NPOエンパワーメント研修「みんなの期待を協力してかたちにしよう」を開催しました
[2015年03月17日(Tue)]
2015年3月16日、
勝山文化往来館ひしおにて、NPOエンパワーメント研修「みんなの期待を協力してかたちにしよう」を開催しました。
当日は、子育てママの場づくりの活動をされておられる団体や、スポーツ振興などの団体より、約20名の方にご参加いただきました。
講師には、IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所]代表の川北 秀人さんにお越しいただきました。
この日の川北さんのお話のテーマは、
『「自分がしたいこと」ではなく「社会に求められること」のために、動き続けるチームをつくる!』
そのための、資金の獲得方法や、最低限の運営のための広報・業務品質管理、ボランティアマネジメント、会議のあり方、会計方法など・・・
とても濃い内容の研修でした。
なんと川北さん個人のブログでは、今回のパワーポイント資料を掲載してくださっています。
研修に来られなかった方も、ぜひ見ていただきたい資料です。
全てのお話を書こうとするととても長〜くなってしまうので、心に残ったポイントをご紹介します。
真庭市は全国より30年先を進んでいる!
これは高齢者率の話です。
2020年の真庭市の高齢者率は38.6%、全国より30年早いのです。
また、18歳未満同居世帯率と高齢者率が、真庭市内でも地区によってかなりばらつきがある、という分析結果を示してくださりました。
これは簡単に言うと、真庭市の中には、子どもが多い地域、高齢者が多い地域、どちらも多い地域やどちらも少ない地域、全てがほぼまんべんなくあるのです。
ひとつの行政区内で、ここまでばらつきがあるのは珍しいのだそう。
そして問題は、それなのに真庭市一律のサービスや制度を適用しようとしていること。
子どもが多かったから祭りをしていた・・・⇒子どもは少なくなったのに続ける必要があるのか。
高齢者の見守りをしたい・・・⇒高齢者よりも子どもの割合が大きいのなら、優先度はどちらが高いのか。
本当のニーズを、調査し、確認しなければいけない。
やりたいことではなく、求められていることをする必要があるのです。
また、10年先はどうなっているか。
今は子どもが多くても、10年後には・・・
そんなニーズの変化を予測して、予防しなければならない。
自分の地域の10年後の姿が、真庭市内にもあるのです。(川北さんの資料の中にもグラフが掲載されています)
先輩地域を見て学び、予防していかなければいけません。
いつまでも、したいことや、今までしていたことを続けるだけでいけないのです。
自分たちの活動をニーズから説明できるようにするため、
現実と課題、理想・目標、その活動の対象を確認するためのワークもおこないました。
参加者のみなさんも、「あらためて活動や組織の在り方を考え直さなければならない」「目からうろこ・・・」と、気づきが多くあったようです。
人財も、お金も、時間も、全て限られています。
「いいこと」をしているだけではいけない時代です。
真庭の市民活動団体が、「真庭や真庭の人をよりよくするため」の活動ができるよう、がんばっていきます。
事務局 山田