第48話 7月下旬は蝉噪(せんそう)[2011年07月29日(Fri)]
今年の蝉の初鳴きは例年に比べて遅い。箕面だんだんクラブの団体ブログの「第148話今年も蝉が鳴きだした」と書いたのは7月15日である。今年の梅雨は昨年より9日も早く7月8日に明けたが、梅雨明けとともに蝉が鳴き始めるという季節感覚だと、1週間近く遅く、箕面市街地辺りでは7月15日だった。
一昨日(7月28日)の早朝のテレビでも、「今年の蝉の鳴き始めは遅かった」と話題にしていて、その原因は「春先の気温が例年に比べて低かったからだ」と解説していた。
7月下旬の今日この頃では午前中クマゼミの「シャシャシャ…」や「センセンセン…」と喧(やかま)しくて、噪(さわ)がしいほどの鳴き声が連日聞こえている。
四字熟語に蛙鳴蝉噪(アメイセンソウ)があるが、「蛙が鳴き、蝉が噪(サワ)ぐ」ことをという。
ちなみに、鳴いたり、噪(サワ)いだり、喧(やかま)しいは、部首が口編であるのに、「騒ぐ」は何故馬偏なのか調べてみた。馬偏の右の字は、蚤(のみ)だが、このちっぽけな虫にかまれて、かゆくて馬が騒ぐので「騒」という(白川 靜著〔常用字解〕平凡社)。生物季節観測
春先には「桜の開花前線」、秋には「カエデやイチョウの紅葉・黄葉前線」が話題になるが、植物だけでなく、ウグイスやヒバリの初鳴き、モンシロチョウやホタルの初見が気象庁の気象官署(気象台・測候所)で行われている。
蝉ではヒグラシやアブラゼミが対象になっている。観測の目的は、気象が植物や動物に及ぼす影響を知るとともに、観測結果から季節の遅れや進み具合などを知ることにある。
生物季節観測の値は、種目・地点別に収録(1953年〜2000年)されており、財団法人気象業務支援センターからで販売されている。アブラゼミの写真を撮る 男の孫たちは、例年近くの雑木林に行ってカブトムシやクワガタを捕まえてくるが、彼らも受検を控えて今年は未だに顔を出していない。
彼らなら難なく蝉を見つけて捕らえてくるが、後期高齢者の範疇に入れられた筆者などは、蝉を捕まえることはおろか、写真を撮ることも難しくなった。写真1 やっと見つけたアブラゼミ(千里北公園にて)
9時過ぎに、アブラゼミをよく見かけた「千里北公園」へ蝉の写真を撮りに出かけた。数年前までは重なるようにいたアブラゼミはわずか1匹だけ見つけることができた。フェンスの外からだったので、ズームで何とかとることができた。
このあたりの木々での「蝉噪」は、10時頃の時間帯ではクマゼミの鳴き声だけだった。もっとも、アブラゼミのオスがよく鳴くのは午後の日が傾いてきた時間帯から日没後の薄明までの時間帯だそうで時間差があるし、油を熱したときの「ジリジリ」という鳴き声では、クマゼミの「シャシャシャ…」ではかき消されてしまうだろう。クマゼミの写真を撮る クマゼミを撮ろうと見渡すのだが、「声はすれども姿は見えず・・・・・・」で一向に蝉を見つけられない。どうも高い木の葉っぱの陰で鳴いているのだろうか。
高い木と葉っぱの陰ではらちがあかないので、低い、葉っぱの少ない木のそばで待ち構えていた。
時々飛び立って別の木にとまったが目の前だったので、やっととることができた。写真2 やっと撮れたクマゼミ(千里北公園)
写真3 やっと撮れたクマゼミ(千里北公園)
蝉の生態 平凡社発行「世界大百科事典」の蝉の項の生態には、「セミ成虫はふつう木に止まって樹液を吸い、幼虫は根から吸汁する。雄は雌を呼ぶために盛んに鳴き、鳴く時間帯(日周期性)は種によって異なることが多い。
早朝と夕方に鳴くヒグラシ、午前中鳴くクマゼミ、午後7時15分から30分間しか鳴かないクロイワゼミなど、さまざまである。
セミの生活史についてはまだ詳しく調べられてなく、幼虫期間さえ大部分の種で不明である。アブラゼミでは、卵期間が約300日、幼虫期間が5年である。すなわち6年かかって成虫になる。ミンミンゼミやクマゼミでも同じくらいの年数を要するらしい。ニイニイゼミでは、卵期間は約40日で、成虫まで約4年だという」。
蝉は6年かけて成虫になるのだから、土から這い出してくる時期は、地上の気温や湿度を慎重に見極めているのだろう。歳時記「蝉」 松尾芭蕉の句で「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」という俳句は有名で、梅雨の晴れ間の静寂の中からニイニイゼミの澄んだ声が聞こえてくる情景を表している(上記世界百科事典)。
また、「やがて死ぬけしきは見えず蝉の声」は、勢いよく鳴いている蝉から、一月ほどで地上から去っていくけしきは見えないと無常さを詠んでいるも芭蕉の句である
手元の「雨月歳時記」の蝉の項12句から、「蝉鳴いて日本の国に夏がくる(堀井英子)」を見つけたが、分かりやすい句で気に入った。
7月中旬の蝉の初鳴きで日本列島は夏本番となった。
昨年11月14日に「第47話 奈良盆地の「北・山の辺の道」を歩く」を公開して以来のご無沙汰である。
未曾有の東日本大震災が3月11日に発生して、ブログで何か元気付けられるような話題が出てこなかった。
半年間の空白にも関わらず、個人ブログにも訪ねてくださる方々がおられることで礼を失していると思い、やっと重い腰を上げてみた。
(平成23年7月29日)
第38話 でんでんむしむし かたつむり[2010年07月05日(Mon)]
7月に入って梅雨も後半で、今朝からきつい雨が降っている。
先週の土曜日、6月26日も雨だったが、今朝に比べればきつい雨ではなかった。雨の中を犬の散歩で近くの公園(写真1)に連れ出した。
写真1 南の杜公園(10年6月26日撮影) この「南の杜公園」では、毎月第二、第四の土曜日の9時から約1時間半、「公園をきれいにしよう」と近所の仲間で清掃や草刈りなどの活動をしているが、この日は雨で中止になった。
その公園の奥には、公衆トイレとその横に東屋があって手ごろな休憩場所になっている。
その側のコンクリート壁にぴったりと吸い付いているかたつむりを2匹見つけた。比較的大きいかたつむりだった(写真2)。写真2 大きなかたつむり(10年6月26日撮影)
天気の良いにはどこに潜んでいるのか見かけることはなかった。
乾燥が最大の恐怖であるかたつむりは、外敵の少ない夜間に活動する夜行性といわれているが、雨でじとじとした昼間にのこのこ顔を出したようだ。かたつむり かたつむりというと、「でんでん虫(むし)虫 かたつむり お前(まえ)のあたまは どこにある 角(つの)だせ 槍(やり)だせ あたま出せ」という唱歌がつい口をついて出てくる。幼いころから口ずさんでいたので、学校で正規に習ったという記憶はない。
