アメリカはシンガポールでの米朝会談のあと、北朝鮮に対する敵対行動となる米韓合同軍事演習を中止すると発表している。
軍事演習は、そのまま実際の攻撃に転化することも秘めているので、米朝の友好がなったことの証としてアメリカとしてのカードを切ったということである。
そして,韓国と北朝鮮の軍人同士の会談が持たれている。いずれ両軍の統合という問題となってくるだろう。そうなれば、在韓アメリカ軍は不要となって撤退していくことになる。
その次には、在日アメリカ軍の大幅縮小ということにつながり、おそらく、トランプ政権から、自衛隊の増強の要請が強くなってくる。
先月の日米首脳会談で、安倍首相は拉致問題の提起と引き換えに、膨大なアメリカ製軍需製品の買い付けを要求されそれを飲んだようだ。トランプ氏はアメリカの産軍派に飴を与えたのだ。
極東地域は、北朝鮮の敵対行動がなくなり緊張が大幅に緩和され、これから北朝鮮の経済開発を主軸に中国、ロシア、アメリカ、日本が入り乱れることになっていくであろう。
以下引用
(CNN) トランプ米政権が14日にも、朝鮮半島で8月に予定されている米韓合同軍事演習の正式な中止を発表する見通しであることが分かった。事情に詳しい複数の政権当局者が明かした。
トランプ大統領はシンガポールで行われた米朝首脳会談で演習中止の決定を表明しており、国務省と国防総省は現在、これを実行に移す方法を検討している。
国防総省は週内にも、トランプ氏の決定の実行に向けた詳しい指針を発表する見通し。
国防総省がこの件に関わったのはシンガポールでの会談の後であり、トランプ氏が決定前に軍の助言を求めていたのかを巡り、疑問の声が上がっている。
トランプ氏が金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に演習中止を提案することを思い至った経緯については、歴史的会談の余波が落ち着くなかで、詳細の一部が明らかになりつつある。
事情に詳しい情報筋は、トランプ氏がロシアのプーチン大統領から合同演習中止の案を受け取っていたとの説を否定。
むしろ、中国の習近平(シーチンピン)国家主席の発案ではないかとの見方を示した。習氏はかねて演習中止案を公言しており、この問題についてトランプ氏と直接協議したこともある。
データ
アメリカ CNN2018.6.15