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2018年2月1日参観 アッキー[2018年03月08日(Thu)]
久しぶりのまめ参観。次女卒園前の10月の誕生日以来だから、2年半ぶり。
昨年1年間、1度も参観しなかった・・・・。反省というか、もったいない時間を過ごしてしまい、がっくし。
保護者として、NPO理事として、運営スタッフとしてまめのめに携わっているけど、私は現場の、子どもたちの空気感を感じるのがとても好き。でも、これはわが子の了解があって、初めて行ける。なんといっても主役はわが子。
あまり前から言ってもなんなので、2日前ぐらいに、行ってもいい?と聞いたら、いいよ!と言ってくれた。ふう、よかった。
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久しぶり、と言っても、森でよく会っている子たちも多いので顔見知りの子たちばかり。あまり知らない子は今年度期中に入ってくれた子たちかな。
今年度は26人でスタートのはず。朝、子どもたちの人数を数えてみると、ほう、30人も。今日は全員来ているの?二人来ていない?32人もいるのか!こういう活動を必要としてくれる人、たくさんいるんだよねえ、と改めて実感。
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顔見知りの子も寄ってきてくれるし、普段森ではそんなに接点がなくてもよく知っている子が、ふらふらっと近寄ってきてくれたりする。猛烈アタックをかけてくれる子も何人かいる(笑)
まめ参観の時、我が子の反応は様々だった。
長女:近寄ってくる子たちを全てシャットダウンして、独り占めしようとする(かなり意外:笑。本人が疲れたらしく、初回の数時間で終了だった)
次女:いつも一緒にいる女子たちと一緒に歩こう、遊ぼう、と言ってくる。
さてさて、長男くんは?
周りの子にさせるがまま。自分もたまに近寄ってくるけど、それほど強い主張はせず。
ふむふむ、まあ、子どもたちも一人一人、それぞれなんですね。
そんな気分だったんでしょう。理由なんて、わかりません(笑)

K君は、なぜか会った時から、だっこして!おんぶして!の矢のような催促。
うーん、そうねえ、ここでやってしまうと、ものすごい行列ができたりするんだろうなあ。私の体がもちませんな、と思い、あっきーは力がないからね〜、とのらりくらりとかわしていたら、相当ご立腹になられたようで、ぷんぷん怒ってあちらの方へ・・・・。ごめんね、気持ちに応えられなくて。

森でもたまに会うぐらいのHちゃん。なぜか今日は横についてくれて、歩きながら、いろいろ教えてくれたり、お話ししてくれたり。ここね、あっこの下からも行けるんだよ!と土手の建物の下をトンネルとして先導してくれたり。4歳の子がこまごまとエスコートしてくれるのです。初めてでしょ、知らないでしょ、こんないいところがあるんだよ!と誇らしげです。そう、だって毎日過ごしているみんなの方が大先輩だもんね。

そして、歩きながら気になることがいっぱい。なぜか壁にぶつかって痛い思いもするし、おしっこもしたい!
みんなはあっちに行くんだろうけど、自分はまだまだここにいたい!何か知らないけど、地面に寝そべっていたい!なぜか川っぺりにおいてある、犬の人形をとにかく持っていきたい!
子どもたちは「今、目の前」にあるものにすぐに夢中になるし、「今、やりたいこと」がたくさんある。
「目の前のことばかりにとらわれないで、先のことを考えて行動する」ことを大人になっても、そして子どものうちからどんどん求められている世の中になっている。でも、そういうことができる前に「とにかく夢中になってしまう」ことや「とにかくやってみたいこと」に心が動いて、飽きるまでやってみるって、子どものときじゃないとできないし、この気持ちは教えられて頭で理解することではない。やってみたいことをとことんやってみて、その経験を通して、自分は何をやりたいのか、自分はどんなことが好きなのかを感じるようになる。
そして、横にいる人は、自分と同じようには思わないんだな、ということも感じるのだろう。
子どもたちの「今」の気持ちに寄り添ってくれる大人の存在が本当にありがたい。
子どもたちは安心した顔をしているなあ、と思った。

