立ち歩いてもいいじゃない♪ [2010年02月28日(Sun)]
大塚先生と話していたら、「そのことブログに載せて欲しい」と言われたので、 土曜日のそらグループのレッド君のことを書きたいと思います。
レッド君は、現在学校で立ち歩きが多いそうです。 4歳から虹っ子に来ていたレッド君は、立ち歩きが気になることはありませんでした。 が、就学してからはSSTセッション中にも立ち歩きが多くなり、 真面目な他のメンバーに注意をされることが多くあります。
そんな時、私は他のメンバーに 「先生、立ち歩いちゃダメっていったっけ? ここでは立ち歩いていいんだよ。みんなも動いていいよ。 寝ころんでもいいよ。レッド君は大事なときには姿勢がいいんだから。 先生は、姿勢は注意しません。」 と言います。話している最中に、必ずレッド君は私の隣でニコニコと正座になります。 最近では、他のメンバーはレッド君に注意をしなくなりました。 注意をしなくなったところ、言い合いもなくなりました。 そして、どんなエクササイズ(課題)でも参加できているので問題ではありません。 とにかく、姿勢は悪いです。 ただ、挨拶や発表、ゲームスタートなど、大事なところでは言われなくても姿勢を正しています。 レッド君は、友達の名前プレートを隠したり、エクササイズで使う道具を隠したり、 ホワイトボードに書かれているプログラムを消したりと、 とにかく注意を引きたい行動をたくさんします。 ただ、注意すると逆効果でセッションが止まってしまうので、 基本的にそれらの行為は無視しています。 ただ、エクササイズのモデリングをレッド君にお願いしたり、 使う物を用意する係になってもらったりと、とにかく役割を作り褒めています。
それだけで問題行動から解放され、他のみんなも注意しなくてすみます。 彼の問題行動は全て「僕を見て欲しい」なので、みんなのお手本として注目を集めるようにしています。
レッド君の発想の豊かさはすばらしいものがあります。 発想があるからこそ、それらを実行します。 ただ、大人から見て問題行動が多いのも事実です。
注意してもいいことがないのは、レッド君の行動には 「いたずら・ふざける」という気持ちはあるものの 「悪いこと・邪魔をする」という意図はありません。 悪気がないのに周りが怒るので、ジョークが通じないことに腹を立てます。 なかなか謝ることができないのも、悪気がないからだと思っています。
先日のセッション中、女の子がレッド君の様々な行動に対して 「超おもしろい!!レッド君お笑い芸人になんなよ!」 と言いました。何が面白いのか全く分からないスタッフたち。 子どもたちはお腹がよじれるほど笑っていましたが、 大人から見たら、面白くない上にゲームを妨げています。 でも、まぁ子どもがウケてるならレッド君のねらいは 「悪いことをしたいのではなく、笑いをとりたいだけ。」 なんだろうと判断させてもらいました。
どんなに大きな声を出しても、姿勢が悪くても、 先生の声をしっかり聞いているので 「寝っ転がってても、話を聞いているから大丈夫。」 と他の子どもに説明するだけで、セッションに支障もありません。
常にその子だけを褒めるのはよくありませんが、 レッド君に褒めたくなる行動をさせるだけで、 レッド君だけでなく、他の子を褒める場面も増えます。 他の子を褒めれば、レッド君はその子の真似をすることもあります。
学校の大きな集団行動の中で、レッド君が立ち歩きをするのは、 「見て欲しい」という思いが強いだけで、 その場から離れたいわけではないと思います。 ちょっとした行動を褒めるだけで、集団参加できるので、 褒める場をより多く作ることが授業作りのポイントになると思います。
レッド君だけでなく、様々な悩みを抱えている子どもたち。 その日のセッションの場面場面で、それぞれが輝ける場所を作るのが SSTの集団セッションの醍醐味だと思っています。 低学年で落ち着かない子どもたちのセッションを進める中で、 どうやったらいいものになるかを教えてくれてのはレッド君です。
トマト
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at 22:32
鉛筆なめなめ [2010年02月28日(Sun)]
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at 17:05
大親友になろうよ! [2010年02月27日(Sat)]
土曜日のひとこま。こんなことがありました。
ブルー:「ねぇ!大親友になろうよ!」 ピンク:「えぇー。私、1人いればいいからならない。」 ブルー:「・・・。」
