母を支えるもの [2009年11月30日(Mon)]
寒い一日でしたが、昨日の夜いただいた、嬉しい気持ちと共にこれからの目指す方向を示唆してくださるメールに、温かく穏やかな気持ちにしていただきました。 最近会員として仲間になってくださったKさんからです。 『(前略) まず,ご報告です。息子が大学に合格しました\(◎o◎)/!
これから先の心配は尽きませんが,まずはホッとしました…
息子も大喜びをしていました。
今は,ただただ喜びに浸りたいと思います!
(中略)
家族の中でも,息子に関することで難しいことはいろいろあり,
先週はかなりへこみました。
息子が月一でお願いしている病院のカウンセリンで,
お医者様から「本当にのびのびピュアに育っていますね」,
「これまでお母さんがなさってきたことに自信を持ってください」,
「息子さんはもちろんですが,お母さんも本当に頑張ってきたからこその今の成長ですね」
と,温かいお言葉をプレゼントしていただき,とてもありがたかったです。
最近は,特徴があって一手間かかる子どもの成長への支援は,実はその保護者への支援こそ大切なのではないかと考えるようになりました。
そして,今回の出来事のおかげで,息子が私が思っているよりもずっと成長しているということがわかりました。
我が家でも,支援が必要なのは息子よりも私なのかもしれません(*_*)
これからも,たくさんの方の力をお借りして,何とかやっていきたいと思います。』
無事に大学に合格されたことを心から嬉しく思います。 温かく見守って来られたご両親に、たくさんの葛藤がおありになったことと思います。 挫けそうになったり、息子さんに辛い言葉をぶつけたくなったことだっておありだったでしょう。 たくさん迷ったり、悩んだりされたのだと思います。 時には、育て方をとやかく言われたこともあったでしょう。 でもね… 家族のことは、家族にしか解らないこともあるのですよね。 「本当にピュアに育っている」 という評され方に、きっと“これからも今まで通りで良いんだ”と、確信を持たれたかもしれません。 「お母さんも本当に頑張ってきたからこその今の成長ですね」…こんな風にDR.に言っていただけたことが、何よりの「ご褒美」でしょうね。 “やっていける”と、希望が見えますよね。
山あり谷あり吹雪あり…、 でも、「自分らしく」ステージを広げているお子さんの存在は、他のお母さんたちの希望の星でもあります。 「ややこしい子」の母を支える本当に大切なことと、もっと丁寧に向き合っていきたいとも願います。
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サポートネット
at 19:46
工作会のお誘い [2009年11月29日(Sun)]
AAC(拡大・代替コミュニケーション)の視点から活動している「楽暮(らぼ)プロジェクト」の代表仙台高専広瀬キャンパス竹島先生からご案内をいただきました。 きっと「あっ」と言う間に締め切られてしまうかもしれません。 「眼で解る時間の流れ」の工夫です。 ぜひご参加ください。
仙台高専広瀬キャンパスの公開講座の案内です.
「発達障害者の生活支援のためのタイマー型タイムエイドの製作」 開催日:2010年1月17日(日) 13:00〜16:30 募集人数:10名(先着順) 受講料:2,000円(材料費) 締切日:2010年1月8日(金) 内容:残り時間を数字ではなく、点灯するランプ(LED)の数で表示するタイマーを製作します。 直感的に残り時間を把握できるため、時間認知や管理の難しい方の時間管理に利用できます。 設定時間はランプ一つが1分間で16分までですが、ご希望に応じてカスタマイズします。 半田付け等の電子工作が主な作業となりますが、経験は問いません。
http://www.sendai-ct.ac.jp/information2009/2009extensionlecture/index.html#21-6
実は,基本部分はできているのですが,公開講座向けに改良してもらっていることろです. LEDが16個あり,1個当たりの時間は4通り変更できるようにする予定です. どの値を設定するかは希望に応じてカスタマイズします. 10秒間という設定も可能です. その他,アラーム等のカスタマイズも受け付けます.
タイムエイドを使いたいけど手が出せなかった方, タイムエイドを使っているけど機能に不満のかる方, など,ご興味のある方は是非お申し込みください.