文部省唱歌で明治44年の尋常小学唱歌上で掲載されたというから、今でもその名残で歌い継がれてきて幼い子たちもよく知っている歌なのだろう。
かたつむりには、呼び方にいろんな方言がある。「でんでんむし」は「出よ、出よ、虫」。「マイマイ」は殻を巻いていることから、あるいは左右のつの(大触角)を、のばしたり、ちぢめたりする姿が舞の姿に似ているからとか、かたつむりは「潟(陸)の巻貝」のなまったものだ、などと言われている……遠くに移動することはほとんどなく、したがって、山脈や川を隔てると、別種のかたつむりが地方ごとに種類が変わることがよくあり、かたつむりには広く分布する種が少ない。(乾 実 著「子ども科学図書館のろりとろりカタツムリ」、大日本図書)
カタツムリ(フリー辞典ウィキぺディア)によると、「『カタツムリ』という語は日常語であって、生物学的な分類では多くの科にまたがるため厳密な定義はない。陸貝(陸に生息する腹足類)のうち、殻のないものを大雑把に「ナメクジ」、殻を持つものを「カタツムリ」「デンデンムシ」などと呼ぶ。一般にカタツムリは蓋をもたず触角の先に目を持つ有肺類の陸貝、中でも球型や饅頭型の殻を持つものを指す。
殻に蓋をもつヤマタニシ、または細長い殻をもつキセルガイなどは通常カタツムリとは呼ばれない。陸にすむ巻貝を総称してカタツムリという。日本列島には800種(しゅ)以上が生息している」。方言周圏論(ほうげんしゅうけんろん) 上記フリー辞典の後半に「人との関わり、名称に関して」の項に、「日本におけるカタツムリの別称はデンデンムシ・マイマイ・蝸牛(かぎゅう)などがある。柳田國男はカタツムリの方言(デデムシ、マイマイ、カタツムリ、ツブリ、ナメクジ)の分布の考察を通して、『蝸牛考』において方言というものは、時代に応じて京都で使われていた語形が地方に向かって同心円状に伝播していった結果として形成されたものなのではないかとする『方言周圏論』を展開した」という興味ある話を見つけた。
さらに、毎週金曜日の夜11時20分からの「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)の番組内での調査で、「馬鹿」「阿呆」などに相当する表現の方言の分布状況がやはり同心円状に広がっていることが判明しているという。ナメクジに塩 「ナメクジに塩」ということわざがある。「苦手なものを前に、萎縮してしまうことのたとえ」に使われている。
ナメクジは漢字で蛞蝓と書くが、パソコンで変換できるから読めるが、その逆だととても読めない。
梅雨に入ったころの雨の日に、玄関のコンクリート壁に植木鉢のあたりから何匹も登っていくので片っ端から退治した。スコップで触ると長い体を丸めるので、片方のスコップへばりついたのを無理やり落とし、もう一つのスコップで受けたのを、地面で踏みつけて退治してきた。その成果か、カタツムリを下旬には全く見なくなった。
「カタツムリの生活」(大垣内 宏 著 築地書館)の「ナメクジ」の項に、「都市やその近郊で見られるナメクジは“コウラナメクジ”“チャコウラナメクジ”“ニワコウラナメクジ”“ノコウラナメクジ”などいろいろな種類が混棲しているといわれています。
台所に出没したナメクジに塩をふりかけて退治をする話しを聞いたことがあるでしょう。
このとき,ナメクジは溶けてなくなってしまうと信じている人もいるようですが、ナメクジは塩(食塩NaCl)では溶けません。ナメクジの皮膚を半透膜として、体の外の塩分濃度が高くなったことから、体の中の水分が浸透圧の作用によって外へ出てしまい、水分がなくなったナメクジはだんだんちぢんでしまうために、いかにも溶けていくように思えるのですが、水分以外の組織は体積こそ小さくなりますがそのまま残っているのです」と書いている。
ナメクジの退治には、「ビールの飲み残しを小さな容器に入れて置いておくと誘引されるので捕殺できる」と聞いて実行したこともあったが、たいていはビールを飲み残すことはなかったからその成果は分からない。
上記で触れたように、「殻のないものを大雑把に『ナメクジ』、殻を持つものを『カタツムリ』」というから、同じ仲間でもカタツムリの方は、「角だせ、槍だせ、目玉だせ」と殻からこれらを出してもなんとなく愛くるしいが、殻のないナメクジでは不気味でさえある。
早い時期にカタツムリのことを調べていれば、ついでにナメクジもデジカメに収めていただろうが、今となっては遅きに失してしまった。蝸牛の庵 高校2年生のとき、担任の先生からの提出物に、最寄りの駅から自宅までの地図を書いて提出したことがある。その中に自宅を矢印で示して、「蝸牛の庵」と書いた同級生がいた。担任はその言葉に痛く感心してクラス会で話したことを思い出した。
カタツムリがせせこましい殻の住まいであるように、「ささやかな住まい」という意味だが、うまい表現である。
今ではネットで「蝸牛の庵」で検索すると、夏目漱石の「我輩は猫である」の中で使われて、「私は生来(しょうらい)騒々しい所が嫌いですから、わざと便利な市内を避けて、人跡稀(じんせきまれ)な寒村の百姓家にしばらく蝸牛(かぎゅう)の庵(ささやかな住まい)を結んでいたのです……」
「『人跡の稀な』はあんまりおおげさだね」と主人が抗議を申しこむと「『蝸牛の庵』もぎょうさんだよ。『床の間なしの四畳半』くらいにしておく方が写生的でおもしろい」と迷亭君も苦情を持ち出した」という風に容易に調べることができる。
高校2年生のときの自宅から最寄り駅までの地図は自分自身で書いたが、「蝸牛の庵」と書いた同級生は、夏目漱石の「我輩は猫である」を読んでいてその言葉を思い出して使ったのだろうか。紫陽花とカタツムリ
梅雨時期に咲く紫陽花は、雨に濡れて映えて見える。
ネットで公開されているカタツムリの写真には、紫陽花の葉っぱにカタツムリが写っている画面がけっこうある。
南の杜公園の南側の北斜面には写真3のように、紫陽花の花がちょうど見ごろである。写真3 南の杜公園の紫陽花は見ごろ(10年6月26日撮影)
紫陽花の花が色あせる頃には、梅雨空晴れて、南からの熱風の夏風が吹いてくる。今年の梅雨明けはもうすぐで、夏空のカンカン照りの暑い暑い真夏がやってくる。(平成22年7月4日)
第35話 晩春の「体験学習の森」[2010年05月02日(Sun)]
久しぶりに「箕面だんだんクラブ」の活動地である「箕面市体験学習の森」に出かけた。市街地ではすでに桜は散ってしまって、ハナミズキやツツジが晩春から初夏にかけての彩りを添えているが、山中では今カスミサクラが見ごろだった。
カスミザクラはこの森で活動を始めた1996年から3年ほど経ったころ、今から10年強前にクヌギなどと一緒に植樹したものだ。
