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「手帳」ありき? [2010年07月12日(Mon)]
学科立ち上がりから面倒を見てくださっていた先生が、先週1週間「研修」にいらっしゃいました。
今日はその概要を伺うことが出来ました。
「作業」課題の分析に基づく「手順書」の実際など、担当の文子先生へのお土産もたくさん。
他の実践校との交流も、たくさんの情報収集の機会となったとのことでした。

そんな中
「他校では、『手帳』を持っていない人には取得を勧めている。」
と言うより
「就職のために取得してもらっている」
とのお話に、『現実』の厳しさを改めて感じています。

実際仙台のハローワークで、昨年「発達障害」を前提に、障害者窓口を通して就労につながった方は4名とのこと。
多いと感じますか?
少ないと感じますか?
もちろん一般窓口で、自分の特性を告げずに(気づかないでいる方も含めて)求職活動をしている方は実態がつかみ難いので、中には就労につながっている方もいらっしゃるかもしれません。
一方「玉砕」続きで苦慮されている方も多いでしょう。
JDD-NETの調査では、「手帳取得者」の方が、求人開拓もしやすく、また定着率も良いことが報告されています。

だけど…
「一般校を活用した…」ということは、「一般就労」を目指しているはずですし、今在籍している学生のほとんどは、療育手帳も精神障碍者手帳も持っていません。
給与を考えても、障碍者対象となると格段に下がります。
「目指すのは一般就労」との目標を、そう簡単に方向転換していいのかな?

民主党に政権が代わってから以降「モデル事業」が新規事業として姿を消しつつあるという情報も良く耳にします。
目標・目的と成果との凌ぎ合いですものね。

「手帳ありき」でなければ伸びない就職率。
でも本当にそれで良いの?
「抵抗」かもしれないけれど、“一人一人のニーズは叶えられたら良いなっ”て思うのですよね。
そのためには、定型発達の人たちが当たり前に身に付けているのに、知らないために(気付かないために)くトンチンカンな振る舞いになりがちな行動を、一人一人の特性を把握し、あるべき姿へと修正できるようにしていくことも大切な指導のポイントでしょう。
体調が悪いことをニコニコした顔で告げられても、直ぐに「帰っても良いよ」とは言ってもらえないでしょうし、解らないことがあったら「尋ねる/指示を仰ぐ」ことも、「論」としては知っていても、「般化」出来ていないのでミスを犯しがち。
会社や社会に貢献できることをどうアピールしていくかが悩みどころです。

「手帳」があれば叶うこと。
「手帳」があることで障壁となること。
ご本人だけではなく、ご家族も納得できる手立てを講じられるように、指導スタッフは暑い毎日シケッタ空気の中で“ジットリ”と考え込む毎日です。

Posted by サポートネット at 21:19
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