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聴いてほしい気持ちがある![2022年01月07日(Fri)]

1月5日。冬まめさん。
冬まめは、冬休み期間中の卒園した小学生も参加して一緒に過ごしています。

本日は、けっこうなつよい風が吹き、絶好の凧揚げ日和。

ということで、凧を持っていざ出発。
土手のグラウンドで、大きい人も小さい人もまぜこぜになっての凧揚げ。とにかく凧を持って全速力で走るのが楽しいまめのめさん。小学生が、高く高く揚げる凧にあこがれ、こうかな?こうかもしれない!!と、見よう見まねでやってみたり。
私もまめのめさんとともに試行錯誤していたら、
遠くから、「手伝ってー!!」とヘルプの声。

駆けつけてみると、どうやら2つの凧の紐が絡み合って解けない模様。
凧を飛ばしていたのは3年生、2年生、1年生女子の4人。
無事ひもは解け、4人の中の3人は凧揚げ再開。
でもひとり、Sちゃん(2年生)はその場でうずくまっている。

どうしたのか聴くと、どうやらSちゃんが始めから少しずつ少しずつ絡まりを解いてきたのに、もうすぐって所で、後から来たYちゃん(2年生)が「Sの手どけて。」と手をどかしてきたのが嫌だったそう。
Yちゃんにも話を聴いてみる。
Yちゃんは、Sちゃんが怒っているのは分かってた。自分も解こうとしたところ、Sちゃんの手が影になっててよく見えないから、「どけて」と言った。どけないから手を動かした、とのこと。
Yちゃんの気持ちを確認しながら、Sちゃんはどう?と聞いてみる。
S「どけないってことは嫌ってことでしょ!言葉で言わなくてもわかってよ!」
Y「わかんなかったよ。影になってたからどけてってしただけで、手伝う気持ちだった。」
S「手伝うなんて言ってないから、わかんなかった。」

譲れない気持ちや自分の言い分をしっかり言葉で言い合うふたり。
ふたりがもう少し小さかった頃に出会っている私は、今のその姿にどうしても、すごいなあと感じてしまう。

そこへ、ふたりのやりとりをずっと聴いていたKちゃん(1年生)が一言。
「学校じゃね、こんな聴かないよ。1ミリしか(言いたいことを)言ってないのに『もう謝りなさい!』って先生に言われるんだよ。」
私「あら、そのそうなの?」と、1ミリというところにびっくり。
K「うん。『今すぐごめんなさいしないと次の授業で前に出てきてもらうから。』って言われる。」
そこにYちゃんSちゃんも、
Y「ごめんって言う方にもさ、気持ちがあるのにさ。」
S「終わりにしなさいって言われたけど、もっと話したいのにって時もあったよ!」
なかなか早送りな時間が流れているなと残念な気持ちに。

そして、3人の言葉に、
自分には言いたいことがある!聴いてほしい気持ちがある!
って自分でわかっている、感じられていることがまず立派!と思った。

いつでも「ごめんなさい」で即解決が、当たり前に馴染むことだってあると思う。
でも人の気持ちはそんなに白黒はっきりしてない。
そして、自分の中にある自分の大事な気持ちを、大事なんだと気づけることは大きな力だと思う。

その後もSちゃんとYちゃんのやりとりは続いた。
私はなるほどと聴いていた。
Sちゃんは最後、私と一緒にその場で少しゆっくりしてから、遊びへ戻って行った。


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蛍、会えちゃった![2021年06月19日(Sat)]

 本日は、蛍に会いにお出掛け。天気は、絶好の蛍日和です。
 メンバーは、とんびさんさん(5歳)とざりがにさん(4歳)、昨年度卒園した小学一年生。

 午後3時、いつもとは違う時間に集まってくるとんざりさん。ちょっぴり特別な今日に、「わくわく」がみんなの顔に描いてあります。そして、学校が終わった一年生もひとりふたりとやって来た。久々の再会。「ぼくのことおぼえてる?」と、にやっとしながらゆっくりとこちらへ来る人もいれば、「おう!」っと言うやすぐに遊びに走っていく人も。

