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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


真の文明は・・・ [2006年09月16日(Sat)]
「真の文明は、山を荒さず、川を荒さず、村を破ず、人を殺さざるべし」

足尾鉱毒事件を解決するために奔走し、多くの人々の命を救うために明治天皇に直訴嘆願した田中正造の言葉です。国内での経済優先、地方抑圧、世界規模で進行する戦争や環境破壊、百年以上を過ぎた今でもまったく朽ちる事のない言葉ではないでしょうか。

わたらせ渓谷鉄道足尾駅

足尾鉱山跡

今は自然の宝庫とされている渡良瀬遊水地は、もともとは足尾銅山から流された鉱毒の沈殿池でした。足尾や渡良瀬と訪ねて見てください。正造や村人の果敢な行動に日本の環境保護運動の原点を見る事ができます。
山が美しい村 [2006年09月15日(Fri)]
2004年7.13新潟豪雨災害をもたらした梅雨前線が、そのまま南下し福井でも豪雨を降らした。ボランティアの数6万人。その水害で激甚災害をうけた旧美山町を訪ねました。あれから2年が経過し、氾濫・破堤した足羽川は今も護岸工事が行われており、崩れた法面工事や田畑復旧などの工事も各所で行われておりました。

美山町は名前の通り、林業で生計を立てていた人も多かった山あいの村です。福井市との合併で不便な地域は切り捨てられ、さらに過疎化が進むのではないかと地域の人との会話の中から感じました。

中越地震の中山間地の集落もそうであったように、地震・水害を問わず災害被災地は様々な問題を浮き彫りにしてしまいます。人の裕福さとは何か?をもう一度考え直す機会も与えてくれています。美山も福井市内まで車でたったの30分なんですが・・・

あの夏、悲惨極まりない足羽川流域の風景でしたが、それだけに夕暮れの時の山の景色がとても素晴らしかったのを思い出します。



地産地消 [2006年09月12日(Tue)]
先の記事で外国からの安価な木材の輸入が我が国の森朝日の荒廃の要因にもなっていると書きましたが、国産材の需要促進のために中国や韓国に日本のスギが輸出されているのです。特に経済発展目覚しい中国への輸出は毎年増え続けています。山からトラックで港まで運ばれ、さらに船で外国に。このような輸送手段をわざわざ使って二酸化炭素を排出しながら、木材を遥か外国まで持っていって売られています。そして外国からはまったく逆の輸送手段で日本に木材が輸入されて来ている現実アウト

木材の「地産地消」が可能ならば二酸化炭素の排出ダッシュもなく、さらに森も活かされるのですが。考えれば誰でもわかることなのですが、そう簡単にいかないのが今の経済というものなのでしょうかうんち

皆伐されている森(輸出のため??)

集められたスギ丸太

東京の家は東京の木で造ろう!そんな団体もあります。拍手
東京の木で家を造る会

木の県産県消を考えましょう
畏敬の念 [2006年09月11日(Mon)]
人間が自然に対して畏敬の念をもって生きていた時代。そのことは今も忘れてはならない。日照りであったり、洪水であったり、水を崇めることを忘れずに、人が生きるため水がいかに大切なものなのか、その意義を証明するかのような「水神さま」。

ゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪がどこかで覗いてそうな処。

阿弥陀堂を守るかのように聳え立つ巨樹

郷土を知り先人の知恵の見直そう!
五穀豊穣 [2006年09月10日(Sun)]
中越地区はこの夏の猛暑でコシヒカリの出来栄えが多少心配される声も聞こえますが、おらほの米はこのまま行けばまずまずの出来のようです!

棚田の稲もこのとおり

蕎麦とひとめぼれのコントラスト
ドライブスルー [2006年09月07日(Thu)]
電話のドライブスルーって知ってますか?



場所ですか?災害時、ボランティアが使用する物資を、立ち上がったVCに即座に輸送してくれるNPOさんの資材倉庫のすぐそばです。それでその大量の物資をトラックに山積みにしてくれるのがこっちのボランティア団体の皆さんです拍手。長野の還送物資の搬入お疲れ様でしたすいません
コクサギにご注意を! [2006年09月06日(Wed)]
コクサギは小臭木と書きます。湿った沢筋などに葉を光らせて生えています。皮膚につくとかぶれなどを起こすためサワウルシなどとも呼ばれれています。植物のアレルギーには強いほうですが、以前、植林作業の時にアプローチでこいつにやられたことがあります。ウルシは見ても分かりやすいので注意できるのですが、油断しました。ご注意を!

前腕から上腕にかけて広がり、水ぶくれ状態になり、完治するまでかなりの時間が要しました。トホホ!

蜂の巣の位置 [2006年09月05日(Tue)]
2004年夏、山梨県にスギの間伐に行った時、地元の方が今年は蜂の巣の位置が低いから台風が来るぞと言っていたのを思い出す。その年、上陸した台風の数が10個を数えた。

昨年は下草刈りでハチの野郎にやられました。
今年は用心して最大射程距離10m、バズーガ砲型のアースマグナムジェットを装備しました。まだ出番はありませんが、頼もしいヤツです。今年のハチの巣の位置はそれほど低くないようにも感じるのですが・・・・・。
因みに蜂は黒い色に敏感に反応します。蜂の巣を好物とする熊を天敵とするため黒に反応するDNAが組み込まれているとも。これってガセビア?

ウルトラマンの嵐隊員風のマグナムジェット

スズメバチなどの毒などに起因するアナフィラキシーには、その補助治療剤であるエピペンを大腿部にブスっと射す。
耕作放棄 [2006年09月04日(Mon)]
日本の年間降水量6千600億トン、内900億トンが活用されている水の総取水量、さらにその内の600億トンが農業用取水量です。

中山間地で耕作放棄された農地(棚田)が増えると土砂災害発生確率が上がることがデータからも証明されています。また土地利用の変化が水害での被害を大きくしているといわれています。


耕作放棄された棚田は全国いたるところに!
地域によっては市民団体によって耕作放棄された棚田に広葉樹を植える活動も開始されています。

竹林の荒廃【2】 [2006年09月03日(Sun)]
《荒れた竹林を無くすには》

先日、蚊の大群と闘いながら奥多摩で竹林整備を行った。整備されない竹林から地下茎が広がり、里山(クヌギ・ナラなどの広葉樹が中心)や人工林(スギ・ヒノキ・カラマツなど)に竹が増え日本各地で深刻な問題を起こしています。

竹の繁殖は主に春から夏にかけて元気な若竹(親竹)が光合成を行い、地下茎に栄養を蓄え、春に筍が生まれます。竹を駆逐するにはこの親竹を光合成をする時期に駆除・皆伐する必要があります。翌春、光合成によって地下茎に栄養を十分に蓄える事の出来なかった竹林の筍は細く簡単に折る事ができます。この活動を最低3年続けると徐々に竹林は弱って徐々に消えてゆきます。

野積みされた竹は数年で土に還りますが、竹炭や粉砕チップなど活用方法もいろいろ検討されています。

人工林に繁殖した孟宗竹