さて、行き場所は海賊焚火広場。
写真家の洋一さんが、「いやあ、まめのめはついてるよねえ、最高のフィールドを見つけたよねえ」とおっしゃってくださるそうだけど、本当にそう思う。今年5月に講演会を企画しているどっくんのコラムにもあるように、子どもたちにとって、自分で「つくりかえ」ができる遊び場ほど魅力的な場所はないらしい。自分が何かをした時に返ってくる反応を知りたいという本能は、人が生まれながらに持っているものらしい。

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 穴が掘れる、流木で隠れ家が作れる、葉っぱも木の実も取り放題、たき火で調理もできれば暖も取れる、その上目の前の多摩川で泳げる、魚は取れる、エビも取れる、泥遊びもできる。しかも、次に来るまで、全部そのまま置いておける(次に来るときにそのままかどうかはお楽しみ、なのでしょうが)。
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 以前、りんごの木の柴田愛子さんからも、仲田の森の環境を相当うらやましがられ、さらに畑にご案内した時にも、さらにさらにうらやましがられた。横浜で活動しているりんごの木の現場にも行ってみたことがあるけど、「住宅街保育」だった。住宅街の中にぽっかりとある空地の通称「はたけ」がりんごの木の大事な屋外の活動場所。穴も掘れるし勝手にいろいろ作ったりできる。地域の方のご厚意で使わせていただいているらしい。愛子さんを海賊焚火広場に案内したら、それはそれはさぞかしうらやましがられることだろう・・・。
 そう、まめのめは一応東京都での活動なので都市部にある野外保育活動であることは間違いはないのだけど、野外フィールドに関してはかなり恵まれている活動だと思う。野外保育や森のようちえんでわが子を育てたい、というニーズは確実にあって、長野県や鳥取県はそのニーズを取り込みながら、流出する人口に歯止めを掛けたいとして、森のようちえんを県の取り組みとしている。
 日野市は、人口減少、少子化が進む中で人口が増え、保育園をつくっても待機児童が減らずに、まだまだ保育園を増やさなくてはいけない。それはそれで大変な状況。でもね、都市部なのにこんなに自然にも恵まれた場所が残っていて、子どもたちが、子どもたちの時間を思う存分過ごせる空間があることも、ものすごい魅力なんだってこと、どれだけの人が知っているのだろう。まあ、この魅力を広めることが私たちの役目でもあるのだけどね。
 その海賊焚火広場で、とんびさんたちは卒園制作?の絵を描いていた。野外で絵を描く?そう、描いちゃだめ?
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野外でできないことってあるの?とひろみさんが言っていた。まあ、午後に雨が降ってきたから絵は撤収したけど(笑)。まめのめはどんどん発想が自由で柔軟になっている気がする。現場を見ていない人には、さぞかし特別で特殊な活動のように思われるのかもしれないけど、現場に来ると、ほんとうに、子どもたちがそれぞれのペースで過ごしているだけ。次はこれ、次はこれ、今はこれやる時間じゃないよ、とか言う過ごし方の方がよっぽど日常の中での不自然な時間の流れ方のように思える。

そう、ここには「切り取られていない時間」がある。
森もそうだけど、久しぶりにまめのめを参観して感じたのは「切り取られていない時間」を大切にしているなあ、とういこと。もちろん9−15時、9−17時という決められた時間内の保育だし、保育スタッフの皆さんが時間のこともケアしながら過ごしていることは十分承知の上なのだけど、子どもたちがすごしている時間の流れ方が「切り取られていない」感がして、いいなあ、と思う。この日も、30人が一緒に歩きはじめるので、そりゃあ大変だろうと思ったら、何と結構まとまってるじゃない???まめって、こんなにコンパクトだったっけ?
と思ったのはほんの束の間でした(笑)そもそも小さい子は初めから一緒に歩きはじめないし(笑)
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ひとりひとりの好き勝手を許す、ということよりも、目の前にいる子の気持ちがどんな様子なのか、聞いてみたり、語り掛けてみたり、その子が今、目の前にある興味があることを一緒にやってみたりしながら、ていねいに気持ちをのぞいてみて、ふむふむ、なるほど、へえー、そうなの、と寄り添ってくれている感じ。そして遊び心をくすぐるようなスタッフの働きかけ。親として、本当に感謝です。スタッフのみなさん、いつもありがとうございます。
何かができるように教えてくれたり、何かのルールを教えたりなんて、そんな表面的なことよりも、はるかに大事なものを育んでくれていると改めて感じました。
目の前の子たちはみんなちがって、そして一人一人、日々成長するから、少しずつ変化もあって、スタッフの皆さんは試行錯誤の毎日だと思うし、これでいいのかな、よかったのかな、ということが多い日々だと思います。でも、そういう迷いを持ちながら、日々自分にも問いかけながら丁寧に時間を過ごしてくれる人がいてくれることが、とてもうれしいです。