 さっそく、一年生のSくんは、とんびのDくんと木登り。その木には真っ赤に熟れたやまももがなっていました。木の中から、「Dー!美味しくてとまらないなあ!」とSくんの大きな声。「うん!」とDくんも嬉しそう。
 何も言わずとも、「いくよー!落とすからー!」と木を揺らしてくれるSくん。木の下で、やまぼうしの実を食べたくて待っている人がいるって、ちゃんとわかっているのもおもしろい。
 
 後から様子を見にきたひろみんに、
「ねえ!ひろみさん!まめのめになっちゃったみたいなんだけどー!」と、またまた大きい声で言うSくん。
 さっきまでランドセルを背負っていたのに、いつのまにか今、木に登ってあの時みたいに話してる。きっとそれが、なんだかおかしくて照れ臭くもあって、小学生なんだぞっとも言いたい。そんな気持ちな気がした。

 うん、そうだよね。まめのめってそういう場所なんだよね。
ここはこういう場所だからこう居る、とかじゃなくて、いつのまにか普段の自分とはちょっと違う、まめのめの自分になっちゃう。いつのまにかそうなっちゃうんだろうなあ。

 さて、みんなそろったら、いざまめのめバスで蛍の場所へ。
着いたら、夕飯の時間まで山の麓で遊びます。誰が小学生で誰がまめかあんまりわからないくらい、あの時のとんびざりがにもぐらのように遊ぶみなさん。牢屋に捕まっちゃった人と捕まえた人になったら、水が襲いかかってきて(設定)逃げたり、急斜面を泥まみれになっても全身で登るのが楽しかったり、挑戦しがいのある壁に勢いよく飛びついたり、どうやったら登れるのか考察していたり。

 夜ご飯のお弁当を食べたら出発。山道を通って行きます。
山では途中行くはずだった道が封鎖。予定よりももう少し歩くことに。「まいったなあ〜。」と言いながら歩を進めます。道中、山がひらけていい景色を見ながらやまびこを聞いたり、ライトを体に当ててホタルごっこ。「早くホタルに会いたいなあ。」と蛍♩も歌って。

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 登り始め、えっ山登るの?聞いてないぞと言わんばかりだった、一年生のSくん。
でも降る頃には「こっちに出られてよかったー!あの道行かなくてよかったね!ひろみん♩」と一緒に進んでくれているSくん。大人も子どもも一緒に歩く仲間のような関係性がほんとにいいなあとしみじみ。

 やっとやっとホタルの場所に着いた頃には真っ暗。
「静かにだって」「そーっとね。」と進むとそこには想像していた以上の蛍の数。
目の前でキラキラと光る蛍、大きな光でふわふわと飛んでいく蛍。いくつもの光が夜空を舞って、その場でうっとりと立ち尽くすみなさん。

「蛍会えちゃったー。」
「ホタルに会いたいってお願いしたの。だから願いが叶った!」
心いっぱいという表情でつぶやくとんびのKこちゃん。

「あっいたね!」
「うん!きれいだよね。」
「あれ?だあれ?」
「Rちゃんだよ。」
「ふふふ。」
という会話も聴こえてきます。

 水面からふわぁと何匹もの蛍が顔を見せました。
「星が出たみたい。」、「星が出ちゃったみたいだね!」と言ったのは、昨日からずっと今日楽しみにしていたざりがにのRちゃん。本当にそうだね。そんな言葉がぽろりとでてくるRちゃん、素敵だなあ。

 いつまでも見ていたいと思いながらも帰りのバスへ。蛍を20匹見た人もいれば100匹見た人もいるみたい。
 満足したっ!という表情とまた会おうねー!と大きな声で伝え合う姿がありました。

 改めて一年生会えてよかった。きっと学校ではそれぞれが向き合ってる時間があるけれど、ここではなーんにも変わらないみんながいて、それを感じられただけで幸せでした。


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「どうしたの?」[2021年05月28日(Fri)]

 5月も末になり、4月はじめとは子どもたちの関係性も少しずつ変わってきている気がします。あなたはどんな人なの?と思っていたのが、こういう人なのね?とちょっとずつ知り合ったり。一番大きいとんびさんは、一番大きいってことがそれぞれの中で自然になったり。一番大きいことの楽しさもあれば、「とんびって大変なんだよー!」「ねー!」と、大変さを分け合っていたり。
 そんな日々の中に、子ども同士で”どうしたの?”ってしている姿をみることが増えたような...。
 
