)

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パネルディスカッションにはMELONの長谷川理事長のほか、
廣野良吉氏(成蹊大学名誉教授)、福島宏希氏(特定非営利活動法人エコ・リーグ事務局)、小田由紀子氏(NPO法人北九州サスティナビリティ研究所)、そして前半の講師と7名でパネルディスカッションが行われました。

どんな活動をしたか、そこから何を感じたか、どのように生かしていくのかについて各自から意見表明がありました。


「現地では、女性・若者・NGOが活発で目立っていた。」
「ユースが10年後のリオ+30で政府団代表になっているような社会にしたい」
「『ボリューム』から『バリュー』で満足する社会をつくっていくことがこれから大事である」

など今回のリオ+20の結果には残念だったこともありましたが、
これからの10年・20年を見据えて社会を作っていくときなのだと感じました。


MELONでは9月29日(土)のMELON会員と市民のつどいでも、現地で参加した長谷川理事長と石垣理事から報告を行う予定です。

MELONもいよいよ20年目、改めてこれまでの20年とこれからの20年考えていきたいですね。

(事務局廣重)
Posted by MELON at 16:13
Rio+20からの報告(8) 福島事故は?(2)  [2012年07月04日(Wed)]
フランス電力公社のポスター 大変遅ればせながら、補足のレポート第2弾です。
 国際会議の面白さは表立って「語られたこと」以外にも、何が「語られなかったか」という点にもあるようです。その点で今回は、原子力産業側が、徹底して「原発隠し」(「福島原発事故隠し」だけでなく、原発そのものを隠していた)に徹していたのも興味深い点でした。
 温暖化問題の国際会議では、原子力産業側のリーフレットがヤマのように積んであり、またサイドイベントの会場でも、原子力産業側のイベントが目立ったりしますが、今回は、私が気づいた限り、原子力発電をアピールするリーフレットやサイドイベントは一つもありませんでした。
 開催国ブラジルのパビリオンは、とくに環境の部屋がアマゾンを実際に旅しているかのような臨場感溢れるビジュアルな見せ方で、大変魅力的でした。ブラジルには現在2基の原発があり、もう1基の増設を政府は検討しているそうですが、エネルギーの部屋では原子力発電へのアピールはなく、1次エネルギー供給の円グラフの中に、ウラニウムが1.5%と記されているだけでした。
 原発大国フランスのパビリオンでは、フランス電力公社がポスターを掲示していましたが、何と写真は、水力発電でした(上の写真参照。75%を原発で供給しているにもかかわらず)。隣の「エコロジー、持続可能な発展とエネルギー省」のポスターも、風力発電をアピール。
 原発輸出に熱心な、韓国のパビリオンにも、原発の「げ」の字もありません。
 ではわがジャパン・パビリオン。三菱重工と東芝が、それぞれ大きな展示をしています。三菱重工も、風力発電などをアピール。原子力は展示の中にはなく、置いてあるAnnual Report の中に、原発への取組が述べてあるだけです。展示の担当者に原子力についてなぜ触れていないのか、をたずねましたが、他のパビリオンは見ていないのでと、とぼけていました。東芝は、ひたすらスマートグリッド、スマートメーターだけをアピールしています。
 このように、福島原発事故は、原子力産業側の徹底した「原発隠し」をもたらしているのでした。

