日本の商社の国内農業参入
食と農の分野に積極的に侵攻
日本の農業は、長らく、全農―農協による縦系列による経営が 続いてきたが、ここで商社の農業への進出が顕在化してきている。
農協のシステムが今のままで良いのかどうかだが、集荷においての システムや、農産物の選別システムなど優れた分野も多い。
しかしながら、 伊藤忠商事の会長の丹羽宇一郎氏は“日本の農業が自給力 {自給率でない}をつけて行くことが大事。
そのためには経営感覚に 優れたプロ農業者が必要で、日本の農業システムを変えて行かねばならない。 ”という。その通りであろう。各商社の国内での取り組みはどうか。
住友商事――手堅く地歩を進める
住商アグリビジネス1968年創立、肥料など製造販売、種苗、飼料など
産地から小売店まで一貫したコメの全国販売網を構築、コメ小売、肥料販売
鰍ウかうえ 鹿児島県志布志市 20%出資、契約栽培、牧草飼料事業
小売分野 サミット、マミーマートへ供給
三菱商事――食品分野に重点を置く
菱食鰍設立 系列の4食品卸を統合 伝統的に食品分野のスタンスは強力。
フードサービスネットワーク(FSN)叶ン立 チルド{冷凍}食品の物流システム構築
伊藤ハムに出資して20%を握る。日本ハム、系列下の米久鞄凾ェある。
小売分野 ローソン、