「先」の見通し [2010年02月22日(Mon)]
3年がかりで発達支援センターにお願いをしていた息子の「移行」のためのアセスメントの結果を、学校の先生と共に伺う機会を持ちました。
職業スキルや自立機能など6つの領域を、検査での直接観察・家庭での観察評価・学校での観察評価から、総合的に判断する検査をしていただきました。 同じ項目でも、置かれている環境によって評価が分かれます。 息子は予測通り、1:1や少人数での環境では出来る力が案外強いこと。 反面集団ではまだまだ「自発的に」・「自主的に」行動できる力が弱いこと。 を、学校と支援機関と家庭とで共有することが出来ました。 「指示待ち」の傾向が強いことを改めて指摘していただきました。 息子は、典型的な「受容型のどちらかと言うとおとなしい自閉症」と受け止めています。 おとなしいだけではなく、『「NO」と言える自閉症』になって欲しいと意識をしてきました。 1:1の場面では、かなりキッパリと、自分の意思を通します。 また日常生活でルーチン化したり、見通しが付きやすいことには、提案しながら目的を果たすことも出来るようになっていました。 それでも、ついつい口や手を出していたのですね。 それに、まだまだ「自己選択」の機会が少ないのかもしれません。 これが「作業」のような場面では、如実に現れているのでしょう。 一つ一つ確認をしたり、準備を手伝って貰わないと、「次」にやるべきことが判断できていないようです。 学校では、これ以上望んだら罰が当たる程丁寧な支援を受けています。 しかし「集団に弱い」ことが、積極的に提案したり、自ら判断して行動するためには、まだ少し邪魔をしているようです。 息子は「時間をかけて」安心を築くタイプです。 やっと今の集団の中で力が発揮できるようになった頃には、また次のステージに進まなければならないのかもしれません。 「自発的」に「自主的に」 大切なキーワードをいただきました。 中学から次へと進む時にも、同じ目標を持ちながら社会に出るための大切なことを「共有」出来たら素敵だなと願います。 「尊厳の保たれる自立した大人」として生きていくことを親は願っています。 少し先の見通しを持ちながら、今確実に目標とすべきことを明確にしていただけたことに感謝しています。 支援機関と学校と家庭とが「連携」出来るチャンスに恵まれたことを幸せに思っています。 知的な遅れを伴うことは、「守られる保障」が叶うことでもあることを実感しています。 学習面では限界値に達した感の息子ですが、「生きる力は立派に育っているよ」と言っていただけたことに、母の心も落ち着きます。 もちろんこの先も一波乱、二波乱あるのでしょうが、「見通し」を持つことで切り抜けられそうにも思います。 「先」の見通しは子どもたちだけではなく、保護者にも「安心」を与えてくれるものなのです。 |
Posted by
サポートネット
at 21:10