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2010年02月16日

エコキャップはエコ活動?

今日はペットボトルのキャップをあつめて、ポリオのワクチンにするという通称エコキャップ運動について、思っていることをちょっと・・・。

ペットボトルのキャップはポリプロピレン(以下、PP)という素材で出来ていて、名古屋ではペットボトルの回収ではなく、容器包装として資源として回収されています。
このキャップ、エコキャップ推進協会では400個で10円としていて、ポリオワクチンは1人分20円とのことなので、800個で1人分のワクチンになるそうです。

この800個の量、一体どれくらいの重さか・・・。

宇都宮市民活動サポートセンターのブログによると45リットルのゴミ袋(一般的なの資源袋)に目一杯キャップを詰めると、約8000個、約10kgになるそうです。

だとすると、800個で約1kg。20円ということになります。

先日の中日新聞でエコ活動ということで、12万個を集め、30万個を目標に集めるという団体が紹介されていましたが、12万個で約150kg(3000円)、ゴミ袋約15袋分。30万個だと約375kg(7500円)、約40袋。この多量に集めたキャップを車で運ぶ、送るにしてもガソリンを使います。

1リットルのガソリンの値段は約125円。
回収場所まで車で運んだり、沢山のキャップを運ぶためにトラックを借りたり、高速道路を使ったり・・・。もし、そんなことをしてしまうと、それだけでワクチン代以上のお金がかかってしまいそうですね。。

ちなみにガソリン1リットルを燃やすと、2,360gの二酸化炭素が出るそうです。
(キャップを焼却処分すると、400個で3,150gの二酸化炭素が発生。(エコキャップ推進協会のHPより))

私が住む瑞穂区内の小学校でもエコ活動として集めているところがあるそうです。ペットボトルのキャップを持ってこない子は、エコに“関心がない子”とも言われているという話を聞きました。

このペットボトルのキャップを集めるために、ペットボトルの飲料を買う人がいるそうです。。
スーパーで500mlの飲料を安く100円で買ったとしても5人分(キャップ4,000個相当)のポリオワクチンに。

エコ、環境に配慮したと言ったときには、一回使ったらすぐ捨ててしまうようなもの、ペットボトルは極力使わないのが一番だとおもってます。
エコ運動なら、私はペットボトルのものを極力買わないこと、使わないことをお勧めしたいですね。そしてその分を、100円でも200円でもいいので、ワクチンに寄付するのがよいかとおもいます。。

ペットボトルのふたは?
資源として、重油の代わりに製鉄所などで使われる燃料の補助材として使ったらよいのではと思いますが、いかがでしょうか。。

何がエコなのか??
私が考えるときの基本は「ナチュラル・ステップ」に照らし合わせています。。
よかったら、参考にしてみてください。。
「ナチュラル・ステップ」の本はこちら
この記事へのコメント
はじめまして。
名古屋市のお隣、北名古屋市(旧師勝町&西春町)に住んでいます、テクノスと申します。
45リットルのゴミ袋にキャップが何個入るのかを調べていてこちらにたどり着きました。

わが息子の通う小学校でもキャップ集めをしています。先日、「1年で15万個集まって、190本のポリオワクチンを送りました。」なんて報告書が配られました。

(注・ここは190人分あるいは380回分という表現が正しいです。だいたい「本」て。ポリオワクチンは注射ではありません)

私もきたむらさんのご意見に賛同いたします。ちょっとのどが渇いたからからと言って、150円もするペットボトル飲料を簡単に買うのに、その1/6000の0.025円分を寄付したと喜んでるなんて、おかしいです。

エコでもないし、福祉と言ってもあまりにも効率悪すぎです。もうやめてほしいんですが、4月からもやりそうです。うちの子には私が説明して、1つも持って行ったことがありません。キャップは市のプラごみ回収に、資源として出しています。
Posted by テクノス at 2010年03月24日 13:59
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