 よく晴れた日、その日はサクランボを食べに桜並木へ来ました。
先頭を歩く子ども達何人かと一足先に到着。リュックを置きに土手を降りて桜の木の方へ。すると少し離れた土手の道からYくん(5歳)の泣き声。「転んだー!」と誰かの声も。とりあえずリュックを置いて道に戻ってみると、Yちゃん(4歳)、Eくん(4歳)、Sくん(3歳)が転んでいるYくんの周りにしゃがんで、頭をなでたり、顔をのぞきこんだり。聞こえなかったけれど、なにか言葉も掛けてくれている様。Yくんもだんだん泣き止んで行く感じ。私もその場に着いて、少ししたら、Yくん、にかっと笑ってまた歩き出しました。
 
 お昼過ぎ、「登るから手伝って!」と桜の木に登りたいTくん(3歳)。手伝ってかあ…。私の手もサクランボでベタベタだしなあ。うーん…と思っていると、Mゆちゃん(3歳)がやって来て、「手伝ってあげよっか?おちりを。」。
 登ろうとするTくんのお尻を支えて上げようとしたり、足を持ってみたり。でも、ちょっと難しいとなったのか、Mゆちゃん「くつ下脱いでー。」と言って、自分も脱いで、2人で裸足に。「こうしたら枝を持ってね、上に誰かいたらね…」とコツを伝授。真剣なまなざしのTくん。登れなくても、なんだか温かい並んだ2人の後ろ姿。

 子どもが子どもの「痛いー!」とか「どうしよう。」に「どうしたの?」って寄ってくる姿。それは、仲間と夢中になってどろだらけになったり、転げまわって笑ったり、嫌だ!って気持ちをぶつけ合ったり、そういう日々のなかの一つ。
私も、子ども達の様々な姿、その一部、一瞬を一緒に過ごしていて、子どもは子どもと育っていくんだなあと実感します。
 もちろん大人の役割はあるけれど、まめのめの日々にみる、「大人はお役御免です♩」な仲間との姿が、本当に、いいなあと感じます。


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あなたが笑うから♪[2021年05月07日(Fri)]

 15時過ぎ、遅番さんだけで過ごす時間。
小雨が降ったり止んだりするなか、遅番の子どもたちは、河原でまだまだ遊びます。今日の遅番さんは11人。15時で帰る子もいるので、遊ぶメンバーもぐっと変わります。昼間は遊びの大将だった男の子も、仲間達が帰り、今は同い年の女の子に泥団子のつくり方を土えらびから指南されています。
 
 その日は、ほとんどみんなが土手と川の間の土の斜面に集まって遊んでいました。斜面に穴を掘っているひと、砂と泥をまぜまぜしているひと、せっせと泥団子をつくっているひと等様々。
そこに、着替えを入れる用の防水袋を手に持ったEくん(4歳)がやって来ました。すでにたぷたぷ水が入っています。それをそーっと斜面の上から流しました。斜面の段差やでこぼこがあいまって、右に左にちょろちょろと川の様に水が流れていきます。斜面で遊んでいたMるちゃん(4歳)が気づいて、Eくんにニコッと笑いました。それを見たEくんも嬉しそうに笑って、もう一度水を汲みに川へ。
 2回目。今度は水の量が多く、迫力を増して、どどー!っと流れていきました。泥団子をつくりながら2回目を待っていたMるちゃん、それを見て「きゃははっ!」と思いきり笑いました。隣で遊んでいたYちゃん(5歳)も、Mるちゃんの笑う姿をみて、「なんか面白いねー♩」と笑います。Eくんは2人の反応を見て、「よーしっ!」と次の水を汲みに。周りで遊んでいた他のひと達もなんだかワクワク。
 3回目、バッシャーン。「おっしゃー!きたー!」とEくんが踊り、Mるちゃん大笑い。周りの、どろ団子屋さんも、穴を掘り続けるひと達もどんどん楽しく。Eくんが他の人も連れて、また放水準備へ。どろ団子屋さんから「もっといっぱいよろしくねー!」とリクエストも。

 ”今、なんか楽しいぞ“ がEくんとMるちゃんの間で、さらに2人から周りのひと達へ、どんどん伝わって行きました。その伝わっていく感じが面白いし、不思議だなあと感じました。

