• もっと見る

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


東京に戻って [2007年07月27日(Fri)]
今回の中越沖地震は柏崎原子力発電所の事故があったこともあり、電波・活字ともに報道はそのことが中心となっている。実際に被災地に入って思うことは平場だけで比較すれば中越地震をも凌ぐ被害なのだが。このような報道は義援金の集まりぐあいにも影響もあるだろう。被災地の住民の悲痛な声をもっともっと報道してもらいたい。




そして未だに支援の手が届かない地域があることも知ってもらいたい。報道側からすれば地震はもうそれほど社会性のある問題ではないのでしょうか。昨今のニュースが国内外とも悲惨極まりない事件が多くありすぎるためか。

今日、柏崎のある町会長様からお礼の葉書が届きました。代表し名刺を差し上げた関係からでしょう。その内容は、お陰様で町内が綺麗になり、シート掛けしていただいた家は数日前の豪雨にも大丈夫だったとの嬉しいお便りでした。VC丸特隊の皆様、ありがとうございました。

今回の活動は名刺を使うことが多かった。詐欺まがいの活動と誤解を受けたり、空き巣泥棒集団に間違われたりと初めての経験することばかりでした。実際に私達が行った活動は表周りが中心で被災家屋の中に立ち入ったのは住民からの依頼でほんの数件だったように思います。
普段から詐欺行為のセールスが頻繁に起きている現実の表れなのでしょう。なんとも寂しい世の中です。

丸特隊の活動画像はこちらから!
今日の西山丸特隊 [2007年07月27日(Fri)]
今日は西山町五日市地区。画像は難易度3のブロック塀。基本を外れたしゃくり上げ撃ちがやや気になります。
活動した被災現場 [2007年07月26日(Thu)]
柏崎における災害ボランティアセンターの丸特チームとして、救援活動として関わった地域は、
【柏崎市】荒浜、松波、桜木町、春日、北園町、栄町、学校町、中央町、西本町、東本町、四谷、番神、横山、向陽町、茨目、中田ほか
【刈羽村】正明寺ほか

キラキラフォトアルバムをどうぞ!キラキラ

茨目地区

四谷地区

番神地区

東本町

中央町
残留組の活躍 [2007年07月26日(Thu)]
一旦解散した柏崎のVC丸特隊ですが、その残留組が西山町に移動し、早速倒壊ブロック塀の撤去に出動しているとの情報が入りました。

これがそのニーズ。基本スタイルの難易度2の1.5時間コースですが、門柱が一緒なので0.5アップの難易度2.5。

このタッパが低く余震にも強そうな安定したブレーカー捌きは、今日合流した、あかつき隊のK林さん。スカシを一本置いてくればよかったですね。ん?田麦山組には通じなかったな??スカシ。

撮影は04救援隊K原さん

【ブロック塀破壊難易度】(丸特隊基準)
難易度1:古びた軽量ブロックの既に倒れた状態での破壊
難易度2:やや固めのブロックで作られ倒れた状態の破壊
難易度3:高級化粧ブロックで縦横に鉄筋が入っている塀の破壊
難易度4:高級化粧ブロックで角がついている状態での破壊
難易度5:隣の壁などに寄りかかっている状態での破壊
被災地での車両 [2007年07月26日(Thu)]
この災害でも軽トラックと小型重機が超大活躍。狭い路地を縦横無尽に走り回り、小さいスペースがあれば駐車も可能。日本の災害救援には小型車両は欠かせません。しかも省エネで経済的!

軽ダンプくん

軽トラ&軽トラ用ユニック”軽太くん”オリジナル作品

小型重機のバケット・ツカミの兼用タイプ、オリジナル作品

それにしても日本の道路事情に合わない自衛隊車両。あるとき自衛隊車両が突然信号前で停車し、大渋滞をおこし、漸く横をすり抜けたら運転中の自衛官が携帯電話で話中でした(怒)。それと頼むからメガクルーザーで給水係りの弁当配りはやめて欲しいなぁ!命令なんでしょうけど、絶対軽自動車のほうが便利です。しかも自衛隊さんは戦争には行かないんだから災害対応車両の整備をお願いしたいです。