1ヶ月に第1、第2、第4の土曜日が主な活動日なので、カスミサクラが見ごろの時期と活動人が合致することはめったにないが、今年は4月中頃に急に冷え込んだ日が続いた結果、5月1日の活動日に見ごろになった。写真1 ちょうど見ごろのカスミサザクラ
命名の由来は遠くから見たこの樹の様子が霞のように見えることからきている。
花柄(かへい)に短い毛が生えているためにケヤマザクラなどとも呼ばれるとNさんから説明があったので、近寄って撮ってみたのが写真2である。
花柄とは、花や花序をつける枝をいうが、花にピントが合って分かりにくいが、毛が生えている。写真2 カスミザクラ(10年5月1日撮影)
豚汁広場のすぐ側のウワミズザクラも白い5弁の小花を長さ10cmの穂に多数総状につけて咲いていた。
この森にはウワミズザクラがところどころに散らばって植わっているが、陽あたりの良い場所では小さな実がなりかけているところもあった。写真3 見ごろのウワミズザクラ(10年5月1日撮影)
気になった鹿の食害 写真1のカスミザクラのすぐ側の桜の木の幹は鹿が樹皮をはがした跡が見られた。
数年前までは桜の幹の周りに細く割った竹で鹿の食害を防止していたが、硬くなった樹皮を剥ぎ取って中の軟らかい部分を食べたようである。
この付近のササの葉っぱも食いちぎられていて、ササの枝だけが残っていた。写真4 鹿による桜の樹皮の被害
2009年2月14日付の「箕面だんだんクラブ・団体ブログ」の「第117話 シカはシャガの葉まで食べだした」を公開しているが、仲間の話によると、「今年はよほど鹿にとって食料難だったのか、シャガはしっかり食い荒らされ、ササの葉っぱも残らず食べてしまっている」と話していた。
そこで、昼食後シャガが自生している「もりもり園地」へ出かけてみた。
第117話でシャガの葉っぱを写したのは09年2月8日で食いちぎった無残な葉っぱだったが、5月になった今では写真5上段のようにわずかながら新たに葉っぱを出していた。
この周辺のササの葉っぱは、写真5下段のように鹿にきれいに食べつくされていた。写真5上段:鹿に葉を食べられたシャガ
下段:ササの葉っぱも全滅
日本の森にオオカミの群れを放て! 「鹿がこんなに増えたのは天敵の日本オオカミがいなくなったからだ」とはよく耳にする話だったので、平成16年4月10日付けの朝日新聞に小林照幸さんと読む「『日本の森にオオカミの群れを放て』吉家世洋(よしやくにひろ)著、丸山直樹監修」の記事を切り抜いておいた。
ネットでこの本を検索してみると、東京農工大教授で、日本オオカミ協会の丸山直樹教授の監修で、「オオカミ復活プロジェクト進行中」とあって、内容に「シカやイノシシによる森林被害を食い止めるのはオオカミだ。最先端の生態学に基づいた合理的で壮大な自然の修復計画。海外では既に実施されているオオカミ復活、日本の有力候補地は、日光国立公園、吉野熊野国立公園、九州中央山地国定公園、対馬などがあがる。計画の内容は、自然界の意外な真実に満ちている」と書いている。
また、井上 雅央 著、金森 弘樹 著「山と田畑をシカから守る」(出版 農山漁村文化協会)の中の「オオカミの放飼は有効か」に、「シカの個体数管理を担うハンターの数は、1970〜1980年頃には全国で約50万人であったが、その後しだいに減少し、2002年には約20万人にまで減った。また、80%のハンターが50〜60歳以上と高齢化が進行している。
増え続けるシカを、高齢化し、減少していくハンターが半永久的に個体数を管理していくことなど、はたして可能であろうか?これは、かなり困難なことだと考えられるので、日本の森林生態系に明治時代までシカの捕食者であったオオカミを復活させようとの議論がある。アメリカのイエローストーン国立公園(ワイオミング州、アイダホ州、モンタナ州)では、オオカミ復活の試みが行なわれており、シカの仲間であるエルクの個体数をコントロールすることが期待されている」とも書いていた。
シカの繁殖戦略の中で「鹿は満2歳で1頭の子を産む。イノシシも同じように、ふつう満2歳から出産する(早いものでは満1歳から出産するものもわずかにいる)が、1回に4〜5頭(ただし、このうち育つのは2〜3頭)の子を産むのにくらべれば、シカは1頭と少ない。しかし、ツキノワグマやニホンザルが5歳くらいになってやっと初産し、しかも2〜3年に1回しか子を産まないのにくらべれば、シカの繁殖力は高いといえる」そうである。
繁殖力の高いシカに対して、天敵であるオオカミや、ハンターが激減しつつある現状からみれば、中国から移入してオオカミを復活させることを真剣に考えなければならないのかもしれない。(平成22年5月2日)
ハナニラの花が咲いていたよ[2010年04月15日(Thu)]
近くの公園の桜は昨日の強い風で散り始め、今年の桜も見納めで写真1のように、葉っぱが目立ちはじめた。写真1 葉ザクラの季節になってきた(10年4月14日撮影)
昨日の朝日新聞夕刊代一面に「寒暖春の乱高下=vの見出しで、「3月21日の最高気温が平年を6.5℃も上回る20.4℃だったのが、2日後の23日は平年より3.8℃低い10.5℃となるなど激しく変化した」と報じている。
今日15日は上空に流れ込んでいる強い寒気の影響で関東から九州にかけて真冬並みの寒さとなっていて、ここ大阪でも寒くて震え上がった一日だった。公園で見かけた白くて小さい花は? 写真1の桜の木の左際のクスノキの根元に、写真2のような小さな可愛いらしい花が一面に咲いていた。写真2 公園の片隅に咲いた小さな白い花の一群
先週10日の土曜日の公園の清掃の時、「この花はなんという名だろうか。誰かが植えたのかな」と話し合っていた。 昨日買い物に行ったおり、歩道に植えられたプラタナスの植樹桝の周りに咲いている花も、公園と同じ花が咲いた。写真3 植樹桝に咲いた白い花(10年4月14日撮影)
買い物のときによく通る通路だが、昨年は見かけなかったし、公園でも昨年の春には咲いていなかったように思う。
写真3の上の方におばさんが写っているが、その女性は、露店で花の苗などを売っていたので、「あの白くて可愛い花は?」と尋ねてみた。
「ハナニラ。この近くの人がハナニラの球根を植えた」と教えてくれた。ハナニラ 早速にフリー百科事典・ウキペディアなどで調べてみると、葉の匂いがニラやネギのような匂いがすることからハナニラの名がついたとか。
野菜のニラはユリ科ネギ属の多年草だが、ハナニラは同じユリ科ハナニラ属と属が違うので近縁とはいえないようだ。写真4 ハナニラの花(10年4月14日撮影)
メキシコなど南米原産の帰化植物で、戸外に植えておくだけで強い繁殖力で増えていくので、あちこちで野生化して花を咲かせている姿を見かけるという。日本では、園芸植物として利用されている。
