事の発端は，ＥＵ加盟の貧しい国からの大量の移民がイギリスに殺到したことによる。

EU加盟国は自由に他の国へ移住することができるので、ヨーロッパの貧困国の給料の１０倍の賃金が保障されているイギリスに希望者が膨らんだことだ。

イギリスの労働者の最低賃金でも、母国よりも１０倍の賃金であり。社会保障の充実しているので住宅も供給され、教育も無料で受けられる。

イギリスの庶民階級の生活が、移民たちにより圧迫されてきたところに移民増大に対する危機感がたかまり、移民を止めるには離脱しかないという決定がされた。

もともとイギリスの伝統的な政治姿勢はヨーロッパ大陸とは不干渉主義に貫かれていたので、底流にはそのことも背景にあったということであった。

しかし、昔の大英帝国の時代はインド他多くの植民地による独自の経済圏があったからイギリスはヨーロッパ大陸とは距離を保てたが、大英帝国が崩壊した今は、経済的な自立は難しくなっている。

そのことに、すなわち、経済の規模の打撃というものをイギリスはようやく気が付いてきたということであろう。庶民のレベルでもヨーロッパに野菜を依存しているということにも。

データ
スプートニク日本　2019年03月24日 17:33

トピック Brexit：英国のEUからの離脱

２３日、英国の欧州連合（ＥＵ）離脱（ブレグジット）を問う国民投票を再度実施するよう訴えるデモ行進がロンドンで行われた。

行進を主催した「People's Vote UK」発表では、参加人数はおよそ１００万人。



ＢＢＣは、第三者による参加人数の発表はまだないが、現場にいた特派員の情報では数十万人は確実だと伝える。

主催者情報が正しければ、イラク戦争に反対した２００３年のデモ行進の規模に匹敵する。