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市長も知らない!?国や県の土地照会システム。 [2016年08月25日(Thu)]
◆今日のできごと◆
明日に招集告示日を控え、今日は17の議案説明がありました。9月議会近し。訊きたい事は山積みです。
                §
ところで議案とは関係ないですが、問題です。
Q.「国や県が所有する土地を売却するため、市町村に照会がかかった場合、市町村ではどのようなプロセスを経て回答するのか。市長、議会にも照会などはあるのか」
…さあ皆さん、どう思いますか?
私も分からなかったので、市の建設部長に訊いてみました。審議監からその日のうちに回答された内容を抜粋すると以下の通り。
A.『松戸市の場合は財産活用課に照会が来るので、庁内部署に調査依頼をかけて確認する。大規模案件は庁内会議で決定する』とのこと。
なるほど。ところで大規模案件とはどのくらいの規模(金額?広さ?)なのかという疑問が沸き、即日回答を頂いていたので、回答者に再質問しましたところ「詳しくは財産活用課に訊いて下さい」との事。これが、たらい回し開始。
財産活用課に電話すると、タイミング悪く課長もそれ以下の管理職も今日不在とのこと。主事(管理職ではないフツーの職員)にことづてして、回答もらえれば明日でもいいのでくださいと伝えると、なぜか回答できなかったはずの先の回答者から入電があり…「特に定義はない」とのこと。
なんのこっちゃ。回答の内容も、たらい回し&ブーメランというプロセスも、もうちょっとスムーズに行くにはどうしたらいいかなあと悩んでしまいました。
                   §
と言うのも、実はこの質問、ある自治体の市議から実例があるんだけど、どう思いますか?…と相談を受けたものでした。その市では現在、住宅地の目の前に葬儀場の建築が行われており、近隣住民から苦情の声が上がっているとのことでした。そこは元は県の所有地で、かつて県から売る際に市に照会があり、管財課から一斉メールで各課に土地の必要の有無について照会があったものの副市長と市長は知らなかったということ(もちろん議会にも知らされず)でした。結局「本市では購入の意思なし」として返答した結果、当該土地は競売にかかり、不動産会社が落札して葬儀会社が取得し、葬儀場になりました。更に困った事に、当該土地は新たな複合施設として建て替えようかという計画地にかかっていました。
ここまで大きな問題になった原因を辿ると、やはり事の発端はこの話が「担当部」で留まり、市長の耳に届かなかったことではないでしょうか。
松戸市でも、どうやらこの件と同じような(=部で完結する)状況が発生しうるようでした。そもそもどこまでが「大規模案件」なのかの明確な線引きすらなく、その部長の判断で会議等にかけられなければ、政治判断をする最終の砦である市長まで充分な情報が届かないシステムだという事が、問題なのではないでしょうか。
以上、考えさせられる仲間の議員からの相談&私の質問のやり取りでした。日々、勉強です。
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