 長谷川 公一
Posted by MELON at 13:40
Rio+20からの報告(7) 福島事故は?(1) [2012年06月26日(Tue)]
 25日に無事に帰国いたしました。補足のレポートです。
 今回のリオ+20に、昨年の福島原発事故や3.11の津波被害は、どのような影響を及ぼしていたでしょうか。「みやぎの環境とくらしを守る」私たちとして、もっとも関心を持たざるを得ません。
 しかし最終日22日午後に正式採択された「私たちの望む未来」は53ページ、283パラグラフにも及ぶ長い文書ですが(https://rio20.un.org/sites/rio20.un.org/files/a-conf.216l-1_english.pdf.pdf)、その中に、Fukushima、 tsunami、 earthquake という言葉は、残念ながら一語も出てきません。
 そもそも20日の本会議で日本代表としてなされた玄葉外務大臣のスピーチ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/rio_p20/fm_speech_jp.html)にも、「福島原発事故」への言及も、原子力発電についての言及も、ただの一語もないのです。スピーチ全体の約3分の1は、大震災に言及され、「未曾有の大震災を経験した我が国にとって、今回のリオ+20のテーマは、特別な意味を持っています。自然の力によって大きな被害を受けた日本国民として、「持続可能な社会とは何か」という根源的な問いかけに真摯に向き合い、世界とともに自然と調和した社会、文明のあり方につき、答えを見いだしていきたいと願っています。これが、日本人に課せられた使命であると思います。」と格調高く始めていますが、福島原発事故への言及は一語もありません。環境への放射能の排出、海洋生態系への汚染・今後の濃縮の可能性等(私はドイツの人に尋ねられました)についてもまったく言及がありません。日本政府としては、福島原発事故については一語も触れないというきわめて硬直的な姿勢が際立っています。しかも玄葉外務大臣は、福島3区(白河市、須賀川市、田村市、三春町など)の選出にもかかわらずです。
 リオ+20では、日本政府をはじめとして「原子力隠し」が徹底しています。
 日本パビリオンにも、From the Spot of Revival という津波被災関連の展示はありますが、福島事故関連の展示はありません。
 採択された「私たちの望む未来」の energy の章のパラグラフ127は、increased use of renewable energy sources and other low-emission technologies, the more efficient use of energy, greater reliance on advanced energy technologies, including cleaner fossil fuel technologies, and the sustainable use of traditional energy resourcesをとおして、供給をみたすとしていますが、再生可能エネルギーとエネルギーの効率利用、よりクリーンな(二酸化炭素の排出を抑えた)化石燃料技術の間に入り込んでいる other low-emission technologies、greater reliance on advanced energy technologies が、原子力発電を含んでいるのでしょう。注意深く読まないとわからないようにしながら、明示化することを避けながら、原子力を実は入れ込んでいるのです。
 なお、disaster risk reduction という章では、災害に強く、復元力のある地域づくりの必要性が抽象的に述べられています。
 この会議では、各国の代表のほかに、9つの主要グループ(女性、子どもと若者、先住民、NGO、地方自治体、労働者と労組、産業界、科学技術共同体、農民)が採択文書の成文化にも関与し、公式に発言できる仕組みになっています。20日の本会議初日の冒頭では、各グループが2分づつスピーチをしました。女性グループの代表は、採択文書は踏み込みが足りないと批判し、女性のreproductive right へのコミットメントがないこととともに、原発と採掘による破壊について何も言及がないこと、健康や影響を受ける人びとの権利を守るための行動が何もないのは、恥であると批判しました。NGOの代表も、reproduction healthへの言及がないこととともに、武力紛争への言及がないこと、とくに福島事故後であるにもかかわらず、原子力への言及がないことを際だった欠如(extraordinary lack)であると批判し、モニターテレビの前では、大きな喝采が起きました。

 長谷川 公一
Posted by MELON at 11:29
リオ+20からの報告(6) 最終日 [2012年06月23日(Sat)]
 6時近くになって雷が鳴り、強い雨が降り出しました。それで一晩中うかれていた町が静かになりました。
タクシーを呼ぶと陽気な少し体格のいいお兄さんが来て、洪水のようにたまった水の中を「これからいくぞっ!」とジャバジャバ飛ばしていく。
・・・、勿論ポルトガル語がわかったのではありません、うん、こちらもなりゆきで解釈。
 日本人か中国人かと聞くので、「日本人」いうと日本語を喋れというので・・、すみません、この辺はなりゆきで解釈。「オブリガート」は「ありがとう」だと教えてやると、ありがと・オブリガートを繰り返し、交差点でわざわざ窓を開けて、信号待ちの若い子に投げキッスをして「ありがと!」と叫びます。そこまでならまだいいのですが、スピードを上げ道路を横断する人を威嚇しながら「ありがと」「ありがと」を連発するのには閉口します。

