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お願いいたします!書評も成績評価に加味しますので必ずご記名ください!
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今週の課題図書は、今まさにブログ企画案に苦しむみなさんの
意思決定に役立つための心得集です。
高校までの受験勉強や大学での試験勉強では、
自ら意思決定するというより、
解法や回答を丸暗記する、あるいは
レポート用に情報を探してコピーペーストをする
といった脳と心の使い方をしていたかもしれません。
しかし、起業するための企画案に正解はありません。
誰も、答えを教えてもくれません。
また、自分では良い企画案だと思っていても、
それを、お客様や取引先が納得してくださらなくては
そこから一歩も先に進みません。
そんな未知の経験をする時の心構えを、
この本は教えてくれることでしょう!
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意思決定12の心得
―仕事を成長の糧とするために
田坂 広志 (著) PHP文庫
¥600 (税込) ISBN: 456957873X
マネジャーの最も重要な仕事は意思決定である。
なぜなら、変化の激しい現代において、マネジャーの意思
決定は、企業や組織の将来を大きく左右することになるから
である。
しかし現実には、「意思決定すること」はなかなか難しい。
もしあなたがマネジャーならば、難しい意思決定に際して、
「どうしても意思決定ができない」という悩みに、何度も直面
したことがあるのではないだろうか。時には意思決定ができず、
眠れない夜を何日も過ごした、という人もいるかもしれない。
では、「意思決定できるマネジャー」になるためにはどうしたら
よいのだろうか? その拠り所を述べたのが本書である。
著者によると「直観力」「説得力」「責任力」の三つの能力が必要
だという。本書はどうすればこれらの能力が身につくか、
そして、「勘が鋭く、言葉に力があり、腹が据わっている
マネジャー」になるためにはどうしたらよいかを具体的に解説
したマネジャー必読の一冊である。
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課題図書「意思決定12の心得」を
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それでは、みなさんの書評を
心待ちにいたしております!
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■当講義における「書評の心得」5か条
1 誰が書いても同じ概要・要約のコピーペーストは不要です!
2 ご自身の心に一番響いた突き刺さった言葉を抜き出して書く!
3 その言葉を受けて、自分が今日から挑戦することを書く!
4 書評を読んだ人が、思わず自分も読みたくなるように書く!
5 書評を読んだ著者が感激して、皆さんに会いたくなるように書く!
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久米 信行@久米繊維謹製
講義ブログ&社長ブログ
2006年05月14日
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意思決定12の心得を読んで
Excerpt: 意思決定12の心得―仕事を成長の糧とするために田坂 広志 PHP研究所 2003-01売り上げランキング : 28479おすすめ平均Amazonで詳しく見る by G-Tools 意思決定12..
Weblog: 子供と大人と僕らのためのアニメ局 成田雄一郎商店
Tracked: 2006-06-12 13:57
「意思決定12の心得」〜自分は逃げてばっかりだなあ...
Excerpt: 「意思決定12の心得」という本を読みました。これは、我が自己啓発の師である久米信行さんがこの春から明治大学にて講師を務めるブログ起業論の課題図書その4。意思決定12の心得私は、しがない自治体職員のいち..
Weblog: ClubSDC日記
Tracked: 2006-05-17 22:23
【明大生との毎週一問百答】質問第6弾は、「社員を辞めさせる場...
Excerpt: 経営者会報編集部の大西です。 いつも「明大生との毎週一問百答」にご協力をいただきまして、 ありがとうございます。 今週は、以下の質問を選ばせていただきました。 <質問> ...
Weblog: 経営者会報ブログ編集部
Tracked: 2006-05-17 16:26
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Excerpt: 経営者会報編集部の大西です。 いつも「明大生との毎週一問百答」にご協力をいただきまして、 ありがとうございます。 今週は、以下の質問を選ばせていただきました。 <質問> ...
