NY(ニューヨーク)商品 原油が下落、ドル高・在庫増観測で 金小反発
21日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は下落した。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)でこの日から期近となった4月物は前日比0.11ドル安の1バレル61.68ドルで取引を終えた。
外国為替市場でドルが持ち直し、ドル建ての原油先物の割高感が意識された。
米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場されているWTI原油の世界指標としての地位が揺らいでいる(ニューヨーク)=AP
あす2月22日発表の週間の原油在庫統計で、在庫や米国の産油量が増えるとの思惑が出ていることも買いを手控えさせた。
もっとも、下値は堅かった。石油輸出国機構(OPEC)やロシアなどの主要産油国が6月のOPEC総会で協調減産の延長について協議すると伝わった。
国営石油会社の新規株式公開(IPO)を控えるサウジアラビアが原油価格の下落を阻止する姿勢を続けるとの見方も根強く、相場を下支えした。
<データ>
2018/2/22 6:00日本経済新聞