斧の話
[2007年01月23日(Tue)]
山に入る時や災害時、私にとって斧は大切な道具のひとつ。愛用している斧は外国製の小ぶりのものを使っていますが、日本の斧にまつわる話を少し。
その形も尾鷲型や吉野型など地域によって多少形も異なりますが、伝統的につくられる斧には刃の裏と表にそれぞれ三本と四本の筋が入っています。この筋は山の仕事をする杣人が行う山ノ神に対する神事に由来しています。
三本は山ノ神にささげるお神酒「ミキ」を表し、四本は木の生育をつかさどる地・水・陽・風を表しこれを四つの気?「ヨキ」と言います。そのことからか昔から斧のことをヨキと呼んでいるとの説もあります。杣人が木を伐採するとき、その生命に畏敬の念をもち、木の根元に斧を立て地水陽風に敬意を表し、山ノ神にお神酒を捧げ、木の生命を絶つことへのお伺いをたてていたのです。
木を一本切らせていただくだけでも自然界に畏敬の念を持っていた日本人。自然の営みに対して感謝の気持ちを忘れてしまった今。頻発する自然災害とまったく無関係ではないように思うのです。
写真はいつも被災地で頑張ってくれている汗と涙のしみ込んだ北欧ハスクバーナー社の相棒の手斧です。もちろんミキとヨキはついていませんが、心にミキとヨキを忘れないように心がけています。
その形も尾鷲型や吉野型など地域によって多少形も異なりますが、伝統的につくられる斧には刃の裏と表にそれぞれ三本と四本の筋が入っています。この筋は山の仕事をする杣人が行う山ノ神に対する神事に由来しています。
三本は山ノ神にささげるお神酒「ミキ」を表し、四本は木の生育をつかさどる地・水・陽・風を表しこれを四つの気?「ヨキ」と言います。そのことからか昔から斧のことをヨキと呼んでいるとの説もあります。杣人が木を伐採するとき、その生命に畏敬の念をもち、木の根元に斧を立て地水陽風に敬意を表し、山ノ神にお神酒を捧げ、木の生命を絶つことへのお伺いをたてていたのです。
木を一本切らせていただくだけでも自然界に畏敬の念を持っていた日本人。自然の営みに対して感謝の気持ちを忘れてしまった今。頻発する自然災害とまったく無関係ではないように思うのです。
写真はいつも被災地で頑張ってくれている汗と涙のしみ込んだ北欧ハスクバーナー社の相棒の手斧です。もちろんミキとヨキはついていませんが、心にミキとヨキを忘れないように心がけています。