「ハナニラは、野菜のニラのようにして食べてもとくに害はないが、まずいらしい」とウキペディアには書いているが、「葉には毒があり、食べると中毒を起こす」
(そらいろネット:sorairo-net.com/plant/04/2006/010.html)という記述もあり、口に入れないほうが無難なようだ。野菜のニラ 野菜のニラは、中華料理には欠かせない食材で、焼き餃子に入っているし、ニラレバ、卵と炒めたものなど、スタミナ料理野菜である。
ニラは、β−カロテン、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、食物繊維などを豊富に含む栄養価の高い食材であり、ビタミンB1が豊富な豚肉やレバーとのいため物は、栄養的にも理にかなった料理である。
特有のにおいのもとになっているのは「硫化アリル」という成分で、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあるそうだ。切っても、切っても収穫ができるネギ類 昨年7月から今年の2月まで「2009年度万博記念公園における統合医療による認知症予防プログラム」を1月に1回の講義、全8回を受けた。
森林浴と園芸療法のプログラムは、毎回組み込まれていて7月の第4木曜日にジャガイモやたまねぎ、レタスなどのほかに、ネギとニラも育てていた。
ネギとニラは毎回摘み取っていくが、翌月には、しっかりと育っていて切っても、切っても収穫できて重宝な野菜である。写真5 6回目の摘み取り前のネギ(10年1月28日撮影)
写真5は1月28日に6回目の収穫前のネギの生育状況を写した。
2月の最終講義で7回目に残部引き抜いて新鮮なネギを持ち帰り、すき焼きに入れて美味しく食べることができた。
ネギやニラなどは、年中出回っているが、一番美味しいのは冬の時期だと園芸療法の先生の講義だった。
明治時代に園芸用に導入されハナニラだが、繁殖力が強く今では野生化しているという。かつてクズの旺盛な繁殖力が買われて家畜の資料としてアメリカで脚光を浴びた時期もあったが、増えすぎてしまった帰化したクズは今では厄介者扱いだという。
この可憐なハナニラが箕面の公園で増えすぎてしまって、今までこの地で育ってきた固有の植物が駆逐されてしまわないことを願っている。(平成22年4月15)
万博公園・自然文化園の春の息吹[2010年02月05日(Fri)]
一昨日は「季節を分ける」節分、昨日は立春で、厳しい寒さの中で迎えた。
先週1月28日の「統合医療による生活習慣病の予防」プログラムの森林浴では、午前中雨が降っていたが、森林浴で園内を散策した時には、幸いに雨が上がった。芝生などはたっぷり水を含んでいて歩きにくかったものの、訪れる人もほとんどなく、春の息吹を感じながら散策することができた。もうそこまできた春の足音をお届けする。梅三輪が1月3日に咲いた! 上記プログラムで同じ机のSさんは、「万博公園内・梅園の梅の花が最初に咲くのはいつか」を毎日観察に出かけたところ、1月3日に3輪が咲いたと話してくれた。
その後、厳しい寒さでしぼんだりもしたらしいが、1月28日には、全体的には写真1上段のように、つぼみが膨らんでいて2月上旬には見ごろを迎えることだろう。
数多く植わっているなかには、写真1下段のようにちらほらと花を咲かせている枝も見られた。写真1上段:梅園の梅の花は全体的に未だつぼみ
下段:品種によって梅の花は開花していた 牧野新日本植物図鑑によると、「梅は支那原産の落葉高木、恐らく古代に日本に渡来したものであろう。早春に葉よりも早く殆んど無柄の花を開き、前年の枚の葉腋に1〜3個生じて芳香を放つ。花は通常白色であるが、紅色、淡紅色のもの、また一重賂八重咲きのものがある」と解説している。「水すましの池」付近 「水すましの池」にはマガモとコサギが餌をついばんでいた。この池にはザリガニなどがいるので、ザリガニを探しているのだろうか。写真2上段:「水すましの池」のコサギとマガモ
中段:葉っぱが落ちて美しい木々の枝振り
下段:池の先の西大路のプラタナスの並木
一緒に散策していた仲間が「白鷺がいる」というと、万博記念機構のIさんが、「シラサギは白いサギ類の総称で、日本ではダイサギ・チュウサギ・コサギ・カラシラサギを指すが、この池にいるのはコサギです」と説明してくれた。コサギに近づいてアップで撮ろうとしたら、飛び立ってしまった。「シマッタ!(写真2上段)」
この近くの木々はすっかり葉っぱを落としていて、その枝振りだけが美しいシルエットになっていて、雨上がりのどんよりした空に静かな佇まいをかもし出していた(写真2中段)。
池の向こうには西大路のプラタナスの並木がかすんで見えた。(写真2下段)蕾(つぼみ)もみんな ふくらんで 「水すまし池」の近くで、万博記念機構のIさんが、「水仙が見ごろですと」と案内してくれた(写真3上段)。写真3上段:水仙はちょうど見ごろ
中段:つぼみが膨らんだコブシ
下段:シダレザクラの芽は未だ堅い
その少し先に小さな花がちらほら咲いていた「梅でもない、桜だろうか」と近づいて「この木何の木?」の解説をめくってみると「ジュウガツザクラ(バラ科・十月桜)バラ科のサクラの仲間で、コヒガンに由来した秋咲きの園芸品種で、春にも咲きます。花は小ぶりで花弁は5〜15枚と変化があります」と書いてあった。
「水鳥の池」のこんもりした森の前面にコブシが植わっていた。コブシは写真3上段のように、花芽をしっかりと膨らませていた。3月には白い花を咲かせることだろう。花芽を観ただけでは、樹種は分からなかったが、名前を書いた札を見て「コブシ」だと知った。
「コブシ」というと、口をついて出てくるのが、千昌夫が歌っている「こぶし咲く あの丘 北国の ああ 北国の春」である。
昔の人はこの花の開花時期から農作業のタイミングを判断したり、花の向きから 豊作になるか否かを占ったりしたという。
すぐ近くには、シダレザクラの芽は堅いながら、芽吹いていた。ハクモクレンの木にキノコが! シダレザクラの木のすぐ近くで、きょろきょろと見つめていたら、木の幹にキノコが生えていた。
「この木何の木?」の答えには、「ハクモクレン、モクレン科白木蓮、葉が出る前に、枝先いっぱいに白い花が咲き、よい香りが漂います。中国から渡ってきた木で、モクレンとは違い大木になります」と解説しているが、キノコが生えているから枯れてしまっているのだろうか。
自然観察学習館の職員の方が、「よく見つけましたね」と言ってくれた。写真4上段:ハクモクレンの木
中段:ハクモクレンの木にキノコが!