以前に陸自一佐から聞いたことがあります。自衛隊は戦車を買うお金があってもノコギリを買うお金がないんですと・・・・。今回の災害派遣で自衛隊が消費した燃料の総額はどのくらいなんだろうか?そして海岸の芝生の公園に駐屯していた隊が去ったあとはその重量から田んぼのような状態でした。その復旧に税金が投入されるのであれば正に本末転倒の出来事ではないでしょうか?
でも隊員の皆様は一人一人本当に一生懸命被災者のために任務に就かれています(拍手・感謝)
拠点の確保 [2007年07月25日(Wed)]
海外での緊急救援活動を行う上で大切なものは、@拠点の確保、A輸送手段(人とモノ)の確保、B通信の確保、といわれています。今回の中越沖地震でその拠点を提供いただいたトライネットさん。お陰を持ちまして充実した活動をすることが出来ました。本当にありがとうございました。

トライネットさんの入り口にあるどこかで見たことのある福祉車両のイラストに感激。

お貸しいただいたシャッター付き駐車場を、事務所兼機材倉庫兼物干し場として利用させていただきました。

震災直後の状態 [2007年07月25日(Wed)]
今回の救援活動の最後の地域となった番神地区。震災直後と全く変わらぬ状態を何とかしたいと気心の知れたボランティアに声を掛け活動を開始する。時間的制約もあり重機も投入。重機の入れない場所は人力で開通。道の両側を倒壊した門柱や塀で塞がれていた家のお母さんに、「助けに来てくれたんですか」の言葉にボランティアの疲れもどこへやら。

開通前。重機が入らないのでハンマーやブレーカーなどで破壊

開通後。人の力も馬鹿にならない。

時間的制約もあり重機を投入


昼はそれぞれの団体の情報交換の場にも
擦り切れた軍手 [2007年07月25日(Wed)]
私達が詰所に使っている四谷地区でいつもせっせと片付け物をしているお母さんの軍手です。ガラスの処理をしているところに通りかかり危険なのでちょっとお手伝いをさせていただきました。お母さんの軍手は両方とも右手用で殆ど擦り切れ状態でした。私はこれほど擦り切れるまで作業手袋をつかったことはありません。殆どのボランティアさんも同じでしょう。

手袋も買い換える暇もなく、こんなに擦り切れてしまうほど作業をしていても、「赤紙」「黄色紙」の家はボランティアさんは来て頂けないのです。能登も然り。この現実をしっかりと議論する時が来ているように思います。

今日は危険地区に指定されている「番神」にいます。ここもお年寄りが目立つ地域で、「若者」であるボランティアの手が入らないところです。
レバーブロック [2007年07月24日(Tue)]
家の前の倉庫の屋根に寄りかかったブロック塀の処理

テンションが利きやす上方にワイヤーを巻き、レバーブロックでゆっくりと巻き上げてブロック塀を内側へ。塀が寄りかかったり、寄りかかられたりと、隣りどおしの微妙な関係も少しずつ解消していく。丸特ニーズはそのような役割も担っています。



柏崎に調査に入っていた神奈川災害ボランティアネットワークのUさん(右)も、お仲間を連れて応援に駆けつけていただきました。本当にありがとうございました。

災害現場で共に汗をした多くの仲間の力の結集によってこの被災地も少し甦ったかな。この地域のM区長さんも坂道の多いこの集落を汗を拭きながら忙しそうにしていました。また災害被災地は地区の世話役さんたちの支えがあってこそ、元気になっていくのだと改めて感じる、今回の救援活動の最期の地区となる番神です。

この地区はあの鉄道が寸断された青海川駅上にあります。危険地域に指定され住宅再建が出来ない土地も沢山出てきそうです(悲)
ダブル赤紙 [2007年07月24日(Tue)]
友人の知人の安否確認に行って、発災直後から全く変わらない地区に入り込んでしまいました。そして傾きかけたブロック塀の持ち主が皆さんに迷惑を掛けてしまうと撤去依頼をしてきました。どのように対処したらよいのか全く分らず途方に暮れていたとのこと。そしてその地区を回って多くの惨状を見てしまったら、「07道路開放隊」としては今日の帰京ができなくなりました。明日は重機と人を投入し全部やっつける予定です。




この地域は「ダブル赤紙」の家屋と土地の往復ビンタ状態です。

宮城の災害ボランティア仲間のKさんが、一緒に柏崎の支援に入った方々と共にこの現場の応援に駆けつけていただきました。宮城は最も大地震が起きる確立が高い地域のひとつであり、県外派遣に対して理解のある県です。いつも困った時に助けていただきありがとうございます。