 「面白そうだなー」と思ってやってみても、もしMるちゃんの様な仲間の反応がなければ、ここまで盛り上がらなかったのかも。
どうかなってやってみたら、「それ面白いね!」って笑ってくれる人がいたから、その遊びがもっと面白いものになる。

あなたがいるから、たのしい♩
きっと、そんな時間をこれからも重ねていく子ども達。
隣で私も一緒に楽しもうと思います♩


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小さな虫たちと新しい仲間[2021年04月07日(Wed)]
 
 春が来て、まめの家のまわりには、たんぽぽやカラスノエンドウ、ペンペン草などが勢いよく生えてきました。そしてその足元を、「おはようー!!春だねー!」と言うように、あちらこちらから顔のぞかせはじめたのは、小さな虫達。ダンゴムシやてんとう虫、ありんこの行列に、ミミズの赤ちゃん。
 まめのめの人達も、もぞもぞうごくそれらをみつけ、「そうだったー!」とばかりに追いかけたり手にとってみたり、じっとみつめてみたりと夢中になっています。

 ある日、河原ではてんとう虫を1匹捕まえて、てんとう虫の家をつくることにしたKちゃん(3歳)、その様子をみてやって来たTくん(3歳)。Tくんは新しくまめのめの仲間になって2週間です。

 草の寝床や食べ物(たんぽぽやのびる)を用意しつつ、てんとう虫が、草の上を歩いたり、ひっくり返ったり、落ちたりするのに釘付けの2人。
 てんとう虫の食べるものをみつけたいKちゃん。菜の花を摘できて、「なのはなは?」とてんとう虫のくちもとへ。Tくんがのんびりと「たべないね。」。Kちゃん、「じゃあKがたべてあげるよー♩」と嬉しそうに菜の花をぱく、もぐもぐ。

 そこへ、5歳児のHくん、Kこちゃん、Yくんが来ました。Yくんもこの春から来た新しい仲間です。

 KちゃんとTくんのてんとう虫の家を見て、KこちゃんとYくんは、さっそくてんとう虫の保育園づくり。2人は、保育園にあったら楽しいものなにかなあ♩と考えながら、巨大滑り台(石)とふたつのお山を作りました。
 Hくんは、背のある立派な野花を持ってきて、家から少し離れた所に植えました。そこに砂で島をつくって、「てんとう虫島」。「ブーーン!」と言いながら小石にてんとう虫を乗せたのを持って飛ばすまねをします。てんとう虫は、家から島へ、飛行機に乗ると行けるらしい。島には一日1匹までというルールつき。

 てんとう虫のお家をさらに素敵にすべく、女の子2人と草花を飾っていると、お隣で男の子3人がなにやら会議中。
Y「てんとう虫、およげるの?」
T「うー。(考え中)」
H「およげないよ。とべるけどね〜。」 
Y「おぼれる?」
H「おぼれるね!」
Y「バッタは?」
H「およげないよ〜。」
T「カニはおよげるよ。」
Y「カニはこうやってやるんだ♩」
Yくん、手をチョキにしてカニになりカニ歩き。
Tくん「そう♩」とカニに。Tくんのカニダンス。
Yくんと2人でカニっカニっカニっ〜♩
Tくんは、まだ1日の半分くらい「お母さんがいなくて寂しい。」という顔をしていたりするので、2人のカニダンスに女の子達は、びっくりしながらも笑っちゃう感じ。

 しばらくするとまたてんとう虫の世界へ。不思議とてんとう虫の数も増えてゆき、最後には遊園地まで作ることに。なんだかいつまでも遊んでいられそう♩てんとう虫にはとんでもない!!と言われそうだけれど、一緒に遊ぶのがたまらなくおもしろいの。ごめんよ。

 4月は、新しく仲間が加り、YくんとTくん自身、他の子ども達や大人も、お互い、「あなたってどんなひと?」と、探り探りの日々。
誰でもきっと、新しい環境に入っていく時のスピード感は、その人なりの、
新しい出会いに対しての距離感は、その人ならではのものがあると思います。

 けれど、なにげないもの(例えばてんとう虫)に惹かれて、それを真ん中に一緒に過ごしていると、いつのまにかぐっとお互いの距離が縮まってたり。

 「関係性」として、子ども同士のつながりが出来ていくのはもっと先でも、

てんとう虫と遊びながら、
思いがけないその人の一面を見つけちゃったり、
思いがけず自分を出せちゃったり。
ぐっとお互いの距離が縮まっていたり。

そういう日々の一瞬を重ねていって、
その先があるのかも。

 
なんにせよ、小さな虫達いつもありがとう。

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やらないなんてもったいない![2020年12月07日(Mon)]


日中も気温が下がって、
またひとつ、季節が進んだ気がします。
寒くなると外に出るのもおっくうになってしまいますが、
子どものあそびたい気持ちには、
季節なんて関係なし!

