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円谷幸吉さんを想う [2018年01月09日(Tue)]
■東京五輪の記憶
1964年の東京オリンピック日本代表の円谷幸吉さんが亡くなって、今日で没後50年になる。
父の教えを忠実に守り決して後ろを振り向かず走り、マラソンにおいて陸上競技唯一となる銅メダルを獲得し、競技場に日の丸が掲揚された。
↓円谷幸吉選手が銅メダルを獲得した瞬間の動画

当時のオリンピックに対する我が国の国威発揚ぶりは想像に難くない。アスリートを取り巻く環境は今と大きく異なり、選手個人よりも国の威信が尊重される風潮が強かったことは間違いないだろう。24歳の彼の功績は国を挙げて称えられた。
4年後のメキシコ五輪に更なる期待がかけられる中、自身の故障に加えて結婚破談や信頼するコーチの左遷など、今では考えられないような重圧と孤独が重なり心も体も憔悴したのだろう、遺書を残して自殺した。
                    §
余りにも純粋で切なく悲しい死だった。
私はこれまで円谷さんの事を思い出す時、どうしても自殺したこと自体に強く気を取られてしまいがちであったが、最近彼のご親族や近い方が証言をして下さっているのを聴いていると、そうしたことだけことさら取り上げたり誰が悪かったと責めるようなことは、彼が青空と雲の間から望んでいることではないような気がするようになった。
                    §
私は彼とはもちろん比べ物にもならない初心者ランナーだが、レベルは違えど走る事を通じて同じ人間として彼の味わった苦悩や寂しさのほんのひと欠片が分かるような気がする事がある。
それは、彼の生き方である、走る事だけでなく人間同士の関係や感謝を大事にすることが行動の端々から滲み出ているような気がするからだ。
そう考えた時、死してなお残る彼の大きさや彼の周囲の環境を含めた光と影のようなものが、素朴ながらも確かな存在感を伴って、すぐ近くまで迫って来るような感覚を覚えるのだ。私たちはいま生きていること・生かされていることに感謝しなければならないと、義務感ではなく全く自発的に強く思う。
                    §
2013年9月に2度目の東京五輪開催が決定し、多くの記録が樹立された国立競技場の改修も決定した。2020年の東京五輪の開催時には、競技だけでなく様々な面でのあの時の反省や教訓を生かすことがどれくらいできたかが、主催者や運営側にも問われている。

解体される前の国立競技場に運よく触れる機会を得た。競技場のタータンに一歩目の足を踏み入れた瞬間の感動と畏敬、或いは畏怖のようなものを、私は忘れない。円谷選手の記憶と共に。
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