下段:ミズナラの枯れ木にナメタケ(近江坂古道)
2年前に近江坂古道の奥深い山中でミズナラが枯れていて、ナメタケがびっしり生えていたことを覚えていたから直ぐに見つけられた。
近江坂古道ではミズナラが枯れてしまっていて、天然のナメタケ(写真4下段)ができたのだ。採取してなめこ汁や炊き込みご飯にして舌鼓を鳴らしたことが思い出される。
滋賀県の山中ではナラ枯れが問題になっていて、ハイキングで歩いた近江坂古道はその昔、馬道として馬を引きながら、近江今津の酒波(さなみ)寺と福井県の闇見(くらみ)神社を峠越えで歩いたというが、今ではナラ枯れで葉っぱが落ちてしまって、山の保水力がなくなってしまい、岩肌が露出していて歩きにくい古道になってしまっていた。
ナラ枯れの犯人は、米粒ほどの体長4、5ミリの甲虫カシノナガキクイムシ(カシナガ)で、いま高槻まで迫ってきているとか、箕面の山もナラ枯れは時間の問題かもしれない。ツバキ咲く春 ツバキは日本を代表する花木である。
箕面の山には野生のヤブツバキが数多く自生している常緑高木だが、密集して光を求めて枝葉を四方に広げていて森を暗くしている。
山道などで日当たりの良い明るい場所は別にして、密集した林内では、下草が生えてくるように積極的に間伐して陽の光が入るようにしている。写真5 つばきの森に咲く「祝いの盃」
自然文化園の「ツバキの森」には、およそ100種のツバキ、サザンカ類が植えられている。 万博公園自然観察学習館・2009年2月作成の「つばきの森『品種リスト』」には99種が掲載されている。そのなかに「一名花かどうかは別にして一ちょっと気になる名前のツバキ」として、
@婆の木(ばあのき):「婆」の字が気になります
A白逆さ富士:ツバキの森で富士見物できる?
B祝いの盃:縁起よさそうで、是非出会いたい
C碁石(ごいし):碁石のイメージをさがしてみなければ‥
D百合金魚椿(ゆりきんぎょつばき):金魚はどこに?
E虞美人(ぐびじん):是非あやかりたい
F舟木赤ヤブ5号:農林試験場生まれ?
つばきの森では、未だ咲いている品種は少なく、縁起のよい「祝いの盃」はほぼ咲きそろっていて撮ってきたので、写真5に載せてみた。
平凡社の「世界大百科事典」の「ツバキの花ことば」によると、「ツバキは16世紀ごろポルトガル人によってヨーロッパに伝えられ、イギリスへは18世紀初頭に渡った。
あでやかで異国的なツバキは『日本のバラ』と呼ばれ,花木の貴族とたたえられた。フランスでも19世紀には『椿姫』の大流行でわかるように、紅白のツバキのコサージュや花束が、夜会のアクセサリーとしてもてはやされ、パリジェンヌたちの胸をときめかした。
ツバキの花ことばは、このような熱狂的な背景もあって、紅ツバキには『気どらない優美』、白ツバキには『完全な愛らしさ』という最上級の賛辞が与えられたのである」と書いている。
この記事を書いているこの2、3日の寒さはことのほか厳しく、「春は名のみの風の寒さや・・・・・・」と吉丸一昌作詞・中田章作曲の「早春賦」が口をついて歌っていた。(平成22年2月5日)
万博公園自然文化園・冬の風物詩[2009年12月26日(Sat)]
12月24日・第4木曜日の「認知症予防プログラム」は「万博公園の自然素材で作ろう・ナチュラルクリスマスリース」でリースつくりに挑戦した。
前日が天皇誕生日の祝日だったため、公園内は振替の休園日だった。
その日は、イルミナイト万博2009」が12月20日から開催されていて最終日だったので、午後4時からは開園された。
休園中の園内を散策する森林浴では、人の動きがほとんどなかったので、日頃は見られない風情を楽しむことが出来た。万博公園内の冬の風物詩をお届けする。葉っぱのなくなったギンドロ 春先から晩秋にかけて、他の木を圧倒するように20メートル以上に伸び、葉の裏面に銀白色の毛があって、風にひるがえると銀色に見えていたギンドロも写真1上段に見るとおり、すっかり葉っぱを落としてしまっていた。
前回のブログ「たくましいギンドロ」の中で、「行事案内の看板を支える杭にギンドロの伐採した枝を使ったところ、その一本から芽が出て、葉が出て、枝が大きくなり成長を続けていた」という杭は、写真1下段のように葉っぱがなくなって枝だけが目立っていた。 写真1上段:葉っぱのなくなったギンドロ(09.12.24撮影)
下段:杭に使ったギンドロに枝だけが目立つ(09.12.24撮影)
西大路のプラタナス並木 自然文化園の中でも、西大路のプラタナス並木は見事だが、12月の下旬ともなると、すっかり葉っぱが落ちてしまっていた。
葉っぱが落ちていても、両側に3列に植わっている並木は、枝振りだけでも見事な景観を保っている。
プラタナス並木の下は、大きな葉っぱがびっしりと敷き詰められていて落葉のじゅうたんになっていた。
1月にはこのプラタナス並木は、大型機械を使って枝の剪定を行うという。春には見事な葉っぱを出してくれることだろう。写真2上段:葉っぱのなくなったプラタナス(09.12.24撮影)
写真2下段:プラタナス並木の落葉のじゅうたん
昆虫や爬虫類は冬眠中
案内してくれた万博機構のYさんが写真3上段の「アキニレ」の木の説明板の裏をめくって見せてくれた。裏には写真3中段に見られるように、ヤモリが冬眠していた。
プラタナスの幹の皮は少し浮いていて、はがしやすい。Yさんがめくって見せてくれたら、写真3下段のように白い平たい虫がいっぱい冬眠中だった。写真3上段 樹種の説明板(アキニレ)
中段 説明板裏面に冬眠中のヤモリ
下段 木の皮の裏にプラタナスグンバイ
プラタナスと皮で検索してみると、「プラタナスグンバイ」のタイトルで、「プラタナス、スズカケノキとも。街路樹や公園でお馴染みの木ですが、今は葉を落としお休み中です。そんな木の幹の浮いている皮を少しはがしてみてください。
長さが3〜4mmの白い平たい虫がいっぱい越冬しています。よく見るとお相撲で行司さんが使う『軍配』に似ているので『プラタナスグンバイ』という名前が付いています。
数年前アメリカからやってきた虫で今や敵なし、葉っぱについて汁を吸い白くしてしまう被害が出ています」と写真入で説明があって、冬眠中の虫の名前を知ることができた。橋の床に着いた白線はカワセミの糞 森の表情を木と同じ高さまで立体的に観察できるソラード(「空の道(ロード)」をもじってつけた名前)の近くに、ビオトープの池がある。
この池にはメダカなどが生息していて、メダカを餌にしているカワセミが飛来してくるので、鳥の写真のシャッターチャンスの良い場所としてカメラマンの集まってくる場所になっている
Yさんが「木製の橋に付着いている白線(写真4中段)は何か」と尋ねた。
この白線は池の先端で魚を捕らえようと虎視眈々と狙いを定めていたカワセミが飛び立つ瞬間、後方に糞を発射した軌跡だと説明してくれた。
人が行き来しているふだんの園内では、カワセミがこのような低い橋の先端に留まっていることはないが、誰もいない池のすぐそばで魚を捕獲したときの痕跡なのだ。