冬を楽しむ子どもたちの姿、
バックナンバーのなかだの森通信「子どもの時間」よりお届けします。


 暖冬と言われる今年だけれど、先日ここ日野市にも雪が降りました。朝起きてみると一面の銀世界!大人の世界だと「電車はちゃんと動いているかなぁぁ?」「靴がドロドロになっちゃうなぁぁ」「雪かきしなくちゃ」とあまりいいイメージが浮かんでこない雪の日だけれど、子どもたちと一緒だと、全く違う感覚になるから不思議です。
それは瞳を輝かせてあそぶ子どもたちが目に浮かぶから自然とウキウキしてしまうのだと思います。ひと冬の間に2、3回あれば儲けもののこの機会を楽しまないのはもったいない!とばかりに雪あそびに貪欲になってしまう私がいます。

でも、うっかりすると小さい子の手足はすぐに冷えきって、泣き出してしまい雪あそびは終に・・・。ちいさければちいさいほど体の芯まで冷えてしまうのもあっという間なんですね。

夢中になって遊んでいて、ふと我にかえるとガクガク・ブルブル状態の子をよく森でも見かけます。そんな時はバケツにお湯を張って足湯をしたり、暖かいお茶でエネルギー・チャージ!!着替えを多めに持っていると安心です。

 子どもたちと肩を寄せ合い「手がちぎれそうだよね」「北風さーん、ちょっと止まってよ」と言いながら、大人もおんなじ気持ちで寒さを乗り切ると、同じ時を生きているんだ!という何とも言えない連帯感やお日様のありがたさが心に染みるのです。

「寒い思いをさせないように!」と家の中に閉じこもっているなんてもったいない!寒くて震える体験も『子ども時代』には、欠かせないと感じます。


 雪が降った2日後、「まめのめ」の子どもたち(3〜5才児)と浅川沿いの探検に出かけました。あまりにも北風が強くて凍えそう。早くリュックを降ろせる場所にたどり着かなくては・・・と焦る私。

 近道しようと狭い道に入り込むと路面が凍結していて、ツルツル転ぶ子が続出。「ゴメンゴメン、私の道選びがよくなかったよねぇ。」と反省しきり!「アスファルトが見えている方が歩きやすいから端っこに寄って歩こう!」と声をかけると、なんと大ブーイングに!!

「今、ツルツルが楽しいんだから!」と怒られてしまいました。なるほど子どもたちをよく見ると、道の凍っている所をわざわざ通って滑ったり、雪山の上に登ったり、氷の塊を蹴っ飛ばしながら歩いたり、とにかく凍った歩きにくい道を、滑ったり転んだりしながら楽しそうに歩いているのです。

転んで痛いはずなのに、なぜか大笑い!そして道の真ん中に大きな平らな氷を見つるけると「今、車が来ていないから大丈夫だよね!」とスケート大会になっていました。


そうだった!


この子たちはあそびに貪欲なのだ!楽しいことを見つけてやらないなんてもったいない!

子どもたちから「ひろみさんたら、本当に“子ども心”を解ってないんだから!」と叱られた気がしました。

この後も寄り道をくり返しながら、公園にリュックを降ろしてあそびはじめた子どもたち。北風吹きすさぶ中、浅川土手にきれいに残る雪の斜面を見つけると、当り前のように土手すべりを始めました。もちろん、ソリもビニールシートも持ち合わせていないのです。

でも、そんなことはお構いなし!だってやってみたくなったんです。理屈なんていらないのです。そんな子どもたちの様子を見ていたら、私も!となり

・・・「なるほど!なんて楽しいんでしょ!」体重の重い私のズボンのおしりはびっしょ濡れになったんですけれどね(笑)

子どもって、やっぱりすごいなぁぁ〜! 

