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ISISとの戦いで同盟軍だったクルド人を見捨てつつ、シリア東部の石油資源の確保にこだわるトランプ大統領[2019年10月22日(Tue)]
10月21日、トランプ大統領は、閣議の機会に発言し、米軍部隊のシリア撤退決定とトルコとの停戦合意について、自身の決定を正当化した。この中で、@クルドは米国を助けたが、我々もクルドを助けた、A我々は、400年シリア北部に留まるとは約束していない、BISIS戦闘員の収容は二重に防御されている、C撤退決定後米国兵の血は一滴も流されていない、D(撤退しても)石油は確保しろ、と主張する5点については、違和感を覚える。@については、シリアでの地上戦における米軍の犠牲者の数はわずかであるとみられるが、クルド人勢力は1万1千人の犠牲者を出している、Aについては、100年後、400年後の話をしているのではなく、現地情勢が落ちつき、政治的決着の方向性がみえるまでとどまるべきだというのがクルド人の見方であり、米軍の長期駐留の懸念をあまりに誇張しすぎている、Bについては、クルド側はSDF(シリア民主軍)司令官がすでに自分たちの人民を守ることが最優先事項であり、ダーエッシュ(ISIS)との戦いは凍結すると述べており、トルコがISIS戦闘員をすべて引き受けるとはとても思えず、既に脱走も発生していると報じられている、Cについては、確かに米軍兵士の血は流れていないかもしれないが、国境の双方で数十名以上の民間人が犠牲になっており、米軍に協力してISIS掃討作戦に協力したYPG主体のSDF戦闘員はテロリストとよばれて、10月16日段階でトルコ国防省によれば、既に637名が殺害されている。Dについては、ユーフラテス川沿いのディリゾール近郊のコノコ・ガス田(Conoco Gas Field)やマヤディーン近郊のオマル油田(Omar Oil Fields)等を米国がクルド人に多少の資金的見返りを与えることで、米国が維持開発したいとの考えを現したものと考えられる。これには同盟軍の兵士は見捨てても、石油資源は守りとおすという身勝手な姿勢が滲み出ている。21日シリア北部から撤退する米軍部隊のコンボイにこれまで味方であった現地のクルド人が投石する映像が流された。クルド人が米国の行為を「裏切り」と感じていることは間違いない。残念ながら、シリア情勢の今後の展開は、米国が決めるのではなく、本22日ソチで実施されるエルドアン・プーチン会談で、両者の利害調整が行われ、トルコ軍とロシアが支えるシリア軍の線引きが行われるのは間違いない。裏切られたクルド人が、支配地域にある油田施設に米企業を招き入れて、キャッシュ・フローを得るというトランプ大統領の構想は、絵に描いた餅であり、成功は期待しがたい。
(参考)トランプ大統領発言(10月21日)
●非常に良いニュースがある。停戦が維持されている。クルド人は、「安全地帯」と呼ばれる場所より安全なエリアに移動している。安全地帯を持つことは悪いことではない。それはいいことだ。多くのトルコ人が国境での紛争のために殺害されてきた。ご存知のとおり、物事は両方の面から見なければならない。停戦は絶対的に維持されている。小競り合いはあったが、ごくわずかである。もちろん、もしあなたが偽のニュースを見るなら、それは数多く―かなり無制御のようにみえる。停戦は現実に維持されている。
●私は、20年にわたってこの事態に取り組んでいる専門家を見てきた。彼らは20年間中東関係で活動してきた。彼らは何をしているのか分からずに、何をすべきかを私に伝えようとしている。彼らは、「トランプはそれから何を得たのか。」と語っている。私は何が得られるかをお話しする。我々は戦おうとはしていない。兵士を故郷に連れ戻そうとしている。彼らは30日間そこにいるはずであったが、今やシリアで10年間とどまり続けている。彼らはそこに入って、ISISを素早く打倒して、出てくるはずであった。
●ISISに関する限り、私が(大統領職を)引き継いだ、2016年11月時点では、ISISはいたるところに存在していた。私が話しているこれらすべての人々(ISIS戦闘員)を捕らえたのは、私とクルド人を含む他の人たちと協力しているこの政権だったということである。
●オバマ大統領の時代、それは混乱であった。私も、あなた方も、そして、他の誰もが言われたように、私が約1ヶ月半で成し遂げたこと(注:ISISへの勝利)は、前には何年もかかるだろうと言われていました。私はイラクに行き、将軍たちと会談した。そして、我々は計画を考え出した。そして、それは1ヶ月半以内に実行された。この拘束を成し遂げたのは私である。私はあなたや他の人びと、あるいは偽物の評論家よりもそれについてよく知っている。
●わが軍の兵士は、シリアで、非常にうまく移動している。 ISISはクルド人によって拘束されている。そして、念のため、トルコから、彼らを監視しているという絶対的なコミットメントを得ている。それゆえ我々は二重の防護策を有していることになる。我々はクルド人にも監視させている。
●ご存知のように、我々が捕らえたISIS戦闘員のほとんどは「我々(トランプ政権)」が成し遂げたことで、オバマではない。我々が、かれらを捕獲した。私自身と我が国が、クルド人を含む他の人と協力して彼らを捕らえた。そして我々は彼らを助けた。忘れないでほしい。我々がクルド人を助けた。皆がクルド人が我々を助けてくれたと言っている。それは本当だ。しかし、我々はクルド人を助けた。彼らは天使ではないが、我々はクルド人を助けた。
●更に、我々はクルド人に対して、我々が次の400年間留まって彼らを守るという約束を決してしていない。彼らはトルコ人と300年間戦い続けてきた。そして、誰もコミットしませんでした。誰も、「もしあなた方がこれ(注:有志連合への協力)をすれば、我々は、あなた方のところに永遠にとどまり続けるつもりである。」とは決して言わなかった。
●しかし、常に揚げ足を取ろうとする専門家たちは「我々は、そこから何を得ようとしているのか」と言っている。我々は、兵士を故郷に連れ戻そうとしている。それは偉大なことである。そして、おそらくうまくいくであろう。しかし、それがうまくいかない場合、人々はこれまで300年も戦ってきたように戦い続けることになる。とても単純である。
●我々は、我が軍の兵士を故郷に連れ戻す。これまでのところ、この期間中に米軍兵士から流された血は一滴もなかった。誰も殺害されていないし、指を切ったものさえいなかった。何も(危害が)なかった。彼らはむしろ、迅速というより、ち密に去っていくと思う。ただ去っていき、特定のエリアを離れる。
●我々は石油を確保した。覚えていることとおもうが、私は、イラクに行きたくなかった。私は民間人だったので、それに対して権限はなかった。しかし、私はいつもイラク侵攻に反対していた。それは大きな決断ではなかった。しかし、私はいつも言っていた。「もし軍を入れるのなら、石油を確保しろ」といってきた。ここで同じことを繰り返す。「石油を確保しなさい。我々は石油を確保したい。」
●クルド人にいくらかの資金とキャッシュフローを持たせるために何らかの調整を行うであろう。おそらく、我々の大手石油会社の1つが現地に入り、適切に対処するであろう。彼ら(クルド人)には、現在は基本的に存在しない幾ばくかのキャッシュフローが生じるであろう。大きな油田ではないが、誰もが何かのために戦っている。それで、我々はそこにたくさんの良いことがあり、それらはとてもうまくいっている。
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-president-trump-cabinet-meeting-15/

Posted by 八木 at 10:36 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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