 長谷川先生からの情報で、今日9:00から本会議場前(メールには本会議場内)で反原発のデモがあるというのでそこにいきました。
本会場の入り口で他の会議場にもつながるホワイエに10数人が反原発の写真などを貼った幕を持っている。小さな人だかりができていました。
やがて、海外のグループも加わり、シュプレヒコールが始まりました。本会議場のあるメインのパビリオンは1ー5とTがあり、1が入り口とつながった受付の空間で、郵便局や国連の売店、カフェテリヤがあり、ここを通って他の会場へ行く。右に行くとかなり広いフードコートのパビリオンパビリオン2があり、それに隣接してサイイベントの行われているパビリオンT。パビリオン1をまっすぐ抜けていくと中庭。左側が本会議場で右にプレスセンターのある会議場、その奧が各国政府などの部屋が割り当てられているパビリオン4。それらをつなぐ通路のような空間があるのですが、そこがテレビカメラがインタビューをしたりするところで、パフォーマンス的なアピールの場になっています。
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 発表される成果文書の内容が既にわかっていて、それぞれのグループが総括的な会合になっていきますが、本会議場では休みなしに各国代表の演説が果てしなく続けられています。

 少し食事の話しもしましょう。朝早くから夕方まで会場で過ごす私たちは、既に話したパビリオン2にあるフードコートでほとんどを済ませます。
メキシカンあり、カフェテリヤ方式の店あり。簡単にすますならサンドイッチのようなものが買える売店があります。
しかし、一様に高く市価の2倍以上はあります。BENKEIと 名の日本のお寿司や稲荷、焼きそばなどを売っている店が、ここにも他のエリアにもありますが、遠見に中身を推断し、その値段を聞くと日本人ならだれもが牛若丸になって「成敗してやろうか」という気分になります。お世話になるコーヒーはほとんどがエスプレッソに近い濃い味で小さいカップが3レアルです。他に、カプチーノとアメリカン。アメリカンというと、6レアル。どういう訳かエスプレッソの札を2枚くれました。
案の定、2杯分のエスプレッソが少し大きなカップできました。

 さて、2時半から日本のNGOグループが日本のメディアに対して成果文書に対する意見を述べる機会があり、それに参加しました。
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古沢広祐さん(「環境・持続社会」研究センター代表理事)から寄せていただいたタイトル「大きな後退、かすかな希望」がすべてを物語っております。さまざまなことが先送りにされ、そのことが『世界が共同の歩調を取る』ことへの不信感につながらないことを、どうつなぎ止めていくのかが、私たちNGOにも求められているような気がします。20年前、Rioでの会合の後、MELONが作られ、それからMELONも日本のNGOも大きく育ってきてきましたが、政府間での話し合いに、少しでも市民社会が関与できるまでには、より以上に私たちの根っこをのばしていかなければいけないことを痛感しました。それは各地域で活動しているNGOには、他の市民団体と共同して地域自治体も動かしていく二重のカップリングが必要になっているのでしょう。
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 まだ延々と続いている各国代表の演説のモニターを見ながら、薄暗くなったシャトルバスにのるために会場を後にしました。