(hiromin)



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まめのめバスが新しくなりました〜♪[2020年03月18日(Wed)]


【まめのめバスが新しくなりました〜♪】

卒園子どもたちと「まめのめバス」をリニューアルをしました。
ベースは、野外保育「まめのめ」の子どもたちが遊んでいるフィールドを表現「太陽」「木」「草原」「川」「土」「雨」「火」などなど
絵の具でペイントしたり、シールを貼ったり…
そこに卒園児ひとりひとりが、フィールドで遊んでいる「自分」をイメージして描いた、あそび心いっぱいのバスです。

これから毎日、西平山から日野市内を1日3回(朝、15時、17時)ぐるりと往復します。

日野市の豊かな自然の中であそび育つ「野外保育まめのめ」をこれからも、あたたかく見守ってくださると幸いです。

(hiromin)


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月が追っかけてくる。[2019年12月24日(Tue)]
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冬、真っ暗闇の遅々番。
まめの家の門の近くにいたOくんが突然、
「月が追っかけてくるー!」と走ってきました。
水道の前にいたHちゃんと私は何事かとOくんを見ると、
「月がさあ追っかけてくるんだよ!こうやって。」
と言い、月を見上げながら門の方から水道の前へと一直線に行ったり来たり。

そのうち私もピンときて、Oくんと一緒に行ったり来たり。

な「本当だー!!」
お「でしょー!!」
2人で「月がついてくるー!」と走っているのをぽかんと見ているHちゃんにも説明して、
3人で、「きゃーきたー!またきたー」と、月と走る。

ひときしり走るとYちゃんもやってきて、4人で縁側の石に座りました。
その日は雲の動きが速く、
O「月がうごいてる?」
Y「地球がうごいてるからだよ。」
O「Yちゃん家の方にうごいてるね。」
私「帰ったらYちゃん家の上にいるかも。」
H「Hの家にも月いるよー。」

月が雲に反射して、だんだんと、月の暈の様な、月の周りにまあるい光の輪ができました。
それが虹色に見えて、
「きれいー...。」と小さな声が重なって、
顔を見合わせると恥ずかしくなっちゃったりして。
寒さも忘れて月を眺める遅々番チーム。

月が追い掛けて来たり、月の周りの光が不思議だったり、
私も小さい頃そうだったなあと思い出しました。
それは、そういったことがあたりまえになる前の感覚、
大人になると遠くにいってしまう楽しさで。

その日子ども達に、子どもの頃にもう一回連れて行ってもらった様な気がして幸せでした。

大人は子どもには戻れないけれど、
子どもの頃に連れて行ってもらえたりする。
ああ〜まめのめ好きだなあとじんわり感じたエピソードでした。
(なな)
スタッフあいちゃんより「まめのめ」の全部にありがとう♪[2018年06月02日(Sat)]
野外保育「まめのめ」がスタートしてすぐの6月からこれまで
保育スタッフとして居てくれたあいちゃんが
出産のため5月末で退職となります
そこで、勤務最後の日に「ありがとう会」を開きました

この日の「まめのめ」開催場所だった万願寺中央公園で
子どもたちとお母さんたちに囲まれたあいちゃん

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そんなあいちゃんからメッセージをいただきました♪

・・・・・ ※ ・・・・・ ※ ・・・・・ ※ ・・・・・ ※ ・・・・・ ※ ・・・・・

素敵な会を開いてもらって嬉しかったです(*´ω`*)
美味しいおやつもありがたくいただきました!

子ども達の絵やまめ母のお手紙、子ども達と歌ったハッピーソング…お守りにします。
ありがとうございます!
思わずウルウルしちゃいました〜お腹の赤ちゃん(あだ名:こぶた)も
こんなにたくさんの人に、応援されて、嬉しいと思います!
元気な赤ちゃんを産みたい!ちょっとポコポコ動いていたような…☆
また、仲田の森にちょこちょこ出没予定なので、どうぞよろしくお願いします!
仲田の森があって、ほんとに良かった〜

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ちょっと最後に「まめのめ」への想いを口ベタなので文章で…

5月末の退職前に、考えていたこと。
わたしにとって、「まめのめ」って何なのだろう…
それをひと言で表すのは難しいほど
あまりにも長い時間をまめのめで過ごしていて。