しばらく様子をみてから。。。。 先生:「ねぇ、大親友は一人でいいけどさぁ・・・知り合いもひどいので、 2人は親友ってことでどう?親友にもなれない?」 ピンク:「まぁね、親友ならいいけど、大親友はだめだよ。」 ブルー:「なろーなろー親友になろー!!」
さてこの会話、普通に見たらどんな会話だよっ!と突っ込みたくなる内容です。 でも、これはあくまでもゲームの話です。
ピンクさんとブルーさんは、「たまとも」です。 「たまとも」は「たまごっちの友だち」です。 ブルーさんは5人の「たまとも」がいますが、大親友に登録がありません。 ピンクさんは2人しか「たまとも」がいませんが、もう1人と大親友登録をしています。
どうやら、たまごっちには 「知り合い」「友だち」「親友」「大親友」という称号をつけることができるようです。 いやぁ・・・正直これはびっくりしました。 なんというか。。。。「大親友」という登録をしたら、 『ケンカしたときどうなるんだろう・・・・』 『勝手に大親友登録を外したのを知られたら・・・・』 など、想像がどんどん膨らみますよね。 ただでさえ「親友」というくくりは危険なので、ちょっと避けて欲しい言葉なのですが、 それを「登録」してしまうわけで、これは結構すごいことだと思います。
ただ、2人が「たまとも」になったことで、仲良くなったことは否めません。 それまで均衡する理解力と、美しさ、おしゃれさなど、 意識し過ぎるほどのライバルだったのに対して、 最近はお互いのことを褒めるようになりました。 それ以来、グループの平和が保たれているのです。 褒めることのエクササイズは、4月からずっとやってきましたが、 正直、使えるようになったのは「たまとも」になってからです。 共通点が、仲良くなる一番の近道だということを感じました。
もうひとつ。 今日、私は子どもたちに「私は怒っている」という シグナルを出しました。 男の子がふざけたのに対して、女の子たちが大笑いし、 それぞれ相乗効果で「ふざけすぎ」という空間になったからです。 怒った表情と低い声で「先生の今の気持ちは?」と聞くと、 「怒っている。」と子どもたち。 先生が怒っている内容も説明できましたし、女の子たちに関しては 「つられてふざけすぎたのが悪かったんだね。」 と、自分たちは大笑いしていただけだけど、場の空気を壊していたことを感じていました。
「ふざけたのに対し、つられた。」
この感覚は、子どもの頃を思い出させてくれました。 この、「つられた」は「自分はあまり悪くないのに」の気持ちの一つです。 そして、支援者はくみ取らないといけない気持ちだと思います。 「一緒になってふざけてたよね。」ではなく、 「つられたんだよね。一緒にふざけただけだね。わかったよ。」では、 注意される子どものとらえ方も違うことが伺えます。 怒られた気持ちにならず、自分の行動も振り返ることができる言葉。 そもそも、「そんなことしちゃだめ!」と言う言葉は使わない場ではあるのですが、 「つられた」というちょうど良い位置づけが、とても素敵に感じて 自分の言葉としてしっかり入れておきたいと感じました。
トマト
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at 19:16
間に合いました! [2010年02月27日(Sat)]
無事藤沢に着きました! 神奈川県発達障害支援センター基礎講座「発達障害のある方の特性をふまえた支援の実際」が間もなく始まります。 講師は「それいゆ」の水野敦之さん。
水野さん 実は3月で「それいゆ」をご退職。4月からは広島に活動拠点を移されるそうです。 最近の肩書は「自閉症支援コンサルタント&自閉症生活デザインコーディネーター」です。 長い実践に裏打ちされた素敵な肩書です。
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at 12:56
やっぱり「何か」が… [2010年02月27日(Sat)]
今日は神奈川県藤沢市で開催される就労支援関係のセミナーに参加です。 講師は「それいゆ」の水野さん。 発達障害の人たちの就労支援を実例を通して学びます。
いつも出張は不測の事態を予測して前泊することにしているのですが、今日は午後からのセミナーということもあって、朝仙台を出ました。 九時台の「はやて/こまち」に乗るつもりが、全席満席。 仕方なく「やまびこ」に乗ったところ、宇都宮の手前で、車内で急病の方が出て停車。 遅れが出てしまいました。 乗り継ぐはずの列車に間に合わない?! 東京駅に着いたなら、ダッシュでホームを渡り歩く(走る)ことになりそうです。