Yさんはその事実だけを説明してくれたが、餌に狙いを定めて飛び出すときのスピードからして、糞の噴射スピードはジェット噴射だったのではないだろうか。写真4上段:ビオトープの池に架かった木製の橋
下段:カワセミが飛び立つときに噴射した糞の痕跡
唐沢孝一著、薮内正幸画 BLUE BACKSの「都市鳥ウォッチング:平凡な鳥たちの非凡な生活:轄u談社1992年4月20日発行」の「カワセミ」には、「この鳥は、からだの割合からして頭や嘴が大きい。水辺の杭、水の上につき出ている枝などにじっととまり、水中の魚にねらいをつけてダイビングし、水中で魚を捕らえ、ふたたびはばたいて元の止まり場に戻ってきて食べる。適当な止まり場所がないときには、空中でホバリング(ヘリコプターのように空中にとどまる飛翔)しながら水中の魚を狙うこともある。
川や池の魚を、人が網や素手で捕まえようとしてみても、素早く逃げられてしまう。カワセミが水中に飛び込んで魚やエビなどを捕獲する行動は、人の目には一瞬のできごとでよく見えないが、そのスピードがいかに速く、しかも狙いが正確であるかが想像できよう」と、そのスピード振りを解説している。
先月のプログラム「バードウォッチング」で双眼鏡を持ちながら歩いているとき、同じ机に座っているAさんが箕面川で見たカワセミのおしどり夫婦の話を聞かせてくれた。
川で捕えて口にくわえた魚を石にたたきつけたのを雌鳥に与えている光景を見たという。周辺で観察していた人たちが思わず拍手喝采だったという。
カワセミがオシドリのように仲の良い夫婦であるかどうか本には書いていなかったので分からなかった。雌だったのか、雛だったかもしれないが、唐沢孝一著「野鳥ガイド」(日本鳥学会常任評・新星出版社1998年6月20日発行)の「カワセミ」の項には「捕えた魚を石や枝に叩きつけてから食べる」と書いていた。
先月のバードウォッチングでは、「水鳥の池」の木に止まっていたカワセミのオレンジ色の腹をした鮮やかな色を望遠鏡で見ることはできたが、その全体の姿を見ることができなかったので、上記の「野鳥ガイド」から「魚を捕えたカワセミ」の写真5を引用してみた。
写真5 魚を捕えたカワセミ(唐沢孝一著・野鳥ガイドから引用) また、「都市鳥ウォッチング」にはバードウォッチャーのあこがれの鳥としてカワセミのことを紹介していたので引用してみた。
「大きさはスズメくらいであるが、色彩が実に美しい。頭や翼などの青緑色、あるいは、背から尾にかけてのコバルト色などが、光沢のあるメタリックな色彩で輝いている。胸から腹にかけては赤茶色の色彩もよく目立つ。しかも、光線の当たり具合によっては、ブルー、グリーン、ブラックなど、キラリと光る色彩の変化を楽しむことができる。カワセミは、漢字で翡翠(ひすい)″とも書き、空飛ぶ宝石″の別名もある」と。
私たちが森林浴でビオトープの池に着いたのは4時を過ぎていた。
カワセミは人気がないのを幸いに、池の魚をたらふく食べて巣に戻ったのか、新しい糞の痕跡を残しただけで姿は見られなかった。
池の反対側には、冬鳥として日本に飛来してくるジョウビダキが1匹だけ見ることができた。離れていたので、写したデジカメでは確認できなかった。(平成21年12月26日)
たくましいギンドロ[2009年12月20日(Sun)]
万博公園自然観察学習館「カワセミだより」NO.43(2009年10月号)の「自然観察雑記帳」に「たくましいギンドロの杭」の記事を見つけた。
「行事案内の看板を支える杭にギンドロの伐採した枝を使ったところ、その一本から芽が出て、葉が出て、枝が大きくなり成長を続けています。地中では根も出ていることでしょう。この杭を打ったのは多分今年の4月頃のことだったと思います。生木だったのでしょうが、すごい生命力です・・・・・・」と、杭にまで気をつけなければと、紹介していた。
この話題のずっと前に、万博公園の関係者からギンドロが大きくなりすぎて困っているということを聞いたこともあり、このたくましいギンドロについて調べてみた。 写真1上段:「カワセミたより」に掲載された写真(09.9.21)
下段:杭から成長したギンドロ(09.11.26撮影)
ギンドロは落葉樹なので、11月26日に撮ったときには、写真1下段のように葉っぱが大分落ちていた。自然文化園のソラードから見たギンドロ 万博記念公園内の自然文化園の森は、万博開催時、パビリオンの林立していたこの場所に、生態的に自立した森を再生するという先駆的な試みがなされ、100haの敷地に約260種60万本の樹木が植栽された。
この豊かに成長した森の表情を木と同じ高さまで立体的に観察できるように、写真2のようなソラード(空の道ロード≠もじって名付けられた)という施設が万博30周年を記念して出来ている。写真2 木と同じ高さで見られるソラード
昨年4月にこのソラードを歩いていてギンドロという木の名を初めて知った。写真上段のように、木の名前と解説があって葉の裏が白く見えるのが目の前で観察できた。写真3上段:ギンドロの解説板
下段:繁ったギンドロの葉っぱ
ソラードの終点に約20メートルに展望台がある。
その高い位置から見下して一段と高く繁った木々(写真4、5)が、ソラードの側で見たギンドロと同じだと知ったのは今年の10月に万博公園の関係者から聞いてからだ。写真4 展望台から見下ろしたギンドロの木々(08.4.30撮影)
写真5 太陽の塔の手前にギンドロがこんもりと!(08.4.30撮影)
ギンドロの名前 ギンドロは明治中期に渡来し、各地に植えられているそうだが、万博公園には成長が早いこの木の特徴を生かしてたくさん植えられたとか聞いた。
ギンドロという名前は、木の名としてしっくりこないと思って調べてみた。
辻井 達一著 「続・日本の樹木(山の木、里の木、都会の木):中公新書1834」によると、
「ギンドロはドロノキ(P.maximowiczii)の仲間で、葉、ことにその裏面に銀白色の毛があって、風にひるがえると銀色に見えるのでその名がある。ドロとは北海道松前の方言でデロと言うことから出たそうだ。ポプラすなわちハコヤナギ属だから別名はウラジロハコヤナギ。これはきわめて説明的な名前である」と解説している。
さらに、「今では日本中でいわば雑草化してどこでも生えているのが見られるが、元は中央アジアから地中海地方に分布したものが伝わった。乾燥にも強く、海岸の砂丘や河原などに平気で育つ。風で吹き折られても、伐られても、また芽を出し、枝を伸ばす強靭さを持っている。
その性質を利用して海岸砂丘の砂止めや、道路の斜面などの崩落防止などに使われるが、なにしろ強い植物だけに、増えすぎると今度は根絶やしに手間暇がかかる。厄介なものではあるが、木のほうでは、人間の都合で植えておいて増えすぎると邪魔にするのは少し勝手すぎほしないかと言いたいのではないか。ギンドロの言い分もあるだろう。
ギンドロはよく伸びれば高さ20メートル以上に、樹冠も大きく広がって10メートルあまりになるから、それが風でひるがえればかなり壮観だ。葉はそれこそ銀白色の毛が密生して長さ8センチから10センチになる」と書いてある。
