ボク達の文化(その1) [2011年09月19日(Mon)]
今日ボクはお母さんとスーパーに行ってお買い物をしました。
野菜ジュース(ボクはITOENの「緑の野菜」限定です)やおやつやシメジとか、おばあちゃんが創ってくれたメモを観ながらお店の中を歩き始めました。 「ン??」 “何かイズイ(イズイって仙台弁で居心地が悪いとか不自然な感じとか、そんな時に使います)…” お店の買い物かごが ボクには上の方だけ傾いているかごがあるのが何とも落ち着かない。 反射的に と、入れ直していました。 ボクの前を歩いていたお母さんは、何だか後ろの方でバタン・バタンと音がするのに気付いたのだけど、ボクがかごを直しているのに気付いたのはしばらく経ってから。 お店の中の何か所かのかごが積まれ方が揃っていないのを感じて、ボクの歩いたところだけ、平らにかごが積まれていることに気付きました。 お母さんは “そうか…” と思って、そのままにしておこうかどうか迷ったみたいです。 でも、ボクに言いました。 「こ〜ちゃん。かごが斜めになっていた方がお客さんが取りやすいから直さなくて良いんだよ。」 って… “そうなんだ。でもボクにはシックリこないのさ” だけどボクは「大人」だから、世の中にはそういう親切があるんだってことを尊重したよ。 (ボクには小さな親切。大きなお世話なんだけど) お母さんたちがちっとも不思議には感じないことが、ボクにはお尻のあたりがムズムズするくらい居心地が悪いんだよね。 今度また積まれたかごの上の方だけ斜めになっていたら、ボクはどうするだろう… またせっせと直すかな… それとも今日お母さんが教えてくれたことを思い出すかな… ボク達自閉症の人たちは、こんな小さな日常の中にも「文化の違い」を抱えているんだよ。 お母さんは「仙台の街が『自閉症特区』になったら良いのにね。」って良く言ってる。 それは無理かもしれないけど、ボクがお爺さんになる前には、もう少し街に出かけた時「ン??」って感じることが少なくなったら良いなって思ってるよ。 |
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サポートネット
at 18:48