悩ましい思春期 [2014年03月07日(Fri)]
中高生は悩ましいです。
「まじ、俺、思春期いらねーわ。なんでこんなつまんないことで悩まないとダメなんだ・・・。」 っと。ふむ。面白い。 ロン君は、とても哲学的な話をします。 その哲学が、成り立っていない事まで分かった上で ロン「なんか同じ事ばっか言ってすいません。わけわかんないのもわかってます。言ってるだけです。」 っと。 発達障害の部分が、頭の中でコンピュータウィルスのように情報を書き換えてしまうことがあり、それが苦しいとのこと。 「それを説明しようとしても、できなくて苦しいし、説明したいとも思いません。」 っと言いながら、図解で説明してくれました。 しかし、それでも足りないらしく、私もピタっとくる表現も見つけられず、 ロン「とにかく、普通の人と考え方が違うことだけはわかるんです。」っと。 ロン君、とにかく熱く自分の考えを語ってくれます。 不可能なことも多いです。それも自分でわかっています。 でも、カッコいいんです。 「無理なのは承知です。でも、目標は高くいきたいじゃないですか!! 俺が俺を信じてやらなくてどうするんですか!!」っと。 お。その言葉、私が前にロン君に言った言葉。 自分の言葉として使っているのであれば、悪くない♪ ロン君は、なんでもポジティブに言う私を全面的に否定してくることもあります。 ロン「先生は分かっていない。俺は先生が思うようないい子じゃない。 性格いいとか言うけど、俺が性格いいわけないじゃないですか。 顔も不細工だし。」 まほろ 「いやぁ、性格いいという表現が嫌いなら、受け入れなくていいけど、 あなたは人の話を聞いてから話すことができる。それだけでも大したもんだ。 私はあなたと話すのが楽しい。 少なくともここに「あなたと話して楽しいと思っている人がいる」のは認めて欲しい。 あなたのことを「いい人」と思ってるから楽しいのであり、「こいつ嫌な奴だな。」と思ってた ら、話すのは楽しくないと思う。よって、私にとってあなたは「いい人」とします。 あと、あなたの顔は、私の評価では中の上です。 一目見て、不細工と認定できる顔ではありません。むしろ、第一印象はさわやかでした。 (かっこいいというと、大げさに言われたと思ってしまう可能性があるので、かっこいいという表現はあえて避けています。)」 などなど。 きっと本人に直接聞いても認めませんが、自分のことを否定する様は 「俺のことを、どんどん肯定化してくれ!!」 という状況にすら見えてきます。 ロン君と話している内容の中で、発達障害についての話は1時間の中で半分あるかないか。 普段は安定していますが、社会と自分の食い違いに苦しむモードに入ったときは、 本人が気持ちよく話せる話題のみにして、あえて発達障害の話題を振りません。 それでも、自分からしてくるときは、一緒にどうやってその山を乗り越えるかを考えます。 まほろ「ねぇ、ロン君にとって、プリズムってなに?」 ロン「必要な場所。」 まほろ「すごくうれしいけど、具体的に役に立ってる気持ちになる?」 ロン「なる。発達障害である自分と向き合える場所ないから。俺にとっては必要。」 まほろ「生活がうまくいってる時も?」 ロン「そう見える時があるかもしれないけど、基本的に俺はいつも困ってます。 しかも今は、それにプラスして思春期だから、タチが悪い。考えたくないことも考える。」 そんなわけで、冒頭の「思春期いらねー」につながります。 他の子たちと話していても、本当に中高生は悩ましいです。 そして、その悩ましい感覚がキラキラしていて、「一般的」「普通」というのを 彼らなりに自分と合わせていく過程がまたさらにキラキラしています。 どんな話題でもいいのですが、 「人と話したい」という気持ちがあるというのも素敵です。 「先生・・・・今日は話したいことがある・・・。」と言って来る子も少なくありません。 また、 「先生が、発達障害が好きな意味が分からない。ってか人間好きな時点でありえない。」 とも言われるのですが・・・・。 ”こんだけ話したいんだもん。みんな本当はコミュニケーション好きだよねぇぇww” と言いたい!!!! でも言ったら否定されそうなので(あまのじゃくを発動させそうなので)言いませんw 中高生の問題は、友達や家族のコミュニケーションだけではなく、 お金、不登校、二次障害・・・とにかくあれこれ問題があります。 発達障害だからという問題だけでもありません。 アイデンティティが育つこの時期。 大切に見守っていきたいと思います。 まほろ |
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サポートネット
at 17:38