                                   石垣政裕
Posted by MELON at 19:11
リオ+20からの報告(5) サイドイベントを見る [2012年06月22日(Fri)]
私のホテルは表通りから細い路地を入ったところにあるホテルですが、一晩中音楽と人の声がします。3時過ぎてやっと静かになりますが、5時半にはまた大声が聞こえます。先に現地に乗り込んでいた同室の方の話しでは、土日はこんなものではないといいます。
 というわけで、全く時差ボケなどなく、5時目が覚めるという、いつもと同じ生活のパターンになってしまいました。1番のシャトルバスで会場入りをしました。
 サイド・イベントが繰り広げられている会場に入り、成果文書ではほとんど成果が期待できない様相を呈している「グリーン・エコノミー」のセッションに参加しました。先進諸国から途上国への押しつけという問題にをならないためには、先進国の姿勢が問われるわけですが、CO2排出量が削減できない日本政府もトーンダウンしてしまいます。
 では、というわけで、日本政府が主催するFuture Cityのセッションに参加しました。日本政府の進める環境未来都市のコマーシャルのようでもあり、全くおもしろみのないセッションで、会場から最後に原発に関する質問があると、一瞬の空白をおいて、「被災地では新しいエネルギーの町を作るろうとしている」というようなことを答える。「間」には意味があることを演劇では大切にしています。全体的に技術に偏りがちな日本は合意形成には向いていないのかも知れません。もっと広い社会的な枠組みの中で未来を主張していく必要なのかも知れません。日本の外務大臣の手土産のような形の環境に対する資金の投入も、額は大きいものの、新たに生み出されたわけではないので、世界に対する姿勢としてはドラマ性にかけるものです。
 それにしても、今回驚いたのはNGOを含むメジャーグループの強力な情報共有力と粘り強い交渉力のことで、これは是非お伝えしなければなりません。現実の前にトーンダウンしていく政府とは違って、既に結論は覆らないという状況の中でも、一言でも追加/変更しようとしっかりと交渉していく努力をしています。NGO、女性や若い人たちがそれを推し進める人材をどんどん育てているし、育っているところにRio+20の「サイド・イベント」を見る思いがしています。
 いよいよ本日、合意文書の正式発表です。
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 石垣 
Posted by MELON at 16:34
Rio+20からの報告(4) Hotel Americano から考えるリオの現実 [2012年06月22日(Fri)]
 5万人の人が押し寄せているリオ+20、みんなが苦労しているのは、ホテルと会議場へのアクセス(遠い! 渋滞で時間がかかる!)です。私は、5月2日にbooking.comで予約しましたが、価格やロケーションなどを考慮して、かろうじて予約できた Hotel Americano は、日本円で1泊素泊まり1万3000円。会期中のリオのホテルとしては、掘り出し物です。さて現実は?
Hotel Americano 椎名誠か三谷幸喜並みのユーモアと表現力があれば、超おもしろおかしく書けるのですが、新宿あたりの「ホテル・アジア」に1泊3000円で泊まると考えてみてください(Lホテルではありません、念のため)。Hotel Americano の名前の気宇壮大と、実質1泊3000円の安宿の現実よ!
 しかも問題なのは、毎日どうやって無事にHotel Americano にたどり着くかです。会議場から、VIP級クラスが泊まる大きなホテルには往復のシャトル・バスが出ています。シャトル・バスサービスのあるビッグなホテルと泊まっている小さいホテルとの間を朝晩タクシーで往復するのですが(セキュリーティー対策として)、帰りが難題です。毎回、運転手に住所付きのダウンロードした地図をみせますが、それでも粗っぽすぎて不十分です。
 Hotel Americano は、工事中の、狭い路地の中の、無名のホテルです。毎回スリル満点です。カーナビ付きのタクシーも、道を探し出すのに苦労しています。1日目は、帰りのバスの相席だったボランティアの地元の女子学生が親切にタクシーを捉まえてくれました。2日目は、ダンディーなドライバーでしたが、アクション映画のカーチェイスもかくやという運転で、何とかたどりつきました。3日目は、土地勘もでき、近くの公園でシャトル・バスを降りて、5分ほど歩いて無事帰還(確かにロケーションはそう悪くはなかったようです)。1日目も2日目も、近所をぐるぐる回っている気がしていたのです。
 名前の気宇壮大と現実とのギャップという点では、Hotel Americano は、Rio+20というこの国際会議全体の象徴のような気もしてきます。ブラジルという国そのものが、そういう要素を秘めているような印象もあります。
 20年前のリオ会議当時から、国際会議場との往復のバスから見えるスラムの光景はあまり変わっていないそうです。2日目に相席になったブラジルの女性は、別の街に住んでいるそうですが、リオはこんなスラムが続くし、ゴミだらけで汚いし、落書きだらけよ、日本の街はきれいだそうね、と嘆息していました。

