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【報告】研修会in舞鶴(そのA) [2017年04月28日(Fri)]
■地方議員研修会in舞鶴市(続き)
他にも平和事業や歴史的価値のある建物を見学しました。

2.舞鶴赤レンガパーク(舞鶴市立赤レンガ博物館)
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赤レンガ博物館にあるレンガの倉庫は、明治34(1901)年に旧海軍鎮守府が開かれた際に旧海軍が建立した鉄骨とレンガの建造物です。ガイドさんによると当時、旧海軍が魚雷などの倉庫として利用しており、軍事拠点として活用されていました。レンガと言っても奥が深く、美しい積み方とされるフランス式のものに始まり、時代が経つにつれて急増可能な合理的なドイツ式のものになっているなど、比較して当時の戦争の歴史を建築物に用いられた技術を通じて知ることができます。中には原爆ドームやアウシュビッツの強制収容所などで使用されたレンガも展示されています。平成20(2008)年、国指定重要文化財に指定され、今はホールとして一部展示されています。このように、建造物としての価値と歴史を組み合わせることで展示に深みが出ているものと思われました。文化財指定のため火の使用は禁止等の制限はありますが、館内は一部ホールにして貸し出しているとのこと。親しまれながら市内外の人達が共に利用できるようにしている工夫が見受けられました。
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3.自衛隊桟橋、海軍記念館
最後に自衛隊桟橋と海軍記念館では、海上自衛隊舞鶴地方総監部にてお話を伺い、見学しました。
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防衛について、この地では鎮守府設立からの海軍機関学校、終戦後の海上自衛隊設立までの歴史を持ち、舞鶴が日本海側の防衛の歴史と共に発展してきた経緯がよく分かりました。舞鶴地方隊は主に日本海側一体の警備を受け持ち、漂着した機雷等の危険物の処理、災害や事故発生した時の対応に従事していますが、その範囲は非常に広大です。折しも北朝鮮の雲行きが怪しく、在籍艦艇の多くの出船しているとの事でした。
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■まとめ
舞鶴は戦争の歴史(引揚の歴史、鎮守府〜海軍の歴史)が街の発展と密接な関係であったことを偲ばせる一方で、今も自衛隊の拠点となっていながら、まだまだ全国的な話題になる潜在力を有しているようにも感じられます。参加者の中には同類の施設がある横浜や横須賀の市議もいたのですが、彼らは一連の施設を見て一様に『(自分たちの自治体ほど)商業主義でない』と口にしていました。これは考えさせられました。観光地化し過ぎずに戦争の史実を忠実に伝える事に主眼を置いている印象を受けた一方で、税収面や観光事業の発展を考えると、色々な便乗サービスも出てくるのは仕方ないのかな、と。松戸市にも自衛隊の駐屯地がありますが、一般市民が入れるのは限られた日だけです。より一層市と提携して、常設の展示などができれば観光だけでなく平和教育の充実にも可能性が広がると感じました。今後に活かしたいと思います。
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