「まめのめ」は私にたくさんのことを教えてくれました。

ちょうど9年前の今ごろ
「まめのめ」と雨の仲田の森で、衝撃的に出逢い
そこからずーーっと通い続け、いろんな所へ行きました。
仲田の森、栗林、田んぼ、多摩川、浅川、どろ山、多摩丘陵…
日野にはこんな気持ちいい場所があるのだ、と知りました。

子ども達と遊んで遊んで遊んで、たまに泣いて、たまに困って
それでも、また笑って遊んで。
子どもはこんなにあそぶものなのだ、と知りました。

年長になって、胸を張って卒園していくみんなを見送って
子どもはこんなに大きくたくましくなるのだ、と知りました。

まめのめ母達の、子育てに懸命な姿、楽しむ姿、想いが通じず苦しむ姿…
それでも仲間と語り合い、共に過ごす中で少しずつ変わっていく姿を傍らで見ていて
子育てを通して大人も変われるのだなぁぁ、と知りました。
たくさんのまめのめ母ちゃんは、わたしのお手本です。

子ども達と一緒にあそび、一緒に食べ、一緒に考えて
子ども達にとって何が最適なのか、何が必要なのか、 真剣に考え続ける。
そして、自分があそぶことを忘れない!
そんなまめのめスタッフと一緒の時間を過ごせて、幸せでした。

「子どもがいるから繋がる人の輪」のもどかしさ、暖かさを知りました。

結婚、妊娠…自分の環境が変わって、苦しんでいる時に
変わらずに受けいれてくれる、「居場所」を知りました。

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わたしにとって「まめのめ」はここにしかないもの。
子ども達と見たもの、聞いたもの、食べたもの、嗅いだもの…ぜーんぶ。
ここにしかない大切なもの。
人生の一部と言ってもいいかもしれません。
「まめのめ」で関わってくれたすべての人に感謝します。
ありがとうございました!

またね!

韓国から視察団がやってきた!![2018年05月23日(Wed)]
5月18日(金)「まめのめ」に海外からお客様が来ることに…

この日は真夏を思わせるような蒸し暑い日
いつもなら、子どもたちの様子とお天気を観て出かける場所を決めるのですが
海外から遙々「まめのめ」の見学(…だけではなくあちこち見て回るようでしたが)
に来て下さるということでとっておきのフィールドにご案内することにしました。

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ここは子どもたちと「ムカゴはらっぱ」と呼んでいる場所
ムカゴだけじゃなくて、桑の実も、ホテイチクも、そして多摩川伏流水でも遊べます。

お弁当を食べ終わって、川であそび始めた頃お客様はやってきました。

視察団の正式名称は「韓国森の幼稚園協会幼児教育研修団」
韓国森の幼稚園協会の職員と園長先生21名(通訳1名)
約1時間、子どもたちがあそぶ様子を観て行かれました。

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その後、現地で質問を受けました。
皆さんからの質問を通訳の方が訳して、それに答えて話すと、それをまた通訳してくれる。
と言った感じ…

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質問は…
○怪我をした時など保護者にどお伝えているか?
○保育料は?
○安全管理はどうしているか?などなど

通訳さんを通してだとどこまで伝わったのか不安な気持ちに
やはり言葉って大切だなぁと再確認
どちらにしても、こういう質問の出る背景には小さな怪我をさせても苦情につながる風潮が
海を渡った向こうにもあるのかなぁ〜と想像しました。
そもそも小さな怪我を繰り返すから、命を守る術が身につくのだと思うのですが…。

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最後はみなさんと記念写真をパチリ☆

「先生たちがみんな楽しそうに保育をしていて
本当に子どもたちを大切にしていることが伝わってきた」
「子どもたちがみんな幸せそうで、素晴らしい」
「先生の活動を応援しています」などを口々に伝えて下さった。

近いうちに、韓国の森のようちえんフォーラムに是非、お招きしたい。
とも言っていただきました。
なんと、韓国には森のようちえんが800もあるのだとか…まさにブームなのかしら。
お国の事象も全く解らずに、1時間で伝えきれたとは思わないのですが
何かしらは感じていただけたのだと信じます。

ひとつ、国際交流「マシッタ(おいしい)」
桑の実を食べてみた方から、スタッフが教わったそうです。
やっぱり、美味しい物は心を繋ぎますね。(hirimin)

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