 長谷川 公一
Posted by MELON at 09:58
Rio+20からの報告(3) おにぎりが食べたいよ! [2012年06月22日(Fri)]
Yakisoba 6月15日の夜から昨日20日夜まで体調不良が続き、ブログの更新ができませんでした。日本ではよく効く正露丸がまったく効かず、会議場内のメディカル・センターで下痢止めをもらい(さらに同じものを薬局で手に入れ)、ようやくおさまってきました。Googleの翻訳機能を使い、「下痢止めをください」という英文からポルトガル語(ブラジルはポルトガル語の国です)に翻訳し、筆談で、無事同じ下痢止めを薬局で手に入れました。
 16日以後は、バナナとパンと焼きそば(その名も、Yakisobaです)と水だけで生きています!
 今、切実に食べたいのは、おにぎりです。お米を食べないと力が出ないよー。
 会議場内の焼きそばやさんは、お寿司屋さんも兼ねており、握りたての握り寿司も販売していますが、遠慮しています。
 18日(月)のMELON理事会、20日(水)のストップ温暖化センターみやぎの運営委員会の現地からのskypeによる生レポートは、十分なレポートができず、申し訳ありませんでした。G8の首脳は、フランスのオランド新大統領、中国の温家宝首相、ロシアのプーチン大統領(石垣さんがすれ違われた!)、メドヴェージェフ首相が参加しております(skypeのレポートの訂正です)。韓国の李明博大統領も参加しています。
 20日(火)午後には、無事、石垣さんと合流し、安堵いたしました。

 長谷川 公一
Posted by MELON at 02:10
Rio+20からの報告(2) 乏しい成果?とその背景 [2012年06月22日(Fri)]
20年前をしのぐ約5万人が参加という「リオ+20」ですが、新聞報道などのとおり、具体的な成果には乏しいようです。「グリーン経済」とSDG(持続可能な目標ゴール)が正式に国際社会の目指す目標として取り上げられるようになったことが合意文書の特徴ですが、各国が合意できるものにするために、合意できなかったところは大幅にカットされ、抽象的に薄められ、具体性の乏しいものになってしまいました。先進国と途上国との間の対立、かつてのEUに代わるようなリーダーシップの不在などが基本的な要因として指摘されています。EUは、ギリシア、スペインなどの問題を抱えて、それどころじゃないという状況のようです。ドイツのメルケル首相の欠席は象徴的です。
 20年前は、国際社会におけるNGOの役割にはじめてハイライトがあたり、大変熱気があったのにと、惜しむ声を聞きます。ヨーロッパの冷戦構造が終焉し、21世紀を目前に、これからは「環境の世紀」だという期待感もあったでしょう。
 しかし20年経って、国際間、また各国内の経済格差は拡大し、まず経済を!という声に、「環境」の声はかすみがちです。
 20日の本会議初日でも、ホスト国ブラジルの女性の大統領は、「持続可能な開発は、まず雇用の創出を意味する」と述べていました。そんな規定は、はじめて聞くんだけど、と私は思いました。とても象徴的です。
 「グリーン経済」が何を意味するのか、どこからどこまでが「グリーン経済」なのか、概念規定も境界も曖昧です。初日のプレナリーの9つのmajor groupsの代表のスピーチでは、ビジネス界代表をのぞいて、どの代表も、「グリーン経済」という言葉を使うのを避けているようでした(テキストでの確認が必要ですが)。あえて、肯定もせず、否定もせずにいるような印象を受けました。
 20年前は、NGOや Local Agenda, 気候変動枠組み条約、生物多様性条約などの出発があり、希望がありました。20年を経て、今回は、とても冷めた、ひどく現実的な、希望に向けた「仕掛け」の乏しい会議になってしまったようです。

 長谷川 公一
Posted by MELON at 01:59
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