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茨城・学びの会情報発信ブログ

「茨城・学びの会」月例会の報告を中心に発信しています。明日の学校づくり・授業づくりのために,会員のみなさんや授業づくり・学校づくりに関心のある方からのコメント等をいただければと思います。


4月研修会を開催しました [2017年04月30日(Sun)]

今回の研修は,昨年度末に定年退職された,牛久市立下根中学校 校長 岩田博先生,石岡市立国府中学校 校長 四宮雅人先生の講話を参加者で拝聴しました。学びの共同体としての学校づくりをどんな信念でどう具体的に進めてきたか,学ぶことの多い時間だったという感想もありました。会員の本橋先生からコメントをいただきましたので掲載します。

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茨城・学びの会研修会で学んだこと
学校づくりの軌跡

1 岩田博先生
  学び合いとの出会い、浜之郷小学校での直接的な体験、牛久市内の小中学校での勤務という流れにはどこか運命的な必然を感じさせるものがありました。悩みながらもぶれずに信念をもって学びの種まきをしてきたからこそ、岩田先生が去ったあとの学校には少しずつ学びが育っていったのだとわかりました。文献は読めるがそれをどう具体化するかが悩みだということでしたが、理論と実践が両輪になって初めて授業づくりが進んでいくことを示すお話でした。さらに、教科から入るか、学びの作法から入るか、ということでも苦心されたということでした。冷静に考えると、これらは二項対立ではなく、トンネル掘りの両側のように思いました。目指すところが深い学びであるならば、教科の本質からも学びの作法からも、そこを目指して掘っていくイメージではないかと思います。この悩みについてのお話は、学校づくり・授業づくりの核心に触れる重要なテーマです。学校の実態を考慮し、入り口をどこに設定し、まず何を目指し、何から始めるかを考える上で大変示唆に富むお話でした。

2 四宮雅人先生 
  今日のお話の内容は、基本理念においては10年前に教務主任の私に日々話されたことと何も変わりなく、四宮先生がいかにぶれない軸をもって定年まで勤め上げられたかがよくわかりました。校内研修を最優先する。私が言われたことの中ではこれが特に印象に残っています。というのも、それまでの勤務校では校内研修は何かがあると簡単に変更されるものだったからです。それを許さないために、教務主任の私は職員からの圧力に屈せず粛々と授業公開と検討会を運営するよう心がけました。それ以来、校内研修が最も優先される校務であり、それ故に校長不在での研修は成立しないということが自分の中での常識となりました。さらに、四宮先生は学び合い以前の、教師としてのあり方にも冷徹に筋を通します。その中で、まず子どもの表情を見ること、そこから想像力を働かせて心の中を読み取ること、授業では子どもの表情からデザインを描き直すこと。これらは今でも教師としての最も重要で普遍的な基盤です。秋田喜代美先生が言う子どもへの「眼差し」という言葉がこれにあたるのだろうと思いました。
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