さて「虹っ子広場」ファンの方ならお気づきでしょうか? 雪で飛行機が欠航したり、新幹線のドアが開かなかったり… 出張には「何か」が起きているのですよね。
それでもいつもサポートネットの恩恵で「神様がついている」アタシ。 いつも嬉しいことや、素敵な学びをお土産に無事帰路についてもいるのです。
さてさて、今日はどうなることでしょう。 間もなく東京到着です。 靴紐を結び直してダッシュに備えます。
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at 11:18
知恵を出し合う効果 [2010年02月26日(Fri)]
事務局にいる日は、とても忙しいこの頃。 今日は朝一で「子どもの放課後支援を進める会」の実行委員会。 仙台市内で児童館や放課後ケアなど、こどもの放課後と関わる団体が集い、「仙台市内のすべての子どもの放課後の過ごし方を保障しよう」という壮大なプロジェクトです。 先月の実行委員会には日程が合わず参加できなかったのですが、「組織」として形作ろうという動きがドンドン進んでいます。 会則を作るために、目的や会員資格、組織形態などのツメが始まっています。 児童館や放課後ケア、留守家庭児童会など、これまで接点のなかった団体のリーダーたちが実行委員会を構成しています。 「観方の違い」が知恵となって、これまで知らなかったり気付かなかったことを引き出してくださいます。
目的の大きさに、具体的な行動の有り様がイメージしけれずにいますが、組織を越えて知恵を集めことの素晴らしさを感じています。 「支援の必要な子どもたち」たちへの理解を深めて、みんなが安心して楽しい放課後の過ごし方を実現するために、熱い議論が展開されました。
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at 19:23
今月もありがとうございます [2010年02月25日(Thu)]
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at 16:43
季節外れのサンタクロース [2010年02月24日(Wed)]
「フードバンク」に協賛されている叶ヤ坂ラ・ポムHYSさんの美味しそうなゼリーを、宮城県肢体不自由児協会さんのコーディネイトで180個もいただきました。早速『虹っ子』のおやつに活用させていただきます。
肢体不自由児協会さんから打診のような問合せがあってからの動きが早く、しかもこんなにたくさんプレゼントをしていただけることは予測していませんでした。 まるでサンタクロースが来たようです。 感覚の過敏さに起因して、「何でも残さず食べる」ことは難しい「虹っ子」たちですが、有難く頂戴するとともに、「食べ物の有難さ」をこどもたちに伝えていきたいと思います。
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at 20:14
安堵と苦悩と [2010年02月23日(Tue)]
素晴らしい天気に恵まれて、1期生の入試(今年は面接のみでした)が行われました。 前日から学校の先生方もお手伝い下さり準備万端。 6名の面接官との打ち合わせを終了した後、ご本人とご家族と別々のグループに分かれて試験が開始されました。 事件や事故はもちろん、遅刻や欠席もなく無事に終了できたことにまずは「安堵」。
遅めの昼食後予備判定会議。 今各面接官が出し終えたばかりの結果を集計し早速検討です。 いや〜ここからが「苦悩」の連続でした。 受験生は皆さんまじめに真っ直ぐにこれからの人生を考えての応募です。 保護者の方は、やっと「発達障害」の特性に合った訓練カリキュラムが整ったことへの期待でいっぱいです。 軒並み高得点で、「不合格」を出すことへ全員が躊躇いを感じます。 ホントにホントに悩みました。それぞれの先生方も忌憚のない感想を出し合いました。 最後に踏ん切りを全員につけさせたのは 「モデル事業の初年度」という現実でした。 議論を尽くしたことで、責任を持って1年共に学び合うご本人とご家族との関係を深める覚悟を持ちました。 指導スタッフも、今日をスタートに実績と実力を積み重ねることで、自信を持ってより多くの訓練生を受け止めることが出来るようになるでしょう。 今日の苦しみは、“必ず次に活かさなければ”と、重い気持ちを奮い立たせているところです。
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at 20:21
会報発送作業のお誘い [2010年02月23日(Tue)]
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at 01:52