上記「カワセミだより」の結論に「庭などにうっかり植えると茂りすぎたり、あちこちに芽を出してはびこり困る樹々がありますが、杭にも気をつけないといけないとは……そろそろこの杭も撤去どきです」と書いてあるが、万博関係者もあまりにも高くなり過ぎたギンドロの管理も大変なようだ。発酵食品や野菜に音楽ややさしい言葉を聴かせる 辻井 達一著「続・日本の樹木」のギンドロの項の最後には「この木についてだけではないが、生物保護の運動をしている古くからの友人が、あるとき、植物虐待ということを言いだした。彼の意見というのは、たとえば街路や中央分離帯に植えられている植物は虐待されているのではないか、というもので、これには大いに驚いた。植物心理学という分野が考えられていて、優しい言葉をかけられたバラが美しく咲くとか、キャベツに電極を付けてオシログラフで見ると反応があるとかいう類である。こうなると庭や公園におちおち木も植えていられない。ギンドロなどを海岸、ましてや砂漠の砂止めになどとんでもないと言うかもしれない」と書いている。
これに関連して思い出したが、10年ほど前に、日本酒や焼酎や味噌などの発酵食品や、野菜などにモーツアルトの音楽を聴かせて美味しい製品ができると聞いていろんな資料を集めたことがある。
「植物は人間の言葉を理解できるのか」というテーマで調べてきたこととあわせて別の機会に話題を提供できればと思っている。(平成21年12月20日)
万博記念公園・自然文化園の紅葉[2009年12月01日(Tue)]
平成21年も残り1ヶ月で師走に入ってしまった。過ぎ行く秋を惜しんで今年の紅葉を振り返ってみた。
先月11月26日の「2009年度万博記念公園における統合医療による認知症予防」は、森林療法と併せてバードウォッチングのプログラムだった。
バードウォッチングの話題は別の機会に譲ることとして、万博記念公園の種々の紅葉をお見せすることにした。
水車茶屋付近 中央口を入って西方向の自然観察学習館へ行く途中に「水車茶屋」がある。その休憩所の横に水車が回っている。少し奥まった場所なので分かりづらいかもしれない。
この付近に植わっているモミジの紅葉は、水車が回っている景色と馴染んで見事だ。写真1上段:水車茶屋付近のモミジの紅葉
中段:水車茶屋付近
下段:モミジの実(写真右上の葉陰に黒い実が成っている)
写真1はいずれも11月26日に撮影した。自然観察学習館付近
10月22日のプログラムでは、自然観察学習館前の木陰のベンチでドングリクッキーを作ったが、眼前には写真2上段のアメリカフウの紅葉が始まっていた。
この木に「アメリカフウ(マンサク科)きたアメリカ原産の樹木で、葉がモミジに似ているので、モミジバフウと呼ばれています。秋には美しく紅葉します」と解説がつけてあった。
昨年「万博記念公園における統合医療による生活習慣病の予防」のプログラムに参加して、自然観察学習館の付近に、写真2中段に見られるように木に丸い実がぶら下がっていて「この木何の木?」と樹種名の札を見てはじめてこの木を知った。
モミジもアメリカフウのどちらも紅葉するし、漢字では「楓」と書いて「カエデ」と読ませいて、葉も似ていて間違えられるようです。
フウの実はぶら下がっているのに対し、モミジの実は果実の形が翼のついたプロペラ型で、実が風に乗って遠くまで飛んでいく。
写真1の下段にモミジの実を撮ったが、葉陰に隠れてアップでは撮ることができなかった。写真2上段:アメリカフウの紅葉(09年10月22日撮影)
中段:アメリカフウの実(08年4月2日撮影)
下段:メタセコイヤの紅葉(09年11月26日撮影)
メタセコイアはウキペディアによると、「1939年に日本で常緑種のセコイアに似た、落葉種の植物遺体(化石の一種)が発見された。発見者の三木茂博士により『メタセコイア』と命名され、1941年に学会へ発表された。
当初、「化石」として発見されたために絶滅した種とされていたが、1945年に中国四川省磨刀渓村(現在は湖北省利川市)の「水杉(スイサ)」が同種とされ、現存することが確認されたことから「生きている化石」と呼ばれることも多い。
その後、1949年に国と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、全国各地に植えられている」。
今年5月初旬に近江坂古道のハイキングに出かけたが、雨にたたられ、マキノスキー場の温泉に立ち寄ったとき、延長2.4kmにわたってメタセコイア約500本が植わっている並木道を通ったことがある。紅葉の季節なら素晴らしい景色が見られたことだろうと思う。 西大路のプラタナス 自然文化園の中でも西大路のプラタナスの並木はみごとだ。
10月8日未明に東海地方に上陸した台風18号で、近畿地方には強烈な北風が吹き荒れて、このプラタナスの並木では何本か倒れたという。
25メートルほどの高さに伸び、左右3列ずつのプラタナスは、根が浅くて倒れやすく、6年前からアンカーで倒れないように補強をしているそうだ。
10月22日のプログラムで訪れたときは、未だ葉っぱも繁っていて、所々に実が落ちていた。
プラタナスは、スズカケノキ科スズカケノキ属Platanus に属する植物の総称。このプラタナスは名前の由来となった鈴懸けとは、「能楽で山伏の扮装に使われる篠懸(すずかけ)についている丸い房飾りのついた結袈裟(ゆいけさ)のことで、花や果実がひもの先にぶら下がる様を見立てている(ネットのプラタナスの今模様∴用」と由来が書いてあった。
中学生の頃、灰田勝彦の歌が好きで「アルプスの牧場」や「新雪」などとともに、「友と語らん 鈴懸(スズカケ)の径(ミチ) 通いなれたる 学校(マナビヤ)の街」の歌詞(佐伯孝夫:作詞、作曲:灰田有紀彦)の「スズカケの径」を口ずさんだが、スズカケがプラタナスだとは、つい最近知った。
先月26日にこの西大路を通ったときには、葉っぱの大半が落ちていて、周辺は落葉のじゅうたんになっていた。写真3上段:西大路のプラタナス並木(09年10月22日撮影)
下段:葉っぱが落ちたプラタナス(09年11月26日撮影)
これだけ高いと木の剪定も大変だろう。休館日を利用して、電動剪定ばさみを大型化したような特別な機械を車で移動しながら剪定していると聞いた。ドウダンツツジの紅葉 先月24日にハイキング仲間6人で京都の東山トレイルを歩いてきたが、周辺のお寺ではモミジの紅葉が見ごろだった。そのモミジの紅葉に混じって東山山頂公園の展望台近くに背の低いが真っ赤に色づいた葉っぱを見つけた(写真4下段)。物知りのN氏がドウダンツツジだと教えてくれた。
26日に万博記念公園の自然観策学習館近くに垣根として、真っ赤に色づいたドウダンツツジ(写真4上段)が植わっていた。
先日に仕入れたばかりの知識だったので直ぐにそれと分かった写真4 上段:ドウダンツツジの紅葉(万博記念公園)
下段:ドウダンツツジの紅葉(東山頂上公園)
紅葉の主役・モミジ 万博記念公園・自然文化園の概要によると「全体260haの万国博記念公園の中心をなすのがこの自然文化園で、99haの敷地(甲子園球場の約25倍)のなかに、約260種、50万本の樹木が植栽されている」という。