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Tracked: 2006-05-17 16:26
(1)については、佐藤雅彦氏(メディア・クリエーター(「団子三兄弟」、「モルツ♪」他コマーシャルの創作多数。http://www.masahicom.com/)、慶應義塾大学環境情報学部教授)の講演(「脳!内なる世界へ 脳の不思議 認知の仕組み×表現の広がり」:日本科学未来館)で、コマーシャルの制作場面では、自分のアイデアに"いいと感じた"理由を、要素還元して次のアイデアの踏み台となるパーツとして言語化して、体感・感覚の直観の論理化・要素還元を追求し、課題・問題で頭を一杯にして待っていると、自然に新しいアイデアが閃くと述べていたことと附合する。(2)については、仕事で私が一部実践していること(開催した会議・セミナーの参加者の声を議題ごとに整理して、反省・改善点を探る)と附合し、実践していることの意義の裏付けを受けて意を強くした。(3)については、藤野英人氏(ファンド運営会社のレオスキャピタル社長、明治大学「ベンチャー・ファイナンス論」(月曜7限)講師)が、「対極間に立つ(矛盾するものを認識し、その調和を考える)ことで可能性が広がる」との考えに附合する(「社長チャンネル」http://www.shachotv.jp/president/channel.php?president_id=17)。
このように著者の主張は、他の識者、自身が大事と思って一部実践していることと附合し、その思考の普遍的意義を感じさせてくれる。
著書に対する注文として、決断のある程度具体的内容にまで踏み込んだ記述をすれば、その主張に生々しい経験の説得力がより増したと考える。「ベンチャー・ビジネス論」の課題図書の中で特に参考となった一冊である。著者のサイトhttp://www.hiroshitasaka.jp/index.phpも見てみることを勧める。
著者は、日本総合研究所の設立・運営に携わり、多摩大学・大学院教授、シンクタンク・ソフィアバンク代表を務めている。この本は、日本総合研究所における新事業開発ビジネスのマネージャーとして、リスクに身を晒しつつ日々ぎりぎりの決断をしたマネージャーとしての著者の経験・考えが詰まっている。
印象に残った箇所としては、(1)「論理を究めた先に直感力や洞察力、大局観の世界が開ける」、(2)「明確な問題意識や仮説を持って"経験"に臨み、その後組織的に"追体験・反省"で検証することによって、"経験"を"体験"に高め、直感力や洞察力が磨かれる」、(3)「@リスク・ポートフォリオ戦略(広域戦での戦略の最適統合化で、論理的能力が求められる)とAリスク・リタンダンシー戦略(局地戦での次の備えの打ち手の戦略で、戦略的対局観と次々に変化する波(市場)に瞬時に対応して乗りこなすサーファーのような戦略的反射神経が求められる)の、2つの矛盾する対極の戦略の絶妙なバランスが新事業開発では求められる」が挙げられる。
(1)については、佐藤雅彦氏(メディア・クリエーター(「団子三兄弟」、「モルツ♪」他コマーシャルの創作多数。http://www.masahicom.com/)、慶應義塾大学環境情報学部教授)の講演(「脳!内なる世界へ 脳の不思議 認知の仕組み×表現の広がり」:日本科学未来館)で、コマーシャルの制作場面では、自分のアイデアに"いいと感じた"理由を、要素還元して次のアイデアの踏み台となるパーツとして言語化して、体感・感覚の直観の論理化・要素還元を追求し、課題・問題で頭を一杯にして待っていると、自然に新しいアイデアが閃くと述べていたことと附合する。(2)については、仕事で私が一部実践していること(開催した会議・セミナーの参加者の声を議題ごとに整理して、反省・改善点を探る)と附合し、実践していることの意義の裏付けを受けて意を強くした。(3)については、藤野英人氏(ファンド運営会社のレオスキャピタル社長、明治大学「ベンチャー・ファイナンス論」(月曜7限)講師)が、「対極間に立つ(矛盾するものを認識し、その調和を考える)ことで可能性が広がる」との考えに附合する(「社長チャンネル」http://www.shachotv.jp/president/channel.php?president_id=17)。
このように著者の主張は、他の識者、自身が大事と思って一部実践していることと附合し、その思考の普遍的意義を感じさせてくれる。
著書に対する注文として、決断のある程度具体的内容にまで踏み込んだ記述をすれば、その主張に生々しい経験の説得力がより増したと考える。「ベンチャー・ビジネス論」の課題図書の中で特に参考となった一冊である。著者のサイトhttp://www.hiroshitasaka.jp/index.phpも見てみることを勧める。
著者は、日本総合研究所の設立・運営に携わり、多摩大学・大学院教授、シンクタンク・ソフィアバンク代表を務めている。この本は、日本総合研究所における新事業開発ビジネスのマネージャーとして、リスクに身を晒しつつ日々ぎりぎりの決断をしたマネージャーとしての著者の経験・考えが詰まっている。
