自公の圧勝で終わった総選挙であった。安倍首相は、このタイミングが自公が必ず勝てると予測して解散・総選挙を行ったわけだが、結果はその予測が的中したということであったろう。
むしろ、自公は内心ではもっと勝てると思っていたのではないと思う。
その理由は、希望の党が突然現れ、野党を分断してしまったからである。小選挙区では野党の分立して候補が野党の票を取り合うからで、その結果、与党を有利にするからである。
総選挙の結果
当選者数 増減 飯山一郎予測 増減
自民 284 0 287 −3
公明 29 −5 34 −5
希望 49 −8 42 +7
立憲 54 +39 50 +4
共産 12 −9 18 −6
維新 10 −4 12 −2
社民 1 ー! 1 0
大地 0 0 1 ー!
無所属 23 -22 20 +3
飯山氏の予測は、10月20日のものであるが、ほぼ的中していることになり、事前に結果はわかってしまっていたということであろう。
確かに自公の勝利ではあるが、小池氏の希望の党が野党を分断して、自公を勝たせたという側面が強く野党の敵失による勝利というものであった。
それにしても小池百合子氏の動きは、自らを嫌われ役にしてしまった。それまでマスコミによるモリカケ騒動で嫌われ役だった安倍氏から、嫌われ役が小池氏に移ったということであろう。
小池百合子氏が嫌われ役になったと思う点
1、細野氏・若狭氏などが準備していた希望の党の政策・方針を簡単に小池氏が”リセット”して し まったこと。簡単にリセットという言葉を使っていること。
2、小池氏が提示してきた方針は、おそらく誰かの指示で出してきたものように感じられること。
短期間でさっと出してきたということは、用意していた背後の人がいるということか。
3.民進党と合流することを約束しておきながら、簡単にリベラル派を排除したこと。
排除する、選別するなどの上からの目線でのものの言い方をしている。
4 希望の党の公認料として、候補者一人に500万円の提出を条件にしていること、また写真も1枚3万円を要求していること。200人の公認で10億円。写真だけで600万円集める。
5 都議会の都民フャーストの会では、所属する議員は一人年間1000万円近くを徴収されているということを、離党した議員が話していること。
6、”ガバナンス長”などという聞きなれない、横文字を翻訳したような言葉を突然使い始めたこと。希望の党の内部で議論した形跡がないこと。
さて、選挙の台風の目は、小池氏、希望の党でしたが、みなさんはこの選挙の結果をどう判断するか、自分自身でじっくり考えてみることが大切と思います。