田植え
[2007年05月26日(Sat)]
最後の林業家
江戸に都が築かれた頃に、その木材需要を賄うために東京の水源であった多摩川の奥にスギ・ヒノキを植え森が作られた。その一大事業は木曽から連れてこられた杣人たちの指導によって行われたとも言われています。奥多摩の森は東京都民の水を守り、そしていまや無数の車から排出される二酸化炭素の吸収にも大切な役割も担っている。
昨日、東京都桧原村で林業を生業とし東京での最後の専業林業家といわれる田中惣次さんが久しぶりに訪ねてこられた。田中さんは全国的にも様々な活動をされており、林業施策にも大きな影響を与えている全国林業研究グループ連絡協議会の会長もされている。中越地震でもチェーンソーを巧みに扱える奥多摩の森林ボランティアに声を掛け被災地に派遣をいただいたりもした。 今や森林でのボランティア活動(市民による森づくり)は全国各地で盛んに行われているが、実はこの田中さんの森を一般市民に開放して行われたのが、日本で最初の森林ボランティア活動だったのです。 社団法人全国林業改良普及協会発行「林業新知識2月号」より
| 次へ
|