印象に残った箇所としては、(1)「論理を究めた先に直感力や洞察力、大局観の世界が開ける」、(2)「明確な問題意識や仮説を持って"経験"に臨み、その後組織的に"追体験・反省"で検証することによって、"経験"を"体験"に高め、直感力や洞察力が磨かれる」、(3)「@リスク・ポートフォリオ戦略(広域戦での戦略の最適統合化で、論理的能力が求められる)とAリスク・リタンダンシー戦略(局地戦での次の備えの打ち手の戦略で、戦略的対局観と次々に変化する波(市場)に瞬時に対応して乗りこなすサーファーのような戦略的反射神経が求められる)の、2つの矛盾する対極の戦略の絶妙なバランスが新事業開発では求められる」が挙げられる。
この本の中で特に心に残っのは、
『論理を語るのではなく、心理に語りかける』
ということ。
これから社会にこのまま出ていくと、私の場合“剛構造”の人間になってしまうとこでした。
さらに『説得力』=『論理的』という事ではないということ。
人間を売るということ。
この部分はまさに久米先生が授業で教えてくれている『商人マインド』『人間に対する信頼性』の重要性を再認識しました。
まず、ビジネスの世界では問題に答えはない。
これから社会に巣立つ自分にとって、重く感じた言葉でした。
その中でも特に「経験を積むのではなく、体験に徹する」という言葉でした。
誰でも経験はできるでしょうが、その経験を体験にまで高めるには反省が
必要ということを改めて思いました。
事業の成功、失敗にかかわらず、常に追体験し反省していくことが、
「直観力」や「洞察力」が磨かれ、そして自分の「体験」になっていくと
感じさせられました。
また、マネージャーによる的確な意思決定が部下の信頼を得られるとともに、
成功へと近づくと感じました。
今後、いろいろな事業やマネジメント業務に接する機会があると思いますが、
私も的確な意思決定ができるよう「意思決定」能力を高めていきたいと思います。
マネジメントにおける意思決定は「正解」などない=「答えのない問い」であるから失敗を犯すことだってあるが、しかし、「〜だからしょうがない」といった「割り切り」に逃げ込み苦しい精神状態を楽にしようとすればそこで成長が止まってしまうという言葉を読んで、これから「マネジメント」に挑戦しようとしている自分が武者震いしていることに気づきました。
全てに納得して考えさせられましたが、中でも響いた話が3つありました。
「6・論理を語る緒ではなく心理に語りかける」
「10・リスク分散だけではなく、リスク最小化の手を打つ」
「11・失敗を恥じるのではなく、失敗を率直に語る」
ということです。
私は論理的に語ることが苦手で悩んでいました。
ですが、その前に相手の心理に語りかけ、
納得してもらうことが重要なんですね。
そして、「説得をする」のではなく「納得してもらう」
これは大変に納得できる部分でした。
自分がお客の立場であったら、やはり説得されるのでは
相手の都合で操作されているような気がしてまうと思います。
ベンチャー企業経営者と大企業の部長の
リスク・マネジメント戦略の違いについては大変興味深かったです。
ケースや状況によって使い分けることも重要ですが、
「戦略的大局観」や「戦略的反射神経」も大切だということ。
読んでいると「なるほど」と思いましたが、
これは身につけられるようになるまで、大変なんだろうとも思います。
失敗を学習することは、改めて大切なことだと感じました。
全ての戦略はは「仮説」から基づいており、
その「仮説」をメンバー皆で共有し現実を格闘することで、検証していく。
そして、「組織の成長」も「人間の成長」も、
多様な価値観が互いに衝突する場において可能となること。
とても大切なことだと考えさせられました。
通学の電車の中で読める量の本でしたが、内容はかなり濃いものでした。
この本を読む以前は、「意思決定」ができないのは、優柔不断な人だけで自分は、そんなことはないだろうと思っていました。しかし、いざ読み終わってみると私の「意思決定」に対する考えは、大きく変わりました。もし、私が起業家になった時は、なんとなく「意思決定」するのではなく、しっかりとした「説得力」「責任力」「直観力」に基づいた「意思決定」をしなければならない、とても重要かつ難解なものであると感じました。
「意思決定」を身に付けるための心得のひとつに「失敗をはじるのではなく、失敗を率直に語る」というものがあります。それは、ベンチャービジネスを行う上で、もっといえば人生をよりよく過ごす上で大切なものではないかと思いました。また、「しっかりとした意思決定をする能力」を持てば、他の人にも信頼されるリーダーになれるのではないかとも思いました。そのために是非とも「意思決定のための能力」を身に付けたいと思いました。
この「しっかりとした意思決定をする力」も起業家の能力において重要であるとわかったので、それを身に付けるために当面は、失敗を率直に認め、失敗からいろいろ学んでいこうと思いました。
起業するときや就職先の会社を決めるときにおいてもこの本を読むことは自分のタメになると思いました。