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at 19:29
学校と虹っ子 [2009年11月29日(Sun)]
虹っ子には、学校があまり好きではない子供がいます。
・本当に行くのが苦痛の子供 ・行くけど、別室登校の子供 ・遅刻、早退で通える子供 ・通常学級在籍だけど、ほぼ特別支援学級に通っている子供
他にもいろいろなパターンがあります。
先日、大塚先生と私で、学校の様子を見に行った子供がいました。 彼の名前を今日は麒麟にします。(お笑いが好きですw)
学校で困っていること、保護者が困っていること、 そして、セッション中に聞いていた本人の困っていること。 総合し、学校の様子を3時間ほど見学した上で、 学校側と改善点を提示させていただきました。 一番大事な取り組みとしては、スケジュールの立て方です。 そのスケジュールも、朝に本人も交えて立てる方法を提案しました。
学校はすぐに考えて動いてくださいました。
嬉しいことに、学級に入って一日落ち着いて過ごせる日ができたり、 別室でも、決められた課題をこなすことができるようになったそうです。
私たちが見学に来るのを拒んでいた麒麟ですが、
・見に来ても怒られなかったこと ・それ以来、過ごしやすい時間作りができるようになったこと
は、彼にとっても安心できたようで、 本日のセッション中に
「学校行きやすくなったかもね」
という言葉をもらいました。
彼のこの言葉は、かなりプラスの言い方です。 とても嬉しく思いました。
そこで、麒麟をほめたところ
麒麟「スケジュールたてるなんて簡単だ。」
・・・・ふむふむ。
私「でも、今までしなかったわけだよね。やっぱりできるようになったのは偉い」 麒麟「今までだって、できたよ。」 私「そうか。でもしてなかったのはなぜ?」 麒麟「するって考えたことがなかったから。」 私「なるほどぉ・・・。」
学校の話は顔がくもることもあるのですが、 今日は終始嬉しそうに話してくれました。
彼は、非常に努力家です。 人一倍知識量が多く、頭の回転がとても早いです。 授業中の先生の質問は、全てひとりで答えてしまうほどです。 だから、自分でも「クラスに入ると授業をめちゃくちゃにする」と表現したことがあります。 ただ、そのおしゃべりを制限することはできないそうです。
セッション中、自立活動としてパソコンで調べものをさせました。 たくさんあった、調べものの中でも感心したのが、
芸人の名前を10人書く。 グループの人は、グループ名も( )に入れる。
という問題に対し、
検索キーワードに
『よしもと興業 ウィキ』と入れました。
半年前、パソコンさせたときにはローマ字がわからず、 片手でパニックになりながら打ってたにもかかわらず、
両手で打ち、ローマ字も完璧に使いこなすことができていました。 そして、この検索センスの良さ!!
改めて、彼の実力の高さを実感させられました。 伸ばせるところはたくさんある。
個別学習であれば、なんら問題なく教師と仲良く学習できますし、 学習を途中で投げ出したこともない。 調べものも、教科書使わせてもできていますし、 パソコンでもうまく使って調べることができました。
あぁ・・・むりにクラスに入って学習しなくていいなぁ・・・・っと。
いろいろな学校もありますし、先生もいますが、 学校は動かないのではなく、動き方をわかっていないだけなのかもしれません。 スペクトラムの子供たちとなんら変わりないですよね。
見学後、久しぶりに麒麟にあったのですが、 その笑顔と安定した口調に、少しほっこりした気持ちをもらうことができました。
麒麟、本当に頑張ってるね。えらい!
トマト
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at 00:08
ため息の先に… [2009年11月28日(Sat)]
雪の札幌から間もなく帰ります。 通算三回目になるPEP3セミナーを受講しました。 今日のテキストに『PEP3という教育評価は、一人ひとりの自閉症の子どもたちの特性を明らかにし、より適正なバリアフリー状況の構築と適切な教育目標の設定などの点において、必ずや現場に役立つ強力なツールとなってくれるでしょう』とありましたが、広島の大沢先生や、「それいゆ」での 検査場面のビデオを観せていただいて、“本当にそうなんだ”と感じました。 一方、マニュアルには検査者の要件として、「評価・査定について何らかの公式トレーニングを受ける必要がある。 新しく行う検査者職業は、経験ある検査者の直接の指導監督の下で、最低三度、実施を練習することが必要である」と書かれています。 さらに今日は定型のこどもたちの発達をしっかりと知る大切さも教えられました。 自閉症スペクトラムのこどもたちには、定型発達のこどもたちに「あるべき」ものが「ない」ことを、一歳未満のこどもたちの日常の様子からはっきりと見て取れるこてを、高知県の実践でのビデオが示しています。
服巻智子先生からは「人が集まらないとセミナーは開けない」との現実的なお話もあって(先生方に専門的な知識を提供していただくためのお礼はもちろん、移動の経費もかかりますしね…)、深くため息をつくと共に、“TEACCHの理解が進まないと、学ぶための動機づけにもならないな”と、学ぶことすら制限のある宮城県の現状に哀しい気持ちになりました。 “どうしたらこどもたちに適切な評価と介入が進められるか…” 実際のところ考えこんでしまっています。 こどもたちの未来を創るために、「仲間」を増やしたいと強く願っています。 共に学び合いませんか? ご連絡をお待ちしています。
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at 19:02
サンデーふわりのお知らせ [2009年11月28日(Sat)]
11月も残すところあと数日。 今年は皆さんにとってどんな一年になりましたか。
12月のサンデーふわりは、1年の締めくくりにふさわしい、とっておきの企画をあけみさんが考えてくださいました。
いつもはあけみさんの作ってくださる素敵なチラシを会報と一緒にお届けしていますが、 12月の会報は、お知らせを本誌に組み込んだ為、本体のみでお送りしています。(成人期のご家族、ご本人を対象としたセミナーがあり、対象の方には、そのチラシを同封していますが。)
チラシは、チラシのみを置かせていただいている団体にお届けしました。 以下、チラシから抜粋して、詳しい内容のお知らせを致します。
アロマケアでボンディング〜ガンバッテる私たちのご褒美DAY〜
※ぜひ、親子でご参加ください。香りの専門家の事務局長が、心も体もポッカポカになる、マッサージの手ほどきをします。 香りの苦手なお子さんは、託児スタッフがいませんので、1階「めばえ」のお部屋で待つことになります。お気に入りのおもちゃ、おやつなどお子さんが退屈せず、安心して過ごせるグッズをご持参ください。 (ボンディングとは絆という意味だそうです。)
日時;12月20日(日) 午前10時 場所;虹っ子広場花京院 参加費;会員1000円 支援チケットご利用ください。(使用期限は年度内です。ぜひ、お使いください。) 非会員1500円 (当日、会員登録お待ちしています。) 申し込み・問合わせ 12月18日(金)までにファックスまたはメールでお申し込みください。 ファックス;022−352−7088 メール;mddsnet@yahoo.co.jp
おしゃべりしながらのアロママッサージ癒されそうですね ぜひご参加ください。 りんご
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at 07:31
12月3日に「花丸」を! [2009年11月27日(Fri)]
サポートネットの「恩人」とも言える日本財団の山田さんからお知らせをいただきました。 ちなみに「虹っ子広場」を連携しています。
======================== 「1,2,3は、CANPAN×ブログ×施設商品!」 〜ブログで福祉施設のステキな商品を見つけよう〜 -------------------------------------------- みなさん、福祉施設で作られたステキな商品を知っていますか?