そして、冬のまめのめの参観は実は初めて。大雪が降った先週だったらもっと大変だったろうなあ。
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お弁当をみんなで食べながら、あれ?と思った。あ、普通に外でお弁当、食べられるなあ、もっと寒いかと思ってた、と言ったら、いや、ここは地形的にくぼんでいるから、寒くない、とのこと。ふーん、そうなのか、野外保育のスタッフはマタギですな!(笑)
寒ーい、冷たーい、を体全体で感じているから、あったかーい、のうれしさがずーんと心にしみるんだろうなあ。
あつーい!があるから、川の水の冷たさの気持ちよさがとてつもなくうれしいんだろうなあ。

そして本日は息子の5歳の誕生日。みんなの前でのインタビューで聞いてほしいことをあらかじめ考えていたらしい。好きな遊びはやっぱりプラレールね(笑)
質問にすらすらと答えながら、そして自分が生まれた時のことを父と母が話した後、なぜか自分でもうれしそうに語っていたから不思議(笑)。
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「まめのめはとてもいいところだと思うけど、小学校に行って困らないですか?」という質問が見学時に多いらしい。活動を始めて9年を経過し、おそらく50人ぐらいの子たちが次の人生のステージの小学校へ旅立った。
もう中学生になった仲間もいる。果たして彼らは困っているか?困っている子も、あまり困っていない子もいるのかもしれない。でも、まめのめ以外の場で育った子たちは、果たして困っていないのか?順風漫歩な人生をみんなが送っているのか?私もいろいろ困って、戸惑ってここまで来た。先に楽した分、後から苦労したことも沢山ある。人生、いろいろな場面で困って、戸惑ってばかりだと思う。「ここにいれば将来大丈夫」なんて場はどこにもないように思う。その場、その場、その時、その時に子どもでも大人でも、いろいろ悩み、いろいろな壁にぶつかる。自分へも沢山問いかける。その時にそばに居てくれる家族や友人や話しを聞いてくれる大人や年長者の存在にたくさん助けてもらうのだろう。自分もそうだった。そういう友人や先輩や大人たちがいてくれたことが自分の人生を作ってくれている。もちろん親には感謝しているが、親だけに育ててもらった感覚はない。そういう人たちがいてくれたこと、今でもいてくれることが本当にありがたく、私にとっては、こういった方々と過ごせる人生が「幸せ」だと感じている。
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 友達と遊び、けんかし、一緒に笑い、いやだと言いあい、泣き叫び、手伝ったり、いじわるしたり。
たぶん、いっぱいいっぱい周りの人とかかわって育って行けば、きっと大丈夫。この大丈夫は「なにかあっても、乗り越えて行ける力を育てているから、きっと大丈夫」の大丈夫。でも、まめのめの大丈夫の蓄えなんてすぐに使い切っちゃうかもしれない。だから、これからのいろんな場面で、いつも、人といっぱい関わって生きて行くしかない。人とかかわって生きて行くって、楽しいことも多いけど、面倒くさいことも、いやな思いをすることも多いよね。そう、たぶん、ずっとそう。そういう感覚を持っていくことが大事なんじゃないか、と思ったりするまめのめの参観でした。

(アッキー)

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Posted by まめのめ at 21:46 | 親のつぶやき | この記事のURL | コメント(0)
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