四季折々に種々の木々や草花の変化が楽しめるが、秋の紅葉も素晴らしい。
「紅葉とは」をウキペディアで検索すると、「紅葉(こうよう、もみじ)は、落葉の前に葉の色が変わる現象。一般に落葉樹のものが有名であり、秋に一斉に紅葉する様は観光の対象ともされる。カエデ科のものをモミジと言うが、実際に紅葉の主役を務める木の代表である」と書いている。
自然文化園には、人工的に造られた滝や池があり、その紅葉は見ごたえがある。
最後に園内で多くの人がカメラに収めていた見事なモミジの紅葉を3枚お届けする。 近所の公園や街路では、紅葉もそろそろ終わりで落葉が一杯積もっていて、師走の風で舞い上がっている。
これからしばらく落葉の後始末が大変だ。(平成21年12月1日)
猿沢池の亀・カメヘン?![2009年11月14日(Sat)]
10月末に大和西大寺から、秋篠寺、平城京址、法華寺から興福寺まで仲間8人でウォーキングした。折から法華寺では国宝の「十一面観音立像」の特別開扉があって拝観できた。
興福寺では「興福寺創建1300年記念・阿修羅展」が開催されていて、八部衆像、十大弟子像などを拝観してきた。
興福寺を出てすぐ側の猿沢池にいくと、多くの人がベンチで一休みしていた。池にはたくさんの亀が重なるように甲羅干しをしたり、水中に浮かんだ鹿せんべいを突いたりしていた。
「猿沢池にはなんと亀が多いこと。亀沢池と変えたら!」と仲間の一人がつぶやいたが、亀の上に鳩が乗っているのを見て、亀は堅い甲羅の上に乗っても「カメヘンよ!」と駄洒落が口をついて出た。猿沢池の亀と「カメヘン」について調べてみた。亀は歯が無いから「カメヘン」 写真1は猿沢池のカメが、鹿せんべいを食べているところである。しばらく見ていても噛んでいるように見えないし、せんべいが減っていくようにも見えなかった。
「カメが鹿せんべいをカメヘン(噛むことができない)」と仲間に駄洒落を言ってみた。写真1 カメが鹿せんべいを食べている様子
写真2 鹿せんべいに集まってきたカメ
駄洒落を言ったものの、ほんとうに噛むことができないのか、図書館から「カメのすべて(高橋 泉 著、三上 昇 監修 成美堂出版)」を借りて調べてみた。
その本の中で「嘴(くちばし)の秘密」によると、「カメには、歯がありません。実は口の先に付いているのは嘴なのです。歯は一本もなく、その代わりに上下の顎(あご)が角質状になっています。ちょうど、オウムの嘴とよく似ています。ただし、カメの先祖であるプロガノケリスには、まだ歯が残っていました。
ワニガメやカミツキガメのように薄く鋭い嘴をもったカメは、魚等をスパッと切るのに適しています。顎の力も強く、うっかりすると人間の手でさえ噛みきられてしまうこともあります。
オオアタマガメの嘴が大きく鋭いのは、カニ等の堅い甲羅をもつ甲殻類を食べるためです。堅い貝や昆虫等を食べやすいように、上顎の内側が発達しているカメもいます。これはチズガメ類などに見られます。スッポンも鋭い嘴をもっているのですが、その先に皮膚で覆われた唇が付いているので、外から嘴は見えません……」。大阪弁の「カメヘン」 インターネットで「全国大阪弁普及協会」の「へん」を見ると、助動詞の項に「へん」は「重要な語句。大阪弁を理解する上で、覚えておきたい言葉」として紹介している。
日本語では、「(は)せぬ、(は)しない」英語では「not 、don't;、isn't」の意味である。
その解説欄には「否定。『せん』の転。畿内、丹波、播磨、淡路、阿波などで使用。『きんののこと覚えとらへんのんか』、『いっこもでけへんわい』、『どこへも行かれしまへんがな』、『あいつあしたも来よれへんで』、と使うが、一人称および二人称に対してや、既に分かっていることを言う場合などには使わないが、一人称でも不確実である場合は用いることもある。『そない言われたかてわかれへんのや』。
五段動詞の場合、前音は同化しエ列音になることが多い。
大阪に住む私たちは、「心配しなくてかめへんで」などとよく使うが、「かまへん」の方を使うことが多いかもしれない。漢字で書けば「構へん」と書くのだろう。意味は「構わない」、英語の「no problem」である。カメの甲羅に鳩が載っても「カメヘン!」 猿沢池にはカメが甲羅干しをするためなのか、ところどころに写真3のような島になった木を置いている。
カメの甲羅に鳩が載っていた。写真3 亀の甲羅に載っている鳩
上記「カメのすべて」の甲羅に秘密には、「カメという動物の最大の特徴は、体が堅い甲羅で覆われているということです。この甲羅は背中とお腹に付いていて、それぞれ背甲(はいこう)、腹甲(ふくこう)と呼ばれています。
背甲と腹甲は、それぞれいくつかの甲板(こうばん)から成り立っています。側面には、背甲と腹甲をつなぐ橋のような役目をする甲羅があり、これで体を支えています。攻撃手段を何ももたないカメは、この甲羅の中に頭と四肢と尾を収めて、その身を守っているのです」と解説している。図 カメの体(「カメのすべて」から引用)
岩場から落ちても大丈夫と言われる、堅い甲羅である。鳩の重さは、およそ450gから500gだから、鳩が載ったくらい「カメヘン」のだろう。猿沢池の「カメ」は「ヘン」でない! 平凡社発行の「世界大百科事典:猿沢池」によると、「奈良公園興福寺南側の池。周囲400メートル足らずの池で、興福寺の放生(ほうじょう:捕らえた魚や鳥を放してやること)池として作られた。興福寺五重の塔が水面に映り、奈良を代表する名所の一つである……
毎年仲秋の名月の夜に池に花扇を浮かべて采女祭が行われる。古来<澄まず、濁らず、出ず、入らず、魚が7分に水3分>と表現される」と書いている。
インターネット:naracity.ed.jp/tsuzaka-e/time/.../sarusawaike.htmlの「猿沢池の七不思議」には、「『水が70%』水の深さが常に全体の70%ということです。なぜか水の量はふえ(不思議B)もへりもしない(不思議C)そうです。水の出入口がどこにあるのかも長い間なぞ(不思議D)でした。しかし、水の出入口がかすかに南西の方にありました。
猿沢池の生き物は『魚が約30%〈不思議6〉』『亀が30%〈不思議7〉』であわせて60%です。残りの40%が鯉とフナだそうです。魚と亀はひじょうに少ないですが、水の量から考えるとちょうどいい量なのです」と調べた結果を紹介している。
猿沢池の「カメ」は、イシカメだろうと思われる。イシガメは背甲のキール(突起状線)が1本しか付いていなくて、日本だけに生息する固有のカメである。クサガメには3本のキールがついているが、撮影した写真では判別できなかった。
猿沢池の「カメ」が、日本固有の一般的なカメで「ヘン(変)」ではなかった。写真4 興福寺五重塔が水面に映った猿沢池
カメが「歯なし」であることを主題に話(はなし)を進めてきたが、興福寺の五重塔が水面に映った猿沢池を写真4に紹介して、「カメヘン」のこじつけ駄洒落のオチとしたい。(平成21年11月14日)