パンやクッキー、野菜、果物などの食品に、木工品や織り物、アート雑貨など。 商品だけでなく、美味しい料理を提供し、ステキな雰囲気のレストランやカフェなどもあります。。
そんなステキな商品やお店を、全国各地のブロガーがそれぞれのブログで12月3日(木)に一斉に紹介し、多くの方に知ってもらおうというキャンペーンを行います。
それが、『1,2,3は、CANPAN×ブログ×施設商品!』です。
実施期間: 12月3日(木)0:00〜24:00
実施内容: 全国のブロガーがお薦めの福祉施設の商品をこの日に一斉にブログで紹介します
以下のサイトから各ブログの紹介記事をご覧いただけます。
◇ CANPANブログのトップページから「最新記事」へ CANPANブロガーの紹介記事をリアルタイムでご覧いただけます。 (※)もしくは「CANPANブログ」で検索
◇ ブログ「Shop人にやさしく」 CANPANブログを含む参加ブログすべての記事をリンク形式で紹介します。 ぜひ、12月3日(木)にアクセスして、福祉施設のステキな商品を楽しんでください! 12月3日以降もブログの記事はそのままご覧いただけます。
※「CANPAN」とは、日本財団が運営するNPOの情報発信のための公益コミュニティサイトです。
サポートネットは何をご紹介しましょうか… お楽しみに〜!
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at 17:20
組織の弱さを強さに変える方法 [2009年11月25日(Wed)]
「NPOの事業診断セミナー」のご案内をいただき、みやぎNPOセンターに出かけました。 『経営コンサルタントに聞く 組織の弱さを強さに変える方法』というタイトルも魅力的でした。 NPOにとって「命」ともいうべき『理念』の要件を ・目的性…その組織が何のためにあるのかが示されている。 ・倫理性…社会正義に適う高度な価値を目指している。 ・指針性…あらゆる業務活動の判断の拠り所となる。 ・英知性…守っていけば成功できる知恵を含んでいる。 ・本望性…切実な真の願いに発している。 ・共有性…みながともに支持することができる。 ・永遠性…末永く追及の対象として魅力を保つ。 ・具体性…観念的/抽象的でなく、実際に達成への道がたどれる。 とまとめられました。 “な〜るほどね” と納得。
さらに「信頼と成果を高める関わり術〜認知の力〜」という視点からは 『認知の原則』 「認知されたら、人は内側から力が溢れてくる。認知するとは、その人の底に流れる価値観を感じること」 ・人は、自分をわかってくれる人のことを信頼します。 ・自分をわかってくれるとは、自分の存在を受け入れてくれる、ということ(それを「認知」と言います)。 ・自分の存在を受け入れられたら、人は安心し、自由になれる。 ・自分の居場所がそこに出来るから。 ・居場所が出来ないとき、人は、他人の顔色を伺い、その場しのぎの答えを探そうとする(あるいは無関心になるか、反発するか)。 “ウ〜ム 深い…”
究極の戦術は 『今の自分たちの組織の経営資源の中だけで『改善・改革』を考えようとすると、限界も多く、“結局何も変えられない”という諦めに似た結論に行き着いてしまうことが多くなります。 そんなときは、『連携』を考えます。』 よい『連携』を実現するための2つのポイントは @ お互いに共通する『キーワード』があること。 A 双方にとってメリットがあること。
ワークの一番最初に 「今一番課題・問題点」と考えていることを挙げて欲しいと言われました。 私は 「会員の方を巻き込む力が弱い事」と答えています。 私たちの一番の『連携』先は… 答えは出ていますよね。
『経営』という視点からの組織マネジメントの試みはとても興味深いものでした。
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サポートネット
at 21:07