「虹っ子応援隊」 [2007年11月30日(Fri)]
お子様ランチのエビフライ(のケチャップ)
ラーメンの葱やシナチク ハンバーガーのレタスやピクルス … 「虹っ子」たちの苦手なものばかり。 決してワガママから来る「好き嫌い」ではありません。 「発達障害」のこどもたちは、脳の未だに特定しきれない部分に器質的な特性を持っています。だから、 温かなパテの直ぐ下に冷たいレタスがあると困ります。 ツルツルと喉越しの良いハズの麺に、小口切りの葱が絡むことが困ります。 エビの磯の香りとパン粉のコラボレーションを楽しみたいのに、変に甘酸っぱいケチャップが邪魔で仕方がありません。 家族と揃って楽しく食卓を囲みたい気持ちは誰でも同じはずなのに、「虹っ子」たちの眼に見えない脳が発する「困った」光線は、なかなか理解してもらえません。 ついイライラして席に座っていることが出来なくなります。 そんなこどもたちに「何てお行儀の悪い…」と眉を顰める人がいます。 すると、ママやパパや兄弟は「困ったな〜」とか「恥ずかしい…」と、せっかくのご馳走を味わう暇もなくお店を出てしまいます。 床屋さんで、鋏でいったい何をされる解らなくて怖くて怖くて大暴れ。時には「もうウチには来ないで下さい」なんて言われることも… 世の中には眼に見え難いけど嗅覚や触覚・味覚などに独特な感覚を持ち、そのためにたくさん苦労することがある人たちがいることを知って欲しいと願っています。 そして、誰もが楽しく生活していく「応援」をしてくださる人たちのネットワークが広がると良いなと願っています。 こんな願いを一つ一つかなえていくために「虹っ子応援隊」推進事業が始まります。 今日初めての推進委員会を開き、飲食店や理・美容院・病院・映画館など、まずは自分たちの身近なところから、発達障害の特性を説明し理解していただきながら、「応援」してくださる人や企業の情報収集を始めることにしました。 「ウチの近所のケーキ屋さんは、お願いするとイチゴショートとチョコケーキのハーフ&ハーフを作ってくれるよ」 「たこ焼きのタコの入っていないのを作ってくれるよ」 「とっても辛抱強くヘアカットに付き合ってくれる美容室があるよ」 「○○歯科医院は、絵カードとか使って何をするか解りやすく説明してくれるから、不安がとっても少なくて良いよ」 などなど…推進委員のメンバーもアンテナを張り巡らせますが、皆さんのオススメをぜひお知らせください。 そして「知っていただく」ことが、とても大切だと思っています。 こどもたちの「困った」光線をワガママと受け流すことなく、より「楽しく・安心した」生活の実現のために、皆さんの知恵をお貸しください。 みんなで活用することが、細やかな気配りをしてくださる人や企業への後押しにもなって、双方向の「応援」に広がっていくことを期待しています。 |
